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10点 寄生獣

最近5年ぶりぐらいに読み直す機会があったが
良い漫画は時が経っても
何度読んでも良い漫画だということを実感させてくれた。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-21 00:41:53] [修正:2007-07-21 00:41:53] [このレビューのURL]

あくまで「銃夢」の正統な続編になるので前作を読んでることが楽しむための前提になるけど、まさに期待を裏切らない出来。

まず格段に絵が上手くなった。デジタル加工のおかげで線がすごくすっきりしたのに昔と変わらない熱さが感じられるのはすごい。
やけに男ぎったキャラとか無駄に熱いノリも受け継がれててうれしい。この人間感溢れる描写と無機質なSFの世界観のミスマッチがたまらない。戦闘のスピード感も相変わらず抜群で、十分前作に匹敵するテンションの高さ。特にカエルラのカッコ良さは一見の価値あり。

難点をいえば、やたらSF用語が出てくるがゆえの説明文字の多さ。一回目は軽く読み飛ばしてストーリーだけを追って、二回目以降で噛み砕くのが吉。
また前作に比べて人物の心理描写や世界観の説明を丁寧に描こうという意図が見受けられる。それ自体は悪いことではないが、ややガリィの葛藤の描写がくどいのと、展開がスローなので月刊ペースの現状のまま最後まできちんと描ききれるかどうかちょっと不安。

ともかく今一番続きが楽しみな作品の一つ。
SF世界が好きな人は前作から通してドバッと読んじゃって下さい。
(07.07.18加筆)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-05 22:34:47] [修正:2007-07-19 04:47:08] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

モンキーターンよりも熱い!

作中にもこういう表現がありましたが、二度とは戻れない一瞬一瞬に賭ける花火のような青春を、回顧主義に陥ることなく最後まで描ききっている。

こういう時間が永遠に続けばいいなぁ、という保奈美の願いは凄く共感できて、切なくなった。しかし、立ち止まることなく成長し続けるキャラクター達の姿は、読者を励まし、明日からも頑張ろうという気にさせてくれる。

しかしこの作者は、ラブコメと本旨のバランスを整えるのが上手いですね。
プラトニックで気恥ずかしくなるような関係だから、何度読んでも爽やかで新鮮な印象を受ける。高校生なのに皆偉い!

回数重ねて読むことにも耐え得る良作だと思います。というか読みたくなる。この人の漫画、凄くスキです。

層がとっても薄くなってそうな浜高、頑張れ!

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-18 03:38:14] [修正:2007-07-18 03:38:14] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

巨人の星系でも水島系でもキャプテン系でもない、
「普通の高校生と監督」の甲子園を描いた野球漫画。
マンガの影響から「野球は、努力好きで真面目で才能ある選ばれた奴がやるべきだよな」と思いこんでた私には新鮮でした。
やったろうじゃんの「監督が選手と考えながら野球していく」路線が『大きく振りかぶって』『ラストイニング』につながっていく(と勝手に思っている)。

朝霧高校に喜多条監督が赴任し、反発を受けながらも野球部を一つにまとめていく序盤。練習・日常生活・心情まで、普通(天才でも不良でもない)の高校野球部員の生活を描いているので、チームが一つになっていく過程は感情移入して一気に読める。

その後、滝山高に勝つためには、甲子園で勝つためには、努力と運が必要だということを思い知らされます。剛速球投手・江崎がチームに加わり、高めあいながら快進撃を続けたのも運なら、その江崎がチームのために限界を超えて故障するのも運。これが中盤。

全てのドラマが終わり、重厚な江崎のドラマに突入する終盤。
楽しい時も苦しい時も悲しい時も野球をやってきた江崎は、最愛の女性がレイプされた怒りすら、野球で表現することを求められます。自分の才能すら呪いたくなりながらも、才能がある故に投げ続けなくてはいけない、それもまた甲子園の真実でしょう。

甲子園を夢見る普通の高校生・加納の話から、高校野球に翻弄されなお高校野球に戻ってきた喜多条監督、江崎という天才の話まで…要は「野球が好きな男」のお話ですね。

滝川高ぐらいまではもう面白くて面白くて、甲子園でも江崎が覚醒していく姿と選手が考えながら野球するのが面白くて、確実に10点満点でしたねぇ。
ただその後があまりに暗くて…。『部屋においでよ』や『青空』でも描かれている、あの息苦しくなる暗さです(笑)
ってことでマイナス2点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-18 00:58:33] [修正:2007-07-18 00:58:33] [このレビューのURL]

