「オカシュー」さんのページ

総レビュー数: 252レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年07月18日

10点 北斗の拳

80年代、少年ジャンプ黄金時代と呼ばれる漫画好きにとって夢のようだった時代。
その恵まれた環境の中で1つのビッグタイトルが生まれた。

「北斗の拳」・・・日本漫画界に多くの革命をもたらしたこの作品を想い筆を(いやキーボードを)走らせてみたい。

読み切りにおいて人気を博し連載決定、しかし不安要素もある為原作を付けようという事になった。まるで企画物扱い。
しかしそれがこの漫画の偉大な未来を決定する。

原作者、武論尊!熱い男を描かせたら唯一無二の男、武論尊!史村翔の偽名を持ち(偽名ではない)漫画界の平均気温(熱さのね)を島本と上げまくる男、武論尊!
池上遼一の流れをくむ超劇画家、原哲夫と組んだ時その傑作は静かに産声を上げた。

連載開始後、人気上々。その中で漫画慣れしたある意味スレた読者達は何かに気付き始めた。
無骨なストーリーとバイオレンスシーンのその中にある滑稽さ、笑いを見出したのである。「ひでぶ!」「あべし!」その敵役が叫ぶ断末魔の雄たけびは瞬く間に話題になりパロディ化された。

また原作者の、2週先のストーリーは考えて作らないという方針により「原先生も今週までこのトキがニセモノだって知らずに描いてただろ顔のメタモルフォーゼ」事件とか「おいおいこいつ指が6本あるよ」事件とか作為的に起こした訳でないにせよ「北斗の拳」フィーバーをさらに盛り上げる事件が続々起こっていく。

そしてアニメも開始、人気大爆発、ついに北斗の拳はジャンプの看板漫画へ成長したのである。

劇画タッチのバイオレンスバトルは流行となり多くの他誌でいやジャンプ自体でも同系統作品が生まれ消えていった。(いくつかの作品を除き)
「北斗の拳」レベルまでたどり着けない・・・何故か!?

それこそこの作品の非凡な所以、ストーリー漫画とギャグ漫画をミックスしたような芸風ならぬ漫画風にあった。
実はそのギャグ的部分は作画原哲夫の担当であり、そのたぐいまれな笑いのセンスや演出力が発揮される事となる。

そしてその屈指の名シーン「そんなババアがいるか」が生まれたのである。
それに負けまいとするかのように武論尊も感涙エピソードを数々執筆!2人の行く末を憂いレイが鳴らす鐘に拍手を送らぬ者がいただろうか。

かくて北斗の拳はストーリーとギャグの2つの顔を持つ一挙両得
漫画の1つの完成形となった。
その後ついに宿敵ラオウとの決着をみる事となる。

子供から大人まで夢中にさせた偉大な漫画。私は敬意を表してこう叫びたい。
「我が生涯に一片の悔いなし!」もちろん現実において私の人生は悔いだらけである。がこの漫画においてはそう叫べるのである。

しかしおごれるものも久しからず。北斗の拳においてもそれは例外でなく、人気のかげりは少しずつしかし確実に訪れて来るのである。

アインの登場など強敵をださずとも面白さは続くのではと読者を期待させながらも恐るべきパワーインフレはとどまる事を知らず海を越えてからは、体は暗黒空間をめぐり岩は意志をもったかのごとく襲いかかる事となる。
拳法という範疇を大きく外れもはや超能力者の戦いが始まるのである。それは読者の心をも暗黒空間へ引きずり込んでいったのである。

もう1つ北斗の拳没落の要因を挙げておこう。作画の原哲夫が調子に乗ってしまったのである。
収入も増えアシも増えるとその作画力は増大、しかし少年漫画の節度を守る事を忘れてはならなかったのだ。

絵は1コマだけ切り取れば素晴らしいものの描き込み過ぎは漫画自体の読みにくさ、ちびっ子読者の敬遠を招く。
サウザー編あたりからその傾向は顕著にみられ絵は重たく暗くなっていった。
ゆえにドラゴンボールとの人気の差は大きく開いていくのである。

かくてその後物語を一新するも激しいパワーインフレの傷は癒えず、佳作なエピソードではあまりにも熱き男たちを見てきた読者に満足を与える事はできずファンは離れる事となる。

最終回、あのセリフで自らの漫画の人気失墜をもギャグにしたのは作家2人の最後の最後の意地だったのかもしれない。

「お前(北斗の拳)はすでに死んでいる」

所持巻数 全巻


















ナイスレビュー: 5

[投稿:2009-07-25 00:13:59] [修正:2009-07-25 00:13:59] [このレビューのURL]

ひぃぃぃ、コナン君このレビューでアウエィ過ぎる!
でも我が家は全員コナンファンなのでちょびっとフォローさせてくださいませ・・・

コナンはドラえもんやサザエさんと同じ種類の漫画に位置づけられると思います。
それは年をとらない事や基本同じパターンで話が進む事もそうですが一番大事な事があります。

