「」さんのページ

総レビュー数: レビュー(全て表示) 最終投稿: まだ投稿されていません。

どうやら最新の科学技術では、メス単体の存在だけで次の世代の命を作る事が出来るらしく、じゃあオスの存在理由って何なの? っていう疑問の答がここにあるような作品。

つまり、ある免疫学者の言葉を借りるなら、男っていうのはやっぱり「現象」だと思うんです。「現象」だからこそ必要以上にその存在意義を強調したくなり、見栄やプライド、あるいは権威と言った存在意義を主張できるようなステータスを持とうとするんじゃないかと、そう考える訳です。

あ、ちなみにこの作品はそんな高尚な漫画ではなく、男子高校生のどうでもいい日常を一話につき何ページとかでダラダラとやっているような物凄いユルい漫画です。

道に落ちている棒を見つけてRPGごっこをやり始めたりだとか、サッカーの練習で必殺シュートを編み出したりとか、ホント男子高校生ってしょうもない事ばっかりやってると思うんですけど、そういうしょうもない事を真剣に、しかも必死にやってる生き物が「男子高校生」なんだと、世の女性方に分かってもらえれば幸いです。

ちなみに、個人的に好きなキャラトップ3は、唐沢さん、りんごちゃん、タダクニの妹の三人です。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-03-10 23:03:02] [修正:2011-03-10 23:03:02] [このレビューのURL]

2点 ONE PIECE

この漫画が売れているのは理解できます。人の心を揺さぶるツボを抑えて、好きな人は多いでしょうね。
しかし私はそこが気に入りません。仲間だの冒険だの、いくらなんでも臭すぎます。感動させようとしているのが見え見えでイライラします。そーゆーあからさまな狙いはやめてほしい。
夢見る少年なんかは熱中するでしょうけど、今の私にはもう無理です。
大人になったら虫が苦手になるのと同じ?

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-02-22 04:42:54] [修正:2011-02-22 04:42:54] [このレビューのURL]

5点 彼岸島

漫画というのを評価する場合、減点評価するのは妥当ではないとつくづく思う。

この漫画は絵は雑、ストーリーは適当、キャラクターの言動も一貫性が無い。
減点評価するなら、こんなもの0点である。
しかし青年コミック、しかもトップであるヤンマガで全33巻も続き、
続編まで出て、映画化、スピンオフ小説と・・まるで大作漫画である。
理由として考えうるのは、
読み捨て漫画として何も考えずに読める”勢い”と初期以外のバトル展開が
成功した部分にあるのだと思う。
読み続けようと思う部分も、個性的な化物、適度なエロ成分、いきなり現れる
戦いの舞台となる施設と・・短期的にも楽しめ、飽きさせずに読める。
特に最初期は名作といって良い出来であるため、1巻を読み、そして続きが気になり、その貯金でさらに続きが気になるといった風に導入部分に成功した為であろう。

かと言って、33巻通して評価する場合、子供だましレベルで子供にすらバカにされる完成度であり、酷いものである。
しかし、近代漫画が100年に近づいてきて、読み手にも余裕ができ、「それはそれ、これはこれ」と楽しめる下地が出来たのか(w)、
はたまたネットでの情報交流が主流になったことによってなのか、書き手の当初の思惑とは外れてまったく違う楽しみ方が出来てしまった。
そして、それはこの漫画の最大の魅力になった。
いわゆる「ツッコミ漫画」である。(以下、歪んだ漫画読みの主張)


この漫画、キャラがいきなり何倍も大きくなったり、二人に分身したり(本誌掲載のみの誤植)、長い伏線と思われるモノが次の週には解決されていたり、投げっぱなしだったり、何の脈略もなくアイテムが出てきたり、日本刀で何メートルもある木を切ったり、一振りなのに何故か四つ切りに出来たり、とやりたい放題である。
その最たるものは、題名でもある「彼岸島」に現れてる。
地図にも載っていない”島”で、そのこと自体があり得ないというのを目を瞑るにしても、少なくとも人口が少ない小さな島であったハズ。
しかし、いつの間にか豪華プール付きの病院、五重塔(何故か6階に研究所アリ)、砂丘、世界遺産級の炭鉱跡、その他数えきれないほどの名所が盛り沢山で、恐ろしく広い!!。
それどころか、どう考えてもどんどん広がっている。
人口も敵側である吸血鬼、味方側で人間も死にまくってるのに一向に減らず、ワラワラと出てくる。
こんな孤島イヤだw。

