「」さんのページ
6点 Ordinary±
この作品自体はヨルムンガンドに比べ専門用語が少なく、あっても分かりやすく説明されているので、銃器の知識が無くても、読みやすくなっている。
絵は安定感が少し欠けていたが、気にするほどでもない。
ストーリー自体は非常にシンプル。最低限の設定と、最低限のキャラクター。無駄が無くてすっきりとして、非常にクールでミステリアスな雰囲気が漂う。ただ悲しいことに、唯一懸念すべき所は、その非常にシンプルな設定だろう。そのシンプルさ故に、展開に一定の境界線が出来てしまっている。そのため、主人公及びキャラクターがやることなすこと全てに意外性が欠けてしまっている
ただ、この独特な雰囲気に魅了される読者も少なくないだろう。特にクールなガンアクションが読みたい人にはお勧めだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-23 19:34:49] [修正:2010-02-23 19:38:41] [このレビューのURL]
7点 D-LIVE!!
スプリガンやARMS等の過去の皆川作品とは毛色が違い、数話完結のオムニバス形式の作品のため、手軽に暇つぶし感覚で読める作品。
とは言え、皆川先生の高レベルな作画で様々なメカや派手なアクションをお腹いっぱい拝める点は非常に贅沢で、手元に全巻置いておきたくなるタイトルだと思います。
週間連載にも関わらずこれほどの作画のクオリティを維持し、当然のように格好良い構図や演出を描きまくる皆川先生は業界屈指の “絵で魅せることのできる漫画家”なんだと再認識させられる一本です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-23 10:54:45] [修正:2010-02-23 10:54:45] [このレビューのURL]
10点 ARIA
ホントにホントに素敵なマンガだと思います。
読んでいてものすごく幸せな気持ちになれたし、読み終わった後は自分の日常や人生に対する考え方が変わっていました。
ここまで自分の精神に影響したマンガは今まで読んだことがなかった気がします。
『AQUA』とあわせて10点
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-23 00:24:27] [修正:2010-02-23 00:26:01] [このレビューのURL]
ファーストガンダムにはずいぶん散財させられたが、実は肝心のアニメはあまりよく覚えていません。もうずいぶん前ですし。という状態で読んだら、いろいろ記憶がよみがえったり、知りたかったことが知ることができたりと、夢中になってしまい、一気読みしてしまいました。ガンダムという作品を再認識するには最高の触媒だと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-23 00:00:19] [修正:2010-02-23 00:00:19] [このレビューのURL]
8点 狼の口 ヴォルフスムント
※レビューは「シグルイ」に対する言及多数
久しぶりに漫画をジャケ買いした。全身を甲冑で覆い表情を一切感じさせない不気味な騎士が読者に向けて槍を突き立てるという不吉なカバーイラストにまずやられた。西洋中世を舞台にした活劇というのも好みだったのでジャケ買いに及んでみた次第だ。
どうやら中世”風”のファンタジーではなく、14世紀初頭のアルプス地方の争乱を描いた歴史ロマンらしかった。第一話を読み始めると、気高く美しくツンデレな亡国のお姫様と彼女を護る寡黙で屈強な騎士の逃避行が描かれていた。ああなるほど、そういう騎士道ロマンなんだな。うん、それなりに面白そうだ…。
ところが第一話を読み終わるや、そんな第一印象は見事にたたき壊されていた。な、な、な、なんという展開!この作品の意図する所とは?これはもしかして、あの残酷無惨時代劇漫画「シグルイ」の西洋版か?いずれにしても、とてつもない作品に巡り会ってしまった!
