「いーらび」さんのページ

総レビュー数: 38レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年04月15日

5点 GANTZ

「けいちゃーん」

「たえちゃーん」

叫びあって一冊終了。

何とかして欲しい今日この頃。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-02 17:40:14] [修正:2013-04-02 17:40:14] [このレビューのURL]

「やっと届いた」ところですっぱり終わっていれば10点なのに。
『君に届け』というタイトルも活きるのに。
最高の少女漫画になったのに。

想いが届く前には、こそばゆくて心地よかった風早と爽子のやり取りに
今どうしようもなくイライラしてしまうのは何故でしょう。


 

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-04-02 17:30:59] [修正:2013-04-02 17:30:59] [このレビューのURL]

描かれている独特の世界観には惹き込まれる物があるが、
精神世界に酔い過ぎた様な無駄を所々に感じた。

何よりも、登場人物が沢山いる割に惚れ込めるキャラが殆どいない。
というより、キャラの描き方が苦手。
BLには虫唾が走る。
ゆえのつまらなさと物足りなさが終始気になった。

ただ、輪という少年の描き方は素晴らしい。


萩尾望都の『11人いる!』から設定を多少拝借していると思えてならない。


 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-01 14:45:05] [修正:2013-04-01 14:45:05] [このレビューのURL]

9点 LIAR GAME

頭脳明晰で冷静沈着な秋山。お馬鹿で感情的な直。
真逆の性質の男女が、志同じく助け合う姿がいい。

ゲーム上でも精神的には常に2人セット。
負債を背負って、運命を共にする方法を選ぶところなんかも、
そこらの少女漫画よりよっぽど精神的結び付きが描けていると思う。
かといって馴れ合わず、一定の距離感のある微妙な関係。

直がお人好し過ぎてイラッとくる場面は多々あるものの、いやだからこそ、
それをどっしりサポートしてくれる秋山の魅力が光る。

しかし毎度毎度、よくこんな面白いゲームを。
密輸ゲーム?感染ゲーム?どこからそんな発想が。こんな椅子取りゲームは前代未聞。

ゲーム進行上刻々と変化する状況を、対戦相手の心理描写や策略も踏まえながら丁寧に追っていく
やり方は、単純に良く出来ていると思う。臨場感があって読者も楽しめる。

ついでにみんな「はあっ!?」の表情がイイ。
特にフクナガとヨコヤ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-05 18:05:07] [修正:2010-11-15 17:40:11] [このレビューのURL]

9点 ねじ式

このとりとめのなさを一つの作品として書き落としているところが、何とも文学的。
他の誰にも真似出来ない独特の世界観。
さながら泉鏡花。

一見、他人にはわけの分からないものに映る心の断片、いわば自分の中だけで完結していた物を、
漫画として公にさらした感性には、評価すべき光るものがある。

読後にぼんやり残る後味は、まるで難解な文学でも読んだかのよう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-11 18:07:08] [修正:2010-11-11 18:07:08] [このレビューのURL]

この手のよくある漫画の中では、芯がしっかりしていて面白い方だと思う。
キャラの志が高く、話にも惹きこまれる。
ただ魅力はあるものの、今ひとつ足りなかったのが残念。

善悪も良く描けていて、しっかりと作り込まれた世界ではあるが、
多くの登場人物が、各々今どこにいて何の目的で動いているのか、といった描写が弱い。
ホムンクルス中心になり過ぎて、当初の目的がブレていくのも気になる。
折角魅力的なキャラが多いのに、活かしきれていないところも然り、全体的に薄い印象。
(どうしても『からくりサーカス』とリンクさせてしまうためか、比較するとその薄さが際立つ。)

独りよがりな運びが気になり出したと思ったら、途中からそれがどんどん加速して、
気が付いたら終わっていたという感じ。

単純に面白いが、もう一歩を期待出来た話だけに残念。

巻末の四コマこそ傑作である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-29 12:05:11] [修正:2010-09-29 12:06:54] [このレビューのURL]

