「jdf54j」さんのページ

総レビュー数: 96レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年10月07日

7点 度胸星

火星で遭難した調査員が謎の生命体?に対して孤軍奮闘する話と、
地球での火星行き宇宙船のクルーの育成から出発までの話
(終盤でもう一つ話が増える)
が平行して進む。4巻と少ないながらそれぞれの登場人物の成長が
見て取れて良かった。最初は主役が3人いるように見えるが
3人の話が1つに収束して行き、話が進むにつれ
一番地味だった主人公の度胸にスポットライトが当たるという展開は
読んでてカタルシスを感じた。
訓練自体は他の漫画でもよく見かける設定だが、訓練生に変わり者が
多く、オチも捻ってくるので飽きずに読めた。

俺達の戦いはこれからだ的な終わり方だけど、複線は全部回収したし
この後は度胸が普通にテセラックのデータを持って火星から帰ってきて
お仕舞いじゃないかな。打ち切りに見えるけど特に不満ナシ。
テセラックは単に未開の惑星にいた未知の生物という存在なのかと。
こいつがいたから火星に行く意味が出てきたので、役割は十分果たしたと
思う。

純粋なSFだが難解な設定はほぼ無いので、総じて万人が楽しめる名作
と言える。購入するなら文庫版で十分かと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-29 10:52:05] [修正:2012-02-07 20:34:38] [このレビューのURL]

このサイトでタイトルを知りましたが、無名である故一番オススメしたい。
日本が中国の庇護の下アメリカと戦時中という設定下で
新たに自衛隊に入隊した8人の若者の生き様と、日本軍の福神という
銃火器が一切効かないぬいぐるみみたいな人型ロボットVSリカオンと
名乗るアメリカのロボット兵器の話を中心とした
軍事サスペンスが平行して展開される。
軍モノだが長ったらしい説明は殆ど無く
軍人の日常+SFアクションなので娯楽として誰でも楽しめる。

松本太陽風の渋いセリフ回しと癖のあるキャラ、なにより
読み始めは雰囲気漫画だと思っていたものの、後々になって
キャラの素性が物語の本筋と絡んできたりと色々な点で
話は練られているというのが率直な感想。絵も上手い。
各キャラの掘り下げに一番力を入れているので
読んでるとキャラが好きになる。特に女性軍3人とも魅力的。

何か一つ突出してるわけではないが、世界観、キャラ、ストーリー、
セリフそれぞれが高水準の力作で、読後は力が抜ける。
退屈でも3巻までは読んで欲しい所。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-28 04:46:20] [修正:2012-02-07 20:33:31] [このレビューのURL]

基本1話完結ストーリーの詰め合わせなので
全巻揃える必要もなく、1巻の完成度が郡をぬいていると思ったので
自分はこの『第1巻』についてだけレビューします。
2巻は第1話のお婆ちゃんの話とアスリートの話の2編のためだけに
購入してもよい位の出来。
考古学色は薄れていくが、他の話もサスペンスとして十分楽しめる。
3巻以降ネタギレか、普通の人情話が段々増えていく。

元軍人で考古学者で保険屋のキートン先生が
発掘遺物の物損保険や相続、鑑定等々の問題で保険屋として
依頼者の元へ出向き、持ち前の考古学知識と軍事サバイバルの知識を
活かして解決していくというのがおおまかなストーリー。
まずこの相性が悪そうな3つの要素が調和してるのが素晴らしい。
序盤は考古学の知識に元づいたサスペンスですが、結末にいたる伏線の
巡らし方が見事、各話の登場人物をないがしろにする事もありません。
後半は常に武器道具を携帯しない先生が、遺跡やらに転がっている
自然物や廃材を組み合わせた即席アイテムで困難を乗り越えていく
展開が素直にカッコイイ。
最後にオチらしいオチをキチンと付け、風呂敷を畳みます。
これを各話短いページの制限でこなしているのだから恐れ入る。
先生は頼りなさそうなちょっと間の抜けた人相で、暴力は好まず、
情熱はありますが必要以上のセリフを喋りませんので
説教臭くならないのもポイント。

これ本当に浦沢先生が描いたのか?と思えば共著でした。悪しからず。
とりあえず1巻見かけたら読んでください。
昔の名作ではなく、現在でも通用するクオリティだと思います。
ちなみに自分は今日初めて読みました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 02:24:52] [修正:2012-02-07 20:33:04] [このレビューのURL]

