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10点 デビルマン
本当は、予備知識なしに読んでほしい作品です。
でも、この情報過多の時代ではそれも難しいかな、とも思いつつ、レビューします。
人間を守るために戦う主人公が、次第に人間に守る価値があるのかと自問し、いろいろあって守るべき価値はないと判断します。
その結果、人間は滅んでしまい、ラストシーンへ繋がります。
この、衝撃の結末へと向かうまでのストーリーやパワーが素晴らしいです?
私は小学生の頃に予備知識なくこの漫画を読みました。
その結果、それまでの価値観が確かに変わりました?
まさに、人生に影響を与えた漫画です。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2016-11-27 13:11:20] [修正:2016-11-27 13:11:20] [このレビューのURL]
10点 みどりのマキバオー
序盤の絵の雑さが良い方へ化ける。
絵柄なんぞどうでも良くなるくらい名作やと思う。
熱血スポ根とか成り上がっていく過程のストーリーが好きならハマる。
ラブコメ要素ゼロ。其々負けられない理由を持つ馬たちの熱すぎる群像劇。ドバイ編クソ扱いだが最終話は激烈に良すぎるので耐えて見ろ。
漫画は大人のビターテイストだ。終わったらアニメで恵まれたたれ蔵を観て和んで泣け!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-11-26 21:21:28] [修正:2016-11-26 21:24:15] [このレビューのURL]
10点 ドラゴンボール
思い出補正、という言葉はあまり好きではないのですが、この作品だけは思い出補正抜きには語れません。
それほどまでに当時の少年達に影響を与え、圧倒的な存在感を誇示し続けた唯一無二の作品だと思っています。
当時の少年達、少なくとも子供時分の私の周りでは一番面白い漫画は何か?という議論すら起こりませんでした。
そんなもの論じるまでもなくドラゴンボールに決まっているからです。
目の肥えた現代の読者から見れば少なからず欠点の目立つ作品でしょう。
しかし誤解を恐れずに言えば、ドラゴンボールはもはや少年漫画というカテゴリーですらなく、ドラゴンボールという1つのメディアなのだと思います。
二郎はラーメンではなく二郎という食い物なんだ、みたいな感じでしょうか。
作品としての質はおそらくワンピースやHUNTER×HUNTERの方が上なのかもしれません。
しかしこれらの作品が、少年に限らず今の読者達の間で当時のドラゴンボールに比肩し得るような存在感があるのかというと、どうしてもそうは思えないのです。
…個人的な補正にまみれたレビューでスミマセン。
しかしこの作品に10点を付けなければ、他に付けるものはないので…
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2016-10-26 23:35:17] [修正:2016-10-26 23:53:49] [このレビューのURL]
10点 RIN
少年マンガのスポーツもので、天才キャラと凡人キャラが出てきて「才能」と「努力」をテーマに話が進んでいく展開をたまに見るが、自分は死ぬほど嫌いだ。
なぜならだいたいのマンガはそういうテーマで重々しく話を始めながら、結局は凡人がそのスポーツを「好き」であることを再確認し、「楽しめばいいんや!」とか訳のわからん開き直り方をして天才を追い抜いて終わるという話に着地するからだ。
今までにそういう展開何度見てきたことか。
いい加減に食傷気味だし、なにより陳腐だ。
ああいう展開は天才対凡人というテーマの表面的な部分だけ救って、本当に深刻な部分に向き合うことに対する「逃げ」だと思う
そしてそういう展開に嫌悪感を抱くのは、この「RIN」を読んでいるためだろう。
「RIN」の3・4巻において描かれる立石譲二対石川凛が自分は本当に好きだ。
凡人である譲二がいままで培ってきたもの(恋人、人望、ファン)全てを捨て、バッティングやひじ打ちという反則をしてまでリンに勝とうとする。
周囲の人々やメディアはそれを見て失望するが、対戦相手のリンだけはその譲二の姿勢に感動を覚える。
あまりに圧倒的な才能を持つために周囲の人間と分かり合えなくなり、かつて両想いだった恋人にも見捨てられたリンが、死にモノ狂いで自分にブツかってくる人間を初めて見つけ友情のようなものを感じ、幸福感を憶える。
その物語の構成がとても美しい。
しかしこの幸福感も長くは続かない。
譲二はやはり凡人であるので、リンに木端微塵に倒される。
試合後に完全に腑抜けになったリンは再びあの幸福感と快感を得るために譲二に会おうとするが、再開を望むリンに譲二は吐き捨てる。
「『哀れ』ってのはお前さんが孤高ってことだ」
「遠くて近寄りがたくてまぶしいってことだ」
「人並みに自分の人生とリングが地続きの譲司に」
「お前さんの傍に身を置く場所なんざ ある訳ねえだろ」
「帰れ」
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-11-10 18:56:59] [修正:2016-09-28 15:46:33] [このレビューのURL]
10点 おきらく忍伝ハンゾー
タヌマというオジサンが亡くなった奥さんの写真を眺めているシーンがあるのだが、写真に写っている奥さんは「いぇーい」と言いながらピースしている。
最初はなんとなく眺めていたのだが、意味が分かった時思わず「くだらねぇ?」と笑ってしまった。
このマンガにはそういうベタで下世話なギャグがサブリミナル的に頻繁に挿入されているが、そういうオッサンくさいノリがすごく好きだった。
実はリアルタイムでは読んでいなくて、大学生になってから初めて読んだのだが十分夢中になって読むことが出来た。
作者はこのマンガが打ち切られた後、作者的には不本意だったと思われるタイアップマンガをずっと描いていくことになるのだが、その中でも独自の絵柄とノリを出しながら良質な作品をずっと描いていった。
ノリや絵柄は変わってしまったが、今でもちゃんと描き続けているのがとてもうれしい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-09-28 15:34:09] [修正:2016-09-28 15:34:09] [このレビューのURL]