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3点 寄生獣

漫画初心者の私にとって、期待が高かっただけに、漫画の限界が見えたような、残念な気持ちにさせられた作品でした。

感想は、着眼点のみで内容が浅い

SFだけど、色々な問題をとらえているような話を聞いていたので、期待し過ぎました。

ただ読み物として、漫画で育った人にとっては、斬新に映ったのかも!?


ナイスレビュー: 5

[投稿:2009-02-01 06:28:39] [修正:2009-02-01 06:28:39] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

断言するが、このマンガ(というより本)はこういうレビューで
評価されるものではない。「マンガ日本の歴史」とかが
このサイトにあったらおかしいでしょ。
まあ漫画的価値はいいとこ3〜4点
「絶望に効くクスリ」とかもそうだけど、マンガ的価値以外の
ものが付随している作品って評価に困る。

<歴史学習的価値>
間違いなくマイナス点。一般市民が主人公なので大局観は無くてもいいけど、たまにキャラクターの口からデカイ視点の偏見がポロッと出る。

<文化的価値>
非常に高い。原爆投下後の地獄絵図なんて誰も描きたくないだろうけど、もう描く必要も無い。このマンガがあるから。
終戦後の悲惨な状況下で、どんな惨めで汚い事でもやって生き抜こうとする様は人間の生きる力を感じる。

<反戦的価値>
日本人のトラウマ助長には大成功。しかし、賢く確実な反戦運動を展開できる人間を育てる事はこのマンガでは無理。
右翼左翼関係無く、真摯に耳を傾けてもらおうと思ったら反論の論破を見据えた賢く誠実で冷静な意見は必須です。戦争撲滅のためならどんな事でも許されるというやり方では、シー・シェパードのおバカさん達みたいに見られて人は離れていきますよ。少なくとも俺は離れる。現在の日本なら通じるけど、この一方的な意見が50年、100年先を見越して通用するのか甚だ疑問。

けれども、戦争と原爆に対する呪詛と怨嗟の声だけを描かざるをえなかった作者の境遇には同情します。



ナイスレビュー: 5

[投稿:2008-10-04 12:50:28] [修正:2008-10-04 12:50:28] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「聖闘士星矢」や「幽遊白書」などの過去作品から革命的な変化こそ遂げなかったが、「ブリーチ」同様、良くも悪くも、ジャンプ特有の王道バトル漫画の正統進化系である事は間違いない。

「カムイ伝」や「伊賀の影丸」といった古典や小説を含め、忍者を扱った作品は少なくないが、そんな中、「ファンタジーとしての忍者らしさ」を前面に押し出しつつ、これだけ少年誌向けのバトル漫画として上手く昇華させた作品は意外なまでに少ない。

確かに「暁」編以降、もはや忍術の枠を超えて何でもアリになってしまった感があるが、それでもバトル漫画としては十分に面白いし、インフレも比較的緩やか。「ブリーチ」が昔ながらの単純なインフレバトルであるのと比べれば、こちらは辛うじて忍術による「能力バトル」という側面を保っているし、その能力も色々と工夫があり飽きさせない。敵にも味方にも魅力的なキャラが多いという点も「ブリーチ」より一段上。

また、強敵に対しては悟空だけが活躍するだけだった「ドラゴンボール」と比べれば、脇キャラにもバランス良く活躍の場が与えられている点も好感が持てるし、そうしたチームプレイゆえに強敵を打破するという展開にも納得が出来る。

