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6点 ぼくらの
選ばれし15人の少年少女が謎の怪獣と謎の
ロボットで戦って地球を救うマンガ。
今のところ怪獣との戦闘に全て勝利しており
地球は救われている。
だが、この物語自体には救いがない。
子ども度たちは謎の男ココペリと契約を交わしてしまったため
以下のルールの中、ロボットに乗り込み戦闘を行う。
ルール?’塰未垢譴价狼紊肋談任垢襦?
ルール?⊂〕靴討皀僖ぅ蹈奪箸論鐺?終了時点で死亡する。
ルール??パイロットはランダムで選出され、次の順番になったパイロットには
あらかじめその旨を伝えられる。
メインは、怪獣との戦いではない。
突然「死」という非日常を突きつけられた子どもたちの葛藤がこの作品の主題だ。まだ自己も定まっていない子どもたちが、数日後の死を告げられそれぞれの最後の日常を過ごす。最後まで拒否しつつも乗り込んで怪獣と戦わされる少年や死と引き換えに復讐を試みる少女などそれぞれが死に向かって取り組んで行く。
病んでる。
胸糞悪くなる。
ただ悔しいことに、良質なエンターテイメントとして作られているために胸糞悪くなりつつも先が気にったり部分部分で感動したりしてしまう。面白いんだけど、あんまり手放しには誉めたくはない。
そんな作品。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-07-28 13:07:07] [修正:2007-07-28 13:15:56] [このレビューのURL]
6点 20世紀少年
先が気になる、と一気に読んでしまう序盤。
まだ謎を増やすのかよ、と飽きてくる中盤。
もう終わっていいでしょ、とうんざりな終盤。
そんな漫画。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-07-16 09:11:12] [修正:2007-07-16 09:11:12] [このレビューのURL]
7点 藤田和日郎短編集 夜の歌
収録されている作品の趣向それぞれに特徴があるので、読んでいて全く飽きません。得られるものも、スカッとした爽快感か、ジーンと胸に広がる感慨か。
はたまた違うものが見えてくるのか。
私の場合、何度も読み返すうちに、5作品全てが1つのテーマで貫かれているように思えてきました。
憎しみと哀しみの糸で操られる美しき姫君と本気で戦おうとしない忍びが織り成す活劇「からくりの君」。
手に入れたいものを手に入れるために強さを求めながらも、握られたままの拳で何も掴めない自分に苦悩する武術家が、新たな道を見出す物語「掌の歌」。
夜に潜む己の内にある恐怖と向かい合おうとする少女。
そして、自分の中にある心の闇から目を背け、迷い続ける探偵。
そんな二人が桜舞い散る夜に出会い、自分にとっての夜の闇と対決する怪奇ロマン「夜に散歩しないかね」。
上記の3作品も、残りの2作品も「自分と向かい合う」ことがテーマのように感じます。
自分から踏み出すきっかけも、巻き込まれた中で与えられるきっかけも、がむしゃらにやり抜ければ、最後はどっちでもいいんじゃないかな。
読んでいて、そう思えました。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-07-13 11:11:39] [修正:2007-07-13 11:11:39] [このレビューのURL]
0点 テニスの王子様
ある意味おもしろい。
つまらないを通り越して笑える作品に仕上がっている。テニスサークルに所属しているのだが、みんなでセリフをまねするのが楽しい。一番ウケたセリフは「みんなふせろー!!」
私の中で最もセンスのない作者1位。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-07-12 13:31:35] [修正:2007-07-12 13:31:35] [このレビューのURL]
レビューを書いたみたら、長文になりました…。
嫌いな人、すんません…。
テーマは「想像する」でしょうか。
痛いのを想像する。辛いのを想像する。楽しいのを想像する。
相手の気持ちを想像する。
ゲーム世代は、想像力が欠如しているから、凶悪犯罪にいともたやすく手を染めると言われている。
「殺さないと自分が殺される」と強く想像できる人が殺しに手を染める。
各々の想像によっては、
生も死も紙一重だということです。
作中、たくさんの「生きている」人が突然に「死んでいく」姿が、とてもリアルな描写で登場します。
同時に、たくさんの想像できない普通の人も登場します。
