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命が尽きた時、人は動物はどうなるのだろう。
絶対に答えがないために、人は死後を恐れ理想郷である
天国や極限の恐怖である地獄を妄想している。
日本人の根底には、実は強い天国と地獄絵図がイメージ
されており、日ごろの勧善懲悪の思想や行動の原理に繋がっている。
言葉にはしないが、日本人には共通の死生感が存在するのである。
スカイハイは、共通の死生感を巧みに利用し、上手い
設定を生み出した。

「怨みの門」は天国と地獄の分岐点にある。
自殺や殺人を犯した人間は、文句なく地獄。
殺されたり不慮の事故で亡くなった人間だけがここに来る。
したがって、基本形は「怨み」を持つ魂の浄化のための門。

あとがきで高橋ツトム自身が記しているが、
世の中のあまりにも浮かばれない被害者の怨みに
焦点を当てた展開を構想したらしい。
しかし、案外怨みを超えた救いのお話が多くなっている。

やっぱり日本人の死生感にマッチするのは、怨みを浄化
してこの世からあの世は気持ち良く旅立ちたい。
つまり救われたい。
シリーズ3回目の本編では、それがテーマになってきた印象である。

相変わらず絵は上手い。
特にやくざや怨み顔を描かせれば、この作者の右に
出る者はいない感じだ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-12-18 17:28:20] [修正:2018-12-18 17:28:20] [このレビューのURL]

読みきり時代から注目してた漫画家さんで 初のオリジナル連載ということで期待してた作品だが
正直少々期待はずれ ある意味少し予想通りか

「飛空士」最終巻の読みきりやそれまでの読み切りを見て感じていたことだが
どうもこの作者さんは自分の描きたい舞台を優先して描いてしまう癖がある
顕著なのが喫茶店 あと先輩が宮城谷昌光の歴史小説を読んでたりとか
あってもいいんだけどなくてもいいようなディティールばかり乱雑に追加されて、肝心の本筋がなかなか動かない
ゲッサンはそんなに長期連載できるようなとこでもないだろうに、このままで話をしっかり畳みきれるのか不安

絵は好きなんだけどね 
真斗先生に似てると思ってたら作者本人が尊敬する漫画家に真斗先生を挙げてて納得

2018.10 追記
雑誌で完結まで読了
一応はまとめた・・・のか?
結局よくわからない物語のままだった

ナイスレビュー: 2

[投稿:2014-08-05 19:26:57] [修正:2018-10-02 15:42:52] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

発想の奇抜さやめくるめく謎の展開は楳図かずおにも匹敵するものがある。世界観のダークさは「ベルセルク」にも似るが、雰囲気は真逆でコミカルかつ人間臭い作風。キャラクターの造形の親しみやすさのおかげでファンタジーでバイオレンスな世界観もわりかしすんなりと受け入れられる。十字目一派の台頭から俄然話が勢いづき先の展開が非常に気になる。ただ、魔法使いとホールの住人の間に揺れる差別感情はやはり見ていて心苦しい。登場人物が親しみやすいだけに人が蔑み憎み合うのがどれだけ愚かで醜い事かしみじみと考えさせられてしまう。仮に今後の展開で煙ファミリーが再興し、悪役扱いされた十字目が壊滅という終わり方になったら評価を下げてしまうかもしれない。そういった意味でも今後の展開に期待したい。

追記:23巻にて完結。雑誌移籍を繰り返してからは擁護しようもないほどにグダグダでした。せっかくのカイマンの正体に迫る展開も引き延ばしのせいでもはや何のインパクトもなく、キャラ同士がストーリーの都合で理不尽に殺し合う始末・・・ そして、散々引っ張った割にあっけなさすぎる結末。 既に次回作も決まっているので作者自身情熱を失っていたのでしょう。 結末はハッピーエンドではありますが、15巻あたりでこうなっていても問題のない必然性の薄い内容でこれでは壊を出してシリアス色を強めたのは全くの無意味だったと思います。
煙が死ぬまではお気に入りの漫画だっただけに、相次ぐ引き延ばしのせいで読者にも作者にも倦怠感の漂う状況で完結を迎えてしまったのは残念としか言いようがありません。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-06-08 12:51:50] [修正:2018-09-13 20:17:12] [このレビューのURL]

7点 SLAM DUNK

スポーツ系の少年漫画としては超一級品であることは間違いない。作品の漫画としてのレベルやクオリティにケチをつける気はない。

ただ、個人的にこの作品の登場人物や、物語の根底の価値観はあまり好きになれない。
なんというか、メインキャラクターたちの行動、言動、思想その全てから、恵まれた人間のエゴが滲み出ているような気がする。
赤木のようなスポーツに勉強、私生活までストイックな漢はともかく、他の連中はとてもスポーツマンとは思えない幼稚な精神しか持ち合わせていないと思うし、最後まで大して成長しなかったように感じた。