その戦いの過程で見出される「人との繋がり」や、「次代に受け継がれて行く思い」といった心の描写も丁寧で上手い。

かなりの長期連載になっているから、今の「暁」編後、引き延ばすことなく、決着をつけるべきキャラに決着をつけて終了してくれれば名作と言っても過言ではない作品。


PS.少し漫画を読み慣れる高校生くらいになると「忍術で心臓を増やせてもいいのだろうか」みたいにリアリティに対する突っ込みを始める人が出てくるが、根本的に漫画の楽しみ方が分かっていないと言わざるを得ない(もっとも私もそういう時期はあったけどw)。それは単に漫画における「リアリティの基準」をどこに設置するかという問題であり、作中において忍術の設定を緩くすればある程度何でもアリに出来るし、逆にリアリティを優先すれば単にチャクラで肉体の潜在能力を高める程度に抑える事も出来る。だがその分リアルにはなるが少年漫画向けの派手な展開は描けなくなる。それは掲載誌の傾向や漫画のジャンルとしてどちらを優先するかというだけの問題であり、リアリティの有無の問題ではない。そもそもチャクラという設定自体、現実にはあり得ないのだから、こんなところにいちいち突っ込むのならこの手の少年向けバトル漫画は読むべきではない。例えて言えば映画「ハリーポッター」に対して「魔法なんてナンセンス」と言うようなもので、評価すべきポイントがズレている。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2008-04-12 22:43:24] [修正:2008-04-12 22:43:24] [このレビューのURL]

5点 ONE PIECE

初めまして。初投稿です。さて、この漫画、アラバスタに着くまでの自分だったら間違いなく10点を付けていました。しかし、今は5点です。嫌いになったというわけでは無いのですが、そんなに好きではなくなったという感じです。

その原因を一言で言えば、長い間この作品と付き合ってきて、この作品のいい所も悪い所も見えるようになったからだと思います。良く言えば、いつまでも夢や希望があり、少年の心を持ち続けられる作品。しかし、悪く言えば、いつまでも甘ったれで、気持ちさえあれば何でも叶えられるという、現実の厳しさを知らない作品。

少年漫画である以上、夢や希望を教えることは大事だと思いますが、あまりにも作品を綺麗にまとめあげ過ぎていることは、やはり読んでいて腑に落ちないという感じです。もっと、この社会や人間の汚い面、醜い面も誤魔化さず伝えなければならないこと。全てが丸くハッピーエンドで収まるなんてことは本来まれであること。そういう、生きていく上での黒い面を描くことも、本当の夢や希望を教えるためには、必要なことなのではないかと私は考えています。しかし、そうするには、もしかしたらまだ作者自身が未熟なのかもしれません。(勿論、そんなことは知っているが、あえて子供達に夢を与えるためにわざと描かないでいるとも考えられますが。)

しかし、今の現状のように、ただ同じような展開を繰り返すだけでは、この作品に対する評価は決して上がらないと思います。極端な話、わざわざ新しい島でいちいちバトルなんかしなくてもいいわけです。それよりも、一つの話の中で何を伝えたいのか。それをもう少し考えて、一つひとつの島の物語をきちんと考えていってほしいと思っています。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2007-10-28 20:40:25] [修正:2007-10-28 20:40:25] [このレビューのURL]

この作者さんは漫画界でも珍しい、好きでクソ漫画描いてる人。
映画監督で言えばタランティーノと同じ匂いを感じる。

内容は素晴らしい!!賞賛したくなるクソさ加減、絶妙だ。
画太郎先生にとっては0点こそが最高の褒め言葉だと思うので
0点をつけるが、この漫画は最高だ。クソ漫画の傑作である。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2007-10-26 19:12:06] [修正:2007-10-26 19:12:06] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

いわゆる”超能力バトル漫画”の古典であり、後の「ジョジョの奇妙な冒険」などにも影響を与えたであろう作品だが、未だに根強いファンを持ち、古典として眠らせておくにはあまりにも洗練されており面白すぎる漫画である。

まずこの作品が生まれた背景には70年代初頭の超能力ブームがある。横山光輝は60年代にも「伊賀の影丸」などの忍者漫画で傍目には超能力にしか見えない忍術を駆使する異能者たちのバトルを描いているが、バビル2世はその変形であると言え、そしてその影響は現在にまで連なる巨大なものとなった。

まずそれまでの超人ヒーロー(ウルトラマンや石森作品など)が人外のものに変身したり特殊なコスチュームを身にまとっていたのに対して、”超能力の覚醒者”という設定を持つ超人はまるで普段着のまま超人的バトルを行う事が可能となった。”超能力”という得体の知れないエネルギーを操る以上、何かしら変身する必要も無ければ体をムキムキに鍛え上げる必要も無く、どこにでもいそうな普段着の少年が、しかし絶大なエネルギーを行使して悪と戦うのである。バビル2世の主人公、浩一はまさしくそんなヒーロー像の原型にして最も無駄の少ない完成形だろう。それは新しい格好よさだったのだ。

