「」さんのページ

総レビュー数: レビュー(全て表示) 最終投稿: まだ投稿されていません。

[ネタバレあり]

大暮維人は漫画が下手ってわけじゃない。見せ所もわかってるし画力は申し分ない。彼の才能がcomics(物語漫画)に向いてるタイプじゃないだけじゃないだろうかと思う。

天上天下も場面場面を見れば十分に面白いのだ。しかし、彼自身そういった細かい場面を盛り上げることに集中するあまり、全体としてのストーリーの盛り上がりに欠けてしまっている。作品中で伏線を張るが破綻、盛り上げようとするが不発、といった点にこの点がよく表れていると思う。


その点、浦沢直樹は上手い。もちろん画力もあるのだが、それ以上に場面場面の魅せ方と長いスパンでの魅せ方が絶妙だ。雑誌で見ても面白い、単行本でみても面白い。「天才」の名に恥じないcomics(物語漫画)の匠だ。

一方、大暮維人はcartoon(一枚絵漫画)の匠だ。浦沢はコマ一つ一つを物語の盛り上げのために使っている(顔のアップとかがそれ)が、大暮維人はコマの一つ一つを絵として描いている。勢いのある絵は見ているだけで楽しい。もちろんそれじゃあ物語を書くとしてはダメなんだけど、そういった漫画も漫画として十分アリなんじゃないかと思う。


ただ、欲を言えば大暮維人もがんばって物語として漫画を描いて欲しいかな。
そうすればきっと面白い作品が作れると思う。本人の努力と編集者の力量に期待!!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-26 22:44:17] [修正:2007-01-26 22:44:17] [このレビューのURL]

初の長編連載だけあり、作者自身もまだ洗練されてない原石のまま突っ走ってる印象。
この作品のおもしろさは「まっすぐで熱い」という一点にのみ特化しているところではないでしょうか。(むしろ振り切っている)
構成や奥深さで言えば、間違いなく後の作品たちに分があるのだけど、熱量で言えば『シャカリキ!』には叶わないとわたしは思います。
なんて言うか、例えるならロックバンドのデビューアルバムのような、そのキャリアにおいて二度と出せないであろう「ある一瞬」のエネルギーが真空パックされたような、そんな印象です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-25 00:52:50] [修正:2007-01-25 00:52:50] [このレビューのURL]

友達から勧められて読みましたが、設定の時点でドン引き。
友よ、曲がりなりにも法律学んでる人間が、こんな漫画読んで喜んでちゃダメだろう、と。

極限状態における人間の生のあり方など描きたいことは理解できますし、それを普通に描いても面白くないから何か突飛なことを、という発想も分かります。
ただ、だからといってこんな小学生が考えたような設定で恥ずかしげもなく話を勧められても困ります。

今のところ話の展開に意外性がないし、かといって無茶な設定を上手く生かしストーリーに絡めてきているというわけでもなく、作品自体のパワーや個性が感じられないので、こういうテーマなんだと割り切って読む、というような積極的姿勢をとることもできません。

そもそも設定自体が扱える題材の幅を縮めてもいるので(結末の制約のせいで話が類型化される、取り上げる人物に幅が出ない等)、すぐネタが尽きる気がします。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-23 00:56:34] [修正:2007-01-23 00:56:34] [このレビューのURL]

0点 MAR

「子供向け」という言葉に逃げないで下さい。
大人が読んでも感動させられたり、哲学を問われるような「子供向け」作品はたくさんあります。
私も幼い頃そういった作品のいくつかに触れ、そこから教えられたことが今の自分に繋がっています。もちろん漫画だけに限らずにです。
安西信行さん、とりあえず藤子先生の爪の垢でも飲んで出直して来てください。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-21 17:42:20] [修正:2007-01-21 17:42:20] [このレビューのURL]

私はとりわけ政治の世界に精通しているわけでもなく、関心が高いわけでもない。
でもこの作品は日本の政治家に読んでもらいたい気がする。
全編通してとにかく熱い。登場人物が熱い。台詞が熱い。主人公2人の生き様・信念が熱い。
これでは暑苦しい作品かと思われてしまいますが作者の描く人物はスマートでありながら(そうでない人物もいるが)内に秘めた信念を感じさせてくれる。
劇画調なため好き嫌いの分かれるところだが、一度呼んでいただければそのストーリーと登場人物に惹かれていくこと間違いなし。
名作だと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-12 12:25:37] [修正:2007-01-12 12:25:37] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

作品としての完成度がすごい。無駄なところがなく、なおかつ一場面一場面が濃密。感動するというか考えさせらる作品だが、まちがいなく名作と言える。グロテスクな表現で、敬遠する人もいるだろうが、あそこがなかったらこの完成度はないだろう。ただ画力の方は古いっていうか、普通すぎて減点(背景の建物はひどい・・・)感情描写はよくできているので減点1にした。

追記、点数だけ9から10にします。絵で差し引いても10点あげたい作品です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-07-31 00:11:37] [修正:2007-01-09 03:11:07] [このレビューのURL]

1巻の途中までは糞です。
2巻まで頑張って読み通してください。
多分もうその頃には荒木ワールドの虜になってると思います。

この漫画は印象に残る台詞が多く、
更に擬音が独特で面白いです。
加えて、非常に魅力のある悪役が次々と出てきて飽きません。
文句なしに10点。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-07 13:30:49] [修正:2007-01-07 13:30:49] [このレビューのURL]

この漫画にはいろんなもんが描かれている。
価値観や戦争や人の心といったものまで、その語り口は広い。
一見すると統一性がなく見えるかもしれないが、ちょっと待ってもらいたい。
あえてそれらを一言で言い表すとしたら、それはまさにタイトル通り『プラネテス=惑う者』ではなかろうか。
つまりこの漫画は暗黒の宇宙空間で生きる人間たちの姿を描いた作品だ。
主人公ハチマキをはじめ、登場人物はそれぞれ悩み、不確かな自分自身を繋ぎ止められるもの探している。
狭い価値観が崩壊したハチマキのそれからには震えるものがありました。
なにを信じたらいいかわからないとき、答えはとてもシンプルなのかもしれませんね。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-01-04 05:08:38] [修正:2007-01-04 05:08:38] [このレビューのURL]

面白いとは思うんだけど、どこかで見た感のある漫画だなぁ。
人間をテーマにした作品というのも今ではそんなに珍しくないですからね。
もう一歩踏み込んだものが欲しいです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-12-29 13:28:52] [修正:2006-12-29 13:28:52] [このレビューのURL]

二度と読み返せない漫画。買ったはいいが一度読んだきり。持ち腐れはもったいないので売る前にもう一度は読んでおこうと何度も読み返そうと試みるものの何故か話に入り込んでいけない。飽きるのか?
内容の方はギャグの面白さに差はあるものの、それなりに楽しめます。しかし最近は面白くない話も増え、萌え狙いキャラ多数出現で一気にオタク漫画のイメージで正直萎えます。
何故かこの漫画を自分は読み返せないので正直サンデー立ち読みで十分かと。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-12-16 23:35:33] [修正:2006-12-16 23:35:33] [このレビューのURL]

点数別のレビュー表示

月別のレビュー表示