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4点 DEATH NOTE

大場つぐみ=ガモウ説に一票。

絵柄や雰囲気こそ違えど、ストーリー展開やトリック(そして登場人物の名前のセンス)のレベルは『ラッキーマン』とたいして変わらないように思える。(逆に言えば、『ラッキーマン』が過小評価とも)後付ルールでストーリーを引っ張った感もある。

「友情・努力・勝利」の「努力」以外を真逆にした主人公の造詣は衝撃的だった。

連載中、真っ先に読み続けはしたが、二度読むほどの価値は無い。

主人公の頭脳戦のみに主眼を置き、「正義とは何か?」とか「実の息子が犯罪者だった時の親の行動は?」といった難しいテーマを全て切り捨てたのは潔しとも取れるが、それがゆえに一過性の価値以上のものは、この作品には無い。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-17 00:11:04] [修正:2007-06-17 00:11:04] [このレビューのURL]

8点 SUGAR

「天才」を描かせたら、この人の右に出る者は
いないんじゃないかと私は思っているです。はい。
曽田正人さんも「天才」を描く人だと思ってんですが、
曽田さんの描く「天才」は字の読んで如く
天が与えた才能のみであって、
リアルな天才って、
凡人が理解し得ないことを考えて反感買ったり、
強いカリスマ性があるために
逆に神のように崇められたりすることってあると思うんですよ。
新井さんの描く「天才」って、
そういう熱風みたいな空気感を持っている
天才を作り出すのがンまい人だなぁと。

主人公のリンから出る言葉の数々をムカつくと感じるのか、
それとも天才がひねり出す不可解な言語と解釈するのか、
それは読む側を試すものかもしれない。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-08 13:54:56] [修正:2007-06-14 15:08:37] [このレビューのURL]

0点 SLAM DUNK

トレース疑惑は?

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-12 22:16:31] [修正:2007-06-12 22:18:01] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

『うしおととら』が少年漫画の正統派の道を進みきっているのであれば、『覚悟のススメ』は道ならぬ道を強引にかき分けている感じがする。不器用な人がのた打ち回りながら前進し続けていったら、誰にも真似できない独特の王道を獲得してしまったという点では、福本伸行にも通じるものがある。

最終回のまるで劇団のカーテンコールのような演出は感動の涙と笑いの涙が同時に出てくるような、異様なテンションがある。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-12 18:58:16] [修正:2007-06-12 18:58:16] [このレビューのURL]

私には完全に受け付けられない漫画。


主人公の優柔不断具合や、葛藤の描写にリアルさがあるのは認められる。ダメ男の無限循環のような思考をここまで描写できるのは稀有であることは理解できる。

しかし、こんなダメ男が明らかに不釣合いなくらいの女性と恋愛できてしまえるということ、その点が、私の感じてきた「リアル」「現実」とはあまりにかけ離れていて、これをもってして「リアルな恋愛」「感動できる純愛」とはどうしてもならないのである。


「それじゃあ、ラブひなはどうなる?」と言われれば、あれは根本的にフィクションであり、ファンタジーであり、リアルでもなんでもないことは誰が見ても分かる。世界を構成する土台が大嘘なのだから、嘘みたいなハーレムも許容される。

しかし『アイズ』の場合、ダメ男のダメ思考、ダメ行動を嫌と言うほどリアルに描いておきながら、肝心のところで突然聖人になって(「この誘惑に打ち勝てるのなら、何で今までバカな行動ばかりしてきたの?今までの葛藤は何?」と感じてしまう)、純愛になってしまうところに、物語の自然な流れを妨げ、偽善的、ご都合主義にしようとする意図の臭さを感じてしまうのだ。

もう少し主人公がしっかりした人だったら、こうは思わなかっただろう。


と、ここまで言っても、理解できない人には理解できない話だと思うので、こんな見方をする奴もいるんだなあ、くらいに思っていてください。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-12 17:02:35] [修正:2007-06-12 17:02:35] [このレビューのURL]

青春は決して明るくない。暗く苦しく愛おしいと言ってくれた数少ないマンガ。

私は青春とか思春期とか言う言葉が昔から大嫌いで、保健体育のテストの「思春期」という回答をかく欄を空白のまま提出にした記憶があります。当時の自分は精神的に不安定で、本一冊買うのに汗が止まらず、視線恐怖で街中を歩けなかったりしました。

