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出てくるのは元ヤクザ(会計担当)、2人のメイド(1人は片目が義眼、もう1人は身体中ツギハギという出で立ち)、姉妹の殺し屋、ホモの殺し屋。
ジャンキーな麻薬捜査官がいれば、ロボット刑事に義手の女殺人犯、少年探偵団まで。

この濃ゆくてエキセントリックな登場人物たちが繰り広げる群像劇
南国の島を舞台に登場人物それぞれの思いをのせて
物語はゆるりと進みながら、しかし確実に交錯していく。


BSとかでやってるヨーロッパの旅行番組とか(個人的に)好きなんだけど、
あれと同じ感覚で読めてしまう。
エキゾチシズム漂う癒しの空間
その中では淡々と人が死に、麻薬も横行する
さりげなく物語の核心に近づいていくようで
でも結局はなんでもないこの世界。
どこまでも雰囲気マンガのようでいるのに伏線を張ったストーリー展開は見もの。


喧騒から離れたくなったらこのマンガで旅行した気分を味わえる。
なんだろう…とても好きなんだよな。
もう言葉で説明できないけど琴線に触れた
どころかクリーンヒットな作品

エロもグロもゲロwも
不謹慎なネタからスリル シリアス バイオレンス ラブコメも
すべて可愛らしい絵柄でまとめられてしまうのは
道満作品の真骨頂といえる。

およそ2年ぶりに続巻が出ました!2巻ではさらに退場者が増えたり登場人物同士の関係を深く描いたり…
新キャラの「悪魔」も出てきてますます先の読めない展開に。
当初2巻完結の予定だったみたいだけど完結は次巻に持ち越しで、これはうれしい予定変更。
3巻も気長に待ちます…

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-06-26 19:08:37] [修正:2013-02-28 19:02:46] [このレビューのURL]

美少女(とても人間じゃない外見だが)ドクターがブラックジャックと笑うセールスマンと藤子SF短編のブラックな話
などの要素を感じる一話完結物語です。要素は一杯入ってるが
こんな作品見ないなという逆の目新しさがありました。

画力は高いですし、グロ演出は凄いですし(人に
よっては欠点かも)、毎回話の質が高く風刺が効いたオチは
唸るものが多かったです。結構真面目にSF医療漫画を
やっていて、薀蓄解説や手術シーンは盛り上がります。

全8巻で多分打ち切りな感じですが話はまとめていますし、
仮面ライダーを風刺したネタがやたら続いた辺り潮時
だったかなとは感じました。結果的に面白さが最初から最後まで
続いた近年の隠れた良作かと。表紙が完全に詐欺なのであれだけ
はなんとかして欲しいところでしたね。読んでない人でグロ
も大丈夫だと自認する人は是非読んで欲しい作品です。
表紙裏の絵が作品を象徴する雰囲気だったり、後日談を語る
おまけ漫画がついていたり細かいところにもニヤリとできました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-02-10 06:31:50] [修正:2013-02-10 06:31:50] [このレビューのURL]

運営側、サポーター側、選手側、マスコミ側と様々な立場からの
サッカーをよく描いていると思います。
達美監督の作戦がドンピシャな時の試合模様も盛り上がって
そこそこ面白いとは思うのですが、どうしてもサッカーに魅惑を
感じないせいか、10巻をこえると飽きてきてしまいました。
一気に読める漫画じゃないなぁと個人的に思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-02-06 00:50:18] [修正:2013-02-06 00:50:18] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

この漫画のグロテスクな描写って
ただ単に
残酷さ
戦闘の激しさ
ダメージの大きさ
を表すだけじゃないんだよな


人間を一つの獣として表現するのに
最もふさわしい描写が
この漫画の作風を
グロテスクにしてるだけなんだよ


これから読む人は
そこらへんは誤解しないでほしいかなー


面白さは
このレビューの点数が保証してるから!
安心して下さいwww

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-01-19 22:50:09] [修正:2013-01-19 23:06:43] [このレビューのURL]

美術品を扱うブラックジャックと言われるとなるほど
って思う作品。でも話の質は高く30巻超えるのに
飽きずに読めて面白さは本家にも劣らないと思います。
薀蓄は勉強になりますし、変にガチガチ説明しないで要点
だけ言うのも良いですね。

