「kuroneko3298」さんのページ

総レビュー数: 61レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年08月30日

8点 犬夜叉

途中ダレタのは認めますが、後半ソレを消す盛り上がりあり。
噛めば噛むほど味が出る作品だと思います。
犬夜叉とかごめの心が結ばれていく旅模様を通して--
前半は桔梗の悲しみ。中盤は殺生丸の苦しみ。
そして終盤は鬼蜘蛛(人)の心に翻弄され続けた奈落に---グっとさせられました。

彼が人の心を試す為にした数々の残忍な仕打ちには腹も立ちましたけど
ソレに打ち勝つかごめには毎回ジ-ンとさせられましたし、神楽をはじめ彼に操られた者たちにもどこか同情してしまう自分がいました。
彼が自分の本当の望みが桔梗の心(愛)だったときづいた時、
本当に、人とは哀れな、でも愛おしい生き物だと感じさせられましたよ。
四魂の玉の 本当の望みもこんなことだったとは---と涙。

2人の女の思いをうけとめ大切にすることを学んでいく犬夜叉の成長もみどころ。
「かごめは俺に会うために生まれてきたんだ!そして俺も・・」
2人について詳しく語るのはやめておきますが・・。
弥勒&珊瑚もふくめて みんなのHAPPY・ENDの終結もよかったと思います。
テーマは意外にもシリアスながら全編に笑いも投げ込まれててやっぱ楽しい作品になってるのはさすが留美子さんです!
私はもう刀をめぐって思い苦しむ殺生丸様に萌えまくり。
お父さん、殺生丸様に愛することの大切さを教えたかったようですがちとやりすぎでしたよね?。
弥勒、珊瑚、邪見。七宝、鋼牙・みんなみんな愉快でかわいくて大好きでした。
かごめの「お義兄さん?!!」にはうけましたわ(わはは)
今ごろりんをめぐって琥珀との恋愛バトルになってるのかな?
番外編でそんな姿を見たいような気もしますが--やっぱやかな~:笑!

 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-14 10:44:37] [修正:2012-10-14 10:50:05] [このレビューのURL]

不老不死を描いた作品。全編通して超シリアス!
主人公は様々な事情を抱えて不死を望む者たち。
また、様々な理由で不死にされたものたち。
中には不死に失敗した者たちもいて残酷です。
全ての発端に人間の浅ましさや愚かさがグサリと刺さる怖さがあります。

不老不死を描いたポーの一族やおろちとの違いは--
彼らが皆 傍観者的立場にはいず--- 
 生へ執着し足掻いているところでしょうか。

「死ぬことがない」という歓喜が
 「死ねない」という絶望にかわる瞬間
 私達は命は限りあるからこそ素晴らしいのだと
 気づくのかもしれませんね?。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-10 00:32:45] [修正:2012-10-10 00:34:18] [このレビューのURL]

珍妙ながら楽しい青春作品!
しかし優等生有馬のパンドラの箱が開いてから
物語は一変---。読みごたえある作品になりました。
子供は親のせいでこんなにも苦しむことになることを
知らねばなりません。
虐待は大きな罪。子どもには無償の愛情が必要なのだと

登場人物が抱えるそれぞれの悩みもリアルで考えさせられるけれど、
それぞれに訪れる救済模様に--ほっこり。
その深刻さを吹き飛ばす明るさと楽しさもアリです。
2人の早すぎる結婚にはビックリでしたが--
全ては浅羽君の為だったのね・・。
と思うと納得出来た私でした(笑)


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-10 00:27:13] [修正:2012-10-10 00:28:30] [このレビューのURL]

8点 7SEEDS

壊滅した未来での究極のサバイバル模様が展開!
現在22巻。ようやく5チーム(春夏A.B秋冬)全員が登場!

巨大虫や疫病に襲れる彼らのサバイバル模様大迫力。
それを乗り越えようとする彼らの葛藤や苦悩模様も秀悦です!

猛獣に襲われ全滅した冬チームの物語には爆泣き・・。
生き残った荒巻さんは私が一番大好きな人になりました!

そして衝撃だったのはこの未来に来るために
過酷なサバイバル教育を受けていた夏Aの物語。
それは生き残りを掛けた戦い 蹴落とすのは友人なのだ・・。
私は痛すぎて本を投げてしまったよ・・もう号泣。

春・夏Bの面々がこの厳しくも切ない物語に
ほんの少しだけ笑いをくれてます。
とはいえ心に闇を抱えた安居や涼によって花が行方不明状態。

彼らはそれを機に春・秋チームと対立し夏Bと合流。
「信じるのは危ないぜ。こんな世界だから・」
「オレは信じたい こんな世界だから・・」
嵐の言葉に・・うれしそうに笑う蝉丸。
夏Bはオチコボレ?でもみんな本当にイイやつらなんです!
そんな彼らに変わりはじめている安居・涼の姿にもほっこりです。

彼らが1つになる日ははたして訪れるのか?
どんな未来が待っているのか---・ますます期待大です!!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-05 18:21:20] [修正:2012-10-05 18:21:20] [このレビューのURL]