注目すべきは、主人公のバビル2世がそのように普段着のまま己の使命のままに淡々と悪と戦うヒーローだったのに対し、悪役のヨミ(バビル2世と同種の力を持つ覚醒者)が如何にも感情豊かで人間味があり、多くの部下にも慕われる大人物だった点である。バビル2世のお供はコンピューター制御された冷徹な機械要塞バビルの塔と、”3つのしもべ”と呼ばれる能力の異なる3体のロボット兵器(ロデム、ロプロス、ポセイドン)だが、お察しの通り血の通った仲間がいないのである。一応日本の公安組織と共闘したりもするが、それらすら永続的な絆ではありえない。超能力者として覚醒した際にはあっさりと両親やガールフレンドの元を去っている。3つのしもべはそれぞれ忠実で頼りになる存在だが、物語後半でヨミがパワーアップして彼もまた3つのしもべを操る能力を得てしまったために絶対的な仲間ではなくなってしまった。かようにバビル2世は孤独なヒーローであり、そしてそんな孤独すら宿命としてたやすく受け入れる恐るべき少年であった。時にはヨミ以上にバビル2世の方が(見た目あどけない普通の少年である分)そのエゲツなさに恐ろしさを覚えすらしたものである。

冷徹非情な正義vs情感豊かな邪悪。

このお互いあい通じるものがありつつも決して相容れない二つの純粋で強大なエネルギーがぶつかり合うドラマは、そこに余計な内面描写などがくどく介入する事の無いぶん神話的なスケールさえ帯びており、横山光輝の得意とする知略謀略渦巻く頭脳戦をシンプルながらダイナミックかつスピーディーに描ききる作風と合わせて、今読んでも無茶苦茶面白く新鮮で、敵やメカのデザインなども洗練されている。この作品以降も同種の能力バトル漫画は多く存在するが、「ジョジョ」と同じように本作は誰にもまねが出来ない、まさしく作者である横山光輝にしか描けない傑作である。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2007-07-14 02:03:53] [修正:2007-07-14 02:03:53] [このレビューのURL]

この作品を読もうとするとどうしても「ぬ〜べ〜」と対比してしまう。まぁ共通点といえば幽霊が出てくるぐらいしかないのだけれども。

さて、ムヒョとロージーの魔法律相談事務所(以下ムヒョ)のレビューをば。
最初はジャンプには不釣合いなおどろおどろしい絵面とストーリーで、似たり寄ったりの作品が多いジャンプでちょっと異彩を放っていた作品でした。面白かったですよぉ。初期は。

でも次第に他のレビュアーの方々が指摘しているとおりによくわからないバトルモノになってきて最近では落ち目の感じが否めません。あの薄気味悪い絵が全然生きてこない作品になってしまいました。背景にはおそらくジャンプ編集部の意向があるんでしょうねぇ。まあ推測に過ぎないわけですが。



ところで最近は漫画は「創造」するものじゃなくて「生産」するものになっていますね。工場の生産ラインと同じような感じで、材料(ネタ・設定)を集めて生産ラインに乗せれば他とはちょっと違った、ただどれもどっかで見たような作品が出来上がると。編集部はその生産ラインを牛耳っている企業であって、作者はパートの従業員ってところでしょうかね(言い過ぎか)。
じゃあ我々読者はさしずめ消費者ってところでしょう。あの作品はいい、この作品はだめ、とか色々通ぶっているわりには買い物をするところは近所のスーパーやコンビニやら手軽なところでしか買わない。自分の足でいい品物を置いている店を探すとか、あるいはいいものを作者が作れるような環境を整えようとは微塵にも思わない。誰かがやってくれるのを待つだけ・・・

賢い消費者と最近ではよく耳にしますが、今の漫画界に必要なのは「賢い読者」なのかも知れませんね。ただ作品の良し悪しだけでなく、漫画を取り巻く現状や作者・編集者の置かれている状況を深く理解してよりよい漫画が生み出されるような環境を自ら造っていく・・・そのためには何をどうすればいいのかさっぱりわかりませんが、そんな読者が増えていくことにこのサイトが一役買うことを願うばかりです。

いったい私達は漫画のために何ができるのだろう・・・?

