「kuroneko3298」さんのページ

総レビュー数: 61レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年08月30日

オペラ歌手という夢を叶えるべく努力する2人の女たち--。
でもその人生は・・大きく違ってしまうことになるのです。
2人のこの違いを産んだもの---それは「プライド」
ということのようですね。

人には 捨てていいプライドと
 捨てててはいけないプライドがある----。
それが何なのか。
その答えをあなた自身で探してほしい作品です・・V


プライドとは「自尊心、誇り/ 虚栄心・おごり」とあります。
捨ててはいけないプライドとはこの前者のほう---
つまりは[誇れる自分であること]なんだと私は思う。

人を利用したり、妬んだり、貶めたり----
そんなことをした自分が「誇れる自分」の訳はないですよね・・。
何かを手に入れるために手段を択ばない、萌とはそんな女。
彼女はその時すでに「プライド」を失っていたということなんでしょう。

そして彼女は女としても大変な過ちを犯します。
2番目でいい。愛されなくてもいい---。
なんと史緒の恋人の子を宿し、産む決断をするのです。

それもまた「女としてのプライド」を捨てた行為だと私は思います。。
子が救いとか 歌う為の経験になるとかいっていますが----
祝福されない子を産むほどの罪はないですからねぇ。

とはいえ最後までお綺麗すぎる史緒にもびっくり・・。
2人の人生を並べるには 圧倒的に萌が不幸すぎで不公平感を感じるけれど--
絶対萌のような人生を歩んでほしくない--!そんな願いを込めて---
ぜひ若いあなたに読んでほしい作品。お勧めしときます! 

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[投稿:2012-12-17 12:59:06] [修正:2012-12-17 13:18:36] [このレビューのURL]

トップモデルから転落した亜美を救ったのは
謎の男朱鷺。彼の正体とは?目的は-----?
しかし それが明かされたとき・・
2人の運命は 静かに狂い始めるのです----。

美しいトップモデルの世界。カッコイー男達。
クラッシックカー・貴族の館のような部屋、家具。
極めつけは 天蓋つきのベット?。
まさにゴージャスな世界に当時はうっとりでした♪

しかし実はこの作品、母親に捨てられた子どもたちの、
悲しくも切ない物語。
亜美を襲う悲しみの嵐に涙腺は崩壊状態でした・・。

 愛する事を夢見たみた娘と
 愛より仕事に生きた母と----
 2人の女の生き様も対照的で強烈です----!!

 昼ドラされてました。
 主演は松本莉緒、国生さゆり、塩谷瞬。なるほど・・・

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[投稿:2012-12-17 11:47:46] [修正:2012-12-17 13:10:34] [このレビューのURL]

8点 BASARA

赤の王に殺された兄に変わり人々の希望--
「運命の子タタラ」として生きることを誓った
妹、更紗の戦いと冒険を描いた物語。

この作品の見どころは「刀の周りに人が集まる--」
言葉通り、ソコにいる人々と(北海道から沖縄まで旅しとります!)
策略や暴力ではない「何か」で---
次々と「絆」を結んでいくタタラの姿でしょう。

誰もがこのどう見てもひ弱で頼りない「運命の子」に驚くも
そのひたむきさ純粋さに惹かれ
「自らが彼を支えよう」と誓いあうんです。 泣けます・・。

悪役である暴君たちも様々な形でその悪行を披露。
目を覆いたくなるような場面も多いのですが--
この救いのない悪っぷりはいっそすがすがしい--かも(苦笑)

そんな旅の中で少女更紗としての恋模様もかわいらしく展開。
しかし実はこの恋 が宿敵との破滅的な恋であることを
知っている私達読者は、2人の恋の行方を
涙ながらに見守ることになるのです。
そして遂にそのときが訪れた時、爆泣き---。

旅模様は たしかに長い--と感じたこともあったけど・・・
更紗の、タタラとしての苦悩に涙。赤の王の生きざまに拍手--。
ラストまでぬかりなしな展開に私は魅了されちゃいました♪

朱里・ナギ、揚羽 --素敵すぎ! 茶々&座木もかっこよかった。
浅葱の存在も面白かった。他脇キャラも大勢、皆魅力的。
ぜひ一読していただきたい作品だと思います。


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[投稿:2012-11-16 15:16:58] [修正:2012-11-21 10:59:41] [このレビューのURL]

