「kazu」さんのページ
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9点 寄生獣
寄生生物のミギーと彼(?)に寄生された人間・シンイチのコンビが絶妙。
シンイチ+ミギーと寄生生物たちとの戦いももちろん面白いが
この作品の見所はやはり寄生生物と人間との狭間に位置してしまったシンイチの葛藤だろう。
「我々はか弱い。それのみでは生きてゆけないただの細胞体だ」
これは、ある寄生生物がシンイチに向けて言った台詞だ。
この寄生生物は、寄生生物と人間との関係を一つの家族のようなもの、とも表現している。
人を食料とし、人に寄生することでしか生きることのできない寄生生物達。
もちろん、人間の視点から彼らを見れば脅威以外の何ものでもないだろう。
だが別の視点、例えば地球、あるいは生物全体から見るとどうだろう?
なんてことを考えてしまう漫画。
といっても、もちろん小難しいことを考えず読み進めても面白さと感動を味わえることは間違いナシだ。
ナイスレビュー: 4 票
[投稿:2005-03-25 01:48:07] [修正:2005-03-25 01:48:07] [このレビューのURL]
7点 シグルイ
失うことから全ては始まる 正気にては大業ならず
武士道は死狂いなり
江戸時代初期に行われたある御前試合の内容を書き綴った残酷無残時代劇。この漫画で語られる「武士道」は、ラストサムライやバガボンドのような美しいものでも綺麗なものでもない。狂ってる。どう見ても狂ってる。
「封建社会の完成形は少数のサディストと
多数のマゾヒストによって構成されるのだ」
ひたすらにサディスティックで狂気染みた武士道。それを迷いなく実行していく狂人達。こういう、イっちゃった漫画大好き。
表紙で気持ち悪いと読まず嫌いしてる方は是非毛嫌いせずに読んでみてください!中身はもっと気持ち悪いです!
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2006-01-10 00:37:22] [修正:2006-01-10 00:37:22] [このレビューのURL]
6点 ぼくらの
選ばれし15人の少年少女が謎の怪獣と謎の
ロボットで戦って地球を救うマンガ。
今のところ怪獣との戦闘に全て勝利しており
地球は救われている。
だが、この物語自体には救いがない。
子ども度たちは謎の男ココペリと契約を交わしてしまったため
以下のルールの中、ロボットに乗り込み戦闘を行う。
ルール?’塰未垢譴价狼紊肋談任垢襦?
ルール?⊂〕靴討皀僖ぅ蹈奪箸論鐺?終了時点で死亡する。
ルール??パイロットはランダムで選出され、次の順番になったパイロットには
あらかじめその旨を伝えられる。
メインは、怪獣との戦いではない。
突然「死」という非日常を突きつけられた子どもたちの葛藤がこの作品の主題だ。まだ自己も定まっていない子どもたちが、数日後の死を告げられそれぞれの最後の日常を過ごす。最後まで拒否しつつも乗り込んで怪獣と戦わされる少年や死と引き換えに復讐を試みる少女などそれぞれが死に向かって取り組んで行く。
病んでる。
胸糞悪くなる。
ただ悔しいことに、良質なエンターテイメントとして作られているために胸糞悪くなりつつも先が気にったり部分部分で感動したりしてしまう。面白いんだけど、あんまり手放しには誉めたくはない。
そんな作品。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2007-07-28 13:07:07] [修正:2007-07-28 13:15:56] [このレビューのURL]
8点 ジョジョの奇妙な冒険
この作品の最大の魅力といえば、やはり「波紋」や「スタンド」といった独自の超能力を使った、少年漫画ではあまりお目にかかれないハイレベルな知能戦が繰り広げられている戦闘シーンの数々。敵が勝利を確信したその時!ジョジョはすでに勝利しているのだ!
その戦闘シーンを含め、先の展開を読むことができない物語、圧倒的な個性を持つ(というかちょっとイカれた)魅力的なキャラクター達、そして一見嫌悪感を覚えるが、しかしアーティスティックともいえるあの絵、それらがうまく調和した結果、この傑作(奇作)「ジョジョの奇妙な冒険」は成り立っているのだ。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-03-27 16:00:21] [修正:2005-03-27 16:00:21] [このレビューのURL]
6点 賭博黙示録カイジ
「アカギ」や「金と銀」などで心理戦、頭脳戦を書くことに関しては定評のある福本伸行が贈る本格ギャンブル漫画。
この漫画、知ってるが絵が嫌いなので読んでない、という人もいるかもしれない。
だが、それに耐えて読み進めてみればその嫌いな絵すらも気にならなくなる面白さが待っている。
(むしろ、人によっては読み進めるにしたがってあの絵に愛着すらも沸いてくるだろう!)
タイトルに「賭博黙示録」とあるが、この漫画の中で行われる賭博(ギャンブル)は
一般的に「賭博」という言葉から連想されるであろうものとは一線を画している。
例えば第一章では、この漫画オリジナルの「ジャンケンカード」というギャンブルを主人公たちが行うことになる。
ジャンケン、と聞くと単純そうに思えるかもしれないがこの「ジャンケンカード」は実によく練られている。
知略の限りを尽くし、心理戦を制することができなければこのゲームで必勝することはできないのだ。
敗北は許されない。敗者に待っているのは数十年続くであろう強制労働だ。
さらに、ゲームが進行するにつれて進んでいく裏切り、疑心暗鬼。
そんな中、主人公カイジはゲームのシステムの抜け穴を突いた驚くような策略を次々と生み出してゆく。
まさに手に汗を握る展開!