リアルタイムで読んでたときは続きが楽しみだったけど、京都編が終わってからの展開にはなんだかガッカリした記憶がある。
少年誌で敵を殺すことをタブーとする主人公は当時新しかったし、それにきちんと重みを持たせているのはすごいと思った。日本の中世文化と近代文明が混ざり合った明治時代という舞台も面白い。
また重めのテーマを抱えていながら、終始マンガとしてのエンターテイメントの本質を忘れていなかったのも良い。

こうした要素が程よくバランスを保っていたのが京都編までだったけど、それ以降は剣心の過去を引っ張りすぎた展開や、キャラの外見的インパクトに走ってしまった感じがしてイマイチ入り込めなかった。作者が京都編までを超えようとして足掻いてるのが目に見える。

京都編で完結しておけばよかったとは思うけど、最後まで投げ出さずに描き切ったことは評価できる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-16 14:50:19] [修正:2007-07-16 14:50:19] [このレビューのURL]

cimocさんが仰る通りまるで日本映画のよう。

淡々としていながら読者を掴んで離さない。
そして確かな演出力に作者の才能を感じさせる。
どうして漫画を書くことをやめてしまったのだろうか?
実に勿体無い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-15 14:18:08] [修正:2007-07-15 14:18:08] [このレビューのURL]

少年漫画onlyだった私に少女漫画の魅力を教えてくれた、恩人ならぬ恩漫画(笑)です。

透が語りかけてくれる言葉一つ一つが、見返り無く与えてくれる優しい微笑みが、とてもとても愛おしかった。
漫画を読みながら泣きたいくらい嬉しく感じたのは初めてだったので、衝撃的でした。

重くて、暗くて、悲しくて、痛々しくて。
そんな展開になっても、透のひたむきさは、一途な想いは輝いていたと思います。
透のあったかさは周りのみんなだけでなく、私達読者も包み込んでくれていたんじゃないかな。
少なくとも、私はとても癒されて、励まされました!

あと、もう一つ!
この「フルーツバスケット」は私に“萌え”を教えてくれた漫画でもあります(笑)
もう、夾を意識しだした頃からの透の可愛らしさに、なんど身悶え(自室でこっそり…(汗)したか分かりません!
一度でいいから、透をギュ〜ッと抱きしめてみたいと思わずにいられませんでした。

透が幸せになってくれて、本当に良かったです。



ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-15 01:13:21] [修正:2007-07-15 01:13:21] [このレビューのURL]

高校野球という題材を扱う上で、ありがちな向こう見ず的展開にならないのは良い。
かなり細かく取材されてる印象で、元高校球児の僕から見ても現代の高校野球をよく再現してると思う。

気になるのは戦術や発想の占める割合が大きすぎる点。あまりにも監督や選手の思う通りに事が運びすぎるのがちょっと非現実的。
プロの選手でも100%思い通りのプレーは絶対にできないのに、このマンガの中ではほとんどのプレーが計算どおり、予想通りに動いてしまう。たとえ甲子園で優勝するようなチームでも、本来高校野球はもっともっと不確定要素が多いはず。野球は「確率のスポーツ」なのだから。
公式戦で大した成績も挙げてないのに記者やメーカーがホイホイついてくるのも疑問。

全体的に出来が良いため粗もそれなりに見えるが、ただのスポ根や超人野球とは一味違うリアルな高校野球を描こうとしてるのはかなり好感が持てる。
ありきたりな野球マンガに辟易してる人にオススメ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-09 18:56:52] [修正:2007-07-09 18:56:52] [このレビューのURL]

21世紀少年でこの作者が大嫌いになった。
そのため、この作品に手を出す気にはなれなかったけど、
これだけ評価されてるなら、、、と思いしぶしぶ購入。

お、面白い…。
見直したかも。

や、21世紀少年はクソだけどね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-09 03:26:02] [修正:2007-07-09 03:26:02] [このレビューのURL]

5点 ONE OUTS

陳腐。
高評価で一気に揃えたけど、どうやらこのレビューのトップ作品は、一部を除いて過大評価されすぎな気がします。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-09 02:50:50] [修正:2007-07-09 02:50:50] [このレビューのURL]

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