敷居の住人のレビュー
5点 朔太さん
画は可愛いし、モラトリアムな世代の心情が
よく描かれていると思います。
でも、何か違うんです。
ジャニーズ系の可愛い男子を中心に描かれても、
それは中学生や高校女子の夢の世界であって、
現実の大多数の汗クサ男子とはかけ離れている。
のでバーチャルなんです。
思春期の悩みは深いのは同じだけれど、
考えている未来が必ずしも明確ではないのも
同じだろうけれど、他人に価値を見出されて
すでに無形財産を持っている人物には
共感できないものです。
具体的に言えば、脇役のくるみに関わる話が、
一番面白く思いました。
ただただ普通男子と普通女子では話は
作れなかったのでしょうか。
そこを掘り下げられるようだと、
志村貴子も本物と認めましょう。
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[投稿:2019-12-24 19:33:08] [修正:2019-12-24 19:33:08] [このレビューのURL]
6点 punpeeさん
読み味としては「ライ麦畑で捕まえて」に近かったです。
まさに中身が無く、ウダウダしてるだけなのに、やけに惹き込まれるモラトリアム物。
キャラクターや物語の躍動を感じるまでの1?2巻は苦痛でしたが、それからは巻を追う毎に楽しめました。
主人公がモテモテジャニーズ顔の主人公なのに嫌悪感を抱かなかったのは、その生き方の不器用さですね。
思春期ならではの心のブレやストレスを描いた良作だと思います。
こちらの作品も、十分「放浪息子」しています。
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[投稿:2017-07-31 20:01:59] [修正:2017-07-31 20:01:59] [このレビューのURL]
5点 asd5さん
うーん、悪くは無いんだけど放浪息子読んだあとだと物足りないね。
青春群像劇ですが、ちょっと群像すぎて散漫、ようやく話が絞れてきたかなと思っても
なかなか深くならずに結局そのまま終わり。
まあ志村貴子ファンなら読んで損はないでしょう。
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[投稿:2013-10-08 19:29:19] [修正:2013-10-08 19:30:22] [このレビューのURL]
8点 a6a6さん
現実にも「敷居の住人」はいっぱいいます。
が、一つだけ違うのは、現実の敷居の住人たちのほとんどはブサイクでダサくて胆も据わってないということ。
放浪息子もそうなんですけど、この人の漫画はそのあたりの嘘臭さが鼻につきます。話は面白いんですけどね。
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[投稿:2013-04-29 22:15:39] [修正:2013-04-29 22:28:35] [このレビューのURL]
7点 臼井健士さん
「青い花」「放浪息子」で知られる志村先生の初期連載作品。
「青い花」がアニメ化されたことで、過去作品にも注目が集まり、この度新装版で再販されました。
絵柄が大分違いますが、中学生男子を主人公にどちらかというと退廃的な世界観で物語が展開されますね。
主人公の本田ちあき君は中学3年生。母子家庭でお姉さんが一人。
ホントは気が弱いくせに「プチ不良化」して煙草を吸ったり、髪の毛を緑色に染めたりしてクラス内でも浮いた存在。
学校をサボって行くゲーセンで得意のゲームで勝負して女の子に負けたり、
電車内でオヤジに痴漢されたり、学校行けば生活指導の先生から目の敵にされたりと騒がしい生活。
しかも産休の担任の先生に代って新たに担任になった男性教師に電車内の痴漢の被害者になっているところを目撃されて以降、どーにも苦手意識が出てしまい・・・・・・。
不良少年が主人公なんて先に「青い花」「放浪息子」を読んでいた方から見れば
意外過ぎで驚きかもしれません。
ただ・・・本田君の不良や素行の悪さの根本的な原因は・・・・
思いきり不幸・・・・って訳でもなく、かといって幸せという訳でもない。
生きる上で目的もなく、目標もない・・・・・。
青春の退廃部分を「志村流にて描いた作品」でしょうか。
新装版で全6巻。付き合わせていただきたいと思います!
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[投稿:2010-09-11 17:58:48] [修正:2010-09-11 18:08:50] [このレビューのURL]
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