「レト」さんのページ

総レビュー数: 45レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月26日

8点 GTO

大好きな漫画です。特に終盤の神崎の自殺未遂から最終回に向けての流れが読んでいて一番グッときました。ただ、中盤はやや無意味に生徒を出しすぎた気がします。キャラ一人ひとりの肉付けはしっかりしているだけにややマンネリに陥っていたのが残念です。前半の生徒紹介からスムーズに後半の騒動に持っていければもうちょっと評価は高かったかもしれません。

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[投稿:2008-09-20 22:46:08] [修正:2008-09-20 22:46:08] [このレビューのURL]

7点 洗礼

主人公の狂気に満ちた執着の描写とオチのドンデン返しが秀逸。もちろん矛盾も無くは無いですが、このようなテーマ重視のオチは「ファイト・クラブ」同様些細な矛盾は許されるものだと思います。ただ、最後をハッピーエンドみたいにまとめてしまったのが残念。母親の純粋な愛情が描かれるシーンがほとんどないのでかなり強引に感じてしまいます。「漂流教室」などでもそうですが、楳図かずお氏の作品は短編のバッド・エンドは秀逸ですが、ハッピーエンドはイマイチです。

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[投稿:2008-08-22 19:18:25] [修正:2008-08-22 19:19:04] [このレビューのURL]

登場人物の和気藹々とした雰囲気やオーナーと少女の行きつ戻りつな関係は見ていて楽しかったが、中盤以降の展開がややダルい。どうも読んでいて「どっちとくっ付けよう、やっぱこっちにしよう」みたいな迷いが伝わってくるダラダラしているような強引なような展開になってしまっていた。最終回もハッキリ言って予定調和(オーナーのセリフも作者の言い訳に聞こえる)。ひろみは最後いかにも青春じみた対抗心を燃やしているが、個人的にはオーナーは恋愛で負けたのだから卓球では勝ち続けてほしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-06-07 15:22:15] [修正:2008-06-07 15:23:05] [このレビューのURL]

鬼才冨樫義博の漫画家としての成長が見て取れる作品。最初は「てんで性悪〜」を引きずったロマンスから入り(感動的なエピソードもあるが)、その後バトル漫画に移行。暗黒武術大会編で画力・演出が大幅に進化し、仙水編で完全に羽化したといった感じ。冨樫の持ち味であるキャラの魅力も十二分に活かされ、戸愚呂弟や仙水などの「器の大きい悪役」は他のバトル漫画と比べても頭一つ抜きん出た存在感を放っていた。ラストの中途半端な締め方は確かに残念ではあるが、それまでの勧善懲悪を否定する「人間と妖怪の和解」という結末を描いただけでも十分に「描ききった」と言えるのではないだろうか。

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[投稿:2008-05-18 13:51:18] [修正:2008-05-18 13:51:18] [このレビューのURL]

4点 ONE PIECE

長期連載してここまでの人気を誇る本作のカリスマ性は凄い。
壮大な伏線の張り方やドラマの作り方は確かに優れたものがある。
だが、やはり自分はこの漫画はどうしても好きになれない。客観的に見てその理由を挙げるとすれば以下の2つ。
一つはバトル漫画としては破綻しているところ。能力バトル漫画を装いながら結果的にはパワーバトル漫画になってしまっている上に個々のキャラの成長をまるで描けていない。また、「キャラが死なない」という設定もひたすら痛々しい勝負を演出したりしている時点でマイナスにしか作用していない。本作はテンションを保つのは上手いが、緊迫感を演出するのはド下手。
2つ目は作画の構成がいい加減であること。細密描写により画力が高いと評価されがちであるが、強調すべき箇所と背景の線が全く区別されていないためキャラを一々探す必要が出ることもしばしば。特にアクションシーンにおいてはアクションの迫力が背景に殺されてしまっている。映画で例えれば合戦シーンをアップでしか撮らない監督と同じ。新人作家は画力の向上を期待される存在でもあるが、本作はデビュー当初からなまじ完成されてしまっていたためか未だに成長の後は見られない。
最近は裏看板の「HUNTER×HUNTER」の片手間に読んでいる感じです。最終エピソードをバトルではなくドラマで締められれば評価は変わるかもしれません。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-04-26 18:51:46] [修正:2008-04-26 18:51:46] [このレビューのURL]

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