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すみません「ホームセンターてんこEX」の発売が決まった頃にようやく一連の騒動から存在を知りました。完全に後追いです。
「マガジンイーノ」といえば「Q.E.D証明終了」しか知りませんでした…まさにこの作品は「埋もれていた良作」だと思います。
読んでいてことごとくツボにはまりました。

まるっこくて読みやすい絵柄は少年向けにも見えますが、内容はどうみてもオッサンの描いた中年向け作品です。
工作漫画なのに主人公はドリルを持った天真爛漫な女子高生。
元気一杯で工作に関しても興味津津で、本来「お父さん」や「男子」が活躍するべきフィールドで主人公のてんこが活き活きとしている様はまさしくオヤジキラー(作中でもたびたび言われてます)。
更に時折挟まれるサービスカット。健全で全然エロくはないんですけど、欠かさず狙ってくるあたりがまたオヤジっぽい。
こんな女子高生いないよ って実際はちょっと思いますが^^;

キャラクターにも世界観にも毒が一切なく、「モノづくりって楽しいよね!」というシンプルなメッセージを存分に描かれています。
作中に出てくる工作を実際に作者が作ってHPで公開してるのも、リアリティを増してくれてます。なんとかしてDIYに興味を持ってもらおうっていう気概が伝わってきます。

工作部発足などで世界観が広がりを見せてきたあたりで打ち切りの方へ話が入っていってしまったのはなんとも残念です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 21:43:31] [修正:2010-11-21 21:43:31] [このレビューのURL]

恋愛メインで陸上関係の話はまぁまぁかな。

読んでて、話が飛んだ様に感じる点があったのが残念。

全体の印象は「普通」。

なぎさが個人的にかわいかったから読めた。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 20:44:42] [修正:2010-11-21 20:44:42] [このレビューのURL]

前世から現世と移り変わっても続く7人の男女の愛憎劇・・・。

同じ場面も視点を入れ替えることによって、そして夢を利用して度々「前世」と「現世」とをリンクさせることで話を盛り上げ感動的な展開を演出している。
登場人物を役者とするならば、男優がそして女優が極上の「演技」を見せ、時に叫び、時に罵り、時に泣くことで現実を超えたドラマチックな展開を紡いでいく。

作者自身「全く先のことを考えずに描き始めた」というのに、最終的に何の「破綻」も「矛盾」もなく終わらせた手腕は天才的。
画の美しさも特筆で幻想的な雰囲気が作風と良く合っている。
少女漫画に留まらず、SFファンタジーでは1・2を争うであろう傑作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 19:04:52] [修正:2010-11-21 19:04:52] [このレビューのURL]

電波でオカルトなんだけど、読み進めていくと、輪廻転生って設定をこれほどうまく使えた作品って他にないんじゃないかなって思ってしまいました。
内輪なようで地球を巡る壮大なスケール
長いようで無駄のないストーリー展開
はっきりと、面白いです。

少女漫画って、少年漫画と違って敵役を絶対悪として描かないことが多いように思えます。敵も味方もみんな救ってみんなで成長、すると自然と捨てキャラなんてものはなくなり、登場する全てのキャラクターに魅力が生まれるんですね(もちろん、全員がハッピーエンドなわけではないけれども)。

京都でのバトルシーンも迫力あったし、紫苑の回想以降はぐんぐん引き込まれて、最後その紫苑の回想を木蓮視点でやった日にはもうお見事の一言。
目まぐるしく変化する心理、各人によって異なる受け取り方・捉え方、それによるすれ違いがしっかり描かれてます。
設定こそ現実離れしてますが、描かれる心情は超リアル。
はっきりと、一級品の心理・恋愛描写です。

ストーリーは、一切の破綻もなくきれい過ぎるほどにまとまっていて、恐らく作者の初期構想の賜物だと思います。様々なパロが出てくるのも作者の遊び心。
でもキャラは、この作品を傑作たらしめた最大の要因であろうキャラは、作者コメを見ても、間違いなく「キャラが勝手に動いて話を作ってくれた」タイプです。
はっきりと、この作品では作者に漫画の神様が降りてきています。

最後に余談となりますが、この漫画がヒットした連載時、前世や生まれ変わりを信じた自殺願望ともとれるファンレターが作者のもとへ何通も届いたそうです。それに対する作者の返事は、作中のテーマにもなってゆくこの一言。

