「can」さんのページ
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「名作」とはそれを理解する読者の存在があって初めて名作足り得るとかなんとか。
作品を楽しめなかった場合は「この作品は駄作なんだ!」と決め付けるのではなくて、「ひょっとしたら自分が悪いのかもしれない」と疑ってかかるべき。
そんなふうに心がける今日この頃。
最近このサイトを参考にする機会もめっきり減っちゃったなぁ・・・

7点 ハンザスカイ
久しぶりに「レビューを書きたい!」と思わされた少年漫画です。
『無敵看板娘』は最序盤でギブアップしてしまったのですが、もう一度チャレンジしてみようかな・・・
おまけ漫画が面白い作品は本編も面白い。これは私の勝手な持論ですが、「なげぇー」と「よりいっそうめのやばいやつ」で爆笑してしまいました。2巻にもおまけがつくといいなぁ。
さて、肝心の本編ですが、ストーリーはわかりやすく王道。ここまで一直線な格闘漫画は、最近では逆に珍しいですね。作者の方が格闘技の経験者であるためか、アクションシーンの躍動感が素晴らしかったです。「空手娘」という形容がぴったりなヒロインも◎。
まだ1巻なので評価は暫定ですが、これからの展開を期待しています。
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[投稿:2010-05-16 16:48:14] [修正:2010-05-16 16:48:14] [このレビューのURL]
8点 それでも町は廻っている
アニメ化決定だそうで・・・
マジか・・・
たぶん素直に喜べない読者がわりと多いんじゃないかと思う。つまり『それ町』とはそういう作品。
アニメ化か・・・いつかはなるような気がしてたが、ファンとしては喜びたいところが、でもやめてほしい・・・複雑だ・・・
こんなことになってようやく気づいたよ。俺、『それ町』のことが大好きだったんだな・・・
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[投稿:2008-08-28 23:52:05] [修正:2010-04-29 00:49:16] [このレビューのURL]
タイトルを見たときに不健全な妄想をしたのは、自分だけじゃないはずだと信じたい・・・
完全版?を購入して読了。
絵の美麗さと、各話ごとの完成度の高さが素晴らしかったです。
自分も観用少女(プランツ・ドール)を購入したような高級感に浸れる漫画でした。プランツがミルクを飲む姿は、本当に心が癒されるなぁ・・・
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[投稿:2010-03-31 19:23:35] [修正:2010-04-09 22:00:59] [このレビューのURL]
8点 大東京トイボックス
『彼らが共産主義者を攻撃したとき
私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき
私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき
私は声をあげなかった
私はユダヤ人ではなかったから
彼らはついに教会を攻撃した
私は牧師だったから行動した
しかしそれは遅すぎた』
表現の自由、規制・・個人的にはひどく馬鹿馬鹿しいと思っています。
作者の全霊を込めて作られたものに貴賎なんてない。
小説を全部いっしょくたに「文学」としてくくるのは間違いだし、
漫画を低く見る人たちも、逆に「芸術」だと声高に叫ぶ人たちも嫌いです。
各媒体にはそれぞれの長所と短所があり、どうしても上下が決めたいならば
自分の中だけでやればいい。
「ではテレビゲームは青少年になんの影響も与えていないとお考えですか?」
「いいえ 少なくとも自分の携わったゲームは影響を与えています」
「それは問題のゲームが原因であると認めるということですか?」
「ゲームというのは何時間も 場合によっては何十時間とかかります
他人の人生をそれだけ拘束しておいて 何も残らないようなモノなど
いったいなんのために作るというんです?」
読んだときには鳥肌がたった。
これが真理で、そしてすべてであると思う。
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[投稿:2010-03-17 00:48:12] [修正:2010-04-09 22:00:28] [このレビューのURL]
9点 積極−愛のうた
個人的に谷川史子さんの最高傑作は、この『積極―愛のうた』であると思っています。
短編集にあまり高得点をつけるのもどうかとは思いましたが、もう本当に大好きなので9点。
短編の名手として知られる谷川先生ですが、そもそもその魅力とは何でしょうか?
