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4点 ハカイジュウ
結末を知った自分からは、正直あまりお薦めできない作品です。
というのも、この作品。最初の頃は不気味な怪物たちが街に現れて、その怪物たちから主人公らが知恵と勇気を振り絞って生き延びていくハラハラドキドキのパニック漫画だったのですが、終盤から(特に先生が復活した辺りから)怪物たちの能力を人間に融合させて怪物たちと戦っていく、訳の分からない怪獣バトル漫画になっていったからです。
特に、スカイツリーに入ってからはヒドかったです。(正直この辺りから自分は流し読みでした。)死んだと思っていた人間は平然と生きていますし、主要な登場人物たちは皆、怪物たちの力を手に入れて意味不明な超人バトルを展開していくので、何かもう、正直読んでてどうでも良くなりました。
それにしても、何やら13巻で一旦「第一部」が完結し、秋頃から「第二部」が始まるみたいですが、今までのノリで話が進むんだったら自分はもう読まないと思います。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-07-22 20:45:35] [修正:2014-07-22 20:45:35] [このレビューのURL]
8点 寄生獣
レビュワーの数の多さと点数の高さに惹かれて読んでみたが
「地球上において人間とは何か」
を考えさせられる深い作品だった。
レビュー数が多いので長々と感想を書くことは止めておくが、
短い巻数ながら、次々と出来事が起こりつつ綺麗に完結していったストーリー展開は見事としかいいようがない。
画力があったらより高得点をつけたかも。
グロが苦手じゃない方は一読の価値あり。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-06-28 17:45:10] [修正:2014-06-28 17:45:10] [このレビューのURL]
10点 レベルE
非常にキメが細かく完成度の高い漫画。
珠玉って言葉を聞くと個人的にはこの漫画が想起される。
各話、すべてにおいて構成のうまさがハンパない。
伏線が張りめぐらされている漫画だからネタバレ厳禁ではあるけれど、
本当に面白い映画や小説、漫画ってストーリーを全部ばらされても
面白いと思えるものだったりすると思う。
この漫画はまさにソレ。何度でも楽しめる。
少なくとも、この頃の冨樫義博は完全に天才。
短編マンガとして最高峰。
とどのつまりお勧め。
RPGツクールやってない人が読むとポカーンなところがあるのかどうかは
正直わからないけど。
・・・あと作中に出てくる日記はぜひ読んでほしいです。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-04-09 21:16:53] [修正:2014-04-09 21:16:53] [このレビューのURL]
8点 ヨコハマ買い出し紀行
このマンガがここで高評価されてること、すごく嬉しいですね!
ストーリー足るストーリーは存在せず、作品の世界の中に流れる
風、音、におい、時間、変化を「味わう」マンガであるため、添加物いっぱいの最近のマンガに慣れすぎていると尚更に何も起こらない、退屈と感じてしまうだろうなぁ、そういう人の方が多数派だろうなぁと勝手に思っていたので。
(添加物いっぱいのマンガも好きですけどね)
絶対に万人向けではなく、合う、合わないは確実にあるマンガ。
この作品が合う人というのはとどのつまり、
アルファさんのような性格の人かも知れないですね。
生活のなかの小さな変化、出来事に楽しみを見出すことの出来る人。
休日、目が覚めたら夕方だったとして、
時にはそんな日もあっていっか、それもなんか幸せだなと思えるような人。
あと散歩好きな方とか。
まあ低刺激なことは確か。
この作品と感覚があった人にとっては、
自分のお気に入りの場所を見つけたようなそんな気持ちになること請け合いです
自分にとってこのマンガは
ゆったりのんびりしたいとき、嫌なことがあったとき、そういう時に何度でも読み返す特別なマンガです。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-04-02 21:27:54] [修正:2014-04-02 21:27:54] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
食物連鎖の頂点に立つ人間。
世界人口は70億人を超えた。
動物を食べまくり、森林を切り開き、毒を撒き散らす。
そろそろ人間の間引きが必要ではないか?
