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8点 トリコ

この作品、最初に読んだときには妙な既視感がありました。
よくよく考えてみると、「HUNTER×HUNTERの美食ハンターの話を広げただけじゃん」と思ったり。

その他、バトル重視の展開に走りがちだったり、捕食レベルのインフレが甚だしかったり、
やっぱり品がなかったり、モンスターデザインがお世辞にも格好良いとは言えなかったりもします。

が、それらを補って余りあるほどに楽しい展開も待ち受けています。
そもそも話の目的が「敵を倒す」ことではなく、「人生のフルコースを完成させる」こと。
未知の食材を探しに秘境を訪れたりとか、伝説のスープを作ろうと試行錯誤したりとか、
冒険心、宝探し、そういう欲求をくすぐるようなことがものすごく丁寧に描かれています。
そしてバトル一辺倒にならないための「料理人」小松の存在感。 すごく良いです。

「夢と希望に溢れた世界」なんて今や死語もいい所ですが、この作品にはまだまだそれがありそうです。
読むたびにドキドキワクワク感を与えてくれる、数少ない良質の少年漫画。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-28 01:03:19] [修正:2010-12-28 01:25:42] [このレビューのURL]

夢のような漫画だと思いました。

目が醒めると支離滅裂な展開だったことに気付くのに、見ている間はまるで気がつかない。。。
そんな展開を繰り返す漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-27 22:11:42] [修正:2010-12-27 22:11:42] [このレビューのURL]

作者の経験や聞いた話をもとに作られたストーリーなだけに、リアルな感じが伝わってきます。って言ってもその時代その場所にいたわけじゃないですが、リアルさが伝わってくる作品でした。
ただ、あまりにリアルすぎて、どぎつい描写があるので苦手な人も多いかも。個人的にはとてもおもしろかったです

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-25 17:54:51] [修正:2010-12-25 17:54:51] [このレビューのURL]

10点 妖女伝説

名作ですな。確かに「人生に影響」を与えられたかも。

一つ一つの話が良く練られています。
とくに「月夢」、「砂漠の女王」なんかは
「素晴らしい」という言葉以外浮かんでこない。

星野氏は余韻の残るラストを描くのが上手いですな。
ホントに泣かせます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-24 11:40:30] [修正:2010-12-24 11:40:30] [このレビューのURL]

2点 BLACK CAT

皆さん「パクり」について言及されていますが、思うにパクりは決して悪いことだとは思いません。
そもそも何一つパクってない完全オリジナルな作品を、あなたはどれだけ知っているでしょうか?
かの有名なハリーポッターやスターウォーズ。その根底には、指輪物語というファンタジーの祖とも言われる作品の影響があるそうです。では指輪物語が完全オリジナルかというと、実はかなり神話がベースになっています。
つまるところ、完全なオリジナル作品なんて神話などの伝承文学くらいなものではないでしょうか?もちろん他に完全オリジナルな作品を挙げることができるかもしれません、が、そのような作者は本当に一握りの天才であり、数えるほどしかいないのが現状でしょう。

作家の「宮部みゆき」さんも『ポーの一族』の寄せ書きで「映画・小説・漫画、果ては音楽まで、作り手は既存の作品からの影響を創作の出発点にしている」といったことを述べていました。
意識的であれ無意識的であれ、大であれ小であれ、パクってない作品なんてそうそうありません。では何が問題なのでしょう?
あなたは「パクった量が問題だ」と言ってパロディや歴史ものを全否定するでしょうか?
単純に「面白いか否か」が問題なのだと思います。この漫画が低評価なのはパクっているからではなく面白くないからではないでしょうか?パクり過ぎれば展開は読め既視感を覚えつまらなく感じる、つまり「パクり」は面白くないという結果の「原因」に過ぎません。
「パクリ」の類語に「ベタ」とか「王道」といった表現があります。ベタも王道もパクリの一種なのに、こちらは許容され認められた、むしろ好感のもてる表現です。その差は?
それは間違いなく「面白いか否か」でしょう。「ワンパターン」が「○○ワールド」と言われるようになるのと同じです。

あなたは神話以外の完全オリジナルな作品よりも(例え一部でも)パクってしまっているけれど面白い作品の方が多く挙げられるはずです。
パクりは決して悪いことではない、面白くないことが問題なのです。
あなたはパクりとインスパイアの差を見抜けますか?「パクりだ!」と言っても「インスパイアはされました」と言い返されれば、自分はもう何も返せません。
だから自分はパクりもアリだと思います。
トレースは一行たりとも駄目ですが、パクりなら面白い限りで許容できます。たぶん、面白いと感じた時点でパクリだなんだなど考えもしないでしょうが。

ちなみに、小説家や漫画家には担当者がつきますが、無能な担当者は作品を評価するとき「君の作品にはオリジナリティがない」と言うそうです。
そんな誰にでも言えるようなこと、僕らと違って漫画読みのプロに言われた日には、「お前の言葉がオリジナリティねーよ」と思っゃいますよねw
でもそう評された作品は、誰が読んでもつまらないというのも事実だそうで。

さて、やっとこさこの作品のレビューとなりますが、正直「画がきれい」くらいしか誉めるところがないんです。連載時小学生だったもので序盤は楽しめましたが…シキとか、かっこいいキャラもいるんですけれどね。
嫌いじゃないですが、やはり、面白い漫画ではないんです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-23 00:48:07] [修正:2010-12-23 00:57:19] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

今現在、読んだ事のあるマンガで2(4)番目に好きなマンガです。
もちろん10点で、面白さの根本を見た気がします。
スラムダンクとリアルのように
雪の峠、剣の舞、七夕の国、ヒストリエ、どれも寄生獣よりも絵の上手さも
話の作りこみも、セリフまわしも、キャラ設定やその読者への定着のさせ方も上のマンガです。ヒストリエにいたっては化けたというほどの差があると思う。でも結局一番面白いのは寄生獣。

