「」さんのページ
10点 リアル
野宮がナンパした夏美をバイク事故で下半身不随にしてしまったり、高橋が自転車で道路に飛び出して事故に合い、病院で現実を思い知らされ泣いたりしているのは、本当に胸が苦しいです。
しかし、最近になってそれまで下を向いていた野宮が、戸川に影響され前を向いて歩き出し、それに影響されて高橋も変わっていく様は「人生」だなぁと思います。しかも、その戸川も虎さんに励まされて今があるわけですから、やっぱり人は一人じゃ生きていけないんだなぁと思えますね。
また、なんといってもやはり表情の描写が物凄いと思います。映画の俳優さんの表情に近いか、あるいはそれ以上の表現力には頭が下がります。
いろいろ考えて10点
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[投稿:2011-12-17 02:44:49] [修正:2011-12-17 02:54:20] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
構成が素晴らしいです。読み終えた時に改めて「あ、これ面白い」って思う。そして、人間ってなんなの?といろいろ考えさせられる、なぜかそのように感じる仕掛けになってます。また、読んでる時のドキドキ感は何とも言えないものがありますね。んーこれは読まないと分かんない気がする。ぜひ読んでほしいと思う作品。
いろいろ考えて10点
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[投稿:2011-12-03 19:07:51] [修正:2011-12-17 01:11:51] [このレビューのURL]
10点 SLAM DUNK
僕がこの漫画ですごいと思うのは、まずなんとも言えない笑いのセンス。1巻あたりの桜木花道のやり取りは素直に面白くて自然と笑えます。
また、試合がとても面白いです。キャラがすごく立っていてどの試合を取っても、かっこいい、リズムがいい、素直に感動できて、面白いです。
さらに、一番すごいと思うのは山王戦の終盤。それぞれのキャラクターの表情やしぐさが映画やドラマを越えたものがあると思います。1コマ1コマ意味があって、その時その時の心情が非常にうまく表現できているところは素晴らしいとしか言いようがないと思います。
いろいろ考えて10点
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[投稿:2011-12-17 00:54:10] [修正:2011-12-17 00:54:45] [このレビューのURL]
10点 食の軍師
「ボコビー」が完全にツボに入ってしまったので
10点差し上げます。
いかにも「泉昌之的グルメ漫画」だよなあ。
思わず爆笑こいてしまった。
個人的には「孤独のグルメ」「花のズボラ飯」あたりとの
併読をおススメしたい。あと「夜行」もか。
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[投稿:2011-12-09 22:59:16] [修正:2011-12-10 00:01:33] [このレビューのURL]
10点 HUNTER×HUNTER
休載の弊害で多少古臭くなってしまった部分はあるが、
現時点でこの作品のレベルは、少年漫画の中でおそらくTOP。
長期休載に入る2004年の時点では、他の少年漫画ではちょっと手の届かない存在だった。
休載とネーム掲載、作画の古臭さ、富樫氏の姿勢に関する批判は正しいし自分も同感である。
しかし、それ以外の部分でこの作品をつまらない、と切り捨てる批評はピント外れである、と断言する。
ここまで読んで、「少年漫画に対する好み、趣向、楽しみ方、評価の基準は人それぞれ違うだろう」と思った方もいるだろう。
確かにそうなのだが、批評やレビューにも、レベルや正誤はある。
何故なら「レベルの高い漫画」というのは確かに存在するからだ。これは漫画に限った話ではない。
面白くない、と思った人は富樫氏との照準が合っていない。
極論を言ってしまえば、富樫氏の提供する意図通りの解釈、イメージができずに、面白くない、と思い込んでいるだけなのだ。
無論、富樫氏の全てが面白い、というわけではない。イカルゴVSブロヴーダのような不評の話も出してしまう事だってある。
逆に、富樫氏を絶対視する「信者」がたくさんいるのも事実。
長期連載では避けられない、細かいミスや小さな矛盾を認めない発言は、ネタかどうか知らないがよく見かける。
最後になるが、単行本で通して読むのも面白いが、
連載中に、2chで先の展開を予想しながら月曜の0時を待つ楽しみ方もこの作品はできる。
邪道になるが、早売りのネタバレを待つ楽しみ方もできる。
何故ならこの作品は凄まじい最大瞬間風速を叩きだすからだ。
「急襲」の回や、「突入-3」の回のネットの盛り上がりは、一少年漫画の領域を超えていた。DEATH NOTEや、ONE PIECEでの某重要人物が死亡した時の勢いをも凌ぐ程だった。
あの不思議な高揚感と一体感、最新話を読んだ時の衝撃を是非とも末永く味わいたい。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2011-12-09 04:09:18] [修正:2011-12-09 04:09:18] [このレビューのURL]
10点 夏目友人帳
自分が初めて買った少女マンガ♪
これを読むと泣きすぎて体の水分がかなり減って困るくらいですwww
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[投稿:2011-12-02 00:28:48] [修正:2011-12-02 00:28:48] [このレビューのURL]
10点 今日から俺は!!