それは対象年齢がすごく限定された漫画だという事です。ほぼ小学生で中学も少し?な感じです。
例えば高校生でドラえもんにハマって夢中な人はめずらしいし、逆にあんな子供だましと言う人もいるくらいです。
でもドラえもんは世界中の子供に愛されてる凄い漫画です。

年齢と共に好みは変わりますし10年続けば小学生は大学生なのです。
昔は面白かったと言うのは漫画が面白くなくなったのではなく読者の嗜好がかわってしまった気がします。(リアルさを求めるようになったり、こまかい設定を気にしだしたり)

この漫画がビッグコミックに載っていたら問題ですが小学生の読む少年サンデーなのだから小学生の間で人気かどうかが重要と思います。

つまり何が言いたいかと言うとこのレビューは読む人も書く人も高校生以上が大半と思うのであまりイジメないで・・
うちの子供が目をキラキラさせながら読んでるもので・・・
物足りなくなった人は小説とかの本格ミステリーでも読めばいいと思うのですが・・・

コナンは(今現在の)小学生の楽しめる推理漫画でありつづけて欲しい。


あと最後に

黒服との決着をつけて、というのはのび太一人前になってドラえもんは未来に帰れよと言ってる事なのでできませんです。

これだけのレベルのトリックを一人で考え続けられるのは恐るべき事で真似できる人は今のとこいないと思います。

それと原作漫画終わるとアニメ再放送ばかりになります!
そんな事になったら全国の子供が泣きます!
(一部のおじさんも泣きます!)

所持巻数 64巻まで




























ナイスレビュー: 5

[投稿:2009-07-19 00:28:40] [修正:2009-07-24 13:41:17] [このレビューのURL]

10点 Shoichi

恐るべき才能とスピードを持ちサマ(イカサマ)が自由自在の男、桜井章一。
実在の人物をモデルにした麻雀漫画。

主人公の周りにいる、麻雀に狂って崩壊していく数々の男たちはとてもリアル。
アカギなど福本麻雀漫画とはまた違った味を持っていて、天とアカギを読み終えたなら次はコレがいいかもしれない。

とりあえず2巻まで読んでもらえればハマると思います。(1巻は誕生編なので)
そして後半、天の裏麻雀大会のような話しまでいけばもうトリコです。

続編も出ており、かなりの良質麻雀漫画。

所持巻数 全巻

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-23 22:31:38] [修正:2009-07-23 22:46:13] [このレビューのURL]

こりゃあ面白い!医者漫画の中では私の中の一番です。

日本の医学界を悪と決めつけ、つっ走る様は中々に小気味よいです。
(でもそんな人たちに私たちは治療してもらってるんだなぁ・・・)

「振り返れば奴がいる」「白い巨塔」「救命病棟24時」「真夜中の雨」などの名作医者テレビドラマが好きな人にもってこいの作品と思います。

このマンガもドラマ化されていて第2シーズンまであります。
これもまたイイ感じで坂口ドラゴンはカッコイイ!

ドラマを先に観ていてネタばれしていて漫画をずっと買っていませんでしたが、そろそろ記憶も薄れてきたので買い集めようかと思っています。

追記
くーっ、読み進めてかなり泣きました。これはワンピース以来かな。泣けるだけの作品は好きではないが、面白くてさらに泣ける作品はお見事と言う他にないです。

テレビドラマも面白いといいましたがその程度ではなかったです。
全巻そろえるしかないか・・・また家が狭くなるな・・・

所持巻数 18巻

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-23 21:54:56] [修正:2009-07-23 21:54:56] [このレビューのURL]

一癖も二癖もある弁護士が活躍する。
面白いのに絵柄で損するタイプの漫画。

この作家の人はかなり下積み生活の長かったような人で、この漫画が売れて(ドラマにもなった)良かったです。
マイナー雑誌などでちょこちょこ見かけていて、AV女優を題材にした漫画はかなり面白かった記憶があります。

コマ割りが小さく内容が詰まっていてとても良い作品です。
私の中ではお宝的作品だったので紹介せずに隠しておきたかったくらいです。

ハズレになる事はまず無いと思いますので興味がわいたらどうぞです。
(テレビドラマも良く出来ていたのでそちらを観るのもアリだと思います)

所持巻数 1巻

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-23 21:38:12] [修正:2009-07-23 21:52:56] [このレビューのURL]

うわ〜っ、コレ変面白いよ!「あずみ」の作者のデビュー作です。
「あずみ」を彷彿させる主人公の剣さばきもセールスポイントだが、泣き笑い戦うを魅せるうまさが処女作でもう小山先生のスタイルとして出来上がっています。

絵柄もまんま「あずみ」です。時代劇なので古さを感じさせない点もグッド!

コメディ部分も小山節炸裂でこんな名作埋もれさせちゃダメだよ〜!
デビルマン、漂流教室と肩を並べる古典の傑作。読んでみて!

