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10点 神戸在住
神戸の大学に通う女の子の、4年間の日常を切り取って綴られた作品。
とんでもなく平凡な日々の中に、本当に多くのドラマが詰まっている。
震災の様な大きなエピソードはもちろんの事、
父との外食や、弟が一人暮らしを決めた夜という、一見地味だが現実的なエピソードを、読み応えある一話にしてしまう作者の文章力と構成力には脱帽。
特に、大学4年間という時間の流れを非常に巧みに使い、キャラクターの精神的な成長の過程を丁寧に描いています。
身近な人間の死の受容、友人との距離の縮まり方等。
主人公の髪型も、ゆっくりゆっくり伸びていってますからね。笑
「ヨコハマ買い出し紀行」も同様、時間の流れって、それだけで大きなドラマの要素になるんですね。
特筆すべきは、この作者が男性だという点に驚いてしまった程、女性主人公の描写が丁寧です。
それはこの作者の後に続く作品も同様ですが、焼き鳥屋店員なら焼き鳥業界の、ボクサーならボクシングの、柔道部員なら柔道の、
それぞれのテーマに関する知識や技術等の描写、解説が非常に繊細で丁寧な事から、作者の真面目で研究熱心な姿勢が伺えます。
この作品には人種や性、障害等のあらゆる差別もテーマの一つとしてり、メインでないキャラクター達にもそれぞれの葛藤、反省、覚悟が描かれています。
これらの描写も、前述の理由から、いい加減な気持ちでテーマに組み込んでおらず、読み応えがあります。
個人的には素晴らしい良作なのですが、
地味すぎるという点と、キャラクターや世界観に慣れる前の序盤の敷居の高さから、人にお薦めしにくい作品である事も事実です。笑
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2017-02-27 17:59:13] [修正:2017-02-27 17:59:13] [このレビューのURL]
8点 20世紀少年
5巻までは最高におもしろい。
現実が子供時代の馬鹿げた妄想(ロボット、秘密基地、ハットリくんのお面)に浸食されていく様子が、奇跡的なバランスを持って描かれていく。
だが未来の話になってからそのバランスが少しづつ崩れていく。
刑務所を脱獄するところなど瞬間瞬間では最高におもしろいのだがどうにも乗れない。
この原因はなんだろうと考えたが、やはりケンヂの不在が原因だろう。
五巻までは、作品の裏テーマとして「バンドをやめてアイデンティティをなくしたケンヂが子供時代の自分が生み出した妄想とケリをつけるために立ち上がり、段々と生きる気力を見つけ直す」みたいなものが一応あり、だからおもしろかったとも言えた。
胡散臭い設定にリアリティを持たせることに成功していたのだ。
だがそれが未来の話になるとケンヂが退場するわけでそれがなくなる。
後任のカンナは不思議な能力があったり不幸な生い立ちがあるのだけれど、キャラとしてはいまいち何してたか思い出せないくらいに薄い。(書いてて気づいたけどモンスターのニナと一緒だ。)
この辺りから伏線の過剰な盛り込みが始まって次第に収拾つかなくなるが、それには主人公の魅力で話を引っ張れなくなったということへの苦肉の策もあったんじゃないだろうか。
通してみると「1970年の嘘」も「カツマタくん」も大して意味がなかったし。
リアルタイムで読んでたときはまるで漫画界のトップに輝いていたようなこの作品が実はそういうことで頭を悩ませていたと考えると少し微笑ましい。
まあ、あまり自信はない。
結局終盤でケンヂは帰ってくるんだけれどもその頃にはもう話の核は「ともだち当てゲーム」になり、失われたアイデンティティなんてものはどこか遠くへ消えてしまっていた。
結局、最後に漫画は「オトナ帝国の逆襲」のパクリみたいな世界設定の中、死んだ人間が辻褄合わせのために何の説明もなく生き返るという男塾のような展開を見せ、最初の緊迫感などどこにもないゆるい道徳観のエピローグを展開させて終わる。
でもさ、今じゃこういうそれっぽい分析してるけど中学生の頃リアルで読んでた時は本当にすごかったんですよ・・・