最高のヤンキー漫画!!
ヤンキー漫画独特のドロドロした感じがなく、読んでて気持ちのいい漫画です♪
この漫画だけで喜怒哀楽のすべてが味わえます♪
好きな漫画は?、と聞かれたら自分は迷わず今日から俺は!!を選びます!!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-12-02 00:25:01] [修正:2011-12-02 00:25:01] [このレビューのURL]
10点 ドラえもん
今や日本で漫画やアニメでドラえもんを全く見ずに育った人なんてほとんどいないのではなかろうか。
ポケットの中には夢があり、机の引き出しの中には未来があって、
のび太のアホさに笑い、のび太のずる賢さに感心し、のび太の優しさに心温まり、
のび太の勇気に心震わせる。
ドラえもんの話に泣き、笑い、ドキドキワクワクしながら読んでいたあの頃。
大人になると幼稚な漫画の代名詞のごとくバカにする人もいて、考え方は人それぞれなので
仕方ないですけど、個人的にはそういう固定観念で見てしまうのはもったいないなと思います。
「子供向け」なんて言うとマイナスのイメージすら感じてしまうかもしれないですが、
これはF先生が「子供にも伝わるように」わかりやすく且つ面白く描いた作品。
今でも「子供向け」のフィルターを外して読み返してみると、内容の秀逸さ、テーマの深さ、
構成の巧みさ、ギャグの面白さ、先見性の確かさ、といったものに脱帽してしまいます。
同じような効果を持つ道具が多数登場してツッコミの材料にされていますが、それも致し方ないかなと。
話自体は全く別の内容でも、以前出した道具をもう一度出せば、「この道具は前も見た」というように
飽きっぽい子供にそっぽを向かれてしまうかもしれないですからね。
現実世界でも違う商品なのに同じような用途のものって幾らでもありますし。
F先生は「異色短編集」等で大人向けの秀逸ブラックな短編を描いていますが、ドラえもんもそれらと
同じレベルの話を子供にも理解できるように易しく説いているだけで、基本的にベースは同じです。
違うところといえば、「ブラックな部分」を控えめにして(でもそれでもかなり含まれていますが)、
子供のために「優しさ」と「教訓」という隠しエッセンスが多めに盛り込まれている点。
話のほとんどが、のび太が悪さをしたときはちゃんと懲らしめられ、逆にのび太がその持ち前の
優しさを以て行動したときにはちゃんとハッピーエンドの展開で終わるように作られています。
ドラえもんが自分の家にも来ないかなーなんて思いながらのび太を羨ましがり、のび太と共に育ち、
気が付けばいつの間にかのび太の年齢を超えてしまい……。
個人差こそあれ、誰もがある一定の年齢になると「ドラえもん」を卒業していきます。
ここでその人にとってのこの漫画の役目はとりあえず終わるのでしょう。
ただ、ドラえもんやのび太と共に感じたドキドキワクワクまでも失くしてしまいたくはないですね。
大人になっても大人になり切れないのも問題ですが、ドラえもんを楽しめるぐらいの
心の余裕と子供心は持っていたいなとつくづく思います。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2011-11-28 01:09:01] [修正:2011-11-28 01:10:44] [このレビューのURL]
10点 ファン・ホーム ある家族の悲喜劇
コミックで読む文学。コミックでしか読めない文学。初めて読んだ時、こんなアメコミがあるのかと驚いた。
もちろんスピーゲルマンのマウスに代表されるオルタナティブコミックやプレスポップから刊行されているダニエル・クロウズの作品などヒーローもの以外にもアメリカには優れたコミックがたくさんあることは理解している。でもこれ程とはねぇ…。
「わたしはその日、冒険に乗り出したのだ。それはホメロスの『オデュッセイア』のごとく、エピソードごとに、少しずつ父親の本質に近づいていく旅であり、『オデュッセイア』と同じくらい壮大な冒険だった。」