アイテムの使い方もおかしい。最強の武器というか、万能の武器が”丸太”である。
この漫画の代名詞にもなっている丸太は守ってヨシ、潰してヨシ、どこにも生えてるからヨシ、ともう何も考えて無い。
他のアイテムでも、船で逃げようとする時など「オールがない!」 「エンジンだ!」 「すげェ!!」で済ます等、考えるのをヤメた。

音を表す擬音も「ハァハァ」「オーオー」「ワーワー」が9割を占める。
何かを投げる音が「ポイッ」って舐めてる。

これらのツッコミは正常な人間には、馬鹿らしいことなのだが、慣れてくると頭のどこかが刺激されてクラクラ来る。
ゼヒ、ネットで彼岸島ツッコミサイトがあるので合わせて読んでほしい。
続編である「ー47日間」も2chのスレ等を読みながらだとライブ感で楽しさが倍どころの騒ぎではなく楽しめます。

この作者は、狙って書いてるわけではない(後半は多少開き直ってる?)
あまりにも素というか天然というか、ある意味で天才で、他の漫画家では出せない味・色を持っている。
これだけ長文を書かせるくらいなので個人的には00年代で楽しめた漫画ベスト3に入ります。
しかし、クソ漫画・・・・そんな漫画です。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-02-17 23:46:29] [修正:2011-02-17 23:56:04] [このレビューのURL]

8点 3×3EYES

長編冒険伝奇漫画。画力、バトル、独自設定、
キャラ、恋愛、ストーリー、伏線など総じてハイレベル
な作品だと思います。
漫画賞獲得でヒットしただけはあるかと。

不老不死設定の主人公、天然&ツンデレの二重人格ヒロイン、
三つ眼族などヒンズー教神話的世界観など独自性
がありました。

後半ロリっぽい・萌え
っぽいキャラデザに変遷した感じもあるのですが、
読んでるとそこまで気にならない範囲です。

「中だるみ」と言う声が不評の典型で大きな声だと思いますが、
一気読みだとアマラ編辺り以外はそこまで感じなかった
ですね(作者自省の通りキャラに感情移入して、
殺せない漫画としての欠点はありますが)。

ただ、連載15年もの期間だからそういう声があがる
のはもっともだと思います。世代をストーリー漫画が
越えるのは良くないかと。そういう意味で悪しき前例
になっているのは残念ですね(現在ならベルセルクが似た
状況に)。

30巻に纏めるのがベストだっただろうなという気が
しますが、タイトル含めてかなり多い伏線、
異世界、異次元まで拡げた風呂敷をほとんど回収
して纏めきったのは凄いです。三つ眼族と人間、神話の出自、
魂の正体(本性)など結構衝撃なところもあります。

自分としては、後半の方がその辺が巧く活かされており
面白さを感じました。前半は色々な外国
を回って、良い話多いが纏まりを感じなかった
ので。伏線貼りの前半あっての後半でしたが。

終わってみると、「中だるみ」の一言で切り捨てられる
声が多いのが残念な作品なので、有名作ではありますが、
再評価が必要な作品かなという気もします。


ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-02-16 06:47:56] [修正:2011-02-16 10:26:26] [このレビューのURL]

「マキちゃんは 将来 何になりたい?」

エアマスターこと相川摩季は、幼い頃から続けていた体操に挫折し、路上での喧嘩に明け暮れる女子高生である。身長は高く(180位か)、耳にはピアスを開け、眼光は鋭く、ストレートな強さを感じさせる美人である。

戦いを通じて体操での挫折や母の死による喪失感を克服していくのかと思いきや、そうはならない。様々な相手とストリートファイトを重ねるうち、彼女の人格は次第に分裂していく。

相川摩季の身体言語ともいえる「エアマスター」というキャラクターは非常に特異であるとともに、戦うための肉体をもつ我々の普遍的な感覚、概念をとても上手く表わしている。

最終話近く、戦いの場から現代社会に戻ってきたエアマスターにすでに居場所は無く、いわゆる将来は「無い」。しかし話は悲劇にはならず、わずかな寂しさを感じさせるだけに留めている。どういうことかというのは、是非読んで確かめてほしい。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-01-08 15:48:58] [修正:2011-01-08 15:48:58] [このレビューのURL]

3点 ONE PIECE

キャラは少し多すぎ、絵が下手なところが難点。
ジャンプの友情・努力・勝利がそろっていて
いかにも『ジャンプ』という感じがして、のめりこみやすい
個人の感想は「クサすぎる」

