「ヨノナカ」さんのページ

総レビュー数: 48レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年01月06日

[ネタバレあり]

キチンと作ってあるはずなのに面白くない不思議な漫画。
進行に緊張感がないせいなのか。アスマが死ぬところなんて「どうせ生き返るんだろ?」というような感じだった。

とりあえずストーリーの進行をチェックしてそれだけ、という位置にいると感じるのは私だけでしょうか。



あと、土遁とか火遁とかの「遁術」は逃げるための術だからそこんとこお願いしますよ岸本さん。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-24 00:29:15] [修正:2007-02-24 00:29:15] [このレビューのURL]

7点 ONE PIECE

ワンピースの登場人物は誰も本当に心の底から苦しんでいないし悩んでもいない。それがワンピースの最大の魅力でもあるし、同時に最大の欠点でもある。

ワンピースは感動できる、泣ける、とよく聞く。しかしそれは50パーセント正解で、50パーセント不正解だ。


夏の甲子園で、優勝したチームの選手達を見て泣けるあなたはおそらくワンピースを見て泣くだろう。その勝利を影で支えてくれた監督や家族や兄妹や友人たち、そして何より選手達の長い長い努力の日々を想像して泣くだろう。思いが報われたことに安堵して感嘆して泣くのだ。

しかし私やおそらくそれに類する人たちは、その優勝したチームの選手達を見ては泣けない。私たちが泣くのはその優勝したチームではなく、それに負けて地面に手をつき敗北の味をかみ締めている選手達を見てだ。勝者の喚起の声では泣けないのだ。敗者も勝者と同様に、監督や家族や兄妹や友人、そして長い長い努力の日々を背負って闘っている。しかし、勝者の前にひれ伏す。現実を知る。努力だけでは誰にも負けない、気持ちだって誰にも負けてはいない。でも負けた。なぜ負けた、なぜ負けねばならないんだ、なぜ、なぜ、なぜ!!!


どんなに努力しても、どんなに強い気持ちを持っていても、絶対に夢が叶うわけではない。こういうことを「不条理」という。

おそらく現実にはこの「不条理」を味わっていない人はいないだろう。好きな女の子にふられた、理由は「顔が気持ち悪いから」、不条理だ。成績が悪い、どんなに勉強しても東大に入れない、不条理だ。世の中は不条理だらけだ。


さて、ワンピースに話を戻そう。改めて、ワンピースの世界に不条理を探してみようじゃないか。

ルフィが今まで負けたのは確かクロコダイルに1回とルッチに1回、細かい話ならシャンクスが腕を失ったときも山賊にボロクソに負けてたからこれもカウントしよう。合計3回だ。しかしルフィはその全てに対してリベンジを果たしている。もちろん仲間の力も借りているが、ルフィは負け知らずなのだ。もちろんこれは仲間にも言えることで、ウソップも、ナミも、サンジも、ゾロも(ゾロは負けたか?)、チョッパーも、本当の意味で不条理に打ち負かされたことはない。仲間の思いは全て報われているのだ。(ゴーイングメリー号だけは残念なことになったけど)

ワンピースは全て勝者の話なのだ。全ての努力、全ての気持ち、全ての汗と涙が報われるようになっている。それは少年漫画としてはもちろんそれでいい。少年には「夢は叶う」と言っておけばそれでいいからだ。
しかし、大人は知っている。夢は叶わないと。どんなに努力してどんなに強く想っていようと、夢は不条理の前に脆くも崩れ去るのだ。
しかし、だからこそ、叶わない思いを抱き続けることは感動に値するし、美談というものが生まれる。敗者の裏に勝者があるように、不条理の裏には真の感動がある。ワンピースには不条理がない、ために真の感動がないのだ。ワンピースを読んで「なんか物足りない」と感じるのはそのせいだ。




ワンピースは3つの側面がある漫画だと思う。
1つは、まだ夢が破れていない、天真爛漫な子どもが読む側面。
1つは、夢破れたが、自分の夢が叶うことを大人がワンピースに託して読む側面。
そしてもう1つは、夢破れ、そして夢とは叶わないものだと信じている大人が読む側面。


前者2つについてはワンピースは満点だ。しかし最後の1つについては点は挙げられない。最高の少年漫画から最高の漫画になるために3点を預けておいて、7点をこの作品に送ろうと思う。


ナイスレビュー: 12

[投稿:2007-02-18 00:33:32] [修正:2007-02-18 00:33:32] [このレビューのURL]

8点 蟲師

都心の豪華なホテルやあるいはリゾートの5つ星ホテルに飽きてしまって、辺鄙な田舎のランプの宿なんかに泊まってみたら意外と気に入った!この退廃的で懐かしい古き良き日本を感じる宿もいいじゃないか!
と思って1週間ぐらい泊まり続けていたらだんだんとその古き良き日本の雰囲気にも飽きてきてそろそろ違う趣向のホテルに泊まってみたいな〜。いやこの雰囲気もいいけど、ちょっと退屈かな。次は思いっきりはじけた南の島とか行きたいなぁ!




みたいな感想を抱く漫画。
面白いし、雰囲気も満点なんだけどそれだけじゃあ飽きる。
懐石料理もいいけれどたまには脂っこいものも食べたいの!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-13 22:07:52] [修正:2007-02-13 22:07:52] [このレビューのURL]

バガボンドの内容と直接関係はありませんが、この作品の点数がちょっと低すぎる感じがします。
もしこれが名も知られていない雑誌に載っていたらみんなこぞって10点をつけていたでしょう。

私もそうですが、いい作品が有名であればあるほど評価を低く、逆に無名であればあるほど評価を高くしたくなるのが人情というもの。学校の通信簿を絶対評価に!!ではないですが、できるだけその作品の純粋な評価を付けるよう努めたいものです。

で、バガボンドですが、決してつまらない漫画ではありません。
誰しもがしっている宮本武蔵の話のなのだけれども、ストーリーは興味惹かれるし、キャラクターは十二分に魅力的だし、演出は小学生から大人まで楽しめる素晴らしいものです。エンターテイメントとしては1級の漫画ではないでしょうか。

残念なことを一つ挙げると、作品のテーゼが「強さ」であるためにただ単に「強さ」を求めるだけの話に終始してしまい少々話に膨らみが欠ける点でしょうか。もう一つキラリと輝くものがあれば超一級の作品になるでしょう。


と、客観的な面から書いてみましたけど、良い点と悪い点をただ挙げたレビューというのは面白みに欠けますね(苦笑)

レビュー書くのって難しいなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-02-13 20:21:23] [修正:2007-02-13 20:21:23] [このレビューのURL]