個人的に一番好きな手塚作品。

三つ目族が残した遺産を、その末裔写楽が、
桁外れの知能「第三の目」で読み解いていく。

彼の存在そのものが時にとんでもないことを巻き起こすが、
その常人離れした頭脳、発言、行動がとにかくブラックユーモアに溢れていて魅力的。
ドジで可愛い、いじめられっこの絆創膏写楽が、悪い三つ目写楽になった途端、
同級生への仕返しをクールにやってのけるところなんか痛快の極み。
あのギャップが堪らない。

遺産を狙う愚かな現代人と対比され、冷徹にすら映る三つ目写楽だが、
実はとっても人間的というところも憎めない。

全編が古代遺跡に絡む冒険で、知的好奇心をくすぐられて面白い。
そこかしこに古代人のメッセージも織り交ぜられ、考えさせられる。

主人公写楽保介とヒロイン和登千代子の名前を、
シャーロック・ホームズとワトソン博士から拝借したというセンスも流石。
名コンビ。

「アブドルダムラル、オムニスノムニス、ベルエスホリマク!我とともに来たり、我とともに滅ぶべし!」
三つ目写楽が、赤い矢印を呼ぶこの決め台詞が好き。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-24 17:48:07] [修正:2010-09-24 17:51:06] [このレビューのURL]

『シャーロック・ホームズ』のように、
これは小説として読んだ方が、格段に面白い。

というのも、原作の出来が秀逸な割に、漫画の視覚的面白さが足りない。
はっきり言って、この作品に絵はいらない。
各々の想像力で自由に世界を構築していく方が、数倍は楽しめるだろう。

表情も動きも運びも単調で退屈。
これでは漫画として表現したことが無意味。

考古学や、外国(主にヨーロッパ)の文化的価値観など、目新しい話題が豊富なところや、
ウィットに富んだ人間同士のやり取りが、簡潔で素晴らしいだけに非常に残念。

個人的には終始物足りなさを感じた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-22 19:12:27] [修正:2010-09-22 19:12:27] [このレビューのURL]

『犬夜叉』に続いてこれ。
最近の高橋留美子には、全くもって衰えしか感じない。
それ程にこれは酷い。

まずヒロインに可愛げがないのが致命的。
六道に対しても、とる態度がいちいち癇に障る上、
何を考えているのか何をしたいのかも伝わらない。
全く可愛くないのに「かわいい」の描写には閉口するばかりで。
作者の独りよがりに終始ついていけない。

戦闘シーンにも何ら緊迫感が無く、そもそも必然性が無いから
何がどうしてこうなのかという作品の根本に入り込めない。

その上、肝心な熱意が感じられない。
生活かかった崖っぷちの、必死でがむしゃらな、そんな若さ
から生まれ出る名作の匂いがまるで無い。

余生を漫画で…?もはや自堕落にしか感じられない。

この程度の物を、
これからもサンデーで延々と連載していくこと自体疑問。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-05 15:23:45] [修正:2010-09-06 12:51:25] [このレビューのURL]

10点 まんが道

志を同じくする2人が出逢い、切磋琢磨し合い、
人との関わりに助けられながら漫画家になっていく過程。
その全てが不思議なまでに運命的で面白い。

満賀と才野の血の滲む様な努力に、「本気」の凄さを思い知らされる。
好きで描いていた頃とは明らかに違う、締め切りに追われるプロの厳しさ。
裏には想像を絶する努力があったということに驚かされる。

生半可な覚悟では到底歩めない『まんが道』を、
2人で支え合って進む様が微笑ましい。

よほど仲が良くなければ、出来ない芸当である筈の合作。
それを自然に継続していく姿は、羨ましくなる程に清々しい。

2人で1人となって漫画に人生を捧げた、正に不屈の『まんが道』。
その生き様には学ぶものが多々ある。

そして忘れることが出来ないのが、手塚治虫の存在。
独り雲の上を突き進んでいた神様。
多くの漫画少年たちに夢を与え、今日の礎を築いたその偉大さが、改めて身に沁みる。
彼の功績なしに漫画は語れない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-01 19:17:34] [修正:2010-09-03 17:40:23] [このレビューのURL]