「人は何も死ななくても、その人生の中で何度でも生まれ変われる」


オススメの名作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 16:19:44] [修正:2010-11-21 16:19:44] [このレビューのURL]

これの作者の加藤先生は漫画のセンスあります。

心を奪われましたww

これ読んでからしばらくは他の漫画の事考えられなかった((笑

それくらい面白い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 14:13:10] [修正:2010-11-21 14:13:10] [このレビューのURL]

10点 シグルイ

『まさしく傑作』

今、自分の中で一番熱いマンガです。
何年か前に『このマンガがアツい』みたいな本で取り上げられてて、その時の印象がすごい強いんですね。

「…なんでこんなに気持ちの悪いマンガが面白いんだろう?」
(↑読んでない奴が言う典型的なセリフ)

とすごい思いながらその記事を読んでいた記憶があります。

この作者のマンガ、前に一回『覚悟のススメ』だったかな、読んだ記憶はあります。

『読みやすいし話も興味ないわりには引き込まれるけど、絵が好みではない』

それが僕のこの人の印象だったし、その後長い間読む機会を作ることもないまま今まできました。(やっぱりマンガで絵の好き嫌いというのは大事なんだなー)


そしてこのマンガ。

やはり傑作だと思いました。
何が傑作ってこの作中の人物たちが本当に怖いんです。こんな人間近くに絶対いて欲しくない。

二次元の世界でそれを表現出来たら、もう勝ちじゃないですか。

まるで小説を読み進めている様な感覚。それは小説を原作にしたマンガは数あれどなかなか無い感覚です。行間に込められる怨念すらそこに描ききろうとする作者の迫力に気おされます。

いつの間にか苦手だった絵柄が、この原作にはしっくりきていると感じる自分がいます。

そこにはまぎれもなく価値観の転化があり、だからこそ引き込まれるのです。


このマンガは虎眼流という道場で交錯したふたりの青年を描いているんですが、主人公には片腕がなく、そのライバルは失明し片足が不自由というハンデがあるんですね。

その設定がまず半端ないです。普通にオリジナルで描こうと思ったらまず通らないほどのハードルの高さです。ひとつはまず編集として通らない(差別問題として)、そして基本的には書き手にとって主人公は、人より優りこそすれ五体満足であってほしいという根本的な欲求は抑えられないんじゃないかと思っています。(ベルセルクのガッツは片腕ですが、ある意味普通の腕よりパワーアップしていると思っています。それとて腕を失うシーンは充分に衝撃的でしたけど)。

その設定が成り立った唯一の理由は、やはり原作の魅力なんだと思います。
浅学にして、まだその小説は読んでいないのですが、その内容如何というより、読んだ作者山田貴由がどれほど惹きこまれたかがこのマンガに込められた熱量を決定したのではないでしょうか。

だからこそこの異色の設定のマンガが世に現れたし成功したのだと思うのです。

また二人はハンディキャップを負いながらも鬼のように強いのですが、それが読んでいくうちになるほどと納得してしまうんです。

それは単に特別な才能を持っているからと一言で語られるのではなく、そこに行くつくまでの壮絶な努力研鑽、そして何よりその思想までもが克明に描かれていくからこそ「それならここまで強いのも当然」と思わせてしまうのだと思います。

人として考えると、ここに出てくる人達のほぼすべてがまともではありません。けれどそれぞれの思いを遂げるという一点だけは皆だれよりも一途で純粋なのです。

そしてそれは同時に作者、山田貴由の一途で純粋な情熱にも気づかされるのです。

僕がきっと惹きこまれているところもその純粋なところだと思います。


実はまだ読んでいるのは14巻までで最終巻の15巻は読めていません。

けれどきっと面白いと思います。そしてその結果どうなるとしてもこの作品は傑作であるなぁと改めて思う訳です。


最近ピュアではなくなってしまっている人にオススメ!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-21 03:42:21] [修正:2010-11-21 03:42:21] [このレビューのURL]

10点 ONE PIECE

この漫画は今現在のの子が恋心をを抱いている漫画ですww

人気漫画なだけに賛否両論ありますが、

否定のしようがないですねww

ていうか、このレベルの漫画かける人ってそうそういないでしょ。

ジャンプで一番なんだから、最低でもそれだけの価値はあるってことでしょ?