12歳から20になるまでの時期は、いまだに思い出すと苦しいことがたくさんあります。あのころは、つらく、暗く、苦しい毎日でした。「春を思う時期」なんて呼び名は、つけた人間がよほどブラックユーモアが好きなのか、それとも相当ハッピーな人生を送ってきたやつに違いないと思っていましたし、今もそうです。

誰もがみんな「青春はすばらしい」と、「若いというのはすばらしい」と、諸手を挙げて賞賛します。ドラマでは恋をしていて、ニュースでは部活動に明け暮れていて、また友人に囲まれている。それがあるべき理想の青春。明るく、楽しく、甘い時代。
しかし私はその多くを得ることができないままでした。自分が決してそのような青春の表舞台に立つことはないと、「あぁ、俺は間違っていたんだ」と漠然と感じていました。そして、皆さんもそうだと思います。多くの人がつらく、苦しく、暗い時代をすごしてきたのだと、青春とはそういうものだったんだと、やっと知ることができたのは、さくらの唄を読んで、そして社会人となった今だったりするわけです。

この作品では、およそ青春と呼べない話がいっぱいです。恋と老獪と性と金と憧れと堕落と生きた証が詰まっています。これだけ言えばレビューとしては十分なくらいです。それだけ、詰まっています。荒削りで、偶然できたとしか言いようのない作風も、ここまで決まれば誰か神様が手を加えたんじゃないか、という感想も出てくるというものです。


あ、そうそう、今になって思うことはやっぱり私のあのころは青春だったんだな、ということですね。仕事帰りのマンガ喫茶で今そう感じています。よく生きた。よく生きろ。仕事もがんばれ。明日は休み(^^)

さぁ、くだらない青春の話でもいかがですか。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-10 03:10:13] [修正:2007-06-10 03:11:20] [このレビューのURL]

田舎に左遷されてしまった元最先端ロボを中心とした警察コメディー。
同僚の不良警官やマッドサイエンティストな女性警官、街の住人たちとの交流を通して徐々に成長していく主人公ロボ・モンジュ。

基本線はコメディーだと思いますが、一話一話できちんとストーリーが動いているので想像以上に肉厚・骨太。
内容・構成も非常に分かりやすく、キャラクターや物語からある種の「優しさ」がにじみ出ているようで、読後に少し温かい気持ちになれますね。
印象的なセリフも多いし、ここ一番での演出力も高く、不覚にも自分は何度かホロリとしてしまいましたよ。
いやー、面白い。

知名度こそいま一つですが、間違いなく良作だと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-06-01 06:20:33] [修正:2007-06-01 06:20:33] [このレビューのURL]

働きマンに共感できる人って、きっと自分が思うほど仕事できない人だと思う。
フツウのOLからしたら、なんなの?って失笑してしまう。
たぶん自己満足で自分はすごい仕事できます!がんばってます!オーラ出してて、周りの人間つかえないとか思っていそう・・・
それは思いあがりだ!!!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-05-29 23:14:43] [修正:2007-05-29 23:14:43] [このレビューのURL]

今まで読んできた漫画の「熱血」とはまた違う熱さをもった漫画。かつての料理漫画とも違う。

かつての料理漫画は、その料理に対するマニアックな用語が出てきて、初めて読む読者を混乱させているものが多かった。特にソムリエ系統などは。

ただ本作は、知識なしでも面白い。料理自体にも重点は置いているが、一番に置いているのは「仕事の厳しさ」であろう。

立ち直りや恋愛、違う仕事を任せられるなどの現代の社会に会ったようなものを、熱い物語で読めるという画期的な漫画ではなかろうか。ドラマも最高。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-05-20 15:49:10] [修正:2007-05-20 15:49:10] [このレビューのURL]

星里先生の他作品はコメディタッチの恋愛物がほとんどですが、この作品だけは毛色が違う。
あのライトタッチな作画にもかかわらず、とことん昼ドラのようなドロドロの愛憎劇が展開され、キャラクターたちの顔つきも特に終盤は常に暗く厳しい。
主人公も基本的には常識人なのだけど、不思議なヒロインに振り回され、とんでもないところで読者の期待と真逆の選択をしたりするので気が抜けない。
先が読めないという点においてサスペンスとして良質。

他の星里作品が気に入って次にこれを手に取るとそのギャップに驚かされるかも知れませんが、これはこれで面白い。
というか自分的には星里作品の中では一番楽しめたかもしれません。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-05-08 01:03:05] [修正:2007-05-08 01:03:05] [このレビューのURL]

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