本気でスポーツに向き合うことの素晴らしさは「肉体と精神を鍛え、厳しさと優しさを学び、人間的に成長すること」にあると思う。
そしてなんとも上手く言い表すことはできないが、この漫画で表されている成長や努力は、美しくて見映えの良い表層的なものに過ぎないような気がする。
スポーツというより、ゲームに必死に取り組んでいる少年たちの青春劇に見えてしまうのだ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-09-02 23:15:56] [修正:2018-09-03 00:46:10] [このレビューのURL]

8点 Helck

現在完結した裏サンデー連載作品では最高傑作ではないかと。粗い部分もあったものの、全体的にギャグ&シリアスで熱く感動も出来る王道ファンタジー。ヒロインが主人公と恋愛にはならないのにここまで存在感があって可愛いというのは珍しかったです。真の友情が描けていました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-05-17 23:33:16] [修正:2018-05-17 23:33:16] [このレビューのURL]

人により大きく評価の分かれる作品ですね。
剣心の“贖罪の日々”の現在と“人斬り抜刀斎”の過去との対比、
周りを固める脇役の個性に惹きつけられるものがあります。
よってキャラの魅力に重きを置く人には、評価が高くなります。

新選組を中心とした幕末の志士と対立軸、明治維新の光と影、
混乱期と揺籃期など明治時代の歴史的背景を面白いと感じた
少年たちは、きっとその後歴史小説を読み漁るに違いありません。
そんな少年少女には教育的効果は抜群だったと言えます。

分かり合えない剣士たちの最後の決着方法は、剣技による
バトルだけです。
その単純さは少年誌ならではです。
そこに「殺さず」や「悪・即・斬」などのポリシーを持ち込み、
牙突などの剣技で上手く脚色したバトルを見せます。

ドラマとして見れば、主人公剣心の幼児性的性格に
小さな破たんが見られ、大人には鑑賞に堪えません。

というように、人によって何を重視するか、何が面白いか、
足りないと思うかによって評価が変わりそうです。

私は、それぞれの良いところ足りないところを平均した評価となりました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-05-07 18:15:38] [修正:2018-05-07 18:15:38] [このレビューのURL]

後半のマカオに入る頃からはひたすらエロ、ぶっちゃけ運の度胸試しトーナメントになった感じで失速していたと思いますが、それでも読ませるハッタリはありました(敵役阿鼻谷の存在が大きい)。
前半の学園内でやってる頃には良い意味でなんでもあり、それでいて頭脳戦としても意外に緻密なワクワク感は秀逸でしたね。癖あれど絵が上手いのでエロ以外にも魅せるギャンブル漫画好きには一見の価値がある作品だったと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-05-04 04:52:26] [修正:2018-05-04 04:52:26] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

おもしろさが全く理解できなかったという点において0点です。

ここまで人をバカにした作品は例を見ません。
ましてや女性読者であればこういう展開が好きとかってレッテルを貼られるのも、女から見れば迷惑です。

この作品における最大の問題点は『レイプ犯・徹底擁護』です。
レイプ展開を持ち込んだのは別に構いません。
それはレイプ犯がクズだったということと、彼氏や親友の思いを踏みにじってまで「危険人物」を信用して家まで平気で付いていったヒロインがバカなだけです。

ところが、このレイプ犯はありえない言動を繰り返します。
あろうことか
『非処女だと思って平気でレイプしたら本当に処女だった』
ことに青ざめて謝罪し、レイプ行為を認める。
ヒロインが非処女だった場合、レイプは認めず親の金や脅迫のために撮影した全裸画像で口を封じる気バリバリだったわけです。

何よりも、レイプしたヒロインの彼氏に自分の犯罪を告白するわけですが、
結局『あんたはあの人に相応しくない。だから解放してやる』ために犯したと言い放ちます。
こんなふざけた理屈がありえるでしょうか?