それは作品全体から漂うほっとする雰囲気と、そこに時折差し込むどきりとする瞬間に他ならないと思います。
読んでいて癒される、ふわふわとした温かい絵柄とストーリー。いいですね、素晴らしいですね。疲れたときなんかに最適ですね。人に優しくなれる気がしますね。
そしてそんな優しい雰囲気の中に不意に差し込む、孤独や淋しさを感じさせる一瞬――。
谷川先生はこの「落差」の表現が非常にうまく、特に本作『積極』では、その演出が際立っています。
本作の結末はハッピーエンドとは言えないかもしれませんが、私は読後に切なさこそあれ、悲壮感は感じませんでした。それはなぜか。
温かくほっとする雰囲気の中に、時折ふっと、どうしようもないほどの悲しみが混じる。
これは生きることそのものです。生きてゆくこと、恋をすることは幸福ですが、幸せなばかりではいられない。それが人間の営みである以上、避けられない寂寞が付きまとってくる。
谷川先生の作品はひどく感覚的に、この生きることの本質を捉えています。幸せなだけではいられない事実を、私たちに突きつけてきます。
しかしその読後感が決して悲しみに満ちたものでなく、むしろ前を向いたものになるのは、作品が生きていく上で避けられない不幸を肯定し、それでも生きることは素晴らしいのだと、読者に訴えかけてくるからです。
他人とわかりあえなくても、一人でも、いつか死んでしまっても。
悲しいことはたくさんあるけど、それでも生きることは幸福であり、
私たちは生きているかぎりは前に進むべきなのだ。
表題作の『積極―愛のうた』を読んだあと、私はそんなふうに思いました。
一発で谷川先生のファンになり、翌日には周辺の本屋を駆けずり回って、既刊を片っ端から買い漁っていました。
いつの間にか作品のレビューではなく作者のレビューになってしまいましたが、あしからず。
あ、おまけ漫画の「告白物語」は、このためだけにお金を払ってもいいくらい好きです。
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[投稿:2009-02-08 20:30:20] [修正:2010-04-09 22:00:07] [このレビューのURL]
6点 BLEACH
以下、主観と偏見に凝り固まったレビューとなっていますのでご注意ください。読んでいて不快になる可能性も高いと思うので、最初に謝罪しておきます。それでも書かずにはいられなかった。
私は自分の好きな作品を否定されたとき、自分自身を否定されたように感じてしまう類の人間です。誇張ではなくわりと本気で。なるだけ表には出さないようにと注意していますが、自分が好きな作品を喜々として貶めている人を見ると、激しい不快感を覚えます。これはたぶんどうしようもない。
『BLEACH』は私が大好きだった作品です。中高生の頃は、アホかというほどはまっていました。「大好きだった」と過去形にしているのは、ここ数年の展開はファンとして「ああ、少し残念だなぁ」と思う箇所が多いからです。今でももちろん「好き」なのですが、「大好き」とまでは言えなくなった。「好き」と言い切る部分に多少の贔屓目も入っているのでしょうが、これが私の本音になります。
多くの方が述べている通り、本作は尸魂界編の前後(コミックスで言えば20巻くらい)を境に、面白さが大幅に失速します。
尸魂界編までは8点をつけたい出来ですが、それ以降は引き延ばし、ループ展開が目立ってきます。
気がつけばジャンプに散見する「長く続けば続くほど評価が下がる漫画」の代表みたいになっていました。このへんは反論し難いですね・・・。連載当初からのいちファンとしては、一発逆転の完結劇を願うばかりです。
・・・と、ここまで書いておいて、いよいよ本題に入ります。きわめて個人的な意見になりますので、適宜聞き流してお読みください。
長期連載にあたり欠点の目立ってきた『BLEACH』ですが、本作に対して0点や1点の低評価をつけるのは「ない」と思います。人によっては評価が下がるのはわかりますが、いくらなんでもそこまでひどくはない。
「読む価値のないクソ漫画」だの「さっさと終わらせるべき」だの、そんなレビューは正直論外。そもそも本当に人気がないのなら、44巻(2010年4月現在)まで続かず早々に打ち切りにあっています。
「アニメ化したのでだらだら続けている」という意見もあるかもしれませんが、ジャンプはアニメ化しようがゲーム化しようがお金にならなくなったら早々に打ち切る雑誌だと思います。少し前に完全版が出た「みかん」のシャーマン漫画がいい例です。あの作品の打ち切り当時は、編集部にかなりの怒りを覚えましたが・・・。
まあそれは置いといて。現在まで続いているということは、一定以上の人気を保っているということ。
「それはあくまで世間での評価で、作品の評価とは別だ」という意見もあるかもしれませんね。そうですね。
作品を評価するということは、言うまでもなく非常に難しいです。必ずしも「売れている作品=いい作品」とは限らないですし、その逆もまた然りですから。何がいい作品なのかは、最終的には個々人が自分の中で判断を下す以外にありません。そういった判断の手助けとなるために、このようなレビューサイトが存在しているんだと思います。
しかし。
レビューの場で大した説明もなく「クソ」だの「ゴミ」だの書いて低評価を下しているレビュアー。また、そんなレビューに恥ずかしげもなくナイスレビュー票を投じている人たち。ぶっちゃけネットのレビューサイトなんてそんなものなんですが、あまりに不快かつ見苦しいです。そういった評価を下す場合は、その作品のファン全員に喧嘩を売る覚悟を持った上でやってください。もしくは「あまりにひどい漫画だ!読んだ時間がもったいなかったし、その上不快だ!こんな思いを他の誰にもさせちゃいけない!」と義憤に燃えた場合に限る。「もう読んでない」とか、そんな報告もいらないですから。このへんは本作のレビューだけに関わらないです。
・・・えー、話がだいぶ逸れてきたので、最後に『BLEACH』に戻して終わります。
