「Suzz」さんのページ

総レビュー数: 112レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年02月05日

9点 Landreaall

ファンタジー世界ではあるが政治、外交に縛られている世界観が妙。
色々な枠組みに囚われているからこそ、その枠組みから飛び出した瞬間の意志が輝く。
そういう部分を描くのが異常に上手い。

ただし、雑な部分もあって、背景設定に対して徹底的に説明台詞を入れないので、世界観は若干分かりにくい。
だからといって説明台詞を入れるような作者なら今の絶妙の雰囲気は作れてはいないだろうが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 05:35:48] [修正:2008-10-02 05:35:48] [このレビューのURL]

非常に哲学くさいが難解なわけでもなく、ぐいぐい引き込まれる。
数ある出来事、その出来事自体は大きな事件でもなんでもないが、それは主人公にとっては大きな影響を与える出来事であり、主人公を大きく変化させていく。
その振れ幅が半端なく、巻を隔てるともはや同一人物とは思えないほど。
主人公を含む登場人物を通して愛だとか世界だとか、いろいろな事について考えさせられる良作。

そして思う。
この主人公ほど真剣に、自分に向き合って悩んだ事があっただろうか。
割と気楽に生きている自分にちょっと凹む。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-02 05:14:45] [修正:2008-10-02 05:14:45] [このレビューのURL]

ぱっと見ただけではアクション・サスペンスを見ている気にさせられる作品。

しかし、この作品を冷静に分析してみると・・・

・完全無欠のヒーローがいて、
・ヒーローが何かを守るために悪と闘っていて、
・しかしヒーローは周りから理解されず、
・ヒーロー自身も自分の中の葛藤と闘っている。

まさに、特撮やアニメでお馴染みのヒーロー物ではないか。
そんな直球ど真ん中のヒーロー物のはずが、設定で上手く固めて、
アクション・サスペンスに見せてしまうのである。
この錬度は半端ない。まさに名作というに相応しいと思われる。

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[投稿:2008-06-02 02:54:36] [修正:2008-06-02 02:54:36] [このレビューのURL]

こんなにも多くの内容がたった3冊に詰め込まれているのに、
こんなにも読みやすく、
こんなにも心を震わせてくれる作品は他に無い。

説教くささや青臭さはむしろ味。青春万歳。

唯一の無駄は自己満足レベルの同作者作品のキャラの再登場位で。
そういうサービス、少なくとも俺は要らない。

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[投稿:2008-02-28 22:38:32] [修正:2008-02-28 22:38:32] [このレビューのURL]

連載中なので暫定ではあるが、今のところかなり面白い。
下馬評をぶっ飛ばす・・・まさしく「Giant killing」の興奮を上手く描いている。

裏方視点で描かれる物語は選手・サポーターをも巻き込み、プロサッカーを
題材にしている点を十二分に活かした構成にもなっており、
サッカーをよく知る人、知らない人にも十分楽しめる作りとなっている点も評価したい。

最後に、現時点ではサッカーという題材を扱った漫画の中で最高の一作であると断言する。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-28 12:59:09] [修正:2008-02-28 12:59:09] [このレビューのURL]

傭兵、軍人モノを描かせたら天下一な新谷かおる作品の中でも、
ファントム無頼と双璧を成す名作。

哀愁漂う世界観、戦場故の悲壮感、その中で生まれる友情、熱い感情・・・
色々なものがごった煮となった上で絶妙のバランスで成立している。
まさしく戦場ロマンといった所。

思うにこの作者の凄さは少年漫画的要素をある意味少女漫画的感性で料理しているところにあると思う。

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[投稿:2008-02-22 03:50:07] [修正:2008-02-22 03:50:07] [このレビューのURL]

人間観察の妙、その集大成といっていいほど完成された良作。
理解と探求を基礎とした人間(時として動物)ドラマは読むたびに違った印象を与えてくれる。

見開きこそ使わないものの非常に情熱的・情緒的表現で静かに盛り上げているのも面白い。
読みやすく、暖かく。読後感が良いのも本作の魅力であろう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-02-20 15:55:16] [修正:2008-02-20 15:55:16] [このレビューのURL]

構成力が凄すぎるの一言。
何も予備知識が無くても楽しめるが、当時の国際情勢を把握してから読むと一層深くなる。
噛めば噛むほど味が出る。これホント。

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[投稿:2008-02-15 21:45:37] [修正:2008-02-15 21:45:37] [このレビューのURL]

絵は所謂売れ筋の上手さではないが、迫力が半端ないのは圧倒的に構図と独自の表現力の賜物。
そしてストーリー構成が神がかっている。
大人的なやせ我慢と少年的な葛藤が同居する世界を見事に描ききっている点は脱帽。

満点でないのは専門用語が出てきた際に全く解説がなされない点。
これがないため無駄がなくなったとも言えるし、
分からなくても話の理解を阻害されることは無い構成にしているしで、
評価が分かれるところだとは思うが、個人的には-0.1点で満点に限りなく近い9点としたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-11 09:26:03] [修正:2008-02-11 09:26:03] [このレビューのURL]

ギャグとシリアスが半々位だとブレがちだが、あまりブレてる印象がない。

ギャグはギャグで相変わらずのキレがあり、というか少なくとも僕にはガッチリ合っている。
シリアス部分もきっちりアツく、どっちの展開が来ても楽しく読める。

ギャグにせよシリアスにせよ、リピートを上手く使った名作だと思う。
人によっては厨房くさいと思われても仕方がないとも思うが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-08 16:17:15] [修正:2008-02-08 16:17:15] [このレビューのURL]

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