「jdf54j」さんのページ

総レビュー数: 96レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年10月07日

ネットでネタになっていたコマが面白くて購入。
ただのネタ漫画と思ってたらとんでもない。
文学に近いと言うと褒めすぎですが
なんせ本当に普通の社会人が飯食べて、どうでもいい感想述べてるだけの
超マイナー誌連載の古い漫画がこれだけ人気あるんですから
あの空気に惹かれる読者が多いのでしょう。(amazonには大量の
レビューがあります)
全くといっていいほど内容ナシなのに、読み返したくなるという…
一言で言えば、ニヒルでおちゃめなオジサンと全国を旅してる
気分になれる漫画…?

この原作者と漫画家のコンビでないと表現できない作品ですかね。

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[投稿:2010-09-22 05:47:14] [修正:2011-03-07 08:38:15] [このレビューのURL]

体験談そのものにも興味がひかれる所ですが、(ホームレスとは
都内でサバイバル生活してるようなもの。冬に腐ったリンゴを
触ると暖かいらしい・・・色々知れました)
軽いノリというより、本来気にかけるべき出来事をおざなりに
扱ってしまう所は、SF独特の不安定な世界観を表現できていると
思います。
世にも奇妙な物語のあの雰囲気?に似てる気がします。

受賞も多いわけですが、評価のされかたがガロ系とかのアングラに
人気が出たカンジで、人によって好き嫌いが分かれます。

第34回日本漫画家協会賞大賞,
平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞
第37回日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門
第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-24 02:36:56] [修正:2010-12-27 00:19:18] [このレビューのURL]

独自のSF設定をあまさず活かした、表紙のカレとその嫁を
中心に話が進む群像劇。
良くも悪くもジャンプ作家なのか、常に感情のパロメーターが
喜怒哀楽のどれかに振り切れてます。良く言えば熱血、
悪く言えば単純。感情の切り替えが早いというか・・・
極限状態において、人はどのような行動に出るのかという
思考実験を見てるようでもあります。
強固な独裁体制とマインドコントロールのおかげで
モブだろうが普通の人間はまず出てきません。
人情話も堂に入ってて嫌味じゃないですが、上手いってのとは違います
主役の彼は犯罪者ながら歴戦の英雄ということで
軍事の知識があり、機転も利く無双キャラですが、
殺陣が迫力ある上見やすく戦闘を見ていてスッキリします。
20巻とおしてダレずに読める漫画はコレかキングダムしか
思いつきませんが、一つ何かつきぬけた要素があれば・・・と思いました。
シグルイ好きな人は楽しめるんじゃないですかね。

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[投稿:2010-12-20 23:16:58] [修正:2010-12-20 23:16:58] [このレビューのURL]

70年代も終わり。そんな頃?福々軒のウェイトレス、カナエカナコは
コミュニケーション能力ほとんどゼロ。そんなカナコと
わりと人生下手、かもしれない人々による、ペーソスあふれる
キュートなボンヤリ物語。ヒネヤ商店街は今日もにぎやか。(帯より)
作者は元々劇団員だったそうで、作風にそれがよくでてる。
日常の小道具だけでも、こんなユーモアに富んだ話が作れるんだなあ
としみじみ。WEBでも数話閲覧可。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-09-29 22:55:22] [修正:2012-09-29 22:55:22] [このレビューのURL]

徐々に若返っていく祖母の日常を描いた表題作は、ページの約半分使用した
全4話構成。他は1話読みきりの短編になる。前作と同じくコマを
見ているだけでも楽しい。特に影の描き方が独特。話自体エンタメ
してるんだけど、真面目になりすぎないようちょいちょいシュールな
ギャグを入れている。アングラ系作品群の中ではかなり読みやすい方なので
変わった漫画が読みたい人はどうぞ。女の子はかわいい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-12 21:50:55] [修正:2012-05-12 21:54:30] [このレビューのURL]

文化庁メディア芸術祭で今年の新人賞入選作。端的に言うとガロ系。
簡略化された線なのに絵がうまいと感じるのは陰影のつけ方が
しっかりしてるから?よくわからんが魅かれる絵なのは間違いない。
意外と話の方も因果関係がきちんとあって、いわゆるシュールとは違い
それ単体でも読み物として読める。絵と話があいまって
かなり独自の世界観を構築している。ちなみに短編集です。
ストーリー物描いて欲しい所。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-29 09:35:29] [修正:2012-04-29 09:36:22] [このレビューのURL]

