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6点 外天楼

気軽に中華料理を楽しんでいたら、いつの間にかフランス料理になっていた
っていうくらい、導入と締めではテイストが違う。
どっちの料理もそれぞれおいしいし、隠し味を仕込みながら
気付かせずに擦り替えていった手際は見事だけど
やはり統一感には欠けたのか、あの結末の割に心に残るものは少なかった。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-09-19 09:57:50] [修正:2012-09-19 09:59:25] [このレビューのURL]

7点 赤龍王

途中から明らかに駆け足でしたが秦滅亡から楚漢合戦に関しては
最高の漫画だと思います。
全9巻でまずまず要点は纏めている方かと。淡々と史実を語る
だけにならずにインパクトや熱さがある
演出が随所にされています。
劉邦と項羽の性格の違いや単純能力じゃ劣る
劉邦が勝る部分も作中人物に言わせていますし。
現在連載中の「キングダム」直後の時代なのでセットで読める
くらい作風に親和性もありますし、漫画の出来は良いです。

有名な虞美人を二人の英雄を挟む
三角関係にもって来たオリジナルが強引で消化し切れて
ない感じだったこと、劉邦の即位場面がないほど
最後は項羽主役みたいな終わり方でタイトルとやや
一貫欠いたかなというのが残念ではありました。
項羽が自害の後殺し合いになるほど、遺体を八つ裂きにして
漢軍が奪いあったという史実シーンは入れて欲しかったですね。
この戦いを一番象徴する場面だったと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-09-18 12:32:02] [修正:2012-09-18 12:33:15] [このレビューのURL]

4点 ONE PIECE

最近読み返したら結構楽しめた。メリー号関係の話は泣けるね。
とはいえキャラ出しすぎて収集ついてねーのと回想やら脱線のしすぎで、やっぱどこかでシラけちゃうんだよなぁ。
要所要所の見せ場は巧いから簡潔にまとめてください?という感じ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-08-23 13:25:47] [修正:2012-09-12 18:45:13] [このレビューのURL]

この漫画の雰囲気と全体に漂う空気感はまさに絶品。
描き文字や効果線などの漫画的表現を用いず
瞬間、瞬間を切り取ったかのように描写する鶴田謙二のスタイルが、
原作の魅力を最大限に引き出しています。

写実性に優れた情景は、臨場感に溢れ
冬の夜空と、漆黒の海に
思わず肌寒さを覚えてしまうほど。

物語の内容もまとまりがあり、読後の後味も爽やか
悠久の存在との、うたかた程の一時が
切なさと、そしてそれ以上の浪漫を感じさせてくれます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-06-22 15:30:47] [修正:2012-09-10 21:03:33] [このレビューのURL]

3点 ONE PIECE


昔読んでいた状態でレビューすれば7,8点はつけていたかなと思っています。
けど今は3点なのは第2部が始まったせいでもあります。

第2部はまったく読んでないですね。俺の中のワンピースはエースが死んでしまったあたりで終わった感じです。

ワンピースは誰もが知ってる漫画であり、どの世代でも読まれてる漫画でありますが、最近何故面白いのかわからなくなりました。

よく考えると、ワンピースはマンネリになりつつあるんですね。
話の流れはある場所に着く→敵が来る→その場所の重要人物がキーパーソンになる→その重要人物の過去編になる→ルフィがカッコいいんじゃね?的なセリフを言う→勝つ→次の場所に向かう

のループなんですよね。

このルフィがカッコイイんじゃね的なセリフが言うのが大嫌いでして、昔はナミに「当り前だ!」と言うルフィがカッコイイし、感動するよねって感じた自分がいたんですよ。

けど最近ワンピースってそればっかじゃないのかと。

人魚編も人魚の母親らしき人が死んでるし、結局は死人だして感動を出してるだけじゃないかと、そう思った瞬間にワンピースは読まなくなりました。

今は早く連載終わって欲しいなと考えてますが

関係ない話なんですけど
本屋はワンピースの販売は面倒なんですよね。
本屋それぞれなんですけど
万引きされないように防犯タグ何枚か入れといて、買うときは何枚かある防犯タグを抜くのが僕がアルバイトしている本屋なんです。
それで誰もが読む作品。買う人が多いです。

もう客がワンピース買うのを見るとため息がつくレベルなわけです。

多分本屋でバイトしなければワンピースはそんなに嫌いになってないかと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-08-30 17:58:54] [修正:2012-08-30 17:58:54] [このレビューのURL]

競艇に対する敷居が下がって、いろいろな競艇の知識を得られた作品です。
師匠やライバルたちの個性もしっかり描写され、レース中の躍動感もよく伝わってきました。

全然興味がなかったジャンルなのに、ぐいぐいと引き込まれてしまいました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-08-25 05:32:39] [修正:2012-08-25 05:32:39] [このレビューのURL]

ボンボンを語る上では絶対に外せない。ウルトラマンを独自のデフォルメで解釈し、忍者にしてしまう発想。児童漫画のお手本のような下品なギャグ。そして、たまにくるお色気シーン。改めてまとめて読みたい作品の一つ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-08-16 20:30:30] [修正:2012-08-16 20:30:30] [このレビューのURL]

 「森山中教習所」でデビューした真造圭伍の新作。

 過疎であった金山町は、火山の噴火とそれに伴って湧き出た温泉によって一瞬にして温泉の町へと生まれ変わる。そんな中、主人公の富山は変化した町の姿に釈然とせず、富山の友人の桜島は明るい青春を夢みて変化を歓迎するものの、その波には乗り切れずにいた。