物語はオーストリア公国ハプスブルク家の圧政に対するアルプス地方の抵抗運動を下敷きに描かれる。タイトルにもある「狼の口」とは、アルプス地方からイタリアへと通じる関所の事で、物語はこの難攻不落の関所を突破しようと試みる反ハプスブルク勢力のドラマとなっている。
しかし、狼の口に自ら飛び込む獲物の運命は決まっている。狼の口は一切の例外を認めず下される無慈悲な死の運命の象徴であり、かの関所をあずかる一見柔和な優男の代官ヴォルフォラム(一応主人公か?)は、冷徹非情な死神そのものとして異様な存在感を放っている。
「笑いは本来攻撃的なもの」とかのシグルイにはあったが、このヴォルフォラムが”獲物”を前にして口元をニヤリと歪ませる際の不穏さは筆舌に屈しがたい。物語全体の通奏底音として、終始こんな異様な迫力が作品を支えている。
では残酷で重苦しくて読みにくいかと言われれば、必ずしもそうではない。キャラデザインなんかはかなり今風で女性キャラも美しいし、過剰にスプラッタ趣味の残虐表現は抑えられているので内蔵とか目鼻とかが飛び散るような表現が苦手な人も読めるだろう。一方で絵柄はかなり特徴的で個性がある。黒と白のコントラストが鮮やかで輪郭は力強く、中世の木版画を思わせる絵柄であり、作品の雰囲気にもよく合っている。
表現に関してもう一つ注目したいのは「血」や「涙」といった感情表現と結びつく体液が、非情に”重み”を持って描かれている点だろう。これはこの作品のテーマにも結びつくものが感じられる。中世人にとって血と涙は、我々現代人が考える以上に重要な意味を持つイコンであった。
上の方で自分はこの漫画を「西洋版シグルイ」と言った。確かに一話を読み終えた時はそう感じたが、第一巻を読み終えた頃にはそんな第一印象は次第に変化しつつある。 「残酷な死の宿命にはかなく翻弄される人々」というモチーフは共通しているが、シグルイが空しさや諦観を感じさせるのに対してこちらの狼の口は、たとえ幾重の屍を積み重ねようともどれだけ血や涙を流そうとも、それでもなおあがき続ける強烈な前進への意志が感じられる。シグルイが様々な登場人物やプロットを用いつつも最終的には一対の剣士達の宿命・因果に収斂していくのに対し、本作の物語はいずれ大きな歴史的なうねりにまで拡大していく事が予感される。
第一巻収録の最終話である第三話では、狼の口の象徴する死の運命に、ほんのわずかだが綻びが穿たれた。いずれこの綻びは次第に大きなものとなり、物語を前へ前へと押し進めていく事となるだろう。そこに神の意志のようなものまで表現させる事ができたなら、本作は真の傑作となる、かも知れない。
前門の虎後門の狼、今後が楽しみな残酷無惨活劇である。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-22 00:17:05] [修正:2010-02-22 23:12:40] [このレビューのURL]
5点 漂流ネットカフェ
タイトルから想像した通り
完全に漂流教室のオマージュ
元ネタの漂流教室は極限の中に置かれた人間の本性と少年たちの成長が
主題となっていたような記憶がありますが、
本作は本性(主に性欲)ばっかり描かれています。
作品のモチーフとして「性」を選ぶことが多い作家さんなので
そのことを理解していないと、愚劣なだけの作品に見えてしまうかも
いや、実際そういう面があることは否定しませんが。
前述したように漂流教室の焼き直しである。そのせいかどうかは知らないが
特異な状況に置かれた登場人物たちの今後に興味が沸かない
漂流した途端に理性のタガがぶっ飛んじゃう人間はある意味リアルだなぁとは思いますが、
基本的に「エロい漫画を楽しみたい」という理由以外ではお勧めしません
直接的にそこまでエロスを感じる画風ではないんですが、
脳髄に響いてくるような性描写は柏木ハルコに似てるなと思ったり。
要するに好きなんですよ。この作者のバカエロ漫画が
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-22 22:26:18] [修正:2010-02-22 22:26:18] [このレビューのURL]
7点 YAWARA!