新刊がでると朝日新聞のテレビ欄の下全部使った広告出たり、帯に「応募者に浦沢直樹のプライベートライブご招待!」なんていうふざけた事載ってても「すげええ」とか思った。
15巻のラストなんて初め読んだときは死ぬかと思うくらい興奮したし(ここから地獄だったのに)次巻が3ヶ月後の発売なんて知ってまた「くそおおおお」とか思って・・・
だから低評価つけるのは当然だけどさすがに1点、2点とかついてるのとか「クソだ」「騙された」とか見ると少し凹む。
まるで昔好きだった野球選手がボロボロになってるのを見て「昔すごかったとか言うけど昔もたいしたことなかったんじゃないの」とかしたり顔で言ってるガキを見てむなしくなるかのような・・・はぁ・・・
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2012-10-21 20:51:05] [修正:2016-09-27 22:45:17] [このレビューのURL]
5点 ONE PIECE
とにかく絵が見づらいです。
最近は何が描いてあるのか全く分かりません。
また序盤も絵自体はすっきりしていますが、特に戦闘シーンはその絵がどういう状況なのかすっと頭の中に入ってきません。理由はわかりませんが。
サンジ加入やビビとの別れなど要所の演出はかっこいいですし、ストーリーも面白いのですが、とにかく絵が見づらいのが残念で仕方がないです。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2016-04-25 01:11:15] [修正:2016-04-25 01:11:15] [このレビューのURL]
8点 ANGEL VOICE
突出した要素はないかもしれませんが、丁寧な描写で魅せて積み重ねて行く、総合力勝負の素晴らしいスポーツ漫画(サッカーが題材だが)だと思います。40巻にも及びますが中だるみなく加速感があります。他漫画より試合で負けることが多かったり、試合展開も単調にならないように意識している感じも良かったです。もっと知名度あっても良いのではと思うほど。
気になったのは画力と迫力と見やすさはあるのですが、描き分けが少し甘い部分、独自性ではあれど後半の軸となるマネージャー(ヒロイン)の死に逝く過程が常に影を落とす(その辺事故死のタッチって上手かったかも)のが爽快感をやや削いだかなとも思いましたが。
全体的な完成度は素晴らしいです。サッカー漫画の中でも近年ということもありますが(理論が新しい)、相当に上位を争うのではと思います。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2016-02-19 01:54:43] [修正:2016-02-19 01:54:43] [このレビューのURL]
9点 ぼくは麻理のなか
写真を撮られるのを嫌う人がいる。
私もどちらかと言うとその部類の人間で、
写真を撮られるのは構わないが、
自分が写ってる写真を見たくはない
写真には、鏡に映っている自分とはまた違う、
「他人から見た自分」が嘘偽りなく写っていて
自分の中の理想と、他人から見た現実の差を突きつけてくる。
「ぼくは麻理のなか」は、自堕落な引きこもりで
コンビニに現れる美人女子高生“麻理”をストーキングするのが趣味という
どうしようもないぐらいキモい大学生の男、小森功が
ある日突然ストーキングしてたはずの“麻理”になってしまう物語であるが
よくある「男女入れ替わり」の類ではない。
麻理の身体に小森が入るが、小森の身体には今まで通りの“小森”がおり
あたかも小森が分裂したような状態で、肝心の麻理の人格が消えてしまう。
しかも、小森の身体にいる“小森”は麻理のことを覚えていない。
果たして本物の麻理はどこへ行ったのか、というのがストーリーの本筋である。
その中で、麻理に入った小森は、自堕落な生活をしているかつての“小森”と向き合うことになる。
小森は麻理の目を通して、自分の本当の身体とそこに宿るキモい自分を直視する。
どれだけ自堕落な生活を送っていても、自分がダメだと自覚していても