ナイスレビュー: 5

[投稿:2007-03-27 00:31:19] [修正:2007-03-27 00:31:19] [このレビューのURL]

誰もレビューを書いてないのでがんばって
私がレビュートップバッターを勤めさせていただきます。

えーとストーリーはお互いセックス、あ、いまはエッチって
いうんでしたね、エッチ未経験のまま見合い結婚したカップルが
がんばってステップアップしていくというもの。
他のエッチ系漫画と一線を駕しているのがただのサービスシーンだけではなくところどころに
テクニックや性の知識がもりこまれていることでしょうか。
最初のうちは真さんと優良さんがんばってるな〜、と読んでいましたが
十巻二十巻三十巻となっていくうちにうう〜っぷ、もう裸は勘弁してください、と胸やけがしました。
エロは味覚でいったら甘味に相当するもので
とっつきやすく万人に好まれますがただ甘いだけでは飽きますよ。
まあ、世の中には重度の甘党の方がいらっしゃいますが。

もう三十路ですしかなりふてぶてしくなりましたがふたりエッチを
読んでいるところは誰にも見られたくありません。
まあ、ふたりエッチに限った話ではありませんが。

それにしても女性レビュワーの皆さん、優良さんが理想の女性だ
とかいう男ってどう思う?

追記
何でみんなレビューしないんだろう、と思って思い切って投稿したら
堰を切ったように続々と投稿が!!
やっぱ皆さんいろいろといいたいことがあったんですね。
ふたりエッチの売れてる理由?
ひとりエッチのために決まってるじゃないですか!!

ナイスレビュー: 5

[投稿:2006-02-11 20:26:11] [修正:2006-02-11 20:26:11] [このレビューのURL]

原作への挑戦状!

この作品はなんといっても数多く登場するキャラの個性と
時代背景をイイ意味で無視した遊び心溢れるアンバランスな世界観だと思います。

登場人物達が身に纏う、特徴あるデザインのコスチュームは古代中国風でありながら、
しばし近未来的だったり、近代的だったりしています。
そんな個性的なコスチュームをまとった彼等の人物像もまた個性的で、
本来ならば古典的雰囲気漂う人物像を、見事アレンジし現代人に馴染み易い人物像に組み替えています。
特にセリフは各々の個性を適格に表しており、セリフだけを読んで、それが誰のセリフなのか判ってしまうくらい。
これは、キャラが多く誰が誰やらという状態になりうるこの作品を
より分かりやすくする為の最良の方法だったと思います。

そして世界観。
民衆の格好や建物は古代中国そのものなのに、
一方ではバスケでインターハイに出たことのある人間がいたり、いきなり「3分間クッキング〜!」が始まったり、
時代という枠が取り外され、ストーリーのシリアスな部分とギャグとが境界線を持たずに混在しています。
それも違和感なく見事にミックスされており、作者のセンスを感じずにはいられません。
そのアンバランスな世界観も最終的にはSF的な広がりすら見せていて、ある意味原作を超えてます。

内容とは関係ないのですが、個人的に気に入っているトコロがひとつ。
それは表紙。
全23巻、それぞれ表紙を飾る人物が異なり、
その表紙を飾った人物は必ず同巻内で活躍(当てはまらない巻も存在するが)をしているという、
この作者の遊び心にも似たこだわりが、なんとも好印象。並べると結構圧巻。

◇この作品の個人的価値=全23部で 2800円也

ナイスレビュー: 5

[投稿:2005-10-13 21:05:17] [修正:2005-10-13 21:05:17] [このレビューのURL]

1点 MAR

[ネタバレあり]

ギンタは楽しんでいます。
異世界の人を、物を、生き物を。
そして、戦争を。
約束された英雄を受け、天狗にも見えます。
怒っていること、悲しんでいること、全てが一線を引いた上で、まるで「物語」のようにこなしている感が見えるんです。
ゲームをしているかのように。
人が死にます。
始末されたり、無差別に巻き込まれたり。
ギンタは楽しんでいます。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2005-05-14 21:45:45] [修正:2005-05-14 21:45:45] [このレビューのURL]

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