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10点 ジョジョの奇妙な冒険
この作品には大きな特徴がある。
《熱狂的ファン》派と《アンチ》派に大きく別れる。
その間である《好きでも嫌いでもない》という読者がほとんどいないのだ。
荒木作品は何と言っても絵柄や雰囲気。
しかしその独特さを一旦受け入れてしまうとクセになりジョジョ中毒者になってしまう。
ここで当作品の点別の投票数をご覧頂きたい。
圧倒的に高得点が多く、中得点が少ない。
これは中毒性が高いことを証明している。《熱狂的なファン》が多いことが頷ける。
注目すべきは低得点だ。
冒頭に《アンチ》派が多いと記載したのに何故低得点をつける人がほとんどいないのか?
それは、その強いクセゆえ『絵柄が無理』と敬遠してしまい読んだことがないからである。
それでは点のつけようがない。
つまりは《アンチ》派というのは食わず嫌いならぬ《読まず嫌い》
であるということだ。
もしここに本作を《読まず嫌い》である方がいるのであれば、私は自信を持ってこう言うだろう。
一度、ご賞味あれ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-26 16:45:29] [修正:2011-04-26 16:45:29] [このレビューのURL]
10点 HUNTER×HUNTER
まさに神マンガでしょ
休載はガッカリだけど神マンガに変わりは無い
数あるマンガの中で群を抜いて面白いと思う。
こんな先が気になるマンガ他にないね。
読んでない人は是非。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-03-23 10:46:47] [修正:2011-04-21 17:03:13] [このレビューのURL]
10点 天涯の武士
数々の幕末漫画・小説を読んできたにも関わらず、小栗上野介という人が何をしたのか全くと知らなかったが、本作品を読んで、正直恥ずかしくなりましたね。
こんな人物がいたなんて、あまりにも扱われなさすぎでしょう!
・・・と、急に小栗ファンになったりして・