それを変えようとするには大きな勇気が必要である。
自分を客観視する。言葉にすれば簡単だが、それに耐えうる心を養うのは並大抵ではない。
どんな人であれ、多少は身に覚えがあることだろうと思う。
小森功はどうしようもなく、どうしようもなくキモい男である。
しかし、そのキモさには現代のコミュ障と呼ばれる人たちの特性があるように思う。
話をろくに聞かず、勝手に自己完結して相手の気持ちを考えず突っ走り
それを否定されると、自分の存在すべてが否定されたと被害者意識に取り込まれる。
そうして自分のことばかり考えるせいで、ブクブクと自己ばかりが肥大していく。
これは、そのようなキモい自分を直視せざるを得なくなった主人公が
必死にもがいて変わろうとするストーリーである。
見た目は美少女でも、中身はこれ以上無くキモい男である。
そのキモい男がいかにして前に進むのか
「ぼくは…、ぼくを見る!」
このセリフに至るまでの七転八倒と、そこからの成長を是非とも読んでもらいたい。
文句無しの名作である。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2016-02-13 01:15:45] [修正:2016-02-13 01:17:02] [このレビューのURL]
7点 ONE PIECE
この作者は、自分なりに「少年漫画とはこういうもの」という定義・信念を持っていて、それをブラさずに貫こうとする姿勢は好きです。
絵の描き込み量やカラーの美しさ、細かい遊び心や読者との交流も含め、全然手は抜かないですよね。
ストーリーを作る力も非常に高いものがあると思うのですが、
ロビンの過去エピソード以降は明らかなパワーダウンを感じます。
また、この作品のバトル描写はとんでもなくつまらなく、正直苦痛です。
大きな敵をルフィが最後にやっつけるパターンは、冗長な展開で溜めに溜めたストレスがあるので、多少のカタルシスは感じられるのですが…
バトルに一番大切な「緊張感」が欠如しています。
それでも壮大なストーリー、多く眠る秘密、張り巡らされた複線の行方を考えると、終結に向けての期待はしています。
終わりまで付きまとうであろうバトルシーンの苦痛も覚悟の上です。
なんだかんだ大物キャラは雰囲気や魅力もありますしね。
何より80巻近く所有しているので、こち亀やはじめの一歩の様に、よく考えると惰性だという事に気付き、手放す結果にならない事を祈りつつ。笑
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2016-02-06 15:43:00] [修正:2016-02-06 15:43:00] [このレビューのURL]
一言で言うと魔性の漫画ですね。これは。
正直この作者のスタンスや人間性が批判されるのはとてもよく分かるし、
極めて正当な批判だと思うんですよ。
そりゃ何ヶ月も待たされたり、下書きをそのまんま商業誌にのっけられれば腹も立ちます。
でも、そんな有様を見せられてなお、この作品を支持したくなる圧倒的な面白さが確かに存在するんですよね。
真面目に仕事をしている他の漫画家さんにはホントに申し訳ないけれども、やはり平凡な100冊の漫画よりも、心底面白い1冊の漫画を求めてしまうもんなんですよ。少なくとも私はそうです。
よくスポーツ系の漫画で「性格に問題はあるが素質は超一級の天才」的なキャラいるじゃないですか。
なんだかんだ凡庸な他のチームメイト達よりもそのたった一人の天才の方が有用だみたいなね。
冨樫さんはまさにそんな立ち位置だと思うし、そういう扱いをするからこそ才能をフルに発揮できるなら、別にそれでいいんじゃないですかね。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2015-01-09 02:50:52] [修正:2015-01-09 02:50:52] [このレビューのURL]
8点 項羽と劉邦
