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10点 寄生獣

完璧ですね。
とにかく深い。

特に凄いのは、何度も読み返して初めて分かる伏線。
「最初に読んだ時はこういう意味だと思っていたけど、
読み返してみると、本当はこういう意味があったんだ!」
というようなことが多くて、作者の技量には感動すら覚えます。

私の中では、10点以外つけようのない漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-10 07:05:49] [修正:2011-06-10 07:05:49] [このレビューのURL]

全体的に評価低くてびっくりしてます。
今の能力バトル漫画の基礎を作りここでも異様に評価が高いジョジョや
ハンター×ハンターの先祖とも言えるバジリスクが5.6点は流石に低すぎです
歴史的価値、山田風太郎の世界観を忠実に再現、漫画としての面白さを成功させた功績を考えたら
もっと上でもいいんじゃないでしょうか?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-10 05:05:15] [修正:2011-06-10 05:05:15] [このレビューのURL]

 医療を通じて大小色々な問題をマンガにしたため、すごく幅が広くて読み応えがあります。年齢を重ねないと理解が深まらないお話もあります。その意味でも幅が広い。
 手塚さんの起死回生の作品。しかも漫画界では前人未踏のキャリアを積んだところで、自分の人生で深く関わったテーマを描く。凡百の作家でも自分のやってきたことを描くと通常の何割増しかで面白くなる(若い作家のコミケが出てくる話なんかは顕著だと思います)傾向があるところで、あの手塚さんがこのタイミングで描いた。なんという僥倖。
 発表当時は少年誌で医者マンガなんて、みたいなこと言われたようですが、実は人気が出て当然の条件が揃っていたのではないかと思います。
 病気で困った時の表現は「赤ひげ呼んでぇ」より「こんなときブラックジャックがいればなぁ」のほうが通じるようになってしまいましたよね。それくらいマンガの枠から飛び出した作品だと思います。
 人生に影響は与えていませんが、マンガというメディアは軽く超えているので10点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-10 04:23:36] [修正:2011-06-10 04:23:36] [このレビューのURL]

 神マンガ、その一言に尽きる。

 内容、構成、表現力、どれをとっても申し分無く、子供から大人まで幅広く楽しませ、40の父親が小学生の息子と本気で語り合うことができる、稀有な作品であると言える。

 それが可能なのはやはり、作品全体がしっかりとした理論、設定に支えられているからだろう。

 大人になるとどうしても目ざとくなりがちで、作品に無理や矛盾があると白けてしまいがちになるが、この作品にはそういった粗がほとんど無く大人でも安心して読むことができる。

 新技一つから勝利に到るロジックまで丁寧に作り込まれ、読者に決して「それは無いわ」と思わせない、その綿密さこそがこの作品の傑作たる所以であると言える。

 また、キルアと父の約束や、勝てぬと悟りながらも会長という立場にいる責任ゆえに王に挑んだネテロなど、少年が大人の男になるために必要な「男の生き様的要素」を所々に含み、少年漫画の鑑であると私は思う。

 重度の肝硬変で先の長くない私の恩師に「せめてHUNTER×HUNTERが終わるまでは生きていたい」と言わしめた傑作。

 一人の人間に生きる目標を与えた、まさに神マンガである。

 冨樫先生には、命を削りながら待っている人がいることを知って頂き、どうか最後までやり遂げる勇気を持って頂きたいと、私は切に申し上げたい。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-06-09 17:37:26] [修正:2011-06-09 17:37:26] [このレビューのURL]

久々の諸星SF。非常に面白い。
名作です。文句なしの10点。

舞台は「バイオ戦争」の影響により遺伝子レベルの混乱が起きた世界。
徐々にヒトではなくなっていく恐怖とはいかほどのものか。

諸星氏の真骨頂的作品ですな。おススメです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-09 13:13:21] [修正:2011-06-09 13:13:21] [このレビューのURL]

10点 石の花

第二次大戦中の旧ユーゴスラビアを舞台に、祖国をナチスドイツに侵攻されたひとりの少年が解放軍に身を投じて戦う姿をナチスによる強制収容所の虐待と合わせて描いていく・・・・。

とにかくナチス関連の漫画では手塚治虫の「アドルフに告ぐ」と並ぶ傑作だと思う。
画の上手さといい資料を元にした歴史的事実の詳細さも特筆。村で平和に暮らしていた少年がいかにして非日常的な戦いに巻き込まれていったのか?、巻き込まれねばならなかったのか?現代日本で日常的生活を送る我々に警鐘を鳴らしているようにも感じる。

「ナチスドイツの蛮行」を強制収容所を舞台にして描いている数少ない作品です。

手塚先生の「アドルフに告ぐ」は強制収容所の様子についてはほぼ触れていませんでしたから。
それを知る意味でも、一読の価値のある作品と思われます。
それにしてもナチス将校の外道ぶりは・・・正に「人の皮を被ったケダモノの如し」です。

現在ではそれぞれが独立したことで「完全消滅」してしまった旧ユーゴスラビアの複雑な立場。
これじゃ・・争いが起こるのもやむなし・・・と納得させるものがあります。

「人が人として扱われないこと」がいかに悲しいことであるのか。いかに悲惨なことであるのか。
そしてこの漫画はこれがつい半世紀ほど前にあった事実なのだと読者に突き付ける。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-07 12:36:45] [修正:2011-06-07 12:36:45] [このレビューのURL]

男!オトコ!漢!
まさに問題作。まさに傑作。美味しんぼの雁屋哲が書いたとはとても思えない。
これほど男の匂いしか感じさせない作品も珍しい。長丁場を全く飽きさせもせず、一気に読ませる。手に取ったきっかけは、相原コージの「さるまん」の元ネタと知ったから(あちらも大傑作だ)。
ただ手ばなしに10点かというと本当はそうでもない。実際は9.5点。なぜかというと、女性にははっきりいって全く訴求するものがなさそうだからである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-06 06:55:08] [修正:2011-06-06 06:55:08] [このレビューのURL]

10点 ピンポン

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-06 04:04:03] [修正:2011-06-06 04:04:03] [このレビューのURL]

永遠に結ばれるという伝説を持つオルフェウスの窓を通じて出会った男女3人の物語。
時はロシア革命あたり。
前半は音楽学校を舞台に、音楽の天才性と純性を持って奮闘するイザークと、男装の美少女ユリウスの話しを中心に展開され、お家騒動の陰謀が渦巻いていたり、男女の愛憎劇があったりと見所が多い。
イザークの音楽への向き合い方をハラハラしながら眺めたり、ユリウスとクラウス、イザークらの三角関係にやきもきしたり、美しい時代とその後の激しくも痛々しい時代とのギャップに感情を揺さぶられる。

皆が逃れられない罪の足跡を常に感じつ、激情に突き動かされていく革命期の展開、夢に破れ痛みつつ過去を愛し前へと進むラストへの導入も素晴らしい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-04 18:24:36] [修正:2011-06-04 18:24:36] [このレビューのURL]

10点 7SEEDS

タイムスリップ物の部類。人類が滅んだ世界に種の保存を目的として残された4つのチームのお話し。
とにかく面白い、伏線の張り方、心理描写、これほど非現実にリアリティを感じさせる力量を持った漫画は見たことが無い。
弱肉強食の世界で人が人としてどう生きるのか、これから主人公達はどうなってしまうのか非常に気になって仕方が無い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-04 10:52:21] [修正:2011-06-04 10:54:31] [このレビューのURL]

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