7点 風光る

「私はおなごじゃありません!武士です!」
女と知りながらも彼女の強い信念に屈し協力してしまう沖田総司。
本当の彼がこんなに麗しく、かわいらしいのかは疑問ですが(笑)
彼の魅力が全編に満載♪
他近藤・土方・斉藤一っと渡辺さん独特の切り口によって描かれる彼らは
誰もが皆 なんとも愛おしくてまいちゃいます♪

竜馬よりの私にとって新撰組はけして好きとはいえない集団だけど--
この作品では、そんな彼らの楽しそうな青春がきらめいていて
ワクワクさせられちゃうんですよねぇ---。

現在32巻では佐幕に傾く新撰組からの伊東の離脱模様が展開していますが
当初より土方LOVEの愉快なキャラゆえにその心痛は、
いかばかりだったのか・と素直にぐっとさせられます。
「皆を裏切るか・・心を裏切るか--」これより前 同じように思想の違いに苦しんだ山南の物語は壮絶でしたが・・
渡辺さんがどう伊東の末路を描くのか--注目してる私です。

幕末に生きた若者達の生き様は本当にせつない。
これからみんなを待ち受ける激動の運命が
わかってるだけに辛さもありますが---
一体どんなラストになるのか期待しちゃってます---♪

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[投稿:2012-11-15 01:34:39] [修正:2012-11-15 01:38:35] [このレビューのURL]

6点 GREEN

都会っ子ワコちゃんが
農家の王子様にフォリンラブ!!
私も彼は 大好きなタイプです----!

彼女のおしかけ花嫁修行&農家修行の物語。
のだめちゃんほどの変態っぷりはないものの、 
このワコちゃんも相当笑えます♪  
そして二ノ宮さん自身のお話も 笑えますよ♪

音楽・起業・そして現在はPCと・・
相当の知識をお持ちの二ノ宮さん
もちろんこの農業にも相当の知識をお持ちのよう。
そして笑いのセンスも---大アリですよね=。
やっぱ二ノ宮さんって 只者じゃないです。ほんとです!

この作品もドラマ化(NHK)
ワコちゃんは深田恭子さん。誠さんは中村俊介さんだそうですよ。

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[投稿:2012-11-14 14:47:12] [修正:2012-11-14 15:27:58] [このレビューのURL]

ホントに天才!もうすごい人たちの びっくりするようなお話なのに・
なんでこんなに笑えるんだ!もうだめ--!!わはは!!

母の失業の陰謀と彼女の画廊売渡の陰謀をあばき、
おそるべき手腕で、事業を広げていく---
夏木勝幸クン17歳! 自慢の頭脳を大噴出!!

しかし、本当の天才ってのは---
母が再婚した変な親子(荘介とハル)なのかも。
実はこの事件の発端は、この母の結婚。
美しいって罪♪この母もカッコイーんですよね--♪

謎の少女アミィちゃん・唯香ちゃんとまたまた毛色の違う天才も登場し
彼女たちとの出会いで強大なコネも手に入れた俺様勝幸君は
見事母の名誉を--彼女の画廊も取りかえし--
恋まで・・成就させちゃうからすごい♪

その後も、計画通り企業家への道を歩む勝幸クンですが
計画通りに行かなかったことが1つ・・・。
 でもそれも さすが勝幸くんってことで(笑)

彼の顔が性格とともに
かっこよくなっていくのもみどころです。
(連載当時に比べ絵が数倍うまくなってるのだ:笑)


なんと『危ない放課後』という題でTVドラマ化されていたらしい。
出演は 二宮和也と渋谷すばる 加藤あいだったそうな・・。

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[投稿:2012-11-14 14:14:12] [修正:2012-11-14 15:19:00] [このレビューのURL]

もう大好きな作品です!
 元気印 フイーを中心に
 アンダーソン一家が起こす
 涙あり笑いありの最高に楽しい作品♪

パパの隠し子(ウソ)ジョナサンの登場で
素直直球のフィーは大騒ぎ!!
でもちょっとネジのはずれたおとぼけママや
美しいけど軟弱なゲイの兄ケイ
しっかりものの妹トレーシは落ち着いたもの。
意気消沈のパパでさえこのジョナサンに優しくて---。