三国志の方が原作が演義なだけに史実要素が薄いのに対して、秦滅亡から漢樹立まで描いた本作は史実重視、長さも短か過ぎず、長すぎず20巻程度で綺麗に終わっているという点でこちらの方が完成度が高いと思います。横山漫画特徴のやや淡々としている雰囲気、キャラの描き分けの甘さという欠点はあるにせよ、情報量やテンポが良い流れの持って行き方は素晴らしいです。ある程度項羽と劉邦には予備知識があったのですが、それでも勉強になる箇所がたくさんありました。同じ題材を扱った熱い漫画である「赤龍王」とすべての点で対照的なので両方読んだ方が良いかと思います。どちらか1つならば両方読んだ今となっては情報量でこちらを推したいです。項羽と劉邦の両雄だけではなく周辺人物の活躍描写が全然違うレベルですから。劉邦のその後(赤龍王はラスト1ページで示唆はしている)は描いていませんが、後日談的な同じ横山作品の「史記」も読んでみたいと思うほどの作品だったです。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-11-05 01:47:11] [修正:2014-11-05 01:47:11] [このレビューのURL]
8点 火ノ丸相撲
スポーツや格闘技の世界では、世間では無名に近い新人が“怪物”としての才能を急速に開花させ、実力あるベテラン勢を次々に打ち破って一躍トップランナーに名乗り出るような番狂わせがしばしば発生する。先の大相撲9月場所における新入幕力士の逸ノ城の大関横綱を次々に破った大活躍などまさにそれであった。
ただ逸ノ城の活躍が話題になったとは言え、相撲そのものの人気は昭和の時代や若貴ブームの頃と比べると確実に下がっており、特に若い世代の支持を広く集めるのはなかなか難しいジャンルである。少年漫画の世界ならばなおのこと。
過去、ジャンプにおいては、小畑健による『力人伝説』に、つの丸による『ごっちゃんです!!』と、実力のある作家によって相撲漫画が試みられた事があり、いずれも水準以上の内容を持った佳作ではあったが、大きな人気を得るには至らず早々にジャンプシステムの土俵からはじき出されていった。(『大相撲刑事』のように悪い意味で妙に記憶に残る作品もあった。)
近年では少年チャンピオンで『バチバチ』が好評を博し、続編と合わせて5年もの長期連載となったが、それでも『弱虫ペダル』みたいに世間一般で話題になるほどの大人気を得るには至らず、残念ながら知る人ぞ知る隠れた傑作で終わってしまった。
その『バチバチ』がきっかけで相撲に興味を持ち、国技館の焼き鳥の旨さを知ることができた人間として、本作『火ノ丸相撲』がよりによって相撲漫画の鬼門とも言うべきジャンプで連載が始まった時は、嬉しさ反面強い不安を覚えたものだ。自分は応援するけど、多分子供たちや女性読者の人気は得られないだろうなぁ…と。
第1話読了後、そんな不安感はかなり後退していた。なんらかの宿命を抱えた新入生が廃部寸前の相撲部にフラッと現れ、相撲部の苦境を救うべくその秘めたる実力を噛ませ犬のチンピラ相手に存分に披露するという導入の筋書きは、はっきり言って非常にありきたり。しかし、奇をてらわず基本を守り、その表現の地力の並々ならぬ高さを見せつける完成度は、“没個性のありきたり”を“王道的な横綱相撲”へと昇華させるだけの強度が感じられたのである。作者が少年誌初連載の新人である事を忘れさせるほどに。
まだ連載が始まって日の浅い本作だが、現時点でその存在感は怪物的と言ってよい。相撲漫画が今どき受けるのかという当初の不安をよそに、『ONEPIECE』に代表される横綱級の人気作品が層厚くうごめくジャンプという過酷な土俵で、並み居る強豪作品相手に一歩も退かず堂々たる取り組みを魅せ続けており、男性ファンはもちろん女性ファンもそれなりに獲得している様子である。これには驚く一方で、とてもとても嬉しかった。
本作が、相撲という一見少年誌読者には不人気なジャンルを扱いながらも人気を獲得できたのにはいくつか理由がある。そしてそれは結果的に相撲の魅力の再発掘にも繋がっていたように思われてならない。
