「nori」さんのページ
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10点 ザ・ワールド・イズ・マイン
間違いなく現在の漫画界ではトップレベルの作品。だが受け付けないひとはまったくうけつけないだろう。
あまりにも生々しい虐殺シーン、そしてキャラクター達のむき出しの感情。
目を背けたくなるような場面ばかりだ。
この漫画を読むには1ページめくるごとに力がいる。
そして今までで一番読み返した回数が多い漫画。
特に11,12巻あたりはもう何回読みなおしたんだろうか…。
12巻でのトシと塩見の問答の場面が個人的にこの漫画のベストシーン。
「やってみるもんやで!殺して殺して殺しまくったら何も感じへんようになった!
マニュアルいらず!人間簡単に死にすぎや!
せやのになんでや!なんでこんな守るんキッついんや!」
殺人鬼になりはてたトシがマリアを守ろうと塩見と問答している時に出た
この台詞が一番心に響いた。
たぶんそれはトシが人殺しを何も感じなくなるまでの心理描写があまりにも
リアルにかかれているためだろう。
それにしてもこの漫画は後半で一気に絵の構成が上手くなってる。
11巻の駅でマリアと踊りながら駅前で銃乱射する虐殺シーンなど残虐なシーン
なんだけどとんでもなく美しく見えるように書かれてる。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-03-25 10:54:03] [修正:2005-03-25 10:54:03] [このレビューのURL]
10点 風の谷のナウシカ
アニメ版に比べると遙かに完成度が高い。
アニメで描かれているのはこの作品の表面あるいは序章のみだろう。
光と闇、自然への畏敬、科学技術への疑問、生物としての人間
とにかくあらゆるテーマが詰め込まれている。
何度読んでも読み飽きないまさに傑作。
特に最終巻のナウシカと旧人類の問答の場面は
「生命」を論じた漫画の中では間違いなく最高クラスだろう。
しかしこの作品の魅力はそのストーリー、設定だけでなく
宮崎駿の作り出した生き物のデザインの完成度、独自性にもある。
オーム、巨神兵、さまざまな虫達のデザインは圧巻。絵をみるだけでも読む価値は十分にある。
アニメしかい見ていないという人がいがら是非漫画を一度は読んでみて欲しい。
改めて宮崎駿のすごさがわかるはずだ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-04-21 16:18:52] [修正:2005-04-21 16:18:52] [このレビューのURL]
8点 寄生獣
口コミで広まって今では漫画好きの間ではかなり知られるようになった漫画。
生物界のピラミッドに人間の上に「寄生獣」という新生物が発生するという設定が面白い。
寄生獣という生き物の存在を通じて人間の視点からだけではなく
もっと大きな視点から世界を眺めることもできるということを教えてくれる。
そしてこの漫画のすごいところは上のような大きなテーマを取り入れているが
単純にエンターテイナメントとしても面白い所。
読み出したら止まらない、気がついたら最終巻まで読んでます。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-04-21 00:05:39] [修正:2005-04-21 00:05:39] [このレビューのURL]
7点 七夕の国
骨組みが非常にしっかりしている作品。
最初の段階からかなり細かい設定を考えていたんだろうなぁ。
独自のミステリアスな雰囲気と謎だらけのストーリーでぐいぐい読ませる。
ささいな事件から物語は始まるが
最終的には壮大なスケールのSF漫画になっている。
この漫画のもうひとつのみどころは丸神頼之の存在力。
物語の最終段階まで彼の真の目的がわからなかったけど、4巻での
「つまりこれは『窓』ではなく、『玄関』ではなかったのか、とね」
このくだりだけで自分の中の丸神頼之の印象が一変した。
何百年にもわたる常識や悪夢に縛られず、自らの仮説を信じ命を賭ける。
思考停止をし歴史に従うよりは命を賭けてでも真実に近づこうとする頼之は魅力的だ。
はてして頼之は異星人の住む星へと行くことができたのだろうか。
もし会ったとしたら彼は異星人に何を話すだろうか?
あるいは彼がしたことはただの自殺だったのだろうか
読み終わってもいろいろと想像させてくれ余韻を残す名作
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-04-07 17:17:16] [修正:2005-04-07 17:17:16] [このレビューのURL]
8点 ROOKIES
この作者、とにかく漫画を描くのが上手い!
