「いーらび」さんのページ

総レビュー数: 38レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年04月15日

10点 まんが道

志を同じくする2人が出逢い、切磋琢磨し合い、
人との関わりに助けられながら漫画家になっていく過程。
その全てが不思議なまでに運命的で面白い。

満賀と才野の血の滲む様な努力に、「本気」の凄さを思い知らされる。
好きで描いていた頃とは明らかに違う、締め切りに追われるプロの厳しさ。
裏には想像を絶する努力があったということに驚かされる。

生半可な覚悟では到底歩めない『まんが道』を、
2人で支え合って進む様が微笑ましい。

よほど仲が良くなければ、出来ない芸当である筈の合作。
それを自然に継続していく姿は、羨ましくなる程に清々しい。

2人で1人となって漫画に人生を捧げた、正に不屈の『まんが道』。
その生き様には学ぶものが多々ある。

そして忘れることが出来ないのが、手塚治虫の存在。
独り雲の上を突き進んでいた神様。
多くの漫画少年たちに夢を与え、今日の礎を築いたその偉大さが、改めて身に沁みる。
彼の功績なしに漫画は語れない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-01 19:17:34] [修正:2010-09-03 17:40:23] [このレビューのURL]

恐ろしく志の高い漫画。

世界観に引きずり込まれる冒頭からずっと、ダレない展開が素晴らしい。
キャラの構築にも群を抜く魅力を感じる。
一人一人個性的で味があり、敵と言えど憎めない。
皆カッコイイ。台詞も常にカッコイイ。

戦がまた面白い。
敵味方双方の実情や背景が丁寧に描かれているので、
参戦する者全員の本気が常に伝わってくる。
兵法や地形、現在地の説明も細かく成されるため、
状況が良く伝わって来てこの上ない臨場感がある。

得難い物を得ようとする道程の厳しさや歩む際のもどかしさ、
一歩夢に近づいたという爽やかな充足感が、上手い具合に絡み合っている。

ここまで期待を裏切らない面白さは珍しい。
今後の展開が楽しみな作品。

素晴らしい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-07-12 14:57:32] [修正:2010-07-12 14:57:32] [このレビューのURL]

これを描いた作者から
何故、どうして、どうやって、
『君に届け』が生まれたのか。
信じられない程の駄作。

抑、主人公にイライラする。
ゆきにここまでこだわる根拠は一体何なのか全く理解できない。
断然赤星でしょ。

展開の底が浅すぎる上、誠実さが感じられない。
好き勝手フラフラして来た奴が「君だけだ」とか言っても
全然ピンと来ないし説得力が無い。

ここまで終始先の読みたくないムカつく漫画は珍しい。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-09 17:57:24] [修正:2010-06-09 17:57:24] [このレビューのURL]

3点 夜王

歌舞伎町夜の世界を垣間見れるのは面白い。
全く縁の無いホストの世界がどんなものか伝わってくる点では。

ただ「俺に銃弾は当たらない!」の件には流石に脱力。
有り得ない。
以降、心から読む価値を感じなくなった。

兎に角、コピーして反転させて貼り付けた様な絵には閉口。
顔の大きさ、表情、明らかに変でしょ。
ここまで同じカットが何度も出てくるのは邪道すぎやしないか。
漫画家として本当にこれでいいのか?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-26 18:17:11] [修正:2010-04-26 18:17:11] [このレビューのURL]

志の高い最初は凄く良かった。

最近は分厚さの割りに内容ペラペラ。
斬り合いの描写にページ使いすぎ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-16 11:12:30] [修正:2010-04-16 11:12:30] [このレビューのURL]

はっきりいって低俗。
知性を感じられない矢沢作品は、これに限らず全て苦手。

主人公にもストーリーにも雑魚キャラにも全く魅力を感じない。
兎に角、続きを読みたい・知りたいという気が全く起こらない。
なぜあんなに話題沸騰したのか謎。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-04-14 20:08:54] [修正:2010-04-15 09:12:49] [このレビューのURL]

何よりも、ポコ太の存在に満点をあげたくなる。
大切にしてきたぬいぐるみが動いて喋るなんて、正に女の子の夢。
姫ちゃんとポコ太のふれ合いが可愛くて微笑ましくて、
ずっと大事にとっておきたくなる様な漫画。

