「dieseraie」さんのページ

総レビュー数: 19レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年12月19日

話も絵も、読者を選んでしまうかもしれない。それを残念に思う。
辛い生活を強いられながらも明るく生きる住民達の、過激な日常を描いている。
ただ甘いだけの薄っぺらな家族愛ではなく、厳しい現実の中でそれぞれの形で見出される家族愛が描かれているため、非常に力強い作品になっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-04-21 09:33:26] [修正:2006-04-21 09:33:26] [このレビューのURL]

7点 ONE OUTS

[ネタバレあり]

画力は今一つながらも、強引に納得させられてしまう。
その知的倒錯を楽しめる人には良いだろう漫画。
仮にもプロが、口車に乗せられすぎ。どんだけメンタル弱いんだ。
渡久地スタミナありすぎ。試合中喋りすぎ。
などなど突っ込みたい所は多々ありますが目を瞑りましょう。
その上でも充分楽しめる作品となってますしね。
作者自身が渡久地のように読者をペテンに掛けている印象でした。
残念だったのは、最後の直接対決以降やや急ぎ足だった展開。もう少し根気よく描いて欲しかった。
せっかく引っ張り出した沖縄からの解説員も顎骨折でのネタの前振りにしかなってなかったような。
しかし、皆さん書かれてるように少年誌的な安易な方向に逃げなかった姿勢は素晴らしい。
その点評価して7で!

ちなみに私は福本作品の方が好き。
福本作品とこの人の作品の違いはドコだろうか。
福本作品はとても全19巻をまとめ読みすることなど出来ない。
小休止して、お茶飲みながらドラえもんでも読まない限り精神的疲れを癒せないからだ。
甲斐谷作品はまとめ読みも楽々。やはり「重み」の問題だろうか。
緊張感と、負けた側の心理描写が今一つなんじゃなかろうか。
絵的な爽やかさの違いに起因する所も大きいのかもしれない。笑
この辺は好みの問題なので、甲斐谷作品の方が好きな方、ゴメンナサイ。

あと、児島の威厳が絵的にどんどん失われていく様が悲しかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-08 03:36:47] [修正:2007-04-08 03:39:00] [このレビューのURL]

ドラマ「アンティーク」の原作であるが、私はドラマよりも楽しめたように思う。ボーイズラブ系の作品では有るがそれが中心とはなっていないので、食わず嫌いせず一読して欲しい作品。

洋菓子店に勤める4人を中心に物語は進められていく。4人の店員全てが個性的で魅力的。ただ、辞めざるを得なかった元ボクシング世界チャンプ、財閥の御曹司、世界的パティシエと主要人物が豪華キャストなのは致し方ないところか。
所々で、お客さん一人一人の人間ドラマの中にケーキが脇役として登場しいい味を出してくれているのだが、そこには料理マンガに有りがちなケーキの力で物事を解決!といったような押し付けがましさがあまり無く、嫌味が少ない。
巧妙な伏線を静かに消化していくストーリー展開は、志村貴子のマンガに近い空気を感じることが出来た。最終巻ではトラウマを昇華することなく常に身近にあるものとし、それに折り合いをつけて日々進んでいく姿勢を描いている。欺瞞的でないこのラストには賛否両論あるかもしれないが、無理にトラウマを解決しようとするマンガが多い中で新鮮で爽やかな印象を読み手に与えてくれることだろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-12-06 18:49:24] [修正:2006-12-06 18:49:24] [このレビューのURL]

7点 ムジナ

[ネタバレあり]

8巻の終わり、父の死の意味に気付き漸く覚醒するムジナ。
・・・長かった。もちろん、そこに至るまでの情けないムジナも人間臭くていい味があるのだが。
作品全体としては白土氏の影響をモロに受けており、忍術に関する記述などは詳しい(かなり強引ではあるが)。構成もしっかりしていて長さもちょうど良いのでスムーズに読み進めていける。しかし、グロくてエグい表現もあるので苦手な人は気持ち悪いかも。サジに苛立つかもしれないが、彼を見捨てず最後まで読み進めて欲しい(笑
個人的には実験がウザい回が数話有った。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-22 10:35:02] [修正:2005-12-22 10:35:02] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

