「ヨノナカ」さんのページ

総レビュー数: 48レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年01月06日

浅野いにおは独特の死生観の持ち主というか、生死の境目がないマンガを描く人、っていう印象がある。

まぁ、死生観がないマンガなんてガンガンあたりのファンタジーものをひっくり返せばいっぱい出てくるんだけど、浅野氏はそれとは違って、独特の死生観とそれの克服あたりを結びつけた点が面白い。「生きてるのも死んでるのも同じだけど、でも・・・・でもさぁ!!!」みたいな人物(主に若者)を描くのがうまい。と思う。

で、浅野の作風はそれ自体、現実にありえない死生観やそれを持つ人物をうまく魅せているという点でファンタジーといえるのだと思うけど、この作品はその独特の死生観をよりファンタジーとして高めている。

虹ヶ原ホログラフの名の通り、読み方によっては7色に変わる読ませ方といい、先の見えない展開といい、ダークファンタジーってこういうものか!という一言に尽きる。

特に、最近ではわかりやすいというか竹を割ったような作品、人物が多い中で、この作品は貴重。浅野氏の作品が好きな人、あるいはモラトリアム青春ものが好きな人、そしてもちろんダークファンタジーが好きな人もぜひ読んでおいて損はないと思う。

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[投稿:2006-11-13 00:55:58] [修正:2006-11-13 00:55:58] [このレビューのURL]

よつばと周りの大人たちが織り成すおもしろおかしな日常の物語。


このマンガは前作のあずまんが大王と比べてキャラよりも「日常感」を出した点がいいですよね。


私もそうですが、大人になるにつれ、毎日がせわしくなっていきます。

限られた時間の中で、時間以上の成果を出す。

そんなことに誰もが疲れているのに誰も止めようとはしない。

止めた人は「怠けもの」と呼ばれて段々と社会のレールから外れていく・・・・


なんか話が重くなってしまいましたが、このよつばと!の中では怠けものでもなく、働きアリでもない、何か私たちが忘れてしまった生き方が描かれています。

雨に打たれながら笑うよつばを見ながら、「自分もこんなときがあったなぁ・・・」とちょっとセンチメンタルな気分になりながら安らぐのも決して悪くないですよ。

毎日頑張ってるアナタ、試しに手にとってみては・・?

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[投稿:2006-11-13 00:36:21] [修正:2006-11-13 00:36:21] [このレビューのURL]

東京は下町(おそらく)に住んでいる2人暮らしの姉弟。

両親なしの2人暮らしなのに出所不明の大金と生まれつき(?)の謎の才能と、やたら親切な町の人たちのおかげでのんびり生活しているご姉弟。

ギャグマンガというわけでもなく何と言うわけでもなく、淡々としたコマ割で淡々として毎日を描いている。

しかし登場する人物(高齢者が多い)がとても生き生きとしててなんかいい感じです。

読むとなんかいい感じになるのでなんかいい感じになりたい人はいい感じに読むといい感じです。

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[投稿:2006-11-06 14:54:03] [修正:2006-11-06 14:54:03] [このレビューのURL]