自分の素性に何の疑いもないこの一家の単純さを
逆に心配するジョナサンに大笑い。
でも--まだ小さな彼が1人で生き抜こうとする姿に涙です。
そんな彼が、アンダーソン一家の優しい愛情に包まれて
本当の家族となっていく姿が、楽しいながら
ホロリとさせてくれるんですよね--♪

兄のゲイ友達レイフとフイーのもどかしさ満点な恋模様もGOOD!
おとぼけパパママの恋話。ご近所のゆかいな人々っと
もう楽しくって幸せなれちゃうお話が満載なんですよね。

兄ケイのフィーへの思い、誰からも愛されるフィーに
劣等感や嫉妬をあらわにするジャニスとのちょっと哀しい友情物語や、
最終巻ではジョナサンとの別れなど・・
もちろん切なさも描ききっております。

 フィーから元気と--本当の優しさを学びましょ♪


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[投稿:2012-11-14 15:07:08] [修正:2012-11-14 15:15:49] [このレビューのURL]

「何故死んだのか。何故こんな風に殺されなければならなかったのか?
 これからは すべてがわかる---!」
しかしその歓喜は疑問へと変わる---。
それは死者の思いを、秘密を 覗き見ることだったからだ。

人としてそれは許されることなのか--。苦悩する捜査官たち。
しかし彼らは、猟奇事件犯のおぞましい思考や 歪んだ怒りや憎しみまでをも
映像化してしまう・・MRI捜査の本当の恐ろしさを知ることになるのです。

第九捜査全てはトップシークレット---。
そしてその全てを抱えるのは少女のように美しい室長 蒔さん。
様々な事件の中で、過去に起こった猟奇殺人が、そして彼の中だけに眠るトップシークレットが 彼にどんな「悪夢」を見せているかが明らかとなり・・私たちの心を直撃(涙)

単なる犯人探しと謎解きにとどまらず、人の心に棲む様々な闇に挑む、
少女マンガにとどまらないシビアかつ大胆な作品!

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞---。
まさにハリウッド映画になって欲しいほどの力作です。
本誌では完結--訂正します。過去編が始まったようです。
是非お手に取ってみてください。

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[投稿:2012-10-24 12:34:55] [修正:2012-10-27 22:56:31] [このレビューのURL]

聖徳太子(厩戸の皇子)をモデルに描かれる衝撃的不思議太古ロマン。

--何が出来ようとも・・・自分は
 真に欲するものを手に入れることは出来ない・・・

そんな自分の未来が見えていた皇子にとって政治も、愛も無用のもの---?
しかし自分を畏れず屈託なく笑う蘇我毛人と出会った時から
湧き上がる「欲」に苦しむ皇子。やがてそれは「執着や嫉妬」となって
毛人を苦しめていくことになってしまう・・

涙を流し毛人に愛を請う皇子の姿に 涙。
彼が真に欲し、手に入れられれないもの--
それは母でさえ畏れる自分を--人として愛してくれる人--
だったのでしょうか・・?

蘇我とは敵対する姫を愛してしまった毛人
兄である毛人を愛してしまった刀自古
皇子に愛されることのなかった妻大姫-

さまざまな人たちの 報われない愛が
苦しく哀しく胸を打つ秀作----。
仏とは---救いとはなんなのか・・・。
何度読んでも引き込まれます。深い。まさしく名作!!



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[投稿:2012-10-26 23:46:09] [修正:2012-10-26 23:46:09] [このレビューのURL]

その窓から見た異性に必ず恋をするがその恋は必ず悲劇に終わる」
という伝説のオルフェウスの窓
そこで であったユリウス(実は女)・クラウス・イザーク。
 彼らはやがて この伝説の渦の中に巻き込まれていく。

1巻-7巻ではアーレンスマイヤ家に起こる連続殺人の謎とともに。
この家に隠された秘密とユリウスの秘密、そしてもう一つの
「オルフェウスの窓の悲劇」があきらかになる---
推理小説さながらの壮大な哀しい愛憎と復讐の物語が展開---

8巻-10巻ではピアニストを目指すイザークの物語が---
11巻-18巻では ロシア革命を舞台に
クラウスとユリウスの壮絶な生き様と悲劇的な恋が描かれてます。
全編通して切なすぎだけど--やっぱ池田先生ならではのスケールの大きな作品。

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[投稿:2012-10-26 23:39:59] [修正:2012-10-26 23:41:32] [このレビューのURL]