設定の強引さが気になった。
いくらチップを埋め込んでいるとは言え、高校(しかも共学)はなかろうと。高校生の目の前で人が死ぬかもしれないってのに。
女子高生を目の前にして手淫すら禁じられた囚人を、監視付きとは言え野放しにする点も危機感無さすぎ。暴行未遂でも被害者にはトラウマとなるだろうし。
さらに、下にも意見が出てたようだが登場人物の感情が急変し過ぎ。

この漫画はあくまでヒューマンドラマが焦点となっており、現在の死刑制度に関する論点としてはズレが有る。とは言え死刑制度について考えるにはいい機会となるので、その社会性も考慮し6点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-12-22 04:01:34] [修正:2005-12-22 04:01:34] [このレビューのURL]

オッサンなりかけの青年の成長を描いた、泥臭い遅咲きの青春といった感じ。
笑えてしまう程不幸な主人公。世間にゃ鬼ばかりだという教訓を与えてくれる漫画。ここまで読み返したくない漫画も久しぶりな気がする。
爽快感を求めるのではなくダークな気持ちになりたいときにオススメ。「失踪日記」とか「ザ・ムーン」とか「犬犬犬」とか「マーズ」とか「マインドアサシン」とかそういう感じ。いや、ちょっと違うか。とにかく、こういういわゆるダウナー系に括られるんじゃなかろうか。ストーリーも結論も前向きなんだけど前編に渡るこの鬱感がそう感じさせるのだろうか。
この花沢という筆者、勢いのある漫画を描くのが非常に巧く、読者を魅了し一気に読ませてしまう。ジェットコースターに乗ったが最後、降りられずに思いっきり揺さぶられ続け、気持ち悪くなり、途中で降りることも出来ずゴールする。ゴールしてみたら何か最後はあっけなかったなと。うーんタチ悪い。

常にサクセスストーリーを期待しているわけではないが、私には正直合わなかった。
しかし、このストレスの溜まる陰鬱な話をコレだけ読ませる筆者のニクい腕に敬意を表して5点ということで。

それにしても田西、・・・情けなさ過ぎ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-26 08:37:06] [修正:2008-12-26 08:39:34] [このレビューのURL]

共産主義、天皇批判、軍国主義批判など作者の70年代のサヨク傾向が気に掛かる。
こういう思想を主人公の口から叫ばせ、小学校の図書館等に置き何も知らない子供達に読ませるのは余り好ましいことではないだろう。
更に、原爆実験時にアインシュタインが立ち会っているシーン等、明らかに間違った時代考証も随所に見られ、間違った歴史認識を与えがちだ。漫画として捉えるならまだしも、歴史の教科書の様に捉えてしまうのならば、むしろ有害な書になってしまいかねない。

しかし、作品が本当に言いたいことは「生きることの素晴らしさ」だと思う。この主張を理解し漫画として楽しむのは決して悪いことではない。
漫画として見た評価が4点となった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-19 07:55:37] [修正:2005-12-19 07:55:37] [このレビューのURL]

スポーツマンガにありがちなトンデモ技はいい。
少年漫画を描く上でそれは仕方ない事だろう。

しかし酷い。
絵もストーリーも劣化した。
本当に別人が書いてるんじゃないかという疑問すら浮かぶ驚きの出来栄え。
平松の新しい技やらワールドユースやらファントムドリブルの詳細やら(作中の説明だと牛の足跡と重なってたことなど完全無視)、多くの複線を置き去りにしたまま終わってしまった。
展開も先が読める上に、今までの強敵だった帝光がかませ犬にされるなど呆れた方向に進み、読んでいて辛かった。

バレーマンガなんて書いてないでもう一度真剣に、続編にチャレンジしてみて欲しい。ワールドユース編なり、ワールドカップ編なり。
無印の「シュート!」は良かっただけに残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-14 08:30:50] [修正:2007-11-14 08:32:21] [このレビューのURL]

読んでると色んな所で稲中のシーンが浮かんでくる。
構図、表情、セリフ回し等等。
影響受けてると言えば聞こえはいいが、これはやりすぎでは・・・。

読んでて途中で辛くなって止めました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-28 23:55:04] [修正:2007-05-28 23:55:04] [このレビューのURL]

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