「霧立」さんのページ

総レビュー数: 33レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年05月13日

よくあるサバイバル物に能力バトルをミックスさせた感じの漫画。点数は低めですが実は割と楽しく読んでます。
特徴的なのがサバイバルが一年というスパンの為、「日常の緩さ」が並行していること。古いですがガンパレードマーチのような日常と戦闘のミックス感が個人的には好きです。
これをメリハリと捉えるかダレと捉えるかは好みの分かれるところで、常に緊張感があり、人が死ぬ辛さや無常観などをよりリアルに感じたい人にはオススメできません。
点数に関してはヤマの設定とか主人公の秘密とかその辺がちょっとごちゃごちゃし過ぎなので基本的なオススメ作品6点から1点減点で。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-26 12:55:59] [修正:2015-05-26 12:55:59] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

序盤は面白かったのだが、巻数を重ねる毎に気になる点が目立ち始めた。
くどいくらい詰め込んだ人間関係、流れ作業のようにカップリングされていくキャラクター達、財閥だヤクザだ令嬢だ使用人だのの現実離れしたキャラ設定、引きこもり解消の御都合主義…
随所に熱くなれる台詞や展開もある。それはいい。ただそれが共感として心に響く為にはやはりある程度のリアリティも伴う必要があることを知って欲しいのだが。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-09-24 10:30:23] [修正:2014-09-24 10:30:23] [このレビューのURL]

ウンチクとしては面白い題材だし、勉強になる部分も沢山ある。
しかし、それらの多くは教授の長セリフで済まされており、
実際のストーリーにうまく組み込めていない。それが
読者に「読解」を強いる形となっており、敬遠されることも
あるのだろう。テーマは面白いだけにもったいないと思う。

また、人間のキャラクターが掘り下げられていないため、
彼らの葛藤や導き出す結論に感慨がわかない(割とどうでもいい)。
正直、菌たちのキャラや小話の方がよっぽど面白いので、この漫画が
作者のいう「ユルユルダラダラ」なものであるのなら、
むしろ中途半端な人間ドラマはいらないのです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-23 22:30:27] [修正:2013-02-23 22:30:27] [このレビューのURL]

サーカス団の日常が中心のサーカス編と
自動人形との戦いを描くからくり編。
それぞれに散りばめられた伏線をきっちり回収しつつ
一つの流れにまとめていくという構想はとても面白く、
また圧倒的なキャラクターの存在感と描写力で
見る者を引き付けてやまない、すばらしい作品でした。
…途中までは。

多くのレビューが黒賀村編からのダレを
指摘しています。自分ももちろん同感なのですが
個人的に一番がっかりしたのは最後を結局
「バトル」で決着させたことです。

二つの話がシンクロする前までは、からくり編の
悲劇を最終的に救うのはサーカス編だと思っていました。
力ずくのバトルで決着をみるのではなく、
サーカスを通じた幾多のエピソードを経て、
エレオノールの見せる笑顔がきっとすべてを氷解させると。
「世界を救うのなんて、案外こんなもの」なんて
仕掛けをこの作者ならきっと見せてくれたはずと今でも
信じています。

結局は両編のキャラクターを巻き込んでバトルに突入した
訳ですが、どうみても戦闘スペックに差がありすぎる
サーカス団連中が無理くりバトルをしている展開と、
そもそも戦闘的カタルシスはサハラ編でピークに
達していたことも相まって、後半の崩れ具合は連載時見ていて
とても辛いものがありました。

それでも前半部だけでも読む価値はありますので、読んでほしい
作品ではあります。
パウルマン&アンゼルムス戦は正直泣きました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-11-13 15:54:06] [修正:2010-11-13 15:54:06] [このレビューのURL]