全く自分の犯した罪の重さを理解しておらず、全く関係ない人のせいにするようなクズが、
こともあろうか結局は罪に問われることはなく全員に許されます。
被害者であるヒロインはありえない理屈と方法で許し、
被害者の彼氏である主人公はレイプ犯と終始馴れ合い、
被害者の親は娘がレイプされたというのに何の賠償も裁きも要求せず不問に処し、
過去にそのレイプ犯に恋路を壊された被害者の彼氏の親友は『訴えたってしょうがない』などというありえない許し方をします。

この超絶的に理不尽なレイプ犯擁護の原因、
私は主人公である被害者の彼氏にあると思っています。
前述のように、レイプ犯は罪の意識もなく、責任転嫁をした上で自分を正当化する発言をしました。
それに対して主人公はその言い分を
「全面的に認めて」います。
その上で、レイプ犯のありえない発言を
『誰にも言っていない』のです。

もし、レイプ犯のありえない言い分を周りに言っていれば、
自業自得とはいえまんまと犯されたヒロインは「許す」はずがない。
被害者の母親は怒り、レイプ犯の家に乗り込み、レイプ犯の通う学校にも乗り込み、しかるべき処罰と謝罪と賠償を要求するでしょう。
親友にしても「しょうがない」で済ませるわけが無い。

作者はレイプ犯擁護のために徹底的に主人公に傷を負わせまくるだけでなく、その行動まで制限させるというあまりにも理解不能なことをずーっと続けます。

結局、主人公だけが巻き添えで心に傷を負います。
愚かな恋人には侮辱され続け、
その母親には
『レイプ犯を裁きもしないし、そいつの親にも何も知らせない。
 学校にも通告せず退学にもさせない。
 悪いけど今までどおり君はレイプ犯と同じ学校に平然と通い続けてね』
と言われているも同然。

一方、ありえないご都合主義で許されたレイプ犯は社会的制裁は全く受けず平然と学校に通い、成績優秀だから将来は産婦人科医を目指すという順風満帆な道を歩んでいく。
こんな理不尽な話がありますか?

一応、レイプ犯はそれなりの報いは受けますけど、
あの程度の傷とあの程度の障害を負ったぐらいで納得できる読者なんて居ません。
あれで納得した主人公の頭の狂い具合は常軌を逸しています。
そんな状態が続いたまま物語は進むわけですから、何を描こうとも馬鹿馬鹿しいし、気持ち悪いだけです。
最終巻のあとがきにて
「あのレイプ犯は一生孤独に生きていくでしょうね」
と作者は言ってますが、は?だから何?って話です。

そこまでイラつきながら私は何故最後まで作品を読んだのか?
それは、最後の最後に主人公は必ずレイプ犯に言うべきことを言うだろうと期待したからです。

「気に入った女の子が自分に振り向かなかったのが気に入らないからって、その女の子を無理矢理犯したレイプ犯!
自分がやったことの罪の意識も無く、しかもそれを他人のせいにするような卑怯者が人の痛みを理解できるのか?
お前なんかが医者になんてなれるか!

避妊もせずに平気で女の子をレイプできるような奴が、産婦人科医になって命を扱えるのか?
お前なんかが命を扱う資格は無い!

今度は俺が言ってやるよ。調子に乗るな!!!」

って啖呵を切るぐらいしてくれると思ってたんです。
なのに、一瞥して・・・無言で立ち去るって。はぁ?

作者さん、
どこまでレイプ犯の社会的信用と将来を大事にしたいんですか?

こんなありえないレイプ犯徹底的擁護作品を美談として取り扱うから、
貴女が亡くなったときに半数以上が「ざまぁ!」ってコメントするんですよ。

私だってそう思いますもん。同じ女として軽蔑します。
もしこれが遺作になっていたら、私は侮蔑の手紙を集英社と作者宛に送りつけていたと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-03-22 23:42:23] [修正:2018-03-24 01:39:44] [このレビューのURL]

まずは作画が綺麗。ループホラーと頭脳戦作品のアトラクションを混ぜたような作風で、続きが気になって全体の謎にも迫って行く引き付けがあります。主人公交代や珍しい復帰がある構成員の変化にも工夫を感じました。

解決法発見部分を外伝に回したことや原作と異なるらしい都合良過ぎに見える結末には異論がありますが、ジャンプ+で一番人気を誇るだけはあるなと思いました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-02-19 18:23:37] [修正:2018-02-19 18:23:37] [このレビューのURL]

普段あまりギャグ漫画は読まないのですが、一番好きな漫画です。
30年前の作品ですが今の漫画と比べても全く見劣りせず、むしろ時代が時代ならもっと評価されてもいいんじゃないかといつも思います(笑)
基本ギャグベースなのですが、時々あるシリアスなストーリーによるギャップがキャラクターたちの良さを引き出していて、読み進めるほど作品に引き込まれていきます。
また、メインではないのですが程よく主人公とヒロインの恋模様が描かれており、それも読み進めてしまう要素、または読み返してニヤニヤしてしまう要素となっていると思います。
他の漫画と比べて決して絵が上手い方ではないのですが、ヒロインのリコちゃんはとくに魅力的で、読み終わった時には間違いなく好きになっていると思うので是非読んで見てください。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2018-02-12 23:40:15] [修正:2018-02-12 23:40:15] [このレビューのURL]

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