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-01-03 06:49:17] [修正:2011-01-03 06:49:17] [このレビューのURL]

この内容を、この画で、「少女漫画」としてやったからこそ、この漫画は大成功を収めたのだと思います。

この作品、題材こそ斬新なものの、展開はあくまで王道です。そこらへんの少年スポーツ漫画のようなベタな内容なんです。

だけど「熱さ」が凄い。
千早の一途な情熱、それに触発される仲間の熱さ。
この熱さは、変に奇をてらった展開でない、シンプルなストーリーと、少女漫画が強い分野である、人物の細かい心理描写からくるのだと思います。(このポイントを絞ったストーリーというのも、少女漫画らしいと思う。)
また、熱さ加減も絶妙です。同じ題材で男性作家が描いたとしても、「熱い」ではなく「暑苦しい」になってしまいかねません。

相手も仲間もみなカルタに熱くなってるから、僕らもカルタを魅力的に思えてくる。
そう、この漫画は「物語」を楽しむのではなく、「カルタ(百人一首)」を楽しむ漫画なのです!

さらには、抜け目がなく面白いオマケ4コマや、少女漫画の18番、恋愛。

この作品は「少女漫画」であったからこそ面白く、女性読者にも男性読者にも適度な熱さを保ち、そのベタな展開をカルタの魅力へと昇華させたのだと思うのです。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-03-20 04:14:22] [修正:2011-01-02 02:36:36] [このレビューのURL]

これも初レビューですね。
21エモン的宇宙冒険話です。
初期作、絵柄・作風も古い、巻数
も短いはずなのに、これはかなり面白いです。
藤子F作品の隠れた名作だと思います。

敵討ち、自殺フェスティバル、シャングリラ(これが一番怖い)
、地球最後の日などブラックで出来の良い短編が、
後半に来ればどんどん増えて来ます。

21エモンのアニメは面白かったですが、この話からの流用
があったからという話も頷けます(逆にモジャ公のアニメ
は大失敗に)。

「ドラえもん」でオットー(アザラシみたいな姿。後半主人公組と絡む異星人。性格が黒い)と同じ種族がゲストで出て来た
話(これも面白い)を、オットー登場で思い出して、笑ってしまいました。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-12-20 07:37:12] [修正:2010-12-20 07:37:12] [このレビューのURL]

充分面白いと思います。ただ少々絵がくだけ過ぎているのが気になったか。
「ヒカルの碁」レベルで描いてもらえたらもっと嬉しいかな。

このバクマンが他のマンガ家漫画とハッキリ違うところは読者が「漫画家になりたいな」と思わせない所だ。
「マンガ家になりたい」ではなく「大儲けしたい」と思えてしまうマンガなのだ。
このマンガで主人公達が求めているのは富と名声である。(つまりアニメ化とかトップ連載とか。)

ジャンプらしいと言えばらしい売れる事を(のみ)求めたシュージン達の行動理念にちびっ子たちはともかく分別ある年齢の方々は「何か違うぞ」と感じてきているかもしれない。

しかしこれでいーのである。これはもともとそういうマンガなのだ。

本作はマンガに賭ける情熱を描こうとしている訳ではなくヒットの方程式をえがきたいのである。
ジャンプという少年マンガ誌の代表格に掲載された事もあるし「まんが道」風スタイルをとっている事もある為この辺がうまくぼやかされていると感じる。

実は主人公達には「子供に夢を与える」などという志はなく欲しいのは「アニメ化」と「人気投票一位」なのだ。
その為に時には自分のスタイルや持ち味もかなぐり捨てただ受けるパターンや戦略を求道する・・・。

「自分の描きたいものを描くのではなくヒット作を描きたい。」

ドライである。何か寂しくもある。しかし同時に少々小気味よくもあったりするのである。
ある意味リアルではないか。人生賭けているのに「売れなくてもいい、子供たちに夢を与えるマンガを描きたい」なんて言う主人公達だとちょっと違和感も感じてしまう。(オジさんはね、特に生活かかっているとね)
リアル漫画家さん達だって「大儲けしたい」「大ヒットとばしてちやほやされたい」と思う気持ちは少なからず有るはずで、だから同人でなく職業でやっているのである。

本作はサラリーマンの出世物語としてとらえるといいかもしれない。
「会社を発展させるため働くぞー!」という風にみえて実は自分が出世する事こそが本来の目的なのである。

