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5点 ONE PIECE
最新刊のひどさに愕然としたので修正を。
結論から言うと魚人島編大失敗。
64巻で作者こんなに下手だったっけと思うほどに質が落ちた。
セリフの半分以上に寒気がしてしまうほどの言葉選び。
ちょっと前から敵の魚人たち雑だなーとは思っていたが
ついには「?部隊行け!!」とか言い出してしまった。笑
「しらほし姫が助けを求めたということは味方だよね?」やらなんやら
わざわざ何度もセリフで言わせる必要があるのか?
主人公の肉がどーのとかいうくだりもきついし・・・
しかも前と比べてセリフ量が激増したので寒いセリフを何度も目にすることに。
大好きなマンガだっただけにつらいですね。
魚人島編以降回復することを祈るしかない。。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-09-09 19:31:31] [修正:2011-11-07 00:15:58] [このレビューのURL]
1点 名探偵コナン
マガジン連載の「金田一少年の事件簿」と並ぶ探偵漫画の最も有名な作品。
だが、内容はもうグダグダ。何とコミックスは70巻を突破しており、長期連載として名高い
ジャンプの「ワンピース」よりも長いのです。
これは基本的に連続した1本の物語ではない、探偵ものでは驚異的っていうか、驚異的に不自然(笑)。
巨悪の黒の組織との話は遅々として進まず、新たな殺人事件が毎回毎回繰り返されるだけ。
それにこのジャンルでは禁句かもしれんが「人が死に過ぎ」。
コナンたちは一体、生涯に何回の殺人現場に立ち会うんだ???
しかも小学生が度々殺しの現場に立ち会ったりしたら、トラウマで精神に異常をきたすであろうところ、
平然としているしさ。ムチャクチャだ。
「コナン行くところに殺人事件あり」なので、最早コナンたちを始末したほうがよっぽど悲劇が回避されるような気がする。
初期の頃には確かに集めてましたよ。でも、引き延ばしが顕著になってからは全て捨てました。
80年代・90年代の連載漫画作品は長期連載でも「せいぜい30巻台」で完結していたはず。
それが今や50巻以上が当たり前の世の中になってきてしまった。
これは結局のところ、売れるもので稼げるだけ稼いでおこうっていう汚い大人の事情だけのような気がする。
作者が率先的に70巻もの長期連載を週刊誌でしたがるとは思えないし。
探偵もののこの作品では特に。
でも青山先生にもいいイメージは薄れてきてるのも事実。コナン繋がりで結婚された奥様とも結局離婚されたし。
「お金で人生狂った」んではないのは穿った見方なのかなあ・・・・。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-11-05 11:26:26] [修正:2011-11-05 11:26:26] [このレビューのURL]
9点 賭博黙示録カイジ
カイジの活躍や賭博勝負の在り様も良いけど、何より
賭博を通して社会の構図や人間を俯瞰している点ですごい。
悪党側の会長や利根川は極端な描写ではあるが、社会権力者の代弁であり
資本主義社会の正義を語らせている。
<感銘した台詞>
1.高層綱渡り:死を現実のものと受け止めて命乞いを始める者へ利根川が、
「どんな事態になってもとことん真剣になれない病。いつだって許されると
思っている。借金を踏み倒そうと極論、人を殺したとしても、自分は悪くない
自分は許される、なぜなら今起こったこの事態はあくまでも仮で、本当の自分は
あずかり知らぬこと、そう考えるからだ。・・・ゆえに奴らは30になろうと
40になろうと、自分の人生の本番はまだ先で、本当の俺を使っていないから
今はこの程度なのだといい続け、結局老い死ぬ時に丸ごと本物だったと気づく」
2.カイジの名台詞:「勝たなきゃ、誰かの養分」
3.綱渡りの最中、カイジが、「希望は、・・夢は・・・人間とは別の何か
他のところにあるような気がしていたけどそうじゃない!人間そのものが希望だったんだ」
4.会長が「貧乏人は王にならんと金を求め、逆に現在いる王の存在をより磐石に
する。そういう不毛なパラドックスから出られない。金を欲している以上、
王は倒せぬ。」
並みの社会学者や哲学者、共産主義者では想定できない極限状態だから、
説得力がある。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-10-22 18:50:38] [修正:2011-10-26 01:51:56] [このレビューのURL]
6点 ナンバデッドエンド
掲載紙で読んでいますが、
一番黒く汚いのはヤンキーでも何でもなく薄汚れた大人だというどうしようもない事実。主人公難波剛がどんどん追い込まれていってしまってる展開が見ていて辛いけれど、元はと言えば家族の無理解が剛をここまで追い込んだと言え、剛の十字架は難波家全員の十字架とも言えるのが実に重い。今現在は見ていてとても辛い展開ではあるが、これをどういう風に終わらせるのか見物でもある。という期待を込めてこの評価とします。