そんな事を考えさせられる作品です。
1巻から10巻まで一気に読みましたが、最高でした。
その後2回、3回と読み直しましたが読めば読むほど心に響く作品です。
「死ぬまでに一度は読め!!」と薦めたい漫画です。
寄生獣がアニメと映画になる事が決定しました。
アニメはともかく、映画ですか・・・。
映画ね?・・・。
「失敗した・・・」「残念だ・・・」とならないよう祈ってます。
↑
ミギー風にww
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2013-12-25 04:38:50] [修正:2013-12-25 04:38:50] [このレビューのURL]
10点 嘘喰い
今までかなり多くの漫画を読んできましたが(新旧・少年・少女問わず500タイトル以上)嘘喰いこそが最高の漫画だと断言できます!!
と言っても、私の好みがギャンブル系や小難しい系に偏っているのも事実ですが…(カイジ、LIAR GAME、デスノートなども大好きです)
嘘喰いの良い所はまず、キャラが立っているところです!主人公はもちろん、敵キャラ、立会人などそれぞれの個性が非常に強烈です。この辺がLIAR GAMEとは一線を画す部分だと私は思います。
2つ目はストーリー性です。現在30巻まで発売されていますが、一応ここで一区切りという形になっています
。嘘喰いのストーリーは非常に複雑です。作中のセリフの「‥‥。」や目線の方向など、数え切れないほどの行動が伏線として張り巡らされています。ですが嘘喰いの凄いところは全ての伏線を回収しきる所です。(鋼の錬金術師並み)主人公の計略が思い通りに進行していく爽快感は病みつきになります。複雑な話についていけない人が多いというのが非常に残念です。(そういう人に限って「最初は面白かった」といいますね。)
3つ目は暴力を軸に世界が回るというリアリティです。嘘喰いの世界では、弱者は賭けの場に立つことすら叶いません。例えば帝愛に噛み付いて兵藤とEカード勝負をしたカイジは、嘘喰いの世界であれば組織の力によってこの世から消されます。この現実味のある設定が嘘喰いをより面白い作品にしたと思います。
このレビューをみて興味を持った方は是非嘘喰いを手にとってください!!まあ一定のアンチが存在するのも確かなので、あなたが必ずハマるとは限りませんが…
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2013-09-16 01:07:12] [修正:2013-09-16 01:08:36] [このレビューのURL]
5点 新世紀エヴァンゲリオン
遂に完結した漫画版エヴァ。18年の歳月は正直長すぎ
だと思います。世代を越えるほどはストーリー漫画でどうかと
思うんですよね。アニメが原作の作品ではありますが。
キャラデザの人が描いている作品だけあって、作画は問題ないし
綺麗です。ストーリーは原作のラインをなぞりつつ、キャラ付け
の変更、既存エピソードのカット逆にオリジナルエピソードなど盛り込んで味付けしていたと思います。皮肉屋でちょっと強気なシンジとか人間味が増した綾波とか、加持さんのオリジナルエピソードは良かったですね。逆に動かし辛い感じだったアスカとか持て余してた感がある変態なカヲルとか苦しそうなのもありましたが。
補完を拒否して戻ってくるシンジの決断がアニメの「どうせ人は
分かり合えないんだけど、それでももう一度会いたい」ってところがこの作品では「本当に人は分かり合えないのか、自分でたしかめないといけない」ってなったところが最大の変更点であり、肝だったかなという気がします。
ただ最終回付近の他はかなり雑でしたね。アニメと違いシンジが憎いと言い切ったゲンドウがいきなり「生きろ」とか和解を示した謎、最終回では世界がリセットして再構成、全員記憶をなくしシンジまでも記憶をなくして、特に綾波、トウジら死者の記憶すら忘れて、アスカとボーイ・ミーツ・ガールな出会いをして幕を閉じる。少しアスカのことだけは覚えていて、最近シュタインズゲートとかで見たようなエンディング。どんな形でもせめてシンジだけはすべての記憶を背負って生きて欲しかった。表面上幸せそうな世界でもやっぱりそこは赤い海に覚悟決めて帰った原作の方が上だったと思いますね。この作品の綾波レイは原作以上に優遇された描写であり、シンジにおそらく恋愛感情的なものまで抱いていたと思いますが、死亡は原作と同じでも、最後はシンジの記憶の中から抹消される始末で全く報われていません。トウジの死も漫画独自なのになかったことにされました。逆にこのエンドをするならシンジとアスカの繋がりは