ONEPIECEは魅力の塊だと思うけどな……。

のの子が思うに、この漫画に恋してる人って結構いるんじゃないの?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-20 21:27:18] [修正:2010-11-20 21:31:50] [このレビューのURL]

最近、暴れん坊将軍・松平健(マツケン)の妻が亡くなられた。
パニック障害・不眠症・うつ状態のために自殺…しかしネット上では、しばしばこれがマツケンのせいであると批判する者もいるようだ。
また、奥さんが自殺した翌日も、松平健は座長を務める福岡・博多座で公演をしプロ精神を見せたのだが、逆にこれを冷酷だと責める者もいる。

プロ精神。
いついかなる時でも、自分の仕事に手を抜いてはならない、という精神。
マツケン、「突如娘と自分を残し逝ってしまった最愛の妻」のことを綴ったこの作品の作者・上野顕太郎(ウエケン)、景清さんがおっしゃる喜劇役者の榎本健一(エノケン)…その誰もが、地獄のような悲しみの中にいてプロ精神を失わなかった者達である(ウエケンは作中でこれを「プロ意識」と表現している)。
その精神は、普段なら人は見上げたものだと称賛し敬意を払うものであるが、それが最愛の人を失った後であると、やれ冷酷だ、金の亡者だと批判しだす。良識を持ったファンでさえも、「無理するなよ…」と一歩引いてしまうこともある。
もはや彼らの域に達したプロ精神とは一種の狂気であり、彼らは役者・表現者としての性(さが)に取り憑かれて逆らえない宿命を負ってしまっているのかもしれない。

この作品の冒頭部の記述で、上野氏は妻を失った悲しみとともに、「表現者として、この『おいしいネタ』を描かずにはいられない」と述べている。
自分はこの作品を読んで、また先のマツケンの報を聞いて、芥川龍之介の「地獄変」を思い出した。

「地獄変」
凄腕の絵師であり娘を溺愛していた良秀は、当時権勢を誇っていた堀川の大殿に地獄絵図を描くよう命じられる。良秀は最後に燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ女房の姿を書き加えたいのだが、彼は実際に見たものでなければ描けない。それを大殿に言うと…車に閉じ込められたわが娘の姿を見せつけられ、火をつけられてしまうのだ。
良秀は、最初こそ地獄の責め苦に悩んでいたものの、やがて全ての感情が吹き飛び、悦びと厳かさを備えた表情で眺め始めた。そして焼け焦がれてゆく娘を見ながら絵を完成させる。
その絵は誰もが絶賛するできばえであったという…


違いは多々あれど、プロ精神を含め何かこの作品と近いものを感じた。地獄の中にいて、プロ精神をさらなる高みへ超越させ傑作を描いた良秀。この作品でも、「悲しみ」の表現は恐ろしいまでに凄まじさを帯びている。

芥川龍之介はこういったニュアンスの言葉を作品の中に残している。

「天国(極楽)とは死を恐れた権力者たちがすがった夢であり、地獄とは卑しく貧しい人間どものひがみ妬みの妄想だ。天国で得られる以上の幸せも、地獄を超える苦しみも、全てはこの世にある」

上野氏は語る
「不安定な収入、妻の喘息の悪化と鬱病の発現、穏やかな時は少なかった…
それでも
いつも一緒にいることがしあわせだったのだ」
最愛の妻と娘が必ず「ただいま」と言って迎えてくれる家が好きだったと言う。
彼にとっては、そんな日常のある現実こそが天国だったのだろう。
しかし、幸せを感じれば感じるほどに、妻を失うことで突き落とされた現実は地獄よりも深かった。それをうかがえる悲しみの表現は、本編で存分に味わってほしい。

この作品は最愛の妻を失った上野顕太郎によるドキュメンタリー要素の強い作品であり、また愛する者の死という重いテーマであるため、決して面白いという感想を持てるものではない。また結構淡々としているので、精神的に落ち着きを取り戻した頃に作品を見直したのかな、とも少し思えた。しかし、ページいっぱいに描かれた妻の顔、独特でインパクトのある悲しみの表現、他の映画や漫画の引用など、やはりどうしようもないくらいの哀しみが作品いっぱいに表現されてもいるのである。