はっきりいって特に差がある最初の2巻が逆に1番おもろい。ウデに入ったドリルのついた蛇のような生き物をウデを縛って進めなくする。そんな簡単に防げるのだったらみんなやってる。ミギーが他の寄生獣より賢いのは、体の制御に回す文を思考にまわすからと、ウソでも説明できるけどそういうのは好奇心の強い年頃だからという説明どまり。高3にしてはみんながたいよすぎ。心臓を貫かれたときの死因ははショック死です、あんな方法ではたすかりあせん。だめなとこだらけ。

じゃあなんで面白いのか。相手をどういう人間だと思っていて、自分は相手にどういう人間だと思われたいかが行動、言動に反映される。そこに人間と寄生獣の違いを持ってきたことやろう。寄生獣は人間風なことまでしか出来ない。面白さの本質が人間を知るということと直結している。だから、それ町やよつばとなどキャラ設定や、人と人の距離感のとり方の上手いマンガは面白いけど、その面白さの正体自体を過剰なまでに、はっきりいって過剰に突きつけてきたことは寄生獣以外知らない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-22 08:44:16] [修正:2010-12-22 08:44:16] [このレビューのURL]

名作であることに間違いはないと思います。画力も極めて高い。
東西冷戦下の影響を受けた世界観。
日米の協力で造られた最新鋭の原子力潜水艦が日本人乗員と共に出航する。
が、艦長「海江田四郎」以下、下士官に至るまでが反乱を起こして原子力潜水艦「シーバッド」を乗っ取り、「大和」を名乗って独立宣言を世界に放つ!

一隻の原子力潜水艦が核の傘下の世界情勢さえ左右するようになる。
やがて世界は大国主導から「世界政府」成立へ向けて大きく舵を取ることになるのだ・・・・。

全編を通して、海中での潜水艦「大和」のバトルと、政治部分の駆け引きが互いに影響を与える展開が秀逸だと思います。

そしてその渦中にあるのは名艦長「海江田四郎」。
潜水艦「大和」の性能が世界最高!とは言っても、操縦するのは人間であり、大和の性能を活かすも殺すも彼等乗組員次第なのは言うまでもない。

だからこそ際立つ「海江田艦長の凄み」。
好きなセリフは士官学校時代のライバルの潜水艦「たつなみ」艦長の深町と共に米国艦隊の攻撃を受けたとき、たつなみの巻きぞいでやられると叫ぶ部下に
「大丈夫だ。深町は(敵の攻撃を)かわす。」
と諭したシーン。

ライバルの実力は自分が誰よりも知っている!と断言したわけです。
ライバルの力を知っているからこその信頼です。

2人の関係がこのシーンだけで分ります。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-20 23:34:45] [修正:2010-12-20 23:34:45] [このレビューのURL]

続編の21世紀少年と併せたレビューです。

僕は別にともだちがあいつで納得行かないとか、残された謎がどうとかはほとんど気になりませんでした。幼馴染が世界を救うというところに物語の中心があるわけで、そのような今まで誰もやったことが無いプロットを、ある程度キャラクターを立てながら=作者の都合よく動かすだけでは無く魅力的に見せようと思った時には十二分に許容されるべき欠点では無いかな、と偉そうながら思ってしまいました。

あるラジオ番組で著者が「マルオがこっちに行ってくれれば話は早いのに、行ってくれないんだもの!」と言いながらハハハと笑っていました。40年以上というマンガの中での時間の経過、その中でキャラクターも人格を獲得し、独自に「動いて行く」ことは避け難いと思うのです。その制約を超えてあの結論までたどり着くというのは、やっぱり手放しで凄いと言わざると得ない。

凄いと言えば、自分自身の中で生まれた情熱を最後まで責任を持って、稀代の構成力で書き切った挑戦そのものがそうだとも言えます。幼少時代のノスタルジックな空気感と、世紀末のカタストロフィーの予感をキッチリとリンクさせた作品を作るという挑戦自体が、やっぱり浦沢さんスゲーとなる訳です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-20 17:24:24] [修正:2010-12-20 17:24:24] [このレビューのURL]

原作が小説であり、弁も達者でキャラの掛け合いや戦闘における駆け引き
が小気味良く展開していき、ダレずに読了できました。
主人公も偏屈な裏の性格を相手によって
微妙なサジ加減で出したり引っ込めたりするのが面白く、
見ていて飽きません。
ただ山場というかこれといった見せ場もなく
ドキュメンタリー作品のようで、打ち切り?を嘆いている人には
悪いですが、リアル路線だからこそ、
このまま続けても話が広がるようには思えません。
虎の強さも理不尽では無い分爽快感も無くなんだかなあ・・・

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-20 00:23:05] [修正:2010-12-20 00:56:39] [このレビューのURL]

武侠漫画。戦では大局を描きつつも弱小の主人公サイドの
局地的な戦闘も描いていて、それが段々大局に影響を与える
話の作りになっているのが高評価。
巻が進むと1つの合戦描くのに2巻位消費したり、連続で合戦の
話が続くと読んでて疲れるのが難点。
合戦以外の人情話がややありきたりなのも。
1?5巻までは文句なくおすすめ。
主人公はうしおととらのウシオまんまで、
まっすぐだけどちょっとバカ、そこそこシャレもわかる人情に厚い
熱血漢です。
突っ走る主人公をフォローする理知的な仲間が常にいるので
話が締まってるのもいいですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-28 20:45:00] [修正:2010-12-20 00:54:50] [このレビューのURL]

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