20世紀少年のレビュー
8点 ASKさん
浦沢漫画には映画館で映画を見ているような臨場感があり、この作品にもそれは健在。
キャラクターの表情、動きなどが事細かに考えられて構成されており、小説では表現しきれい漫画の特性をとてもうまく利用している。
ただ後半部分は本編がほとんどすすまずだらだらでなのは否めない。
ただこの漫画についていっておきたい事がある。
作者の狙いと読者の受け取り方に差が生まれている事である。
この漫画はそもそも「健二」が巨大な宗教組織に立ち向かっていく話であるが、読者の求めているのは「ともだち」の正体は誰かというところに向きすぎている。
正体は誰か?というところばかり見ているとこの作品の面白さは半減する。
どういうところに注目すべきか。
私が思うに人間、それも人間の内面の奥深さが描かれているところに注目すべきである。
上でも記した通りキャラクターの動きが等が事細かに考えられているがそれは一つ一つが人間の内面をあらわしているように見える。
そういうところを意識して呼んだことがある人も読み直してみてはいかがだろうか。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-04-17 15:27:24] [修正:2007-04-17 15:27:24] [このレビューのURL]
6点 gundam22vさん
怪しい新興宗教を使った不気味さ、キャラクター、物語の謎や引きつけなどは素晴らしかったと思います(浦沢絵は当然のものとして)。新キャラ続々で寄り道しながらユルユルと迫る感じだったので中だるみ的なのを感じて、リアルタイム読みだと自分を含めてマイナス印象に繋がったのかもしれませんが。これから一気読みする人には軽減される部分もあるかもしれません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-07-30 22:20:13] [修正:2018-07-30 22:20:13] [このレビューのURL]
9点 朔太さん
8年にわたる連載にも関わらず、相当の構成力で企画されており、
読み返すたびに細部の隠し味に舌を巻く思いである。
様々な説明不足の謎が捨て置かれていて、一見、雑なつくりに見えるが、
これは読者の解釈に任せられているのであって、これを面白がるかどうかは、
読者の胆力次第である。
少し特徴を以下に書く下すと、
・登場人物が多いけれど、再出した時には結構重要な役回りをしている。
・主なキャストには、性格付けをするための副ストーリーが存在する。
例えば、オッチョ。タイでのショーグンとしての活躍や刑務所暮らし。
無くても良い話だが、それだけでも独立した話ができる位、入れ込んだ
描き方をする。これは本筋を追うだけの人には辛いだろう。
・”ともだち”は嘘の塊と断じながら、全体に予知力や念力の存在を示唆している
等々、胆力の弱い読者を振り落としていく身勝手な”浦沢ワールド”だが、
それも結構と多くのファンは割り切っているのではないか?
追記:2016年5月 21世紀少年を含めて、3回目の読み直しをしてみた。
改めて、浦沢氏の構成力に驚嘆する。ストーリーに一切の破たんはない。
全ての謎は説明できている。特に素晴らしいのは、ケンジの姉の一連の行動の謎は説明され、
カンナの超能力すら持つにいたる理由が軽く説明されていた。
ともだちの正体に焦点が合わされがちだが、存在を消去してしまう少年たちの残酷さ
がかくも壮大な復讐劇につながったと解釈できるだろう。
文字通り何度も読み返してしまう名作と呼んでも異論はないだろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-09-13 20:58:27] [修正:2016-05-06 22:29:27] [このレビューのURL]
5点 k0e3n2t0aさん
物語前半は凄かった。
盛り上がりのテイクオフに時間がかかりつつも、浦沢直樹ならではの恐怖感とかが凄いと感じさせるものだった。一方、風呂敷を広げすぎた感が否めず、後半に回収しきれなかった印象。
加えて、物語中で歌われていた歌を実際に作者本人が歌っていたのをテレビで見たが、あれでは心動かされる人は少ないのではないか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-01-21 17:16:15] [修正:2016-01-21 17:16:15] [このレビューのURL]
7点 デビルチョコさん
物語の構成や設定が素晴らしかった。
ストーリーへの引き込み感がもの凄い。
伏線は回収されず、
ストーリー展開も良く分からない点が多かったが。。
それでも楽しめました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-02-15 10:41:17] [修正:2015-03-22 23:39:37] [このレビューのURL]
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