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この作品が漫画で良かった。白黒で良かった。
実写で観たら、おそらくあまりの残酷描写に吐いてしまうでしょう。

この凄惨な世界に哲学をブチ込んで、手に入れた物が何だったのかはわからないが、読んでいて震えが止まらない作品なんてそうない。

こういう物語に救われる人もいると思います。
凄い作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-15 21:32:02] [修正:2010-12-15 21:32:02] [このレビューのURL]

QEDとややキャラが似てるな(主人公、R、ヒロインは読んだら
すぐに気付くと思う)というのはあります。
しかし、推理系だけじゃなく、冒険要素、アクション要素(格闘シーンはあまり上手くないですが)を加えて、続き物話として10巻で世界レベルの話になり、伏線も回収しているなかなかの作品かと思います。
加藤先生の作品で「QEDは長すぎるからとりあえず」、
「大きなストーリーもある話が見たい」と希望する人には
格好の作品だと思います。

ただ個人的に、主人公が途中からRになった位影が薄くなったのと、ヒロインも途中から同様にアイエネスになったような感じで、主人公&ヒロイン交代のような格好になったのは、「少年よ冒険せよ」というキャッチフレーズの漫画としては、残念だったような気がします。



ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-15 01:56:36] [修正:2010-12-15 01:56:36] [このレビューのURL]

天才でスーパーエリートだけど活動は全くしない、
引き篭もり気味主人公と勘は良いけど、頭はあんまりで活動的
なヒロインが、良い具合にコンビを組んで事件を解決
する推理漫画です。

他の推理漫画と違い、殺人だけじゃない事件と殺人の両方が半々くらいあって、従来の殺人事件ばっかりという話とは違います。

そして、トリックなど話の運びが上手く、「これはないだろ」というオチが少ないのも特色です。
毎回作者が博識なためその手の知識が自然と筋に盛り込まれており、読んでてタメになります。

不思議とこれだけ長く続きのにマンネリが薄いです。飽きさせないように工夫があります。

欠点はコナンや金田一少年と違って、作風のためかインパクト
にやや欠けるところでしょうか。作者の理系的な知的さが淡々とした印象を与えているような気がしないでもないです。
あと初期の絵はさすがに低く雑さがあります(すぐに洗練されて
行きますが)。

基本一話完結でどこからでも読めると思いますし、コナン、金田一
少年に比べても完成度では上ではないかと思えるほどなので、
知らない人には是非読んで欲しい作品です。




ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-15 01:47:42] [修正:2010-12-15 01:47:42] [このレビューのURL]

<所持歴:80巻まで。現在は売却→全巻買い直し>

どうせ負けないんやろ?なんて思ってても熱くなる試合の描写は素直に凄い。
選手1人1人にきちんとドラマがあり、サブキャラ同士の試合も
クオリティが非常に高い。
間柴-木村戦は凄く好きです。

飽きる時もあるけど、暫くしたらふと読み返したくなる。
一気読みして満足して、また放置。
けど、また時間が経つと読み返したくなる、そんな作品。
やっぱ名作です。


***
てことで、また読み返したくなったので93巻まで買い直してみました。
うん、おもろい。
けど…何人かの方が指摘されている様に
段々と「ボクシング」からズレてきてる気が。
宮田戦が流れ、終着点が見えず、しかし対戦相手の力?は
落とすことは出来ない。
てことで、一歩の相手がどんどん超人になりつつあります。
「スポーツ」というよりは「バトル」寄り。

つか、一歩vs宮田が無くなったのであれば、宮田は
フェザー級に留まる必要がないのでは?
ライト級に上げて、間柴と再戦(タイトルマッチ)とかどうですかね。
そうすりゃ一歩もフェザーで東洋太平洋を奪って世界へ、という
展開になる気がするんですけど。
まぁ、外野の勝手な見方ですけどね。

要は「ボクシング」漫画で有り続けて欲しいということ。
今のところ、辛うじて一線は越えてないので点数は現状維持で。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-03-07 22:09:52] [修正:2010-12-13 20:46:19] [このレビューのURL]