20巻までは8点だよね。誰が何と言おうと面白かったよね。その後だんだんだれてきたけど、それでも読めないほどではないよね。
ていうか砕蜂隊長の涙だけで、ぶっちゃけ30点分ぐらいの価値があるよね。ご飯三杯はいけるよね。以降はなかなか隊長出てこないから、もう悲しくて悲しくて・・・。ちなみにアニメではあまりにも百合百合しすぎててびびったけど。ちょっとスタッフ狙いすぎだろ・・・
白哉の卍解が『万本桜』だったらどうしようかと心配していたのはいい思い出。
あ、あと、『BLEACH』って基本的に、一護が出ない方が面白いってことに気づい・・・いや、なんでもないです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-08-29 00:16:53] [修正:2010-04-05 21:30:51] [このレビューのURL]
7点 終わりと始まりのマイルス
珍しく鬱じゃない鬼頭莫宏作品。
読んだあとは「なんだ、こういうのも描けるんじゃん! ていうか鬼頭先生、こういうのでも全然いけるじゃん!」ってなりました。
まあところどころに怪しい雰囲気が漂っているので、まだまだ油断はできませんが・・・
まだ1巻なので評価は暫定ですが、以降の鬱展開を期待している自分もいたり、「もうそういうのはいいよ。ほのぼの行こうよ、ほのぼのさ・・・」と思っている自分もいたりで、鬼頭先生の術中にまんまとはまっちゃってる感じですね。とりあえず続きを楽しみに待ちます。
作中の世界観というか、作品内で説明されている科学理論(?)に非常に感心しました。長々とした説明が続きますがくどく感じず、なんというかとても「それ」っぽいです。まあこのへんは、読者の趣味にもよると思います。興味がない人は流してもいいかも。ほのぼのコメディを楽しむのが吉です。
読後に再認識しましたが、鬼頭先生は本当にロリコンの変態ですね。原稿からそれが滲み出ています。(・・・たぶん褒め言葉です。たぶん)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-03 00:22:45] [修正:2010-04-03 00:22:45] [このレビューのURL]
8点 エマ
面白い面白くないの前に、読んでいて「いい漫画だ」と思える作品。
ストーリー自体は平凡で、そこまで特筆すべき部分もありません。
しかしページのあちこちから作者の作品に対する(というよりメイドとイギリスに対する)愛が伝わってくるので、
その溺愛っぷりに引きこまれます。
「ああ、この人本当に、こういうのが大好きなんだろうなー。
いい漫画だよなー」
という気分に浸れ、読んでいると不思議と幸せになれます。
特にラストの結婚式のシーンでは作中からも幸せオーラが飛び出しまくっており、画面の華やかさも相まって、軽くやばいくらいの幸福感が得られます。
あまりに幸せそうだったので、思わず私も、誰かと結婚したくなってしまいました。畜生・・・
個人的に巻末のおまけ漫画が本編に迫る勢いで大好きだったり。
リアルに腹筋がよじれるかと思いました。最高です。
『乙嫁語り』も期待大。新刊を今かと待ちわびています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-03-23 06:43:21] [修正:2010-03-23 07:19:01] [このレビューのURL]
7点 百舌谷さん逆上する
ツンデレ=「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」
ツンデレという重病を患うある少女の話。
連載当初は一発ネタでどこまで話を引っ張れるのかと心配していましたが、
最近になって「あれ?普通に良作じゃね?」と思うようになりました。
人を選ぶだろう痛々しいギャグも慣れてしまえば爆笑できますし、
感動できる場面では素直に感動できます。
総じて上質のエンターテイメントですね。力量の高い作者さんだと感じました。
カバー裏での作者のゆがみっぷりが大好きです。
いつまでもこんなダメ人間でいてほしい。
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[投稿:2008-08-30 04:04:18] [修正:2010-03-17 00:31:37] [このレビューのURL]
読んだ人の感情を揺さぶる力を「漫画力」と呼ぶならば、
新井英樹ほど漫画力が突出した漫画家はそうはいないと思います。
その感情が喜ばしいものかどうかは別として、この作品は読んだ人の心に、確実に何らかの爪痕を残します。
この作品を読んで「何も感じなかった」なんて言う人はまずいないはずです。途中で読むのを投げ出してしまった人でさえ、確実に「嫌悪」という感情に襲われているのですから。
私はこの作品のいたるところに嫌悪しながら、最後まで読むのをやめられませんでした。そして残酷極まりないはずのあるシーンを、不覚にも美しいと思ってしまいました。
先ほど述べた漫画力しかり、この作品は読んだ者を否応なしに巻き込む、途方もないパワーを持っています。作品から発せられるメッセージが強烈過ぎて、私はまだ、自分の中でうまく消化しきれていません。
もう何回かは読み返してみなければ、まともな評価はできないと思います。
(たとえ何回読み返したとしても、正当な評価ができるかはあやしいのですが……)
「点をつけるとしたら10点か0点かなぁ」と、読後に漠然と思いました。根拠も何もないですが、何となく。この作品にふさわしいのは、そのどちらかだけな気がしたからです。
さんざん悩んだのですが、暫定的に8点。これから何度も読み返す予定なので、「8点-何度も読み返してしまうような名作作品」としておきます。
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[投稿:2010-01-21 01:36:44] [修正:2010-01-21 01:36:44] [このレビューのURL]