相撲は、ふんどしを締めたデブが押し合いへし合いとビジュアルの面で損をしている部分があるのは事実だが、シンプルなルール、短時間決着による展開の早さ、力と技と心理戦を併せ持った単純ながら奥深い攻防、と意外にバトル漫画映えする要素に富んでいたのだ。本作は相撲という競技の良さを活かすよう、試合展開は大ゴマを多用する迫力の画力を駆使する一方でモノローグによる心理描写も怠らず、そして無駄にダラダラと取り組みを長引かせない思い切りの良さで、とても高密度でテンポの良い作品となっている。
この相撲というおもいっきり男臭い世界を舞台に、体格には恵まれずとも不屈の闘志とたゆまぬ努力で己を高め続けた主人公の潮火ノ丸の存在感を軸として、周囲の人間たちが次第に感化されて行くという構図は、これぞ「友情・努力・勝利」のジャンプイズムの高らかな再提示でもあった。そして、体格というハンデを背負った火ノ丸が、それでも勝利を貪欲に求め、横綱という頂を目指そうとするその強烈な反骨の精神。
「相撲の神様?そんなもんワシがぶん投げてやるわ!」
「何を笑っていやがる」
不人気ジャンルで敢えて勝負に出た点も含め、近年のモードに真っ向から立ち向かうような覚悟ある反骨の姿勢に、一度ジャンプを離れた往年の読者も喝采を贈っているのであろう。
あと、往年のジャンプらしい男臭さを全面に出す一方で、実は本作はかなり女性ファンの存在も意識した作品になっている気がする。作者の川田は女性人気の高かった藤巻忠俊の『黒子のバスケ』にもアシスタントとして関わった過去があるので、女性ファンの存在は無論意識したはずだ。
鬼神の如き強さと歳相応の少年らしいあどけなさを兼ね備えた火ノ丸もそうだが、ガラの悪いチンピラだったくせに火ノ丸に感化されて以降強烈にデレた佑真(しかも意外と几帳面な性格で料理上手…)とか、あざとい、実にあざとい。
相撲というのはビジュアル的に損をしている部分も多いが、ほぼ全裸で体格の良い男同士が組んずほぐれつ、という絵面は筋肉フェチの女性には結構くるものがあるかもしれない。
こういう女性ファンの存在は男性読者から疎ましく思われる事も多いが、黒バス、テニプリは言うに及ばず、スラダン、キャプ翼、古くは『アストロ球団』の昔からジャンプのスポーツ漫画は女性ファンに支えられてきた面があるのは間違いないのだ。
そんなある種の女性ファンの分身と言えるのが、本作に登場する数少ない女性キャラの一人、相撲雑誌記者、筋肉フェチで(変態)淑女の名塚さんだ。
「カワイイですねぇ~みんな初々しくて。高校生サイコー!タマラン!!」ハァハァ
(キャラの呼び名がユーマとかチヒロとかミツキとかケイとか妙に可愛かったり、関係者に筋肉フェチの女性がいたりとか、某水泳アニメを意識してるんだろうか。)
本作は女性キャラの数は今のところそう多くはないものの、上述の名塚さんに佑真の妹でゲス系ヒロイン(そしてブラコン)のレイナ、と可愛くはないがどれもいい味が出ている。相撲漫画に女はいらないという意見もあるが、むしろこういう男臭い世界だからこそ女性キャラの存在は大切にしたい。
『キャプテン翼』がサッカーを、『スラムダンク』がバスケを、『アイシールド21』がアメフトをそれぞれ盛り上げていったように、ジャンプのスポーツ系作品はそれまで大人気とは言いがたかった競技にスポットライトを当てて成功する事がままある。本作がきっかけになって相撲が盛り上がってくれたらそれにまさる喜びはない。この火ノ丸という怪物が今後どれだけジャンプ場所の番付を駆け上がっていくか、大きな期待を持って見守りたい。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-10-05 03:10:15] [修正:2014-10-06 22:47:03] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
masterpiece!
この漫画、もっと継続させることや、話題を拡大・発散させることも可能だったと思うけど、それにしても上手にまとめ上げた作品だと思います。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2014-09-21 03:18:03] [修正:2014-09-21 03:29:18] [このレビューのURL]