絵はよつばとで内容は女の子中心のヨコハマ買出し紀行系の日常モノ。
季節や風物を肌に感じながら、人と亜人が一つ屋根の下
仲良くだらだら過ごすだけ。やや童話の匂いもある。
こういうの最近よく見るなーって作品群の
中では面白い部類では。webで1話見れます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-07 20:18:54] [修正:2012-02-07 20:18:54] [このレビューのURL]

たった一つの企業によって牛耳られた暗黒街の秘密を探るため、
その企業の一員となって単身立ち向かう潜入捜査官の姿を描く。
B級映画が好きな作者によるB級ドラマ(良い意味で)
ストーリーはもちろんの事、殺陣にもアイディアがたくさん詰まってて
3巻までは尻上がりに面白くなっていく。
ヤンジャンらしく非常にわかりやすい内容なので
万人にオススメできる。4巻以降ネタギレか、6巻で打ち切りに。
銃でインファイトしてたり滅茶苦茶なんだが(意図的にやってる)
構図やコマの決め方が上手で、単純に見てて面白い。
明らかに映画の影響を受けているのが見て取れる

ストーリーも常に読者を(いい意味で)裏切っていこうとする
姿勢が素晴らしい(3巻までは・・・)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-30 23:10:32] [修正:2011-11-30 23:18:37] [このレビューのURL]

卓球を舞台にした青春群像劇、挫折と栄光の話。アングラな作風を
残したまま、王道ともいえる堅実なストーリー展開を見せる。
相変わらずセリフの言葉選びが最高、漫画も上手く
(詩のような抽象的なコマ表現を所々に嫌味なく挟む感性、擬音や
効果線の使い方、キャラのタテ方等)
全体的に高い技術が集まって漫画ができている。
映画版はあれでも半分ぐらいはしょってるので、見るならコチラを。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-21 23:58:17] [修正:2011-11-21 23:58:17] [このレビューのURL]

引きこもり少年が暴力をきっかけとして人との繋がりを取り戻していく話。
からんできた不良共を撃退していく内に、街ではヤンキー狩りとか呼ばれ
名をあげていく。でも本人はその事を快く思っていない。
メインはやはり格闘パートじゃなかろうか。ほぼタイマン形式で、
技を披露すると実況キャラが盛り上げて、解説キャラと作者による図解を
交えた説明が挟まれる・・・この慣れ親しんだ感覚は魁男塾を思い出させる。
技の駆け引きがどこまでリアルかどうかは知らんけど、少なくとも
素人が思ってる以上に格闘家同士の細かな駆け引きがあるんだなーと
漠然と感じた。

主人公の子が抱える心の病は、根が深いんだけど端的に言えば
それまで普通の友達がいなかったというだけの問題で、執拗にその子の
内面の変化を描いてる割には語る事がないというか・・・

どうでもいいけど作者の解説は好きだった。
(たまに話が脱線するとことか特に)

キャラがよく泣いたり、修辞を殆ど使わないセリフやら
クセが強いんだかないんだか、点数以上にはまる人ははまる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-10 00:31:37] [修正:2011-11-10 01:05:55] [このレビューのURL]

6点 外天楼

オムニバス形式の話が繋がっていくというよりは、元々1つの大きな話を
砕いていって、それらを独立した話として見せている感じ。
扱う題材自体はこれといったネタではないものの
それらを馬鹿馬鹿しい喜劇のミステリーに仕立てる事に力を
入れている。終盤は話の全貌が見えてきて結構シリアスな展開になるのだが
どうも既視感が拭えず、こういう世界が好きな人は好きなんだろうな
というのが率直な感想

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-08 00:20:18] [修正:2011-11-08 00:20:18] [このレビューのURL]

女子小学生の実家がエロ本屋、という設定に魅かれたものの
エロ本目当ての客がほのぼのし過ぎてエロ本を売っているという
印象があまり湧かない。露骨なエロ描写もなく、設定は面白いのに
味気ないのが勿体無い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-08 00:02:15] [修正:2011-11-08 00:02:15] [このレビューのURL]

名作SFの漫画化。作者はSFに大変明るいので
安心して読める。物語は月から1体の人間の遺体が
発見され、遺体を調査していく内にとある宇宙の歴史
が明るみになっていくという展開。ミステリーといって
いいのかわからないが、序盤は引き込まれる。
が、1巻の時点で大まかな謎は解明されるので
2巻以降を読みたいかと言われれば微妙。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-29 02:05:20] [修正:2011-10-29 02:05:20] [このレビューのURL]