個人的にキャラがもっと丸いこと(ヒロインは
こっちの方がずっとかわいい)、不条理な話が少ない
(バットエンドはありますが妥当な結果)という点で本家
より好きですね。

最後のエピソードがオチ含めてちょっと暗かったこと、
画力はあるのに絵が明らかに雑になる場面が目立つことが減点ポイントでしょうか。

漫画賞を獲得した作品だけあってそれに見合った名作だと思います。連載は随分前ですが美術薀蓄やバブル後の不景気な世相
とか未だに風化していない点も読みやすいかと。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-01-19 16:26:40] [修正:2013-01-19 16:26:40] [このレビューのURL]

 今年2012年に連載の始まった作品としては最大級の話題作であり、先日11月に発売された単行本第1巻はマッハ20の速度で160万部売れたという。作者はジャンプ史に残る異様な傑作『魔人探偵脳噛ネウロ』で多くの読者に忘れがたい印象を残した松井優征。前作『ネウロ』が万人受けはしなかったことを考えると今作『暗殺教室』の大ヒットはファンとして素直に喜ばしくもあるが意外でもあった。今回はこの『暗殺教室』の魅力に迫ってみたいと思う。

 何の前触れもなしに夜空に浮かぶ月が七割がた蒸発し三日月型になってしまうという異常事態と前後し、名門中学校の落ちこぼれ学級に突如現れたタコのような外観の奇妙な触手超生物。

「はじめまして。私が月を爆(や)った犯人です。来年には地球も爆る予定です。君達の担任になったのでどうぞよろしく。」

 ツカミは完璧、第1話早々読者の度肝を抜いた超展開である。こうして1年後に地球を滅ぼすと予告する超生物教師“殺(ころ)せんせー”(殺せない先生)と地球のため己の命のためそして政府からの成功報酬100億円のために先生暗殺の使命を与えられた落ちこぼれ学級3年E組の生徒たちとの奇妙な学園生活を描くというのがおおまかなストーリーの骨子だ。

 ジャンプ作品としても一般的な少年漫画の典型からも大きく逸脱した世界観だが、こういう「年端もいかぬ少年少女に世界の運命を背負わせて戦わせる」「学園などの限定空間を舞台に銃刀などで武装した若者がゲーム感覚で殺しあう」というモチーフはゼロ年代前後から現在を見渡し多くのマンガやアニメ、小説等で描かれてきた、今となっては割とありふれたものでもあった。(実際、殺せんせーのあのニヤニヤと世界のすべてを舐めくさったような不敵な笑顔を見ると『ぼくらの』のコエムシや『魔法少女まどか・マギカ』のQBなどを連想した読者も多かったことだろう。)
 『暗殺教室』が面白いのは、地球の破滅を担保とした1年限りの暗殺学生生活という物騒極まる設定にも関わらず、物語の雰囲気がとてもコミカルで万人が楽しめる学園コメディになっている点だろう。従来の教師マンガの教師は『GTO』の鬼塚のような不良であったり、『鈴木先生』のようにマジメだがどこか頭のネジが吹っ飛んでいたりと癖の強い教師が多かったが、それら変人教師の中でも群を抜いた奇怪さを誇る我らが殺せんせーは、困ったことにとてつもなく優秀な良い教師だった。授業内容は生徒個々の学力に合わせた的確さでユーモアのセンスもあり、そして何より生徒達から自身に向けられる殺意すら正面から受け止める度量の広さを併せ持つのだから。生徒たちも生徒たちで、落ちこぼれの烙印を押された少年少女たちが先生暗殺(成功報酬100億円)という目標に向かい、仲間たち(及び暗殺対象である殺せんせー)と切磋琢磨し合いながら実に活き活きと学業と暗殺を両立させていく様が無駄にハートウォーミングに描かれ、読者に混乱と感動のないまぜになった実に独特な読後感を与えている。このギャップはおそらく作者が狙ったものだろう。