ファン・ホームがどのような物語なのか、端的に説明している本文中の一節だ。
事故なのかそれとも自殺なのか、結局心から理解しあえぬまま亡くなってしまった父親。ある所では通じ合いながらも、すれ違い続けてきた父親。
著者アリソン・ベグダルが自分はレズビアンであると大学の図書館で気付いた時、ゲイであった父親の本質への探求は始まった。
ファン・ホームは7章から構成される。それぞれ異なるテーマに沿って、そして章が進むにつれてより深く父親と自分の真実に迫っていく。第3章では「グレート・ギャツビー」に父親を投影し、第4章では「失われた時を求めて」に著者と父親の姿を重ねる。
このように著者は上の二つやユリシーズを主とした文学を中心に、演劇やTV番組などまで非常に多くの作品と彼ら家族の姿を重ね合わせる。アリソン・ベクダルは文字通り、あらゆる角度から父親を、自分を映し出す。物語が進むごとに、幾重にも父親を囲んでいた壁は少しずつ少しずつ取り除かれていく。そして父親を見つめることはベグダル自身を見つめることでもあった。
ついに第7章で冒険者の旅は結実する。悲劇と喜劇、父親と娘、憎しみと後悔、ゲイとレズビアン…様々な道、交わらないと思っていた道はつながり、これまでも実はずっとつながっていたことが明らかになるのだ。
何といっても最後の1ページが良い。泣いて、感動に震えて、最高の体験だった。何度読んでも素晴らしい。
この作品を私がすごく気に入っているのは、全てが最後の1ページに集約されているのに、それが何であったか言葉には出来ないからなんだよなぁ。ベグダルが大胆な手法で丁寧に、静謐に家族の姿を描き出してきたからこそ最後の1ページは本物になって、かつ既存の言葉を超えた。
そして恐らく言葉を超えたものの表現というのはコミックが目指している所の一つだ。小説よりも絵で語れるコミックにはさして難しくないことに思えるかもしれない。しかしファン・ホームは“絵”とさらに色んな作品から借りた“言葉”、この二つを使って表現を押し上げた。文学だけでも、コミックだけでもたどり着けない所に。
ファン・ホームやアラン・ムーア作品、また高野文子の「黄色い本」なんかを読むとあまりに漫画は文字を嫌いすぎているように感じる。その流れを作ったのは手塚治虫だっただろうか。
色んな方向性があって、文字も、言葉も、一つの可能性なんだな、そう痛感させられる。
一つだけ残念なのはやはり引用される作品の多くを実際に触れたことはないということ。私が既読だったのは「グレート・ギャツビー」、「ライ麦畑で捕まえて」、「アダムス・ファミリー」くらいで、特に「失われた時を求めて」と「ユリシーズ」を読んでいればさらに理解は深まるのだろうなとは思った。
ただ作中でも「自分が『失われた時を求めて』を一生読むことはないと知って人は中年になる」なんて言われているようにそんな人は文学科の学生かよっぽどの文学愛好者くらいのもの。「グレート・ギャツビー」くらいは事前に読んでおいたら良いかもしれない。読んでなくても文脈で十分に分かりはするのだけれども。
しかしもう少し話題になっても良い気がするんだ。アメコミの中でもさらに文学好き向けと、門が狭いのかな。刊行された時期も不運だった。
ということで普段アメコミを読まない方でも、読書好き、文学好きには全力でおすすめ。似たようなことを試みている高野文子の「黄色い本」が好きな人なんかもぜひぜひ。小説含め、今年一番震えた文学だった。
最後に、この傑作を直接出版社に持ち込んでくださった翻訳者の椎名ゆかりさんとその正確な訳には心からお礼を言いたいです。ありがとうございます。
こんな作品を日本で読めたのはちょっとした奇跡。読まないのはもったいない自伝的ノンフィクション・コミックの傑作です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-11-23 03:08:31] [修正:2011-11-24 00:07:24] [このレビューのURL]