トシモンが繰り広げる虐殺に、「なんだつまんねえ100人かよ」「トシモンごっこだ」などどはしゃいでいます。身内や恋人じゃないと想像もできない「死」。
まさしく、これは現実なんですが、あまりに現実すぎて目を背けてしまいます。しかし、これは私たちに対するメッセージでもあります。
『本当に想像できてる?』
「盛り上がりが足りない」「描写が甘い」「最終回前に一人は死なないと」などと、知ったふりして、漫画を読んでいた自分には、このメッセージは強烈でした。
吐き気を覚えるほどの虐殺シーンも、テレビやネットで刺激に慣れてしまって想像できない私たちに届くように描いた結果だと思います。
どんなうれしいことでも悲しいことでも「なんかドラマみたい…」で済んでしまい、国政選挙も「何してんだかわかんないから」と投票率も低下。皮膚感覚で現実が分かりづらい世の中。
リアリストって言うと悪い人みたいなイメージありますが…
現実を見つめて、未来を、この世の行く末を「想像」して、私たちの手で素晴らしい世界を造る、と強く願って行動すれば、叶わないことはないってことです。
誰に願うのか。神様?神様すら、人間の「想像力」が心に生み出したものだから。神様はただ、そこにいるだけで、願いを叶えてはくれない。結局、美しい世界を造る願いを叶えるのは、一人一人の意志のみです。
くさいけど、それが「世界は私のものだ」ってことなんでしょう。
他の人も書いてますが、9・11以前にこの漫画がこのテーマで描かれていることに改めてびっくりします。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-07-10 23:51:16] [修正:2007-07-11 00:26:14] [このレビューのURL]
8点 がんばれ元気
小山ゆう先生の作品で一番好きです。
ボクシング漫画ということで「明日のジョー」と比較されがちな作品ですが、負けずとも劣らずといった印象です。
(とはいえ、「がんばれ元気」を読んだのはかなり昔で「あしたのジョー」を読んだのは比較的最近なので比較は難しいです)
作者特有の顔の描き方は
苦痛・歓喜・絶望・悲哀などの感情表現を一層強く伝えてくれます。感情移入しやすいです。
泣ける話もあり笑える話もあり悲しい話もあり、試合は熱いです(ボクシングの描写は漫画チックですが)。
また、最後にジョーと違いチャンピオンに勝利し、実家に帰宅するところで終わるのですが、その終わり方が非常にすがすがしくて「いい終わり方だなぁ」と思ったのを覚えています。
ボクシング好きなら一度読んでみて欲しい作品です。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-07-05 19:37:59] [修正:2007-07-05 19:37:59] [このレビューのURL]
10点 おまかせ!ピース電器店
どたばたホームコメディ。
お話作りが抜群に上手いし、キャラクターも魅力的。
読めば読むほど味が出て、陳腐な表現だけど「温かい気持ち」になれた。
文句の付けようがない。
いつまでも読んでいたい、作品に浸っていたい、そんな気にさせてくれる名作。
個人的には藤子F漫画の正統後継者とみているが、どうか。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-06-26 21:51:39] [修正:2007-06-26 21:51:39] [このレビューのURL]
0点 20世紀少年
子供の妄想になに本気になっちゃってるの?
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-06-12 01:05:35] [修正:2007-06-26 17:33:13] [このレビューのURL]
8点 レベルE
着眼点や発想の面白さは言うまでもなく、王子を筆頭にキャラクターもそれぞれ最高に魅力的。作者の変人ぶりがフルに発揮されている作品。
かなり非現実的な設定なのにもかかわらず現実とのリンクがものすごく上手くいってる。また構成も良く、シリアスかと思ったらオチはコメディー、というやり方には何度騙されたことか。それでも許せてしまう「発想の斜め上をいく」茶目っ気がこの作品にはある。
とにかくやりたいことが無駄なく納められており、他の長編のだれっぷりを見るともう「短編だけ描いてください」な気分。
たった3冊でこれほどの満足感を与えてくれた漫画は他にない。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-06-26 00:02:48] [修正:2007-06-26 00:02:48] [このレビューのURL]