ココでの点数が高かったので購入した所、これは久々のヒット作。
1話からトップギアの怒涛の展開で引き込まれた。
完全な未来予知が起るとどうなってしまうのか?という古典の命題
に対して真っ向から挑んだ内容であると思う。
ただ最初は生活感があり活き活きとしていたキャラクターが、
無駄を削ったストーリー展開で(中身は濃いが)
徐々に哲学を漫画で解説するための狂言回しのようになってきて、
ピッピ以外のキャラを好きにはなれなかったのが残念。
1巻は地震を予知するためだけに作り出されたアンドロイドピッピが
自我を持ったため、全知全能となった(っぽい)ピッピの預言の真偽が
わからず振り回される展開になる感じで終了。
最後のセリフで大きく出たけど収集つくのかな?
あんなラストを見せられたら2巻を買わざるをえない。
でも休載中。辛い・・・
どうでもいいけどピッピのデザインは魅力的

やっと2巻が発売。新たな要素が加わって、SFになるのか
オカルトになるのか、先の展開が読めなくなった。
点数上げました。無事完結を祈る

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-26 04:16:46] [修正:2012-04-10 11:09:11] [このレビューのURL]

無名作家の短編集にもかかわらず14回も重版された、知る人ぞ知る名作。
6作品が収録されているが、どれも話が練りこまれており
週刊少年ジャンプで連載されていたとはとても思えない程の
ハイクオリティー。絵柄は少年漫画だが、誰もが経験した上手く言葉に
できない思春期の思いを漫画で表現した、そんな漫画。
アワーズやフラッパー辺りで連載してそうな内容なんだけど
これはモラトリアム期真っ只中のジャンプ読者に是非読んでいただきたい。

特筆すべきは表題作の七つの海。大人になりたくない小学生の思いと
子供に戻りたい祖父の思いが、七つの海というゲームソフトを通じて
絡み合い、除々にスライドしていく構成力、思春期の
割り切れない思いと大人への成長、読んでいて切なくなる。
現役の漫画と比べ、オチが淡白なのが唯一の欠点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-29 01:21:19] [修正:2012-04-10 11:08:48] [このレビューのURL]

1巻発売を祝して。投稿作品がチャンピオン編集長や漫画家から
絶賛された事で、デビュー前からある界隈ではちょっと名の知れた人の
初単行本。主に女子中高生が主人公の、ハッピーでダウナーな
オムニバスストーリー。基本キャラは1話使い捨て。
だいたい朗らかな雰囲気のかけあい漫才から話は始まるのだが、相手を
ストーカー呼ばわりしてた自分が実はストーカーだったとか、
最後まで読んでどの回も実はこういう話だったのかと
裏切られる展開がいい。
会話は基本ボケツッコミなんだけど、色々引き出しがある中で言葉を選んでるのが読んでてわかる。
引き合いに出してなんだが、センスが良くなった
久米田先生のような、若干丸尾末広の世界観が入ってる、
そんな日常系ギャグ?漫画
この手の漫画はコミックビーム系が引き受けるのが常だが
チャンピオンは懐が深いなあ。あと絵柄がかわいい

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 21:04:53] [修正:2012-04-10 11:08:26] [このレビューのURL]

7点 度胸星

火星で遭難した調査員が謎の生命体?に対して孤軍奮闘する話と、
地球での火星行き宇宙船のクルーの育成から出発までの話
(終盤でもう一つ話が増える)
が平行して進む。4巻と少ないながらそれぞれの登場人物の成長が
見て取れて良かった。最初は主役が3人いるように見えるが
3人の話が1つに収束して行き、話が進むにつれ
一番地味だった主人公の度胸にスポットライトが当たるという展開は
読んでてカタルシスを感じた。
訓練自体は他の漫画でもよく見かける設定だが、訓練生に変わり者が
多く、オチも捻ってくるので飽きずに読めた。

俺達の戦いはこれからだ的な終わり方だけど、複線は全部回収したし
この後は度胸が普通にテセラックのデータを持って火星から帰ってきて
お仕舞いじゃないかな。打ち切りに見えるけど特に不満ナシ。
テセラックは単に未開の惑星にいた未知の生物という存在なのかと。
こいつがいたから火星に行く意味が出てきたので、役割は十分果たしたと
思う。

純粋なSFだが難解な設定はほぼ無いので、総じて万人が楽しめる名作
と言える。購入するなら文庫版で十分かと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-29 10:52:05] [修正:2012-02-07 20:34:38] [このレビューのURL]