得点はこの作品の特殊性を考慮してのこともあるので、あまり気にしないでほしい。
そもそもこの作品は「大切な人を失った人、大切な人がいる人」に捧げられた作品であるので、自分にはまだ早かったようにも思える。
そういった人にはお薦めしたいし、自分も大切な人ができた時、改めて読み返したい。

「さよならもいわずに」去ってしまった妻
しかし上野氏が最後に描いたものは、妻からの「さよなら」の言葉であった
それは彼自身の願いを具現化してしまった彼のためだけのシーンにも見えるが、さよならもいわずに逝ってしまった大切な人がいた全ての人の願いを具現化したシーンでもあるのかもしれない…

最後に、上記のようなプロ精神に取り憑かれた者たちを安易に冷酷だ、金の亡者だと責める人たち(特にマツケンを批判する人たち)に、「地獄変」の結末を伝えたい。

日ごろ自分を悪く言う者たちさえ黙らせる程の最高の絵を描き上げ大殿に渡した良秀は、翌日首を吊って自殺する。

本文には「安閑として生きながらえるのに堪えなかった」と推測されている。
「業」の報いが天から下されるものだとするならば、自決した良秀に「業」などなかっただろう。
そして良秀が至った境地も、エノケンやマツケンのプロ精神も、全て「現実逃避」のための手段だったのかもしれない。彼らは、最愛の人を失った現実を認めたくも考えたくもなかったのだ。マツケンは妻の亡き後も博多公演を行い続け、「博多はいいですね。熱さが伝わってきます。」と述べた後、「家に帰れば現実に戻るんですが…」と漏らしたという。この作中でもウエケンの事実を認めたくない「逃げ」の想いが多々詰まっている。
つまりは、そう、なんてことはない、ただこういうことだったのだろう。
彼らがもってしまったのは「業」ではなく、「悲劇」だったのである。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-20 04:14:58] [修正:2010-11-20 19:19:52] [このレビューのURL]

読み切りで最初に連載された短編のコメディ調の雰囲気は少女漫画にしては珍しいくらいの男性でも読みやすい漫画。
「見得」と「他者からの羨望の眼差し」だけが生き甲斐だった雪野が有馬と出会って、恋を知り愛へとステップアップしていく過程は決して平坦な道のりではなかった。
そこに周囲の友人たちの存在が加わり、当初は敵対関係だった相手でさえも「雨が降った後には」頼れる味方になった。

連載が続いていく以上、最大の山場が「有馬の過去」であろうことは連載当初から示唆されており、避けては通れない問題だったが、やはり初期のコメディ路線は影を潜めシリアスな展開の数々は正直見てて息苦しかった。
能力や個性ではどの登場人物も優れていたという漫画も珍しいが、彼らは彼女らは皆「それ以外の大切なもの」を求め、悩み、葛藤し、激しくのたうった。いつも常に前向きな気持ちを失わなかった。だからこそ全ての登場人物が大きく成長できたのだと思う。決して能力の高さだけで手に入れた幸せではない。

最終回のラストで「ああ 面白かった。疲れた-」って言って死ぬのが夢なんだという雪野のセリフ。
手に入れた幸せも永遠のものではなく、「いつか終わりが来るもの」と意識して生きていることがよく分かった。別れを恐れない強さは多くの愛を知っている故ではないかなとも思うのです。

ただ・・・成功・成功ばかりの仲間たちの人生は読んでる側には薄っペらいと感じられるのは確かだし、前半と後半の雰囲気がまるで別物なので初期の作風に惚れた多くの人をガッカリさせたことは否めまい。

津田先生は「長編」より「短編」のほうが上手い方ですね。
長編になると「初連載」というハンデを除いても「風呂敷を上手くたため切れていない」。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-18 23:51:57] [修正:2010-11-18 23:51:57] [このレビューのURL]

あくまで個人の感想であるが、
この漫画はただ痛々しい現実が描かれているだけであり
そこに新しい価値観や発想
作者の創作センス等を感じることはできなかった。
痛々しいだけのどうしようもない事を考えても暗くなるだけで
何の意味もないというかそんな事ばかり考えてたらうつっぽくなる奴もいると思う。
問題提起っていうけどこの漫画で取り上げられてる問題は当事者以外は生きていくうえで考える必要が全く無い事だと思う。
考えてはいけない、考える必要が無いことを考えさせられる漫画という印象。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-17 01:52:51] [修正:2010-11-17 01:56:50] [このレビューのURL]

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