七夕の国のレビュー
6点 Dr.Strangeloveさん
物凄く地味な話だが駄作ではない。それは得点分布(6点〜9点のみで5点以下が一人もいない!)
からも分かる。
とても淡々としているので何度も読まないと良さが分からないのは
「寄生獣」と同じであるが、中途半端にマスコミの描写を挿入してしまったために
かえって現実感が無い。他の作品と比較するのはあまり良くないのだが
あえて言わせていただくと「寄生獣」ではマスコミ関係の描写は
ほとんど省かれており必要最小限にとどまっているのに対し、本作は
余分に描かれているような気がする。ここらへんが敗因だったかもしれない。
ただ、環境問題をさりげなく物語に絡ませてきたり、伏線を見事に回収する
その手腕はやはり上手い。個人的にはあのラストも好きだ。秀作には一歩及ばないが佳作。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-05-02 21:26:59] [修正:2008-05-02 21:26:59] [このレビューのURL]
9点 佐々木裕健さん
『寄生獣』との比較して評価の低い意見が目立つが、決してそんなことは無い。
『寄生獣』も含めた岩木作品の特徴は、型にはまらないが計算されつくした丁寧なストーリー展開にあるわけであり、そういう意味ではこの作品も、他の作品に全く劣ることの無い、名作と言える。
『寄生獣』はそもそも100万部単位でヒットしたこと自体がイレギュラーなのである。少なくとも作者本人は、『風子〜』の時と同じように、自分のペースで書きたい物語を書いただけであり、こんなに大ヒットするなんて本人にとっても意外だったことであろう。
たまたま一般受けする要素(感動とか泣きとか息詰まるバトルとか)がちりばめられていたために、あのようなビッグタイトルになったわけであり、本来ならば「知る人ぞ知る、個性的な名作」だったのである。
『七夕の国』は『寄生獣』と似たテーマを扱っておきながら、メジャーになる路線からずれたストーリー展開をしており、そういうのを期待していた読者にとっては肩透かしを喰らったかもしれない。しかし、それをもって評価を下げるのは、実は筋違いなのである。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-06-13 06:05:45] [修正:2007-06-13 06:05:45] [このレビューのURL]
5点 punpeeさん
実績の高い作家なので、ストーリーの完成度は言うまでもなく。
4冊で無駄が無く、起承転結をきっちりまとめています。
しかし寄生獣やヒストリエより印象が薄く、点数も少し落ちた評価になってしまいました。
何故自分の中でここまで差が付いてしまうのか考えた時、
大きな理由としては、キャラクターや物語のスケール、舞台、そして作中の雰囲気全体が「地味で華が無い」からだと思いました。
物語のスケールは言わずもがな、
キャラクターでもミギーやエウメネスと、なんとなく先に挙げた2作の方が断然華があるんですよね。
同じようなクオリティの試合でも、
ロイド・ヴァンダムvs武蔵の試合より、ジェロム・レ・バンナvsマーク・ハントの試合の方が印象に残る心理に近い様な。
個人的な評価基準も設け、結構真面目に点数を付けてきたつもりでしたが、
そういった俗世的な感性で作品に対するジャッジが振れてしまうのだなと気付いた時はショックでしたが。。。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-02-27 17:46:57] [修正:2017-02-27 17:46:57] [このレビューのURL]
8点 デビルチョコさん
面白かった。
心理描写が相変わらず上手い。
またページを捲った際の「驚き」があって、続きが気になる。
閉鎖的な田舎の雰囲気も上手く描けていた。
全4巻で上手く纏めた事も凄いし、
続けようと思えば出来たという、奥深い作品だと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-02-15 10:17:45] [修正:2015-03-15 11:46:56] [このレビューのURL]
7点 ゴンさんさん
寄生獣と同じくらい面白かったです。
伏線のはり方と回収がいいです。
4巻と短いのにまとまっていたと思います
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-11-30 20:59:05] [修正:2014-11-30 20:59:05] [このレビューのURL]
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