その緊張感に加えて、一体カイジはどうやってこの状況を切り抜けるんだ、という期待感、それにカイジが勝利したときの爽快感。
これらを味わった時、絵のせいでこの漫画を読んでなかったのがいかにバカらしいことだったかがわかるだろう。
ジャンケンカード編以後も「電流橋渡り」「eカード」「ティッシュ箱くじ引き」など様々なオリジナルのギャンブルで楽しませてくれる。
だが、やはりジャンケンカード編が一番面白く、話が進むごとに失速してる感は否めない。
よってジャンケンカード編だけなら文句ナシで7点レベルだが、そこらを考慮して6点としておくことにする。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-03-26 00:43:51] [修正:2005-03-26 00:43:51] [このレビューのURL]
8点 愛しのアイリーン
このままでは一生結婚できなさそうなどド田舎の農家の息子と
その男に金で買われて結婚するフィリピーナの恋愛物語。
恋愛物語?
違うかも。訂正。
ロマンスの欠片も無い、ド田舎で繰り広げられる泥臭い人間模様を描いた話。
結婚したいからってフィリピーナを金で買う主人公、家族のために金目当てで結婚する花嫁、金のために娘を遥か遠くの国に送る母親、田舎の世間体とシガラミに縛られた挙句、娘を殺そうとすらする姑、日々痴呆が進んでいく父親、etc・・・。
出てくるキャラみんな、どいつもこいつも
最高にエゴイスティックなんだけど、どうしても憎めない。
それは、現実には到底いなさそいうなキャラクターなのに
でも、みんなどうしようもなく人間らしいからだと思う。
新井英樹は、人間をデフォルメするのが天才的に上手い。
それでいて、登場人物たちはみんな紙面からはみ出すほどの
生命力とかエネルギーで溢れてる。
最高に愛すべき最低のエゴイストたちが繰り広げる、珠玉のラブ・ストーリー。
岩男とアイリーンの間に愛は無いけれど、
物語自体は人間愛に満ちてる。はず。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-01-27 22:40:21] [修正:2010-09-23 11:48:43] [このレビューのURL]
7点 SUGAR
この漫画、テーマにボクシングを扱ったものなんだけど、さすがは新井英樹。普通のスポーツ漫画とは一味も二味も違ったものとなっている。
この漫画の主人公・リンが持ってるのは、ジョーのようなハングリーさでも、一歩のようなひたむきさ・謙虚心でもない。彼が持っているのは、「才能」だ。それも、努力という言葉を形骸化するほどの圧倒的な才能。
そんなリンが、努力する凡人たちを嘲笑うかのように(というか嘲笑ってるけど)その才を誇示してゆく姿は、まさに爽快!痛快!新井英樹の漫画なのでもちろん、脇役の濃さ、台詞回しのセンスも折り紙付きだ。
いつもの新井漫画のような嫌悪感を抱かせるようなシーンもないので、新井英樹の漫画を読んだことがないって人にもオススメできる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-11 20:50:22] [修正:2005-10-11 20:52:57] [このレビューのURL]
10点 ザ・ワールド・イズ・マイン
圧倒的な個性を持つキャラクター達、彼らそれぞれが好き勝手に動くことによって織り成される巨大なスケールの物語、
映画的とも言える絵の魅せ方。
とにかくこの漫画について書くのにこのスペースは狭すぎる。
自称漫画好きでまだこの作品を読んでない方がいたら、是非読んでほしい。
この作品はいろんな意味での「問題作」なので合う人、合わない人がいるだろうが、
とにかく最後まで読みきれば新井秀樹が並みの漫画家じゃないってことだけはわかってもらえるはずだ。
そして一度読み終わったら、絶対にもう一度読み返してみてほしい。
この漫画はあまりに多くのものを詰め込みすぎていて一度ではとてもその魅力の本懐を味わうことはできないからだ。
それにしてもここまで徹底的に漫画を描いてる作家って他にいるんだろうか?
読み返す度に、1コマ1コマに新たな発見がある。それぞれのキャラクター達はさらに魅力を増してゆく。
今まで気にとめなかった台詞が突然胸に心地よく響きだす。
まるでクラシック音楽のように、読めば読むほど魅力が増してゆく漫画。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-03-27 15:57:04] [修正:2005-03-27 15:57:04] [このレビューのURL]
6点 僕らはみんな生きている
まず、途上国に長期滞在する日本のサラリーマンって設定自体が新鮮で楽しめる。文化のギャップや、奮闘したり絶望したりする日本人サラリーマンたちの様子を見てるだけでも面白い。極めつけは最後の、革命戦士のゲリラ相手に『営業活動』をする企業戦士たち。確かに、自社の利益ばかり考えていて独善的な日本人の好例だが・・・・でも・・・・カッコイイ!!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-02-15 16:48:10] [修正:2006-02-15 16:48:10] [このレビューのURL]
10点 ぼくんち
2ページ完結の純文学。
どういう人生おくりゃこんなのが書けるんだろ?
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2006-01-25 02:10:36] [修正:2006-01-25 02:15:27] [このレビューのURL]