9点 7SEEDS

ストーリーの概要は、「未知の世界に放り出された8×5人のサバイバルストーリー」といったところ。

SF分も結構多く、科学考証等については、真偽のほどはわからないが、
本当っぽく思わせる描き方で、未知の生物なども違和感がない。
とはいえ、サバイバルのハナシではあるが、
基本は人間どうしのドラマであり、見るべき点はそちらだろう。

見せ方も上手い。
現実にサバイバルな状況に立たされたら、もっと取り乱したり争い合う人間ばかりなのかもしれないが、
そこはそれ、適度にドラマとしてのバランスを取っていると思う。
少女マンガなせいか非常に過酷な状況下でも恋愛を忘れていないのはまあ仕方がないのか。
別に登場人物全員が恋愛第一とかそういうわけでもないし、逆に言えば娯楽的なものもないから、
そういう意味でつながりを求めるのは自然ともいえるのかもしれない。

個人的に面白いと思うのが、各人の心理描写。
誰がどういう考えでどういう行動をするかが非常に濃密に描かれており、
それが時には良い方向へ、時には悪い方向へ互いの心に影響しあう。
そういうキャラの一挙手一投足に、見ている方もいろいろ考えさせられてしまう。
最初はモブキャラかと思っていた登場人物も、展開が進めばしっかりスポットライトがあたるのも良い。

絵は特徴的で、とっつきにくいかもしれない。
(自分は話にのめりこみすぎたせいか、特に変だとは思わないが。)
また、背景などは雑なところも多々ある。下手なのではなく、雑。
虫が襲ってくるシーンなどは逆にこの雑さがグロテスク度を緩和している。


毎話毎話が、非常に続きが気になる。
というか、どういうシナリオの終着点にするつもりなのか予測がつかない。
同作者の「BASARA」のように、最終目標があるわけでもなく
(あるとすれば恋人との再会か?しかしそれすら中間点に過ぎないような…)、
何をもってクライマックスとするのか、わからない。
結果的に悪事を行うキャラクターもいるが、その人物を“敵”として描いている風でもない。
最終的に「壁」になりそうなのは、ドクロマークの彼だが、果たして。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-03-24 17:14:19] [修正:2010-12-13 11:32:02] [このレビューのURL]

最初はギャグ漫画テイストなのに、終盤はそれ土台
からひっくり返すような欝展開になります。
なかなか衝撃的な伏線回収もありました。
ルミちゃんの正体など。
謎がいくつか残りました(散々見張ってた敵方
スパイ女はなんだったのか、坊さんの正体、
最後の死んだ人間と似た人達)が、上手く纏まった
良作だと思います。

絵が安定してるのと、テンポが良く、ギャグの切れ
もそこそこで読み易いという印象があります。

結局全部ラスボスの掌の上で、彼の思うがままってのは
、ちょっと後味悪かったですし、主人公にとってのラスト
は自分で悟って決めきったわけでもない結末というのも
辛いですね。

ただ、ヒロイン的位置の女の子(ロボットですが)レミィの
存在が救いになりました。外見、勝気だけど優しい性格
も可愛いですし(女の子の絵柄が特に作者は上手いです)。
あまり知名度なさそうですが、おすすめしたい作品です。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-12 01:11:22] [修正:2010-12-12 01:11:22] [このレビューのURL]

日本史の漫画として「最上作品」と思います。
全30巻にも及んだ「風雲児たち」を途中で投げ出すこともなく、ようやく当初の予定通りの「幕末編」に仕切り直して突入しました。

基本的にこのシリーズは「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズのように時代が変わる度に主人公も次々と代替わりするのですが、最終的な中心人物は「坂本龍馬」になると当初から決まっていたようです。

確かに昨今の龍馬ブームを置いても、シリーズの花道を飾るに相応しいと思います。

これほどの作品、もっと売り上げがあっていいと思いますね。
知名度の絶対的な不足・・・・・・・。
コアなファンでないと気付けない作品にこそ「いい作品」があるということなんでしょうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-11 18:47:45] [修正:2010-12-11 18:47:45] [このレビューのURL]

