「左手」さんのページ

総レビュー数: 23レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年04月07日

 「食うこと」に共感しない人はいない。描かれている状況はリアルであり、また日常であり、そのシーンをそのまま切り取りコマにした漫画です。
 漫画を読むというよりも、知り合いのおじさんのちょっとしたエピソードを聞いているような感覚に陥ります。その程度の話でも、現実は小説より奇なり、を体言している作品です。
 何が面白いと聞かれれば私はこう例えます。無数にある非現実世界の漫画から現実的な孤独のグルメにまるで世間話を聞きにいくように読んでしまう漫画界の公園のベンチ、と。
 読み終えたあとにしばらくしてまた井之頭さんに会いたくなるような漫画です。オススメです。

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[投稿:2011-04-08 19:26:01] [修正:2011-04-08 19:26:01] [このレビューのURL]

 私自身、野球自体好きではありません。野球の魅力や野球の強さが全然分かりませんでした。それまで読んできた野球漫画と呼ばれるものはビックリ人間ショーや野球を通じての友情恋愛を描いたもので、本質の野球のルールやプレーの面白さが全く伝わらなかった。
 しかし、おおきく振りかぶってはそれらの漫画とは一味も二味も違います。

 打席でのバッターとキャッチャーの球の読み合い、強くなるための(矯正ギプスなどの非現実的なのでない)トレーニング、凡才たちの努力、高校生らしい立ち振る舞いなど、相手校の選手も主人公たちもが一途に野球に青春を賭ける姿に読者は読みふけてしまう。

 悪い点とすれば、女性作者がありがちな登場人物の不必要なまでの詳細設定、試合が長い、絵に特徴があり苦手に思われる。
 それでも、キャラクターたちが頑張る姿にはハッとさせられるところがあり、オススメです。

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[投稿:2011-04-08 14:03:43] [修正:2011-04-08 14:03:43] [このレビューのURL]

6点 トリコ

 ジャンルとしては今までに見たことがない「バトル料理漫画」です。バトル漫画のような表現を使った料理漫画はあったが、トリコはその逆、内容が料理についてなのにバトル漫画。
 バトル漫画に必要な戦う理由は読者全員が共感できる「食べるため」に戦う。これほど、簡潔な理由はジャンプで読んだことがありません。
 また、フルコースを揃える最終目的もはっきりしており、トリコは十分強いがグルメ界はそのトリコでも苦戦をするほどの厳しさが主人公の強さの立ち位置を絶妙なバランスを取れている。
 しかし、小松の存在がトリコの冒険に油をさしているように感じることと帰り道表現が甘い気がする。

 今ジャンプで楽しめる漫画が減っている中で素直に楽しめる良作漫画です。
オススメです。

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[投稿:2011-04-07 15:36:11] [修正:2011-04-07 15:36:11] [このレビューのURL]

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