ストーリーの構成も上手いしギャグも上手い。
全体的にテンポがいいんだけど特にメンバーをそろえるまでの初期がいちばんおもしろかった。
ただ赤星がはいったころからテンポが急にはやくなりすぎてちょっと違和感があった。
ゆっくりと書いてたらほんと名作になってたのになぁというところが残念。
まぁ最終回はうまくまとまってただんでよかったです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2006-04-29 17:32:33] [修正:2006-04-29 17:32:33] [このレビューのURL]
8点 宮本から君へ
宮本の生き方がおそろしく不器用。
好きな女の子以外は抱かない。
効率が悪いのがわかっているのに自分のやり方を曲げない。
そういう種類の不器用さで、周りからすればとんでもなく自己中な人間になってる。
最初は読みながらその不器用さにいらいらしてた。
前半の主人公は「ブラックジャックによろしく」の主人公と通じるものを感じる。
しかし後半に入り、宮本とその彼女にとってショッキングな事件が起こるが
それでも自分の不器用さをまったく曲げようとせず逆に開き直って
ふっきれたころから宮本からある種のカリスマのようなものを感じるようになってくる。
そして最終巻の宮本がプロポーズする場面では初期からでは宮本が最高にかっこよくて(ある意味最高にかっこわるいが)素直に感動して何回も読み返してしまった。
とにかく登場人物全員から感情が溢れ出ていてエネルギーにあふれてる漫画なので読む人によっては受け付けることができないかもしれいが、これはこの作者でなければ書けない漫画だと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2006-04-18 01:21:48] [修正:2006-04-18 01:21:48] [このレビューのURL]
9点 火の鳥
手塚治虫の哲学が凝縮されている漫画。
政治、戦争、宗教と人類が経験してきた、またはするであろう問題を
巨大なスケールで描きながらも同時に人間一人一人のドラマも見事に書ききっている。
手塚治虫は「人類」を描いたといえるほどの壮大さがこの漫画にはある。
どの編からもそれぞれの世界を感じさせる名作。
未完で終わってしまったことが本当に悔やまれる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-08-06 21:47:33] [修正:2005-08-06 21:47:33] [このレビューのURL]
7点 アカギ
福本作品の中ではこのアカギの前半が最高傑作かもしれない。
まさに圧倒的な才能、そしてカリスマを描ききってる。
アカギの狂気といえるほどの自信と行動。麻雀中の息もつけない緊張感。
これはカイジやその他の作品をはるかを凌駕しているといわざるをえない。
しかし後半、鷲頭編。長すぎ…。
というか作者がネタにつまって時間稼ぎを繰り返しているようにしか見えない…。
もはや福本の才は枯れてしまったのか、あるいは復帰することができるのだろうか。
願わくばアカギ前半の頃の福本節をもう一度見てみたい。
*この漫画、麻雀の基本的なルールを知っておかないと話の筋がいまいち理解できないので注意
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-05-09 21:15:01] [修正:2005-05-09 21:15:01] [このレビューのURL]
7点 月下の棋士
この漫画を読むとプロの将棋指しはこんなぶっとんだ人間ばっかりなのか?!と錯覚してしまう
それぐらい全員が個性がたってる。
目をつぶって横断歩道を渡って「名人に選ばれる者は死なない」と断言する滝川。
占いを信じて、自分の幸運さを試すために頭上に斧を落とそうとする棋士。
こんな少々イカれた棋士達をかっこよく書いてる!
そしてすべての将棋指しが将棋に命をかけている(文字通り何人か対局中に死んでる)
ここまで対局に緊張感を持たせることができるのがすごい。
ジャンプでヒットした某囲碁漫画とはまったく似つかない作品!まさに生きるか死ぬかの緊張感!
個人的には10巻あたりの一回目の滝川と氷室の対局のあたりが一番もりあがってる。
苅田、氷室、滝川といい具合にイカれててカッコイイキャラ、粋なキャラが次々に登場するので
全然飽きずに読める
将棋をしらなくても十分楽しめるので将棋に興味がない人にもおすすめ!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-05-08 13:38:51] [修正:2005-05-08 13:38:51] [このレビューのURL]
6点 刑務所の中
作者が自分の監獄生活を漫画にした作品。
刑務所の日常生活がどんなものであるか知っている人はごく少数だろう。
だがそれがどのようなものなのか興味があるという人は大勢いるはずだ。
この漫画はそんな好奇心を満たしてくれる。
軽いノリだからこそリアルさがもろにつたわってくる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-05-05 21:34:34] [修正:2005-05-05 21:34:34] [このレビューのURL]