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7.98点(レビュー数:90人)

作者松本大洋

巻数5巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1996年~ / 小学館

更新時刻 2012-12-13 20:24:44

あらすじ 幼馴染であるペコとスマイル。物語序盤ではペコはまったく練習せず才能のみで戦って、やがて壁にぶちあたる。一方スマイルは自らが無意識のうちに手を抜いてることに気づき名コーチのもと急成長をとげていく。だがスマイルはペコが目覚めるのを待ち続ける。そして再び卓球に復帰し本気で練習しだし、かつてのスマイルやアクマのヒーロであるペコが復活する。

備考 2002年窪塚洋介主演により実写映画化。なお脚本は「IWGP」等の宮藤官九郎。

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ピンポンのレビュー

点数別:
81件~ 85件を表示/全90 件

7点 lemonlemon☆さん

スポーツ漫画を扱う上で大事なことがある。
それは『その漫画を読んでそのスポーツをやりたくなる』かどうかということ。
もちろんそれは絶対ではないが、せっかく卓球というなかなか扱われないスポーツを扱っているのだからそれは存在してほしかった。
松本大洋の漫画は『小説でもいいんじゃないの?』と思わせられることが度々ある。
人の心を大事に描いている漫画としては秀逸。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-06 01:07:05] [修正:2005-10-06 01:07:05] [このレビューのURL]

10点 yone9085さん

捜し回ってやっと読めた作品なのですが…………
非の打ち所が見つかりません。

細かい心理描写、独自の絵柄、魅力的なキャラクターとその絶妙なかけあい、試合の臨場感、
迫力ある構図、異質なセリフ回し、妙なリアリティ、完成度の高いスト−リ−構成
と、いくら誉めても誉めたりません。

本当に「漫画というメディアを超え魂を揺るがし、人生に影響する作品」だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-11 00:17:51] [修正:2005-09-11 00:17:51] [このレビューのURL]

10点 ほげさん

[ネタバレあり]

 ありふれたスポーツ漫画を、筆遣いの巧みさで、異常な存在感を示した松本大洋の傑作。

 天才肌で、努力することを知らない主人公・ペコは、卓球の名手。だが、かつて自分が見下していた選手であったアクマが、「努力」によって自分を圧倒的に上回る選手になっていた………そして敗北する。尚且つ、自分の一歩手前を歩いていたはずの選手・スマイルが、めきめきと頭角を表し始め、かつて名選手だった顧問コーチにも見出される。

 そして、ペコは、「努力」をすることによって、成功する訳だが、物語としては、確かにこれは、「平凡」ではある。誰が見たって、ありふれたスポーツ漫画に過ぎない。しかし、そのありふれた物語であるはずの本作が、われわれの前に傑作として映ってくるのは何故なのか?それは、作者独特の筆遣いにあるのは、誰しも認めることではないか。黒田硫黄にも似たようなタイプであるが、詩的な黒田と違って、こちらはコンピュータ・グラフィックス的な戯画を見せてくれる。

 卓球のスピード感は、1秒間でピンポンを打って・打ち返すほどの高速度で僕たちの目に映る。それを漫画で表そうとすると、アクション漫画の格闘シーンを見ているような荒々しさで埋め尽されてくる。殴り・殴り返すような緊迫感がこの漫画の中にはある。少年の成長物語としても、もちろん読むことは可能だが、しかしそれだけではありふれたスポーツ漫画(それもスポ根漫画)に過ぎない。それをありふれないもの、異常な存在感を放つもの、稀有さをもつものとして甦らせたのは、作者の手腕でなくてなんだろう。映画版がつまらなかったのは、この漫画がどこで読者をひきつけているか分からなかったからだ。ありふれた物語をありふれないものにすること。つまりは、演出の巧みさがなければならないのに、できなかったからだった。僕はこの漫画を読む度ごとに、心理的な面よりも、外面的な文体の面白さに感服している。それゆえに、この漫画は素晴らしいと感じている。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-09-01 21:57:54] [修正:2005-09-01 21:57:54] [このレビューのURL]

9点 Bu-nさん

[ネタバレあり]

独特な絵柄から滲み出てくる格好良さ。

セリフが深い。物語が深い。
「ヒーロー」というものを言葉だけでなく人々の変わりようで
表しているところに感動した。

ペコが目覚めるシーンなんて何度も読み返した。
あそこは痺れる。

スポーツ漫画には珍しく、女の人との関わり合いは全く無い。
というかすべてのスポーツ漫画において、恋愛というようそを入れる必要な無いのではないのだろうか、
とこの漫画を読んで思った。
男は女とスポーツ、その二つをとれる程甘く生きてはいられないんと思うから。
この漫画は正解だと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-08-28 17:03:22] [修正:2005-08-28 17:03:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

時速140kmの青春!

この作品はなんといってもスマイルでしょう。
ペコへの憧れ、そして失望。でも。。。
ペコが高く飛んでくれたおかげで
アクマが救われ、チャイナが救われ、
ドラゴンが救われ、そしてスマイルが救われ、
きっとオババやジョーやその他の連中も。。。
それはきっとペコが本物のヒーローだから。
決勝、対ペコ戦でのスマイルの「やってみる」という言葉に
この作品のすべてがあるように思いました。
すげーかわいい奴です。スマイルって奴は。ホント。
窪塚主演の映画版「ピンポン」も
原作に負けないくらいのイイ出来でしたし、
相乗効果で倍楽しめる作品です。
ヒーロー見参!音速!!光速!!!

◇この作品の個人的価値=全5巻で 5000円也。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-07-23 12:35:31] [修正:2005-07-23 12:35:31] [このレビューのURL]

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