「MAGES」さんのページ

総レビュー数: 32レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月07日

3点 RAVE

馴染みやすい王道的ファンタジー漫画でしたが、絵柄から設定、ストーリーに至るまで後一歩感をどうしても感じてしまいます。


特に目に付いたのは、早い段階で大まかな話の流れをある程度決定していたのは伝わってくるのですが、それがあまりにも大雑把なので先に進むほどに増える矛盾、使われない設定、危機の度に伏線無く登場する必殺技。要所要所の設定の煮詰め方が今ひとつと取られても仕方のないことだと思います。

バトルの内容も残念。多彩な能力があるにもかかわらず、結局最後は主人公側がどんなに追い詰められても気合の一撃や上記のような新必殺技で勝利、というパターンが多すぎます。


結局のところこの作品には「この漫画ならでは」といった魅力に決定的に欠けていたのではないかと。
決して読めないわけではないのですが、バトルがまぁまぁ、エピソードがまぁまぁ、絵柄がまぁまぁ、何れの要素に焦点を当てても特筆できるところがない。何故かと言うと王道的要素を詰め込んだはいいが、それをベースに何でも良いから自分なりの魅力を加えるという作業が結果的に失敗に終わってしまったのが致命的。少なくともその味付けが面白さに繋がっているとは思えない出来と感じました。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-12-04 05:22:04] [修正:2008-12-04 05:22:04] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

例えばこの作品は、というよりこれを描いている先生は、キャラクターに強烈なインパクトを持たせ『何かよくわからないけどとにかくスゴイ』と読者に思わせるのが非常にお上手。
キャラ魅せというか雰囲気造りというか、とにかくそういったものが突き抜けているため、次々と新しいキャラクターが登場しても その何れにも魅力を感じてしまいます。



が、そうやって登場してきたキャラ達の魅力が何故か長続きしないのが残念・・・。強敵達との決着があまりにもあっさりとしすぎていて肩透かしを連続で喰らっています。
いつか作者本人が仰っていた『漫画はジェットコースターのようなもの。目的地へは到着しないが乗っている(読んでいる)最中は純粋に楽しい』との言葉通り、確かに読んでいる最中はとても面白いのですけど、その面白さも持続しないというか・・・。




後、評価には関係ないのですが、オーガが凄いのは前々作から読んで十分わかっているのですけど、幾らなんでも最近の彼に関する描写は過剰すぎて若干引き気味・・・。というより、第一巻の見出しが『オーガとの対決の時、来る』だったのに未だその気配がないのは何故・・・w

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-05-09 23:15:02] [修正:2008-05-09 23:15:02] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

例えば、様々な作品において「あそこでああしていれば面白かったのに」だとか、「あそこで終わっていれば名作だった」なんて評価は誰しもが見聞きしたことがあると思います。
それは単純に物語の中だるみや絵柄の劣化、あるいは作者のアイディアが枯渇したりだとかによるところが大きいのですが、この作品においてそういった負の面は一切見られません。程よい尺にバランスよく配置されたキャラクターに緻密なストーリー、それでいて全く物足りなさを感じないのは脱帽の一言。
「無駄が無い」という一点において、これほど完璧な作品を私は他に知りません。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-07 16:55:22] [修正:2009-09-23 12:28:52] [このレビューのURL]

1点 涼風

漫画の面白さと言うのは突き詰めると、その世界観にどれだけ読者を引き込むことができるか。言ってしまえば、どれだけキャラクターや設定に好感や興味を持てるかが大きな肝だと思うのです。


で、この作品には好感が持てるところがありません。
 
優柔不断で欲望が強いものの、才能があって誰からも好かれる主人公。美人だけど性格最悪なヒロイン。どこに魅力があるというのでしょう。
 

絵はお上手だと思うので1点を付けますけど、それ以外に評価できるところはありませんでした。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-09-27 06:35:37] [修正:2008-09-27 06:35:37] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ワンパターンという言葉がこれほど当てはまる作品も珍しいかも・・・。
内容は完全に

1.主人公、またはその周囲の人間が悪人に目をつけられる

2.主人公は怯えながらも、仲間達の協力を受けたりして悪人を倒す

3.主人公、決めゴマ(何故か毎回ほとんど同じ構図)にて悪人に説教。一件落着。


この1〜3を延々と繰り返すだけで、個々のストーリーも今ひとつ。何よりひ弱ないじめられっ子であるはずの主人公があまりにも強く、『不良達のトップとの一時的な人生交換』という物語の大前提である設定にほとんど意義を感じられませんでした。この設定だけみると面白そうだったのですが・・・。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-26 19:01:44] [修正:2008-04-26 19:01:44] [このレビューのURL]

1点 MAR

[ネタバレあり]

異世界ファンタジーバトル漫画。

この作品の戦いは、様々な特殊効果を持った『ARM』と呼ばれるアイテムをメインに展開されるのですが、闘っている二人が自分の持つARMを交互に出し合っているだけなので、面白みも迫力も薄いです。バトル内容が『この敵キャラはこういうARM、もしくは能力を持っているんだぞ』ということが淡々と記されているだけのように見えます。台詞回しもそんな感じで、とりあえず必要最低限の台詞だけをキャラクターに喋らせているだけなのでとにかく浅く感じます。
加えて、一つの戦いは大体二話、幹部クラスの敵が相手だと三話でほぼ決着がつき、しかもその決着の仕方もワンパターンなのでやはりイマイチです・・・。物語が進むに連れて、その傾向は強くなっていきます。