所持巻数  全巻




ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-23 00:12:51] [修正:2009-07-23 00:12:51] [このレビューのURL]

パイロットアクション(かな)漫画。

漢(おとこ)を語らせたら右に出る者がいない原作者、史村翔こと武論尊。
そして戦闘機や戦車を描かせたら右に出る者がいない作画、新谷かおる。

二人がまさに相棒となって完成した痛快バディ漫画。
多分二人の相性がすごく良かったんだと思います。

新谷先生は原作無しでも良い作品を描いてますが、この漫画ではお互いが影響しあってさらにいい所にのぼりつめてるなぁという感じがします。

昔は人気あったのになぁ・・・

所持巻数  17巻

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-22 23:39:15] [修正:2009-07-22 23:51:02] [このレビューのURL]

う〜ん、長くなりそうです。でも始めます。

このタイプの漫画は絵が全く興味がわかない漫画でして興味がないから買わない、買ってない漫画はレビューしない方針なのでそこで終わりとなる訳・・・が家にガッツリあります。

妻が大好きで買ってあり家でよく「新刊〜新刊まだ〜」とうなっています。(何かよく休載するらしい)

妻が先日このサイトでナナのレビューを見てその厳しさにブチ切れていたので、よしナナの応援レビューを書こうと思い立ちました。
妻の意見を主軸にレビューしてみたいと思います。(なんじゃ、それ)

コレこのサイトで時々見かける逆転現象漫画ですね。(世間一般では人気なのにこのレビューサイトの中だけ何かボロカスに言われてる感じの事)
妻いわく「男は読まなくていいんじゃい、こりゃ女の漫画じゃい!」だそうです。

この漫画のポイントはハチの行動が理解できてハチに感情移入できるかどうかだそうで、男にはまず無理だそうです。
(私も途中で挫折しました)

確かに感情移入できない人がストーリーだけ追っていけば不道徳なだけの漫画に映るのかもしれません。

まぁ強引に結論に持っていくとしたら、
「みんながマズイマズイって言ってんならそりゃ料理の味に問題があるだろうけど、世間の多くの人はおいしいって言ってんだからそれをマズイって言うのはあなたの味覚の問題か単に好き嫌いの問題でしょーっ」って事みたいな気がします。

料理も本格的な料理だけでなく女性向け料理やお子様ランチもあります。
「女、子供の料理」と鼻で笑うのか、女性や子供の側に立って作られた考え抜かれた料理と解釈するのか・・・その違いかもしれませんね。

本当に漫画って男女で好き嫌いが分かれる事多いです。
なにしろ私の妻はあの名作ジョジョを「ゴゴゴの漫画」と評し一刀両断した人ですから・・・

昔知り合いが「男からみると少女漫画はほぼ恋愛だけのマンガで女からみると少年漫画はほぼバトルだけのマンガ」と言っていましたが案外核心を突いているような・・・

所持巻数  21巻(私は全巻は読めていません・・・)



















ナイスレビュー: 6

[投稿:2009-07-22 21:39:38] [修正:2009-07-22 21:39:38] [このレビューのURL]

10点 寄生獣

一度レビューを書きかけて途中でやめてました。
もう完璧すぎて書く事が無いのです。

漫画はヒットして講談社の賞も受賞。
自分も含めて濃い〜い人々の集まりのこんなレビューサイトでも高い人気を誇る。

私自身も何度も読み返した大好きな作品でもう名実ともに極まっているんじゃないでしょうか。

他の人も言ってますが気になるのは背景が弱いくらいだし。
(もちろんたいした事じゃあないし)

それじゃ、くやしい?ので1つくらいアラ探しを・・・
敵の合体寄生獣から車で逃げるシーン、あれはターミネーター2ですよね?パクリ程ではないが影響が大きくでてると思います。

よーし、一矢報いたぞ。(意味不明)

所持巻数 全巻

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-22 21:15:30] [修正:2009-07-22 21:28:43] [このレビューのURL]

この作品に出合っていろいろ社会の事をかんがえるようになりました。すべての意見に賛成する訳じゃないけど胸に突き刺さる言葉が飛んでくる時があります。

何よりも殺されかけたり、アシが失踪したり何かこの先生漫画描くのに命かけています!
そんな漫画家ふつーいないでしょ・・・

いくらかフィクションも交えながらそんな自分の行く道を描きなぐるエッセイ風漫画、小林先生はカブいています!

新しいジャンルの漫画をこの人はまた一つ創造したなぁと思います。
けどこの道を続いて行ける人はなかなか現れないでしょう。(険しすぎる)

世の中いろいろ大事な事に気付かしてくれる漫画ではありますが、セリフは多めなのでデスノートが余裕で読めるくらいの方にお薦めします。

もう第3シリーズに突入してますね。すごい人気だなぁ・・

所持巻数 全巻

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-07-22 20:55:15] [修正:2009-07-22 21:13:39] [このレビューのURL]