今更ながら連載終了における印象でありますが、正直納得出来る話ではありませんでした。
途中までは日陰者の厳しさみたいなものを表現したいのかと思っていましたが、あの終わり方・難波家の愛犬・松に(途中で)愛読感謝の意を言わせてたのを見るに、個人的な印象で恐縮ですが作者が本当に言いたかった事をうやむやにされた若しくは封殺されたんじゃないのか?と勘ぐってしまいます。その分、評価を下げさせてもらいます。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-10-26 22:54:29] [修正:2011-10-07 19:26:08] [このレビューのURL]
8点 Sunny
もう何かたまらんなあと思う。
どこまで進化するんだよ松本大洋。
親元で暮らせない子供達のための施設「星の子学園」。そこに生きる子供たちを描く物語。
松本大洋自身、かつてこういう施設で暮らしていたそうで、だからこそデビュー当初から温めていた作品だったらしい。でも自分の中の体験となかなか折り合いがつかなくて、ようやく40代になった今描くべき物語と感じて執筆に至ったと。
まさにこの作品は松本大洋の少年期への落とし前なのだ。
学校に来る子どもは彼らにとって2種類に分かれる。「施設の子」と「家の子」だ。施設に暮らす彼らは決して不幸ではない。施設の運営する人々は優しいし、ここではみんなが家族だ。
でも、それでも決して割り切れないものがある。家の子を認めたくなかったり、どうしても羨ましく思ってしまったり、施設にいる自分を認めたくなかったり、色んなやつの色んな思いがひしひしと伝わってくる。
彼らの思いを体現するのがSunnyだ。Sunnyとは星の子学園の敷地内にある今は使われない廃車。どうしようもなくなった時彼らはここに来る。彼らはSunnyで旅に出る。何とも切なくてたまらない夢。これこそが本当のファンタジーなのかもしれない。
ピンポン以降、松本大洋は革新的な表現技法や二つとない物語でたくさんの傑作を生み出してきた。
でもこのSunnyには装飾が全くない。松本大洋らしさはあっても平々凡々な物語。でもだからこそ松本大洋の核が見えてくる。いつも彼の作品の根底にあったのは心の奥底に訴えかけてくる力。今までにないほどそれははっきりとしていて強い力を持っている。
本当に泣ける、というのはこういうことだ。
また絵柄は少し変化した。過去の情景を思い出しているような、少しぼやけてかすれた叙情的な絵。日本の作家でここまで多彩な線やトーンに頼らない黒を突き詰めているのはこの人くらいじゃないかな。
いつまで松本大洋は進化し続けるのだろう。止まらないからこそ彼やくらもちふさこはここ数十年漫画界のトップを走ってきた。本当にすごいよ。
めちゃくちゃ切なくて愛おしい少年達、彼らはどこへ向かうのか。
松本大洋の新たなる代表作の誕生、見逃すのはもったいない。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-10-03 00:35:15] [修正:2011-10-03 01:09:54] [このレビューのURL]
8点 寄生獣
名作であるということに異論はないが、このサイトでも多数のレビュワーが述べている意見の傾向と自分の考えとでは若干評価のベクトルが異なる。
ここでもよく目にする寄生獣の魅力は「テーマが深い」といったものが多めだ。この作品のテーマとは大雑把に言えば「人間の醜さと素晴らしさ」なのだろうが、かなり大きくて抽象的なテーマだと思う。
これは作者の哲学であり、そもそも明確な深さの定義もない。
作者の考えが丁寧に、奥深く描写されていることは間違いないが、これ事態を深いと感じるかどうかは読者の感覚や思想により異なるだろう。
ぶっちゃけた話、テーマそのものはマンガならいざ知らず、他の媒体(小説や映画など)ではこの作品と同等以上に深い描写に思えたものも珍しくはない。
自分が考える寄生獣の凄さというのは今述べたテーマそのものなどではない。むしろ、作者が据えたテーマを作品の核とし、作者なりにその答えを終盤で提示して物語を締めくくったその「構成力」であると思う。
娯楽重視の性質を持ち、なおかつ長期に渡る連載期間や、実力が及ばなければ打ち切られるシビアなマンガという媒体で、ここまで様々なアプローチで自分の哲学をストーリーに盛り込んだ構成力は、もはや頂点と言っていいのかもしれない。
ただ、その一方で、寄生獣が漫画としての頂点かと問われれば、それはまた違う気がする。
確かにストーリー構成の完成度は最高レベルだが、漫画にはそれ以外にも必要不可欠な要素が多数あり、寄生獣はそのすべてをカバーしているわけではないからだ。
マンガのみが持つ性質を活かした、漫画のみの魅力。それこそ「画」や「コマ」を活かした視覚的且つ直感的な魅力や、娯楽性だと思う。
これはマンガにおいてはストーリーと同等のウエイトを占める要素である。むしろマンガ特有の要素という意味では、相対的により重要な要素とも考えられるかもしれない。