全体を通して見ると、『淡白』の一言に尽きる作品です。
設定が、バトルが、キャラクター同士の掛け合いが、話の展開が、そして主人公達の台詞や行動がただただ淡白です。主人公の、一見良いことを言っている風に聞こえる台詞に対しても『何故このキャラがこれだけの台詞を言えるように成長したか』の過程がほとんど描かれていないので感動も何もないのです。

作品初期の頃のように、舞台が異世界であるという設定を活かして、ファンタジー世界を冒険するという事をメインに話を進めればまた違った評価であったかもしれませんが、同じ場所に留まって前半〜終盤まで一対一の戦いを延々と繰り返しているだけでは『異世界である』という設定にすら意味があったのかなと疑問を抱いてしまいます。

上記に加え、絵は綺麗だと思いますが画力という点では、少なくともこの作品(特に後半)を見る限りにおいては今ひとつという印象なのでこの点数にしました。というよりウォーゲーム5thバトル前後くらいからは明らかに手抜きしすぎでしょうコレ・・・。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-09 17:56:58] [修正:2008-04-09 17:56:58] [このレビューのURL]

アニメの冒頭とかでたまに「俺は高校生探偵工藤新一!ある日謎の男達に薬を飲まされ体が縮んで云々」みたいなナレーションが入りますが、この語りに数話分プラスした程度しか10数年に渡る連載においてストーリーの本筋が進んでいないから泣ける。実際売れてるし人気もありますが、果たしてそれは面白いからなんでしょうかね。少なくとも作品初期の頃の読者と現在のファンが感じている面白さは全く異質なものだと思うのですが。

一部の強烈なファンを除いた読者はコナンが動いているから面白いわけじゃないんですよ。コナンが謎に直面して、徐々に明らかになっていく伏線だったり、容疑者を相手とっての頭脳戦だったり、あるいは犯人に命を狙われての直接対決だったり。そういうのがあるからこそ作品として面白いんじゃないの?そういった魅力的な要素が少なくなってきて段々クオリティの下がっていくエピソードをコナン君が淡々と片付けていくだけでは、読み手は何を楽しめば良いのかがさっぱりわからない。

一応さ、黒の組織を追い詰めて元の姿に戻るっていう最終目標がいっちばん初期の段階から設定されてるんだし、幾らなんでももう少しペースを上げても良いんじゃないかな。
あぁ、そんな話だったね。でももうとっくに興味無いからどうでもいいよ。ってなる前に。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-07-24 13:27:41] [修正:2009-07-24 13:27:41] [このレビューのURL]

あっと驚くイカサマも無い。圧倒的な強運も無い。ましてや人間離れした特殊能力なんてあるはずもない。ただただ日々培ってきた知識と感性で打ち続け、時には勝ち、そして負ける。

そういう当たり前の部分にこそスポットを当てた上で、読者を飽きさせないストーリーの数々。これこそ「麻雀漫画」であると声を大にして言いたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-07-24 12:03:38] [修正:2009-07-24 12:03:38] [このレビューのURL]

見辛い。見辛い。本当に見辛い・・・。
細部までしっかりと描き込むのは良いのですが、人物と背景の描き分けが微妙なため本当に目が疲れます。単行本では多少改善されていますが、本誌で読んだときはあまりのごちゃごちゃした絵に、この作品を読むだけで相当視力が落ちそうな気さえしました。それくらい目に悪いです。

それと、基本はバトル漫画なので色々な必殺技が出てくるのですが、過程を描かず決めゴマにて技名を叫ぶとともに敵を倒す描写ばかりなので一体全体どういう内容の技を放ったのかさっぱりです。動きのある絵は苦手なのかなあ。


とりあえず感想を箇条書きでまとめると、

・絵がとても見辛い。すっきりしていればそれでいいというわけではないけれどあまりにもごちゃごちゃしすぎている。

・バトルの内容がよくわからない。

・一見複雑そうに見えるけど横に広がっているだけで、ストーリーに深み厚みを感じない。

・美形キャラクター以外の扱いが酷すぎる。優男以外に強いキャラがほとんどいないような。

・ピンチの展開に『実は蛇眼でした』というのはもう少し使いどころを絞って欲しかった。あまりにもご都合主義的なことの繰り返しでマンネリ。

・無限城広すぎ。



序盤の展開が中々面白かったので、バトル漫画にならなければもう少し違ったのかなぁ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-09-24 07:25:44] [修正:2008-09-24 07:25:44] [このレビューのURL]

王道的能力バトル漫画。
作者がキャラクターの魅せ方を心得ているためか、盛り上がりどころでは熱くなれるし、お涙頂戴の場面ではせつなくなれる良作です。それだけに絵の粗さや文章力の稚拙さがどうしても目に付いてしまって惜しい・・・。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-09 15:47:17] [修正:2008-04-09 15:47:17] [このレビューのURL]

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