 『ネウロ』でならした作者の持ち味である時事ネタを織り交ぜたブラックユーモアな小ネタも健在で、地球を破壊する優秀教師vs地球を守る落ちこぼれ学生というある意味究極のブラックジョークな物語設定とも合わせ他の漫画では代替の効かない味わいにあふれている。そこに前述の無駄なハートウォーミングさも加わってますます無二の魅力を高めているのだ。前作からの画力の向上、更に磨きのかかったコマ割り・ページ構成を駆使した的確な演出もあり、細かいことを抜きにして単純に漫画としてレベルの高い面白さを現時点で毎回安定させており、作者の“進化”をファンとして嬉しく思う限りである。主役の殺せんせーもジャンプにおいては異端とも言えるとんでもない色物キャラだが、どこか藤子不二雄など往年の名作漫画に多く登場した人外キャラを彷彿とさせるのも良い。

 ところで、どうして本作はあえて「未成年が暗殺に挑む」などという物騒なテーマをあえて少年漫画で描こうとしているのだろうか。きっとそこには第1巻の巻頭の挨拶にもあるように、「命の価値」に対する作者なりの問いかけがあるからだと思われる。

 中学高校でいじめ事件が起こる。被害者の生徒は自殺する。加害者は家裁に送られ公から姿を消す。教育委員会は口をつぐむ。校長は緊急の全校集会で「命の大切さ」とやらを説く。見飽きた光景である。世の良識は「人の命は地球より重い」と言うが、それならば一体毎日何個の地球がこの世から消滅しているのかというのか。
 実際の所、人命など紙のように軽い。命は代替が効く。しかしそれでも個々の人生それぞれは如何に凡庸であろうと代替の効くものではない。ましてや、それら個々の営みすべてを内包した地球そのものの運命など…。

 命の軽さと命の重さ、こうした命の価値を教えるため、(批判も多いが)豚などを飼育して1年後に生徒で屠殺して食べさせるなどの「命の授業」の試みもあると聞くが、殺せんせーと生徒たちが繰り広げる地球の命運をかけたこの『暗殺教室』は、体を張った究極の「命の授業」となる予感がする。暗殺とは本作においては理系文系から保健体育に美術まで全てを動員する総合学習の意味を持つのだ。
殺せんせーが何故先生を演じるのか、何故1年後に地球を破壊するのか、そもそも殺せんせーとは何者なのか、それらの謎は今後少しずつ明かされていくことになるのだろうが、その「命の授業」の成り行きを自分もまた一生徒として見守って行きたい気持ちで一杯だ。

 前作『ネウロ』が見事な物語構成で綺麗に完結したこともあり作者のストーリーテリングの手腕を疑うものではないが、今後に向けて不安な点も無いではない。
 一つに殺せんせーがあまりにいい教師過ぎる点である。生徒たちは早くも殺せんせーの魅力(実際すごくいいキャラだが)に感化されつつあり、このままでは「もう地球の運命なんかどうでもいいから先生と楽しく過ごすんだ」みたいな雰囲気になりかねない。今後も第1話や第13話で見せつけたように殺せんせーの不気味な怪物性を強調し「やっぱりこいつは殺さなければ」と生徒にも読者にも納得させるような描写は定期的に入れられねばならないだろう。
 また、皮肉な話だが本作が予想外に人気が出て看板マンガとなりつつあるため、前作のような中堅どころゆえ可能だった冒険がしにくくなる危険性も否定できない。そこはぜひジャンプ編集部の裁量を信じたいところだ。

 話題性も抜群なためこれから本作を楽しもうという皆さんには、ぜひ単行本だけでなくジャンプ本誌で読むこともおすすめしたい。

「日本よ これが触手だ!」

「一本飲ん毒?」

「おいでやす 京都ニュルルン滞在記」→「不良たちにぃ出会ったぁ」(下條アトム風に)

 こんな素敵なアオリ文句が楽しめるのは本誌だけ!!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-12-30 22:04:39] [修正:2012-12-31 17:43:15] [このレビューのURL]

ラブコメの最高傑作

五代に感情移入しない男はいないはず!!
とてつもなく不運で、周りに邪魔されて、本人も煮えきらなくて・・・
僕は単行本で一気読みしたが、連載を雑誌で読んでいても別の面白さがあったはず。

