「ててむ」さんのページ

総レビュー数: 30レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年08月13日

[ネタバレあり]

前もって書いておくと、過去のレビューアーの方々のおっしゃる通り、この作品は感性に訴えかけるものであり、受け取り方は様々だと思います。
以下には、本書の帯に書いてある紹介文の抜粋と個人的な感想と解釈(過度にネタバレ)をまとめたいと思います。

「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交錯する―。
子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生・・・・・・あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。

読後の感想としてはとても面白かったです。残酷だけど幻想的な世界観を魅せる作者の技量が光ります。直感的に面白いんだけど、一回ではこの話はなんだったのかよくわからずにモヤモヤしたものが残り、ついもう一回読んでしまうといった感じです。
あくまでも個人的な解釈としては、
「たとえ世の中が普遍的に不毛で残酷なものだったとしても自分の人生がどうなるかを決めるのはは自分自身だ。だから―卑怯者の君へ、怠け者の君へ、嘘つきの君へ、臆病者の君へ、強い意志を持ちな。もっともっと強い意志を。いつまでもお前の寝たふりが通用すると思うなよ。」
といった感じの内容じゃないかと考えています。同作者の作品「ソラニン」を別方向から描いたもののような気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-14 02:22:00] [修正:2007-08-14 02:37:37] [このレビューのURL]

内容はモラトリアムの終わりを甘酸っぱい恋と絡めて書いたような感じです。
ソラニンとはジャガイモの芽とかに含まれる毒素の名前です。
本作の中でも放置していくジャガイモから芽が伸びていく描写があるように本作を読む上で重要な要素となります(ちなみに主人公の彼氏の苗字が種田、主人公の名前が芽衣子です)。
以下は本作で登場する楽曲『ソラニン』の歌詞の一節。

たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もうさよならなんだ

シンプルに読んでも十分面白いし、深読みしても面白い。
そんな青春漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-14 00:32:58] [修正:2007-08-14 02:36:47] [このレビューのURL]

8点 HELLSING

異端の漫画。ブラム・ストーカーの小説よろしく吸血鬼狩りとしての話からストーリーは始まるのだが、この漫画の肝はストーリー如何よりも世界観の持つ独特の雰囲気にある。というのも、他の方のレビューにあるように何もかもが狂っている。画力による視覚的なものがどうということではない。ヒラコーによる独特の狂った語り口がキャラクターに生み出す病的なまでの個性は計り知れない。一般の感性を持つ人間は敵味方共に存在せず狂気に魅入られた者共が戦争を繰り広げていく。この漫画にあるのは混沌とした中に渦巻いている混乱である。
普通の漫画では物足りないという人は一度平野節に毒されてみてはどうだろう。カバーの下にあるおまけ絵だけでもかなり癖が強い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-31 06:40:54] [修正:2007-08-31 06:40:54] [このレビューのURL]

グラップラーの頃のバキは面白かったですよ。
どの戦いもベストバウトって感じで格闘漫画の神様が降臨してた感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-14 04:46:39] [修正:2007-08-14 04:46:39] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

原作を圧倒的にアレンジした時代活劇。殺陣をここまで描ききれる漫画家はそうはいないのではないでしょうか。内臓を飛び散らす眼球をえぐる等のグロテスク表現も多々ありますが、読者を引き込んで止まない剣士達の命の遣り取りの前では異様な狂気の中に美さえ見出してしまいます。武士道は死狂ひなり――。

(ところで余談ですが、なぜ牛股師範はあんなに虎眼先生にいじめられるのでしょうか。萌えさえ見出せそうです。また、このシグルイという漫画は何気に木多先生の喧嘩商売という作品で結構ネタにされている漫画だったりもします。)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-13 22:56:47] [修正:2007-08-14 02:39:17] [このレビューのURL]

前作あずまんが大王でも有名なあずまきよひこ氏による作品で、2006年には文化庁メディア芸術祭で賞を受賞しています。
本作は、何気ない日常を子供の視点から描いたもので、簡単に言えばクレヨンしんちゃんのような作品です。読後に爽やかな気分を与えてくれる作品ですが、同時にささやかなことに感動を覚えていた子供の頃の心を失ってしまった自分を再認識して少し物悲しくなったりもします。名作です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-08-13 23:10:22] [修正:2007-08-14 02:38:44] [このレビューのURL]

麻雀漫画の金字塔。
1巻は何を書きたいのか方向が定まらずふらふらした感じでしたが、赤木しげるという名キャラクターの登場で一本筋の通った麻雀漫画へと生まれ変わります。最近やけに展開の遅いアカギやカイジと比べると明らかにスピード感や場の緊張感が違います。明言だらけで文句なしに面白い。麻雀打ちには必読です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-13 23:21:50] [修正:2007-08-14 02:38:05] [このレビューのURL]

ダークファンタジーと銘打たれてはいるがそこまでダークといえる内容ではなく、ただのファンタジーといったほうが無難かもしれない。話の内容はシンプルで骨のあるよい出来なのだが、荒川さんの描く丸みのある線はほんのりした描写には凄く合うのだが緊張感というか迫力のある絵を描くことは十分にできていない気がする。また7巻以降のストーリーが少し惰性になってきている感じがするのと、アニメ版の最終回を超える話にこの漫画版(原作)が仕上げられるかというのが個人的な疑問点である。だが伏線はなかなかいい具合に張り終えつつあり、これまでのストーリー展開からして可能性を多分に残した作品であるので、うしおととらみたく最終回に迫る頃に怒濤の展開がやってくるのを楽しみにしていたいと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-08-31 07:23:12] [修正:2007-08-31 07:29:25] [このレビューのURL]

7点 PLUTO

この作品を鉄腕アトムとして見てはいけない。原作は鉄腕アトムだったかもしれないが、この作品は既に浦沢作品のPLUTOだ。原作をリスペクトし、しかしそのまま描くのではなく非常に大胆なアレンジを加えた結果、「地上最大のロボット」は「PLUTO」として生まれ変わった。謎めいた話の展開を緊張感を維持したまま進めていけるのは作者の技量あってこそだと思う。
ただ、イラク戦争を間接的に批判したような描写があるが(あるキャラの顔がフセイン)これはやりすぎかなと個人的に思った。
しかし、良作に変わりはないだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-31 07:04:42] [修正:2007-08-31 07:06:45] [このレビューのURL]

6点 GANTZ

あばれんぼう星人・おこりんぼう星人編までは面白かった。
吸血鬼が出てきた辺りからなんだかなぁ・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-14 04:09:15] [修正:2007-08-14 04:09:15] [このレビューのURL]

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