 これはそんな二人の青春と友情を描いた物語なわけだけれども…。前作と同様「友情」や「青春」という言葉が似つかわしくないほど、真造圭伍の作品は青臭くない。むしろ洗練されている印象すら受けたりして。
 何というか、目線が一歩引いてるんだよなぁ。変化する町への違和感、変化しない自分への鬱屈、家族への苛立ち、前へ進めない焦り…そんなついついのめり込んでしまいそうなものが、むしろさらっと語られる。むしろ語られなかったりもする。絶妙な間とテンポ、そして達観した語り口はもはやデビューしたばかりの方とは思えない。

 じゃあ作品に入り込めないのかというと、そんなことはない。というか泣ける。泣いた。
 ただこの物語とキャラクターに対しての涙というのは、半分かなぁという気もする。残りの半分は、自分の思い出とリンクして泣いてしまっていたわけで。そして、それは真造圭伍がこの「青春」と「友情」という題材を消化しきっているおかげだ。だからこそ「ぼくらのフンカ祭」は富山と桜島の友情の物語であり、私の中の物語でもある。だからこそ二人がやった馬鹿は、おれらがやった馬鹿と重なった。今は中々会えない友人を思い出した。まあじーんと来ないわけがないよなぁ。

 だって後書きの「死ぬまで続くであろう友情を描きたかった。友達にしか分からない言葉、思い出、そういうのを大事にしたいです。」こんな恥ずかしい(失礼)言葉がすっと入ってくるんだぜ。つくづくこの人まだ20代とは思えない。

 森山中が気に入っている方はもちろん、何やら友達と馬鹿やった記憶がある人には特におすすめ。要はこの漫画、こんな青春を送りたい!ではなくて、自分もこんな青春送ったなぁと肯定的に思い出させてくれる漫画なのだ。もう一回言うけど、まあじーんと来ないわけがない。そして、そんな漫画を描ける人は中々いないよなぁ。最後の二人の笑顔が何とも印象的。やられました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-08-08 22:58:57] [修正:2012-08-08 23:12:19] [このレビューのURL]

 人々のうまくいかない日常を描く、といえば確かにそうなのだけれども。そんな言葉に収まらないなかなか強烈な作品だった。今年の新人で今の所一番話題になってるのも分かる気がする。
 説明しにくいのだけれど、藤子先生の短編に近い。笑う一歩手前で背筋がぞっとしちゃうようなブラックコメディ。こんなバランス感覚を備えてる作家は珍しいし、才能がある方なのだろう。

 12Pほどの読みきりを集めた短編集で、それぞれの作品につながりはない。後々再登場することもあるということだけれど、この1巻ではまだそういう話はなかった。
 短いページ数ながら、変人奇人オンパレードのスピーディーで先の読めない展開は読み応えがあって引き込まれる。ここまで予定調和的でない話を描ける漫画家ってなかなかいない。

 話題になる漫画は何かしらの新しさを感じさせる漫画が多い。去年だったらグラゼニやうどんの女がそうだった。そして、この漫画もけっこう新しいんじゃないか?とは思った。ただその新しさを言葉にするのが難しくて。要は何故予定調和的でないのかと感じるのかってことなのだけれど。
 それは多分人情ものに行ってないからだ、て気はしてる。この漫画で描かれるような毒やマイノリティの苦しみっていうのは人情ものと食い合わせがとっても良い。だって傷つかなければ人情は生まれないのだ。多かれ少なかれこの手の漫画にはそういう一面があったし、それをお手本のようにやってのけたのが「大阪ハムレット」だった。でもこの漫画では、毒や苦しみは人のつながりによって救済されない。毒や妄想や苦しみを吐き出し続けて吐き出し続けて吐き出し続ける。そしてこの作者はそれを描くのが上手い。これは新しいな、と思った。

 もう一つおもしろいと感じたのはギャップ。絵柄はとことんコミカルなのに中身はけっこうシリアスで。コメディのように見えて刃がどこかに混じってる。やっぱりこの人のブラックなバランス感覚はおもしろい。
 ここまで書いて、第三話目の親子の話だけはあまりこの短編集にそぐわないな、と思った。何というか、色々と真っ当だよね。まあたまにああいうのもあると、反動でぐっとくる…かもしれない。

 今週刊連載でやっているということなので、ネタ切れにならなかったらいいなと思いつつ。一読してみる価値はあると思う。バキやバチバチやイカ娘の中にこれがあるチャンピオンの懐はなかなかに深いな。あまり刷られてないようなので(どうせ重版されるだろうが)、興味のある方は早めにどうぞ。

追記
2巻を読んで、この人は漫画で「奇妙な味」をやろうとしてるんだなということに思い至った。
破れるか破れないか沸点ぎりぎりのラインをさ迷う日常、異様な物語と奇想、そして不穏な読後感。
シャーリィ・ジャクスンやマシスンの短編集を髣髴とさせる。
阿部共実がすごいのは、絵柄と表現媒体を活かした漫画でしかやれない奇妙な味を実現していることにあると思う。
絵と物語のギャップは先の読めない奇妙な味を引き立てて、居心地の悪さを際立てることになる。

週刊でこのクオリティを維持どころか、上げていってるのは本当にすごい。
奇想好きにはたまらない作品。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-03-12 01:47:23] [修正:2012-07-21 01:08:57] [このレビューのURL]

4点 トリコ

飯が不味そう
調理器具のデザインが酷い
ホモ人気狙いすぎでは
ギャグが少ない、折角ギャグ漫画の才能あんのによ

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-06-26 11:50:52] [修正:2012-06-26 23:14:35] [このレビューのURL]

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