もちろんそれが悪いと言っている訳ではない。
多くの人は会社の為なら自分を犠牲にしても良いとは考えないだろうから。自分の幸せの為に働いているはずである。
ただ本作を現代版「まんが道」ととらえて読んでいると楽しめないのではなかろうか。

これは小畑、大場コンビのおハコですよ。

「少年誌の邪道」。

王道にみえて本質はコレ。

(デスノート)ライトと同じで主人公を好きになるマンガではない。
(成り上がる)戦略を楽しむマンガ。










ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-12-13 21:58:46] [修正:2010-12-13 22:26:42] [このレビューのURL]

最終巻発売記念で追記です。
ついでに加点までしちゃったりします。以前のレビューは下の方に残していますが、気が向いたらまとめて編集するかもしれません。

自分の原点が「少年漫画」にあるのだと思い出させてくれた作品。年を取るにつれて読書傾向が青年誌に傾いてきてたけど、ああ、俺はやっぱり、魂が震えるような少年漫画が大好きなんだ。
強大な敵とのバトルが好きだ。困難を打ち砕くヒーローが好きだ。成長していく主人公たちが大好きだ。

これほどの密度、面白さの作品を、わずか十巻で完結させたことに最大限の賛辞を贈りたいです。
青年誌に掲載されながら、どこまでも少年漫画の王道を突き進んだ本作。そしてそれは、現在の「少年誌」では絶対に成立し得なかったこともたぶん事実。
これからはこういう作品が少年漫画のスタンダートになってくれたらいいなぁとか、そんな勝手な願望を抱いてみたり。(50巻とか60巻とか、追うのもけっこう大変なんだぜ・・・いや、それでも買うんだけどさ)

最後に、本作をリアルタイムで読めた幸運にこれ以上ない感謝を。
騎士団のみんな、指輪の従者たち、アニムスも、アニマも、みんなみんな大好きだったぜ! ついでに氷雨先生結婚してくれ。
それじゃそろそろ、本の外に出ようかね・・・


<以前のレビュー>
以前とある記事で「少年漫画ならば展開が早い方が絶対に面白い」みたいなことを読んだ記憶があります。確かデスノートの原作者、大場つぐみ先生のインタビューでした。

しかし現実問題漫画は作品であると同時に商売なので、人気がある以上編集部としては続けてほしい、ストーリー的にはキリがよくても終わらせたくない、結果作者が望んでいないのに続けざるを得ない、という事態が発生してしまうわけです。
この傾向は発行部数の多い少年週刊誌(ぶっちゃけジャンプ)に多く見られ、「質の高い完結作品」を求める読者にとっては頭の痛い問題となっています。だから皆さん口を揃えて「ジャンプ漫画の引き延ばし」とか「ジャンプの悪い例」とか言うわけですね。(しかしジャンプが日本一の少年漫画誌たる理由はそこにあるかもしれないので、何とも解決の糸口が見えない問題です……書いててちょっと混乱してきたので、このへんで終了)

さて、前置きが長かったですが、この『惑星のさみだれ』は、そういった少年漫画界のしがらみを排除した、先ほどの大場つぐみ先生の言葉をそのまま体現したような作品、まさに「大人のための少年漫画」です。
テンポのよい話運び、くすりと笑える日常描写、丁寧に張られた伏線、作品の随所に散りばめられた、知的好奇心をくすぐる遊び心、否応なしに燃える展開、そして感動――。
少年漫画のいいところが、ぎゅぎゅっと一冊に詰め込まれています。既刊は現在8巻ですが、その倍以上の密度を感じます。
少年漫画は大好きだが、後半ぐだぐだになっていくのが耐えられない。ありきたりなバトルものにはもう飽きたという人には、ぜひオススメの一冊です。
騙されたと思って手にとってみてください。そして読んでみて騙されたと思っても、少なくとも4巻までは読み続けてください。この作品は巻を追うごとに面白くなっていきます。マジです。特に6巻は傑出の出来で、点数をつけるなら間違いなく10点です。

個人的に今一番続きが楽しみな作品なので、暑苦しいくらいに猛プッシュしてしまいました。すみません……
最後に、最近の昴は可愛すぎるぜ……!

ナイスレビュー: 3

[投稿:2009-02-08 20:39:56] [修正:2010-12-02 17:14:48] [このレビューのURL]

点数別のレビュー表示

月別のレビュー表示