10点 蒼天航路

評価する人は最も評価するし逆もまた然りの日本漫画筆頭。

でも理由分からなくも無いです。
原作者がお亡くなりになったという論点はあまり実は重要ではないように思います。

この作品まずは「官渡の戦い」が前半最大の山場であり主義主張がコレでもかというくらい露骨に凝縮した部分ですが(実際にここは横山三国志では見事に省略された戦い)官渡の戦い前半部分の「心の闇」の話を「上から目線で一人よがり」と捉えるかインスパイアされるかがこの漫画の第一の分岐点でしょうね。
このアタリまで読んでみて好感触を持てないとこの漫画は合わないでしょう(この後は思想的哲学的な記述がオンパレードですから。バガボンドにおける井上先生の主張具合に唯一匹敵するくらいに)。
おそらく人によってはこの後の記述はかなり読解力が求められるように思いますし、何気でよんでいると「優性理論かよ?」と気分を害される人がかなり多いのも全く持ってうなずける。そういった意味で「読み手にも胆力を求める傲慢漫画」でもあると思います。

この漫画、特に曹植とジュンイクに着目していただきたいですね。この漫画においてはこの二人に関する記述が恐ろしく重要です。
三国志漫画としてのこの漫画の最大の特徴は「曹操と儒家の対立」の描写でありますが(この点他の三国漫画には当時存在しませんでした)この点につきジュンイクを核にした描写が泣けます。

あと意外なことにこの漫画が最も正史三国志に近いです。曹操と孔明、武人のデフォルメの影響で(こいつらに関してはかなり・・・)一見もっともフィクションっぽいのですがじつは最も史実を正確に記述し、魏、呉、蜀を結構平等に記述した漫画。

だから実際は1巻巻頭の主張「善玉と思われた奴は本当に善玉だろうか云々・・・」という原作者が存命していた時の提言に作品全体を通して実は忠実です。あと余談ですが、画力も抜群です(特に8巻当たりからは際立って)。呂布がドレッドなのは当時やられました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-06 17:58:43] [修正:2010-12-11 17:50:18] [このレビューのURL]

ラーメンに対して好意がある人なら(自分はこれ)ドンピシャ
でハマる作品だと思います。
美味しんぼと似てる点もありますが、それ以外
には違いが以下にあります。

・主人公とライバル(雄山ポジ)に血縁ないので、ガチで好敵手
 助け舟など出さない
・成長し、テーマによってはライバルに勝つ場合が増える
・テーマによっては、ライバル以外の人間にも負ける
・最後まで料理で改心しない人間がいる
・先に出しても負けのケースも結構ある
・凄いもの作っても、経営観点などから審査外
・経営面の話が多い。単に美味いの作れば解決
 じゃない
・開業という最初の目的をやや引っ張りましたが、しっかり
 達成して引き伸ばし感は薄い

他には、ライバル芹沢のキャラはじめキャラが濃いので、
見てて楽しめます。経営面の話はラーメン以外にも通じる発想
だと思うのでこれもタメになるのではかと思いました。
初期から途中までの画力がやや低いのが欠点ですが
、絵柄自体は好きな方だったのでそこまで気になりませんでした。

多彩ながら、ラーメンがほとんどの話題なので、それへの興味、好意が評価に大きく左右するのではないかと思います。
自分は大好きと言えるレベルなので、特に評価したい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-09 05:51:22] [修正:2010-12-09 05:53:16] [このレビューのURL]

4?13くらいまでは漫画史上最高の完成度と言っても過言ではないでしょう。それ以降はやや失速気味ですがそれでも素晴らしい画力の戦闘シーンは一見の価値はあります。
少年誌漫画しか読んでいなかった時代で初めてこの作品に触れたときの衝撃は計り知れない物がありました。

個人的に序盤7点、蝕100点、断罪編まで8点、それ以降6点で総合すると10点ですねw

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-08 20:36:13] [修正:2010-12-08 20:36:13] [このレビューのURL]

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