「霧立」さんのページ

総レビュー数: 33レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年05月13日

8?9巻くらいを境に緩やかに変質していった作品。
後半になるに従って、Monsterなどにも見られるようになった
人情話が多くなり、キートンもどんどん感情豊かになっていく。
寝ぼけたようだった目つきも、力がこもってきている。
こちらのほうが浦沢らしいと言えばらしいのだろうが、
個人的には初期のころの、より淡々としたストーリーのほうが
味わいがあってよかった。キートンも何を考えているか
わからないような飄々とした立ち振る舞いでありながら
それが周りを引きつけていく力にもなっているあたり、
とても楽しめたのだが、このあたり、原作者との距離感も関係して
いるのだろうか。
前半だけなら9点または10点だった作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-05-13 11:01:41] [修正:2010-05-13 11:01:41] [このレビューのURL]