原作並に描かないといけないのにカットなど変更が多かった気もします。この辺諸々がどうもスッキリしない読後感でした。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2013-06-08 03:55:03] [修正:2013-06-08 03:57:30] [このレビューのURL]
9点 からくりサーカス
『うしおととら』に続いて、相変わらず脚本が濃い。
話の運び方やブレる時間軸の描き方が秀逸。
広げすぎた設定にも、よくある不安を感じず読めるところは流石。
藤田和日郎独特の、細部まで作り込まれた世界に惹き込まれる。
ただ、一巻を読んだだけでは、はっきり言って何も面白くない。
が、しかし、読み進めていくとはまる。
続きが気になって気になって堪らなくなる。
兎に角、キャラに対する愛情を感じる。
一人一人にストーリーを作り、繋がりを大事にし、張り巡らされた違和感も後で必ずスッキリ爽快。
特にアルレッキーノとパンタローネの最期は、オートマータの存在理由が集約され、人間らしさや幸福感に満たされていて美しかった。
主人公がしっかりと自分の足で成長していき、各々の人生に意味があって関わり、誰の身にも何らかの救いがある。
そういった配慮が行き届いているところに素晴らしさを感じる。
最後に多少物足りなさを感じる(頼りになる後ろの奴は、まさるだと鳴海に気付かせて欲しかった)ものの、
壮大なストーリーの運びがあまりに秀逸で、作者の頭の中に興味が湧く。
こういう描き方の出来る作家はあまりいない。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-11-09 19:43:54] [修正:2013-04-10 10:31:21] [このレビューのURL]
10点 天涯の武士
幕末の偉人、小栗上野介の伝記的作品。ハッキリ言ってとても面白い。
数多ある歴史系マンガではトップクラスだと思う。
幕末期における最有名人の一人とされる勝海舟と折り合いが悪かったためか、
過小評価されがち、あるいは名前すら表に出てこない感のある小栗だが、
ぜひともこの作品を見て、彼の人生を知ってほしいと個人的には思う。
おススメです!
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-12-10 12:08:25] [修正:2012-12-24 00:53:49] [このレビューのURL]
9点 マップス
多くの人が語ってくれていますが、内容面はすごい
です。これだけ話広げて伏線バラまいて回収して全17巻って
ところに凄さを感じます。スケールも
銀河レベルの宇宙戦争を本気
で描き切りました。
画力も相当高いのですが、絵柄と
女性キャラの裸が多いのが癖があります。特にヒロインのリプミラ
の髪型が他の女性キャラ以上に古いなと思われる理由かと。
それでも内容は本当に王道を踏みつつ、先が読みにくく、
伏線や謎はちゃんと解答して、個性あるキャラ・
熱さ・笑い・涙・全てが詰まった
SF冒険漫画として燦然と輝いています。
SF設定も多彩ですが、話に軸をおいて盛り上げるためにのみ道具として簡潔に説明して使うという姿勢もあくまで漫画という媒体においては成功だったのではないかと。
面白い漫画探してるという人には時代の壁がありますが、
読み進めると越えられると思っているので是非読んでみて
欲しいです。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2012-12-08 15:08:52] [修正:2012-12-09 18:44:59] [このレビューのURL]