まさに何度も読まないといけなくなる作品。
淫靡な香りとともに文学的な匂を漂わせてのめり込ませる。
作家である溝呂木の「書けなくなる恐怖ー」が
私はこの作品のテーマなのかな・・と思う。

凡人の私にはおおよそ想像もつかないけど
地位も名誉もある大の男が「ウツボラ」を書く為に
少女に犯され堕ちて行く様は--
その怖さを充分感じさせられた気はしました。

彼の下で淫らに喘ぐ少女は一体誰だったのか--
意味深なセリフ、不可解な女の行動、曖昧な溝呂木の供述で、
彼女の正体は二転三転。
妖艶な肢体が印象的な瞳が 彼女をますます謎めいたモノへかえてます。
ラストではそんな「彼女の正体」も明かされているのですが
でもやっぱり違うのではないか--?と思わせる凄さだ。

明日美子さんの新たな魅力に、もはやクラクラ!
読みごたえも十分です!! 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-04 23:15:33] [修正:2012-10-04 23:17:59] [このレビューのURL]

5点 大奥

男だらけの大奥?どんな世界(*^_^*)♪なんて
BL作家さんでもあるだけ期待すると肩すかし(笑)
BL模様はナイに等しいです。
想像以上に暗く重い作品。
「男女逆転」した将軍たちの、側近たちの生きざま。江島生島事件---
本当の歴史と比較しながら読むとなを面白いかもしれない。

2014年10月から開始されるドラマ「有功・家光篇」は
将軍(女)を支え続ける男の姿が描かれれます。
「男が浮気するのはしょうがない」といっている男性の皆様に
こんな思いに耐えられる?できる?と問いてみたい(笑)
是非ご覧になって下さい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-04 22:52:38] [修正:2012-10-04 22:54:43] [このレビューのURL]

羽をむしりとられたユリスモール。
 僕だけがみんなの中のユダだった-----

宗教色濃い作品だけにわかりにくさもあるけれど---
純文学の香り漂うまぎれもなき名作!

ユリスモールを苦しめ続けた「事件」は年若かった私にも
十分すぎるくらい衝撃的だったし彼の絶望を感じられるものでした。
そんな彼が自分を心配する多くの友人たちの存在に・・・。
多くの人に愛されていることに気づいたとき
彼を思って逝ってしまったトーマの死の謎が一気にほどける。
そして彼にトーマの真実の声が聞こえる・・。
その時私は自分の心が震えるのを感じました。

「羽、僕はいらない 君にあげる・・・・・」
それは無償の愛--とよべるものだったのではないでしょうか。

でもやっぱりそれは過ちなのだと心しなければならない。
空の上で彼もまた多くの人に愛されていたことを・・
多くの人を悲しませたことを知った事だろう・・(涙)

この結末は「HAPPY END」か「BAD END」か
しばし余韻に浸れる作品だと思います。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-04 21:47:44] [修正:2012-10-04 21:47:44] [このレビューのURL]

ウルジナ国王子「スネフェル」に国を滅ぼされた
エステーリアの王子「サリオキス」は
苦難を乗り越えて「砂漠の鷹」となり 彼に戦いを挑む--!
しかし戦いの中、密かに逃がした妹「ナイルキア」は
敵国の王ともしらず王子スネフエルと愛し合ってしまっていたのだ。

約4000年前のエジプトを舞台に綴られる壮大な歴史叙情詩
全編に3人の苦悩と悲しみがちりばめられた 切ない・切ない物語。
竹宮さんの作品で私は一番好きな作品です♪
古い作品だけど絶対心揺り動かされる作品だと思います!ぜひどうぞ♪

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-03 18:29:50] [修正:2012-10-03 18:29:50] [このレビューのURL]

BLの先駆け的作品とはいえ現在のソレとは1線を博した作品。
当時の衝撃は半端なかった。
孤独なジルの心を理解し傍にいたいと願うことは神に背くこと-。
それは同情?友情?いや愛だったのか---
フランスの貴族社会。寄宿舎生活、夢のような世界の中で、美しい少年たちの揺れる思いを綴った問題作。
彼らの両親の対照的な生きざまも魅惑的です。
この禁断の扉を---あなたも開いてみる??

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-10-03 18:19:08] [修正:2012-10-03 18:19:08] [このレビューのURL]

8点 MONSTER

 この作品は一気読みしました。いや-痺れた!!
 やっぱラストは「なんじゃそりゃ?(涙)」と思ったけど
 待たずに読めるってこんな楽しいのかと思った(笑)

「ヨハン」の心情は「ともだち」同様遂にわからずじまい。
あいかわらず悶々させてくれます。なんでこうなんだかー。
でもやっぱ惹きこまれて夢中になってる自分がいて・・
まいった=と言う感想になっちゃう。
あの絵本も全て浦沢氏の創作・・と思うとその凄さに又痺れる。
 
「もう一つのモンスター(小説)」もまた違う意味で凄い。
やっぱ浦沢氏は天才-絶対そう思う作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-10-03 00:31:25] [修正:2012-10-03 00:34:03] [このレビューのURL]