テンポがよくとても面白い作品ですね。
浦沢氏のスポーツマンガは、モンスターや20世紀少年のような膨大な
伏線がないので、非常に分かり易く読みやすい。
よって浦沢ワールド(ミステリー)が苦手な方も、素直に入れると感じる。
また悪役や味方、ちょい役キャラ設定の絶妙な味付け、ストーリー展開が
非常に上手なので、ワクワク夢中になれる秀作になっていると感じます。
まあ良者と悪者がハッキリしていて、ベタと言えばベタなんですけど・・・。
ただ間違いなくお奨めできるマンガです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-22 10:36:44] [修正:2010-02-22 10:41:56] [このレビューのURL]
0点 BLEACH
心からお金と時間を無駄にしたと思った作品
キャラ4点、絵3点、ストーリー-17点のキャラ萌え漫画
最も悪い意味での少年漫画代表
肝心のバトルがそもそもつまらない
バトルがつまらない理由は他の人の読めばもう言わずもがななのでもう書く必要ないですね
なにより心に訴えるものがただの一片も感じられなかった
いかにもジャンプの代表的なクズ漫画といった感じ
商業という意味の人気で代表的な3枚看板?としてワンピース、ナルト、ブリーチがあるとすると、
ワンピース10、ナルト3、ブリーチ0でなぜこうまで差があるゴミ作品を切り捨てられないのか本当に疑問
ここまで醜態晒し続けて作者は恥ずかしくないのかな?
そうまでして編集とお金に魂を売り続けて漫画家としての魂をすり減らし続け…
もし少しでも漫画家としての良心が残っているなら、編集に土下座してでも早く終わらせて次の漫画を描くといいと思いますよ(ブリーチに関してはもう手遅れだけど)
ここのレビューが概ね低評価で幾分気持ちが晴れた
他のサイトで高評価を付けてる人間の気持ちが微塵もわかりません
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-21 15:52:14] [修正:2010-02-21 16:05:12] [このレビューのURL]
9点 姫ちゃんのリボン
最初アニメの再放送で知ったのですが、色々ツボに填って原作も買いましたが、なるほどよくできた作品かと思いました。
まあ設定やらキャラやらありきたりのところが多いのでオリジナリティーには欠けますが、ただ最後まで全く無駄が無く、長期連載によくありがちな死にキャラが発生しないのは素晴らしかったです。
どのキャラも最後まで愛情を込めて書かれ、読み手に不快感を一切与えない技法、そして無駄のないストーリー進行は驚きました。
そしてなんと言っても姫ちゃんのキャラと性格は感情移入でき、ポコタやエリカたちの友情、そして大地への恋愛、信頼関係など、見るべき点が多く、その関係を最後完璧なまでに消化されており、本当に素晴らしい作品でしたね。
ただ、もうちょっと日常エピソード系の遊びも欲しかった。
かろうじで数話の書き下ろしでフォローしてますが、本編をまとめる上で難しかったんでしょうか。ただその部分をアニメでフォローされてたので、この作品はアニメ+原作で二度楽しめるのもいいですね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-21 11:25:41] [修正:2010-02-21 11:25:41] [このレビューのURL]
どんなテーマで描いていても、結局はいつもの川原漫画。
多すぎる文字、同じような登場人物、緊張感のなさ、ものすごくマイペースな作風。
合わない人は何を読んでもダメでしょうね。
でも好きな人にとってはどの作品でも外れがありません。
何の変哲もないようなストーリーに思えても、
作者の手にかかるとどうしてこんなに面白くなるんだろうと思えるぐらいに。
そんな川原作品の中で個人的に一番好きなのがこの表題作。
「夢見たものは 夢見たものは 銀のロマンティック …そしてまぶしくて まぶしくて もう何も見えない」
笑いあり、涙ありの内容が、いつも通りのほのぼのとした独特のテンポで展開されます。
コメディの中に綺麗に織り交ぜられた優しさ、爽快感、哀愁。
見事としか言いようがありませんです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-02-20 21:14:36] [修正:2010-02-20 21:16:44] [このレビューのURL]