「ルリヲ」さんのページ

総レビュー数: 114レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年09月13日

作者があとがきで述べているように、実に青臭い漫画。

「10年の葛藤、60年の我慢」とか「ひとりあがいて、がまんを続けていくうちに、死だけが平等にやってくる」みたいな言葉から分かるように、人生に登場人物たちは半ば絶望してるわけで、そういう考えがくさいなあと思う。

でもくさくてまっすぐだから心にくるものがあった。
1冊丸ごと書き下ろしで作者の思想をぐっと背負わされたような読後感。
ふっちゃけ本編よりもあとがきのほうが読んでて心にきた。

あと、カフカがあだ名ってちょっと恥ずかしいね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-31 22:40:57] [修正:2013-07-31 22:40:57] [このレビューのURL]

名門野球部唯一の女子(わりとかわいい)が主人公の野球漫画。

野球漫画といっても試合の描写はほとんどなく、人間関係や、女であるが故の本人、周りのもやもやした感じを含む日常を描く漫画。けっこうまったりしていて安心して読める。

自分は野球部じゃないけど野球部ってこんな感じなのかな、とか女子がいたら周りはこういう見方するよな、とか結構リアルだと思った。
リアルな描写の中、特別容姿が可愛いわけでもないザワさんを、ちょっと抜けた行動や、童貞にはちょっと刺激の強い無自覚の行動などで魅力を出しているのが上手かった。
物語が進むにつれてザワさんの今後や部内の人間関係の変化など、話が多少引き締まっていくけれど、それもまた面白かった。

最後が結構あっさり終わって「あれ?」って感じだったけど、最初から最後まで楽しむことのできる良作だった。

あとミヤコ氏とその仲間たちが素敵過ぎる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-26 01:05:08] [修正:2013-07-26 01:05:08] [このレビューのURL]

絵やキャラが少女マンガっぽいとおもってたら少女漫画家の人の作品だった。
それ故かこれまで読んできた4コマ作品とテイストが違って新鮮だった。

設定はシンプルで、実は少女漫画家のごつい男と、そいつが好きでお手伝いでそばにいよう!という健気でいい子な女の子、その他周りの人たちのコメディ。

こういう系の4コマだと大体男の周りに人が増えてって振り回されて・・・ってパターンが定番だけと思うけど、野崎君がむしろ振り回す側でヒロインの子が前述の主人公的立場にいるのが少女マンガっぽいし新鮮で面白かった。というか佐倉がいい子過ぎて可愛い。

あと、登場人物に初期からラブコメ相手というか恋人候補というか、仲のいい対となる存在がいるのもこの作者ならではかなと。
WORKING!!とかが好きなら楽しく読めると思う。

ギャグがたまに無理矢理感を感じること意外は良作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-15 21:22:12] [修正:2013-07-15 21:22:12] [このレビューのURL]

恋をしていると角が生えるようになった人類のお話。(若いうちのみ)
最初は同一クラスの女子3人の話だけど、通してみると設定は共有してのオムニバス形式。

流石秋★枝といった感じで、各話それぞれ読み味が違っていて、上下巻すっきりと読めた。

表題どおり恋心が”視角化”しているのをしっかり生かせていてよい。

オススメは康介が主人公の話。
こうなるだろうなーと思ったとおりの、ある意味テンプレなオチではあったがやはり面白い。というか可愛い。

秋★枝の作品は読み味がいいのが魅力。
今作も最終的に不幸な人がいないのが良かった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-14 19:33:59] [修正:2013-07-14 19:33:59] [このレビューのURL]

素晴らしい。
ぶっちゃけエロ目的で買ったんだけど、引き込まれてそれどころじゃなかった。

ノノノノの作者岡本倫が原作ってことで、絵結構上手いんだから自分で書けばいいのにと思っていたけど、作画が付いたおかげで大分魅力が増している。
横槍メンゴの絵がとても上手で綺麗で、今作にもしっかりマッチしていた。

ストーリーはいたってシンプルで、幼馴染に再会したけど冷たくなっていた。それは照れ隠しで・・・って感じ。
それ自体は良くある設定なんだけど、”1日1時間自制心をなくす契約”という発覚の仕方がいい。
自制心を取り戻したあと羞恥心からわめくヒロインが可愛すぎる。それまでツン10割だったから破壊力も抜群。
この作品最大の魅力は普段圧倒的に冷たいヒロインが自制心をなくして乱れる所、また、あとで恥らう所。これに尽きる。

タイトルどおりエロも結構しっかりある。

1冊だけど物足りなさもなく、気持ちいい読後感だった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-12 20:21:57] [修正:2013-07-12 20:21:57] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ドSな生徒会長と聞いて購入。

終始安定していて、スッと読むことができた。
生徒会役員のほとんどが女性で、男は一応主人公(?)の松戸のみ。
下手したらハーレムに転がっていきそうな設定の中、最後まで安易なラブコメに持っていかなかったのは好感。

3巻終わりくらいから最終巻あたりが最も面白い。
会長と松戸をくっつける平凡な終わり方でなかったのも良かった。

終わりか、寂しいなー、松戸も会長とお別れかあと思って最終話をぱらぱらめくっていると、会長が何か言いかけていたのを放送が遮っているのに気付いた。
そして、最後のコマ、最高学年の筈の里見を呼び捨てにする声・・・
と、会長が再びダブったことに気付いたときは嬉しかった。
物語は終わったけど、松戸、里見は会長とまた一緒に活動できるんだと思い、明るい気持ちで読み終えることができた。

読んでいるときは6点くらいかな、と思っていたが、読了感が思った以上に良かったので7点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-09 22:59:40] [修正:2013-07-10 02:29:11] [このレビューのURL]

6点 千と万

若干空回ってて、娘と微妙に噛み合わない、でもなんだかんだ娘大好きなお父さんと、思春期っぽい生意気さと素直な可愛さを出してる娘2人暮らしのお話。

まずなんといっても詩万が可愛い。エピソードがちゃんと中学生っぽいのも面白い。
遊びに行った相手のお母さんの空気についていけない、出前の電話で上手くしゃべれない、気になる男の子に顔を赤くする、嫌々父の日のプレゼントを買う、など読んでて微笑ましかった。お風呂掃除したりなんだかんだいい子なのも好感。
お父さんは・・・もうちょっと頑張れ。娘大好きなのが可愛い。

後は絵がいい。ただ上手いだけじゃなくて表情から感情が伝わってくるのが読んでいて楽しい。

まだ1巻なのでこれからどういう風に話が進んでいくか期待。
個人的にはあんまり恋愛を絡ませず、お父さんと2人仲良く暮らしていって欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-06-30 14:18:33] [修正:2013-07-01 23:02:40] [このレビューのURL]