「レト」さんのページ

総レビュー数: 45レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月26日

『最終兵器彼女』を読んでからセカイ系の作品に興味を持ったのですが、ハッキリ言って期待外れでした。
人類とアンドロイドの共存を描いたラストは確かに評価すべきですが、どうして主人公があんなにあっさり救われてしまうのか。
復讐のみに生き多くの人々を殺した優が大した苦悩も描かれずに救われる様には全く共感できません。
やはり罪を犯した者はそれなりの罰・受難を経て救われるのでなければ素直な感動は得がたいです(サイカノではそれがきちんと描かれていた)。主人公に共感しにくいのはセカイ系の作品が犯しがちな失敗ですね。
加えてぢたま某による変態ネタのあまりの多さに辟易とさせられたのもマイナス。本作人気の高さは萌え要素が大半を占めるのではないでしょうか。同じ萌え要素ありのセカイ系でも『エルフェンリート』のほうが面白かったです。
やはり『最終兵器彼女』はセカイ系の作品では自分にとって唯一無二の存在だったと実感させられました。

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[投稿:2008-04-25 19:50:40] [修正:2009-12-05 21:54:23] [このレビューのURL]

7点 リアル

前半は面白かったです。野宮の不器用ながらも一生懸命な姿には心打たれるものがありました。ただ、後半からはイノタケの悪い面が出てきてしまったように思います。高橋の他の入院患者との付き合いを描いたあたりから一つ一つのエピソードが冗長になり中だるみを感じてしまいます。3人の人生が本格的に絡むあたりになるまでは我慢しますけど。

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[投稿:2009-11-14 18:49:44] [修正:2009-11-14 18:49:44] [このレビューのURL]

私も鈴羅木先生に惹かれて読んだのですが、全く印象に残らない作品でした。ストーリー展開や個々のエピソードの描き方が一本調子で拘りといったものが感じられません。鈴羅木先生の作画もバトルと著しく相性が悪く、コマ割りも含めてやっつけ仕事の雰囲気すら漂っています。同時連載を抱える先生にとってこの作品の優先順位は低かったのでしょうか。

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[投稿:2009-11-05 09:30:08] [修正:2009-11-05 09:30:08] [このレビューのURL]

9点 HELLSING

勢いだけで突っ走るような漫画はあまり好きではないですが、これだけは別格です。わずか数人程度の登場人物の間でストーリーは進みますが、スケールは壮大で特にモブ描写とアーカードの強さの演出は圧巻です。洗練されたセンスといい、細部への拘りといいヒラコーは日本のタランティーノですね。

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[投稿:2009-09-26 20:50:46] [修正:2009-09-26 20:50:46] [このレビューのURL]

試合のレベルは間違いなくバスケ漫画随一。大半の選手が3ポイントを打てるし、作戦も緻密。演出の上手さでは『SLAM DUNK』に及ばないが、SLAM DUNKが青春マンガの側面が大きいのに対し、やはりこの作品は純然たるバスケ漫画と言えるだろう。その分やや展開が一本調子になりがちな欠点があるが、バスケ好きなら必読の作品。

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[投稿:2009-08-10 00:47:12] [修正:2009-08-10 00:47:53] [このレビューのURL]

『最終兵器彼女』には一歩及ばない印象でしたが、凄く引き込まれて読んだ漫画です。
先の読めない展開やディクロニウス・研究者の2面性が大きな魅力でした。
レビューを見る限り初期の画力の低さが批判の的になっているようですが、作者の未熟さは画力よりむしろ演出の方にあったと思います。
キャラに甘いご都合主義的展開、あからさまなミスリーディングが作品世界のシビアさをやや薄めてしまい、緊迫感を殺いでいたのが残念でした(こうして見ると奇手に頼らずに読者の予想の斜め上を行く冨樫義博はつくづく天才だと思います)。正直、ミスリーディングさえ無くせばもう1,2巻は短くなったと思います。
最終回の「大団円」への持って行き方もやや不自然で不満ですね。
切なくて考えさせられるラストの「セカイ系」はサイカノ以来、未だお目にかかりません。

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[投稿:2008-04-26 19:00:30] [修正:2009-07-31 23:21:48] [このレビューのURL]

一話完結ものはあまり読まないのですが、この作品だけは欠かさずチェックしていました。作者の料理への造詣の深さと愛着が十二分に伺え料理好きにはたまらない作品だと思います。唐突な形で連載を終了しましたが、ダラダラ連載を続けている『美味しんぼ』と比べれば潔いとも言え、総合的に良質な料理漫画だったと言えるでしょう。

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[投稿:2009-07-15 15:01:40] [修正:2009-07-15 15:01:40] [このレビューのURL]

掲載順の高さが全く理解できない漫画です。この作者は連載には向いていないでしょう。連載が始まってまだ4,5話の時点からストーリー展開が異常に遅く、ネタ切れで話を間延びさせているとしか思えません。また、登場人物の行動も一貫性に乏しく男鹿の暴力との付き合い方に関しては完全に言行不一致の状態です。バトルも常に一撃必殺で駆け引きが一切無いため評価できません。本当にネタが尽きたときどうなるのか今から悪い意味で楽しみです。

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[投稿:2009-06-12 14:37:06] [修正:2009-07-03 12:32:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

初めて読んだときはただただ衝撃的でしたね。SF作品でありながらホラー漫画家である作者の持ち味が存分に活かされ、人の生来の残酷さや理性を徐々に失い狂気に侵される過程、カルト集団の様相を呈する一グループの暴徒化などを圧倒的な凄惨さと迫力を持って描き切っています。荒廃した未来社会という終末感極まる舞台と人間の醜さという2重構造も効果的で正しく逃げ場の無い絶望感を演出していました。また、このような絶望的な未来を描きながらも登場人物である子供たちに将来への希望を託す終わり方は「14歳」に受け継がれていますね。ただ、終盤の展開には荒が目立っていたのは残念です。特に大友との和解は内ゲバの締めとしては強引もいいとこで大友のキャラの豹変ぶりにはガッカリしました。終わり方もプロットの壮大さの割にはこじんまりとしてしまった印象がありストーリー全体から見ても拍子抜けです。楳図先生の長編は尻すぼみな作品が多いですね。

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[投稿:2009-06-27 01:10:00] [修正:2009-06-27 01:10:00] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

掲載が長期に渡ったということで初期・中期・後期で絵柄が変化しています。「アニメの方がいい」との意見が出ていますが、私は全く逆です。私はアニメの保守的で時代錯誤な作風がどうしても好きになれないのですが、原作後期は作者自身が作品に愛想を尽かしていたためかむしろバンバン時事ネタを出していました。一般には中期の評価が一番高いようですが、個人的には作者の毒気が出ている後期が一番好きです。波平を手玉に取ったり、時には家族を冷めた態度で見るカツオのキャラがいいです。アニメではサザエに意地悪をされたり責任がないはずの問題でも「お約束」として叱られたりと冷遇されていますが、原作では叱られることも少なく波平を強請ったこともありますしね。

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[投稿:2009-06-21 18:40:11] [修正:2009-06-21 18:40:11] [このレビューのURL]