そういう側面の技術力を考えれば岩明均は特別優れた能力を持っているわけではない(形容しがたい持ち味こそ感じるが)。むしろ並である。
極端な話、ストーリーでは最高級だが漫画的表現は並の寄生獣と、ストーリーなんて空っぽと言われているが漫画的な演出では最高クラスのドラゴンボールのどちらがマンガとして優れているかと聞かれれば、個人的には後者を選ぶ。
ただし、寄生獣を中学生の頃に読むことができれば、人生のバイブルになったかもしれない。
少年少女に色々考えさせるだけの説得力と存在感のある作品だということは間違いないだろう。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-09-25 15:54:23] [修正:2011-09-25 16:09:03] [このレビューのURL]
10点 サイボーグクロちゃん
俺が人生で初めて買った単行本。
そして今まで買った漫画の中で一番大切な宝物。
おおげさかもしれないけれど、自分がまだ幼い時から今まで、辛くなったとき、悲しくなったとき、泣きたいとき、笑いたいとき、くじけそうなとき、クロちゃん読んで元気もらってた。
基本ギャグ漫画なんだけど、時には非常にシリアスで、そんな時にたまに言う主人公のセリフがめちゃめちゃかっこよくて、すっげー心に残る。
キャラクターもみんな魅力的!
悪役とかもアホで憎めない奴ばっかなんだけどそこがいいんだよね。
ギャグもおもしろいし、今読んでも全然笑える。
最終回も本当に良かったし心から感動した。
この漫画に出会えて本当に良かったって思ってる。
猫と書いて漢と読む!そんな作品です。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-09-22 01:50:39] [修正:2011-09-22 01:50:39] [このレビューのURL]
5点 ONE PIECE
強いのか弱いのかわからない仲間たち。
最後に勢いだけで相手を倒してしまう主人公。
無駄なセリフの氾濫。
島を移動するごとに、物語の連続性が断ち切られるようなストーリー展開・・・。
あまり世間の評価ほどは楽しめなかったような気がします。
「HUNTERxHUNTER」や「naruto」ほどの完成度はないけれど、少年誌向きなのは、残酷な描写や登場人物の死者が少ないこと、キャラクターの見た目の個性で、こちらだと思う。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-09-12 19:36:01] [修正:2011-09-12 19:36:01] [このレビューのURL]
この漫画はただグロイだけじゃなくて、人の心理的な醜さ・弱さなどがすごくうまく描かれてると思う。
この漫画の世界観は、自分は今までに見たことがないような設定でとても新鮮だった。
あと、絵がはんぱなくうまい!
話がだらだらしてなくてテンポがいいし、バトルでハラハラしたり熱くなるとかはないけど、見せ方がとてもきれい。
さくさく読み進めたい人にはもってこいだと思う。
話も新章突入したし、これからの展開に期待。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-09-09 00:41:20] [修正:2011-09-09 00:41:20] [このレビューのURL]
7点 岳
山岳救助漫画なのだが、新人とは思えないほど一話一話のクオリティーが高い。何の装飾もなく描かれる遭難者たちは、あるときは救出され、またあるときは間に合わず死んでしまう。
助かるか、死んでしまうかの割合は半々くらいで、中々重い話も多いのだが、死んでも何かを残していくというのがほとんどであるので素直に感動できる。ラストの三歩の「また山においでよ」という言葉によってうまくしまって読後感はすっきりとしたものだ。
択一というエピソードが個人的には一番好き。すごく切ないです。今後ますます知名度上がると思われるので、今のうちに読んでおくことをすすめます。
【追記】
9点から7点に変更。
岳も10巻過ぎてきてマンネリ化が否定できない。以前の評価は4巻時点で、このあたりはまだ鮮烈な印象を受けていたからこその評価だったわけで…。
基本的に話が2パターンしかないのが見えてきてしまった。人が亡くなったら、近親者や友人がそれを受け入れるまでの話。そうじゃなければ、悩みを持った人が山に来ることで新たな光明を見出す話。
これから新境地を開拓してくれれば良いとして、このままの調子で続けるなら5巻くらいで終わるべきだったなとは思う。阿久津やナオタ、おばちゃん辺りの話で試行錯誤をしているのは感じるのでまだ希望はあるんじゃないか?
まだぎりぎりで良作。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-09-16 22:21:42] [修正:2011-09-01 15:33:03] [このレビューのURL]