三鷹コーチにもきちんと幸せが用意されていてよかった。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-12-11 00:10:01] [修正:2012-12-11 00:10:01] [このレビューのURL]

この作者の漫画を読むのは初めてですけど、仏師を題材に置いた作品に興味が沸いたので衝動買いしてしまいました。仏師という希少ジャンル故に堅い話かと思ってましたが、意外とゆるいです。画力もあるので絵で選ぶ人でも問題ないですよ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-06-04 05:35:18] [修正:2012-11-27 13:20:52] [このレビューのURL]

推理要素は少ないですし、「地道は近道なり」という作中
の言葉通りに地道な探偵活動(違法行為
もやってますが、実際にやってる探偵もいる
でしょうし)に終始する探偵漫画です。

だから派手さはないですが、そこは主人公変人貧乏
探偵妻木をはじめ
キャラの個性で補っています。
ギャグ(犯人の顔には吹くのが多い)や掛け合いが面白く、
ゆるりとした独特の世界観を作っている
ので読んで行く度に愛着が持てる作品です。
実は最初は妻木のキャラに引いたんですが、読んでいくと好き
なキャラになりましたし。

派手さがない事件群ですが多様性はあるのと話作りは上手いので
次の事件はどう来るのだろうと飽きさせません。
探偵業の薀蓄知識についても作者がちゃんと調べていて、挿入
して来るので勉強になったりもします。

助手で妻木に好意を寄せるヒロイン涼子さんが最初から最後
まで可愛いですし、彼女とのラブコメが筆休め的に
入って進展して行くのも
良かったですね。濁さずこっちもオチが綺麗につきました。

全15巻でダラダラせずに、最後に関しては本当に綺麗に纏まって読後感が非常に良い漫画でした(実質ラスト事件の後日談と軽い
事件を同時やる辺りがにくいです)。
画力も基本的にある方だと思います。

気になったところとして途中の巻でちょっと絵が雑になって
いました。作者が体が丈夫じゃないとあとがきに書いてた
通りに、絵柄も変遷して安定しなくてそれが透けて見えるような感じはちょっと嫌でしたが。
しかし、総じて隠れた良作漫画だと思いますし、面白い漫画探してて読んでない人には是非読んで欲しいと思います。



ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-11-03 14:30:31] [修正:2012-11-03 14:31:58] [このレビューのURL]

 とても大切な漫画。
「そういうことはガンダムかロックマンにたのめよ・・・」助けを求めにきた宇宙人に平然とそんなことを言ってしまう主人公。
「神様、クロちゃんが地獄に落ちますよーに・・・ !」「すまないよー、崖から落ちて鼻血じゃすまないよー!」「タジマヨーコが聞いたら怒りそうなフレーズだな」「ヤバい!ライオンに免疫のない地区に入った!」「スモールライター!」ギャグっていうものには制約なんてないこと、漫画でやっちゃいけないことなんて何一つないことを教えてくれた素晴らしい読み物。
 ギャグをやりながらも常に自分達のやってることに対して一歩引いた目で見ている登場人物達。ひねくれることがどんなに大切か、小学生の時教わりました。当時の子供向け漫画とかアニメに出てくる正義一徹、優しくて強いキラキラした主人公は信じられなかった。だって周りにいねーじゃん。
 いま読むと作者は少し人格に問題ある気がするんだけど、でも読者、子どもをバカにする事だけはしてなかった。小学生が残酷で暴力的で大人なんて簡単に騙してしまうずる賢いヤツらで、でも実は移ろいやすくてちゃんと悲しいっていう感情を持ってて自分が思ってるほど強くなくて大人の理不尽な暴力に逆らえない生きものだってことをわかっていたはずだ。だから今読んでも全然陳腐じゃない。あれだけブッとんだギャグ書いてるのにシリアスな話でも全く違和感なく楽しめるのはなぜなんだろう。
 ボンボンに連載してたからいいのだ。コロコロに連載してたら去勢されてた。そうしなかったから子供の目に止まったんだ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2006-08-29 14:58:03] [修正:2012-10-21 19:41:15] [このレビューのURL]

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