友情と恋愛と、家庭や学校での、いわば女の子の日常の描き方が楽しい。
繰り広げられる人間関係が、とにかく明るくて爽やか。
登場人物一人一人も皆魅力的で好感が持て、終始心地よい気分で読める。

特に大地と姫ちゃん、キャラそのものと2人の関係が、数多くの恋愛漫画を押しのけて一番好き。
とってもお似合いな上、やりとりが自然で痒いところも無く、読んでいて爽快。

何より、この作品の素晴らしさは、母の目線で描かれているということ。
自分が母親になってみて改めて、作品に潜む愛情深さに気付き感動した。
主人公視点だけではないストーリーを動かす力、そんな見守る大きな愛に溢れた作品。
作者自身が姫子の母親になっているところや、大地やエリカの存在も然り、
何と言ってもその象徴はポコ太。

悩みを聞いてくれたり、一緒に喜んだり悲しんだり、時にはたしなめてくれたり。
いつも傍にいる家族でありながら、一番仲良しの親友でもあるような存在が、
こんなに愛らしいマスコットだなんて、姫ちゃんが羨ましい。
女の子なら、きっと誰もが欲しいと思うポコ太を、生み出してくれた作者に感謝したくなる。

最終巻は、何度読んでもボロ泣き。
お気に入りのぬいぐるみを大事にしながら子供時代を過ごして来た女の子が、
恋をして、大切な人を得て、段々と大人になっていく過程で、訪れるそのぬいぐるみとの別れ。
それをこんなにも感動的に描いてくれるなんて。
ここまで上手い終わり方をした少女漫画は、見たことが無い。

無駄の無い軽快な運びに、心優しい愛情がいっぱい詰まった名作。

女の子は是非読んで欲しい。
というか、読みなさい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-08 12:41:13] [修正:2013-04-14 17:09:17] [このレビューのURL]

個人的にキメラアント編は糞。

子供の目の前で両親の頭が吹っ飛び、
直後その子の脳みそが喰われるシーンには、心底吐き気がする。
ただグロイだけの無意味な描写は、はっきり言って餓鬼臭い。
未成年の殺人願望かよ。

「こんなこともやってみたかったんだ俺」的な、
自由奔放過ぎる暴走は度々目に余る。
実験か?天才的な富樫ならではの試みとも言えるが。
コンマ何秒の世界をページ数使っていちいち表現するのも疲れる。

ジンを見つけるという当初の目的が、
ここまであっさり達成されてしまったのも残念。きっと面倒臭くなったんだろうな。
その辺のどうでもいい態度を作品内に出すのも、
漫画家として有り得なくて腹立たしい。
読者を馬鹿にしてんのか。

色々と不満はありつつも面白いと言い切れるのが、
この漫画の凄いところだろう。
ここまで狂った漫画が他にあるのか?否。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-05 18:16:46] [修正:2013-04-12 12:18:43] [このレビューのURL]

2点 犬夜叉

56巻まで続く割に中身ペラペラ。印象に残るシーンが無く、読み終わっても見事に何も残らない。
はっきり言って読む時間が無駄。高橋留美子のファンだけにがっかり。
これなら『ファイヤートリッパー』の方が断然面白い。

唯一面白かったのは、所々織り交ぜられた現代が舞台の小咄。高橋漫画の魅力は、そういった人間同士のコミカルなやり取りの中に活きるテンポの良さなのに、これはもう何かを履き違えてるとしか思えない作品。

ただ、熱意だけはひしひしと伝わってくる。
きっと『うしおととら』みたいなの描きたかったんだろうなあ。
だけど全然、比較にもならない。
妖怪に対する愛情が感じられないのは致命的。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-04-14 19:29:15] [修正:2013-04-10 10:44:06] [このレビューのURL]

いちいち出てくる例え話が面白かった。
「そう、まるで〇〇!」
もはやギャグ漫画といって差し支えないほど。

人が一瞬に張り巡らす思考のくだらなさ、
完全に独りよがりなのに本人だけは分かってない救いようのなさ、
そこら辺の描き方が相変わらず上手い。
ゆえの面白さ。

「投網一発!持ってかれた!人望という名の魚群を!!」

あんた以外誰も考えてないよそんな事。

冴えないをぢさんの日々の葛藤が痛々しく切実に描かれているだけに、
対戦相手がただの不良(しかも中学生)という次元の低さに拍子抜けしてしまった。




ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-27 17:45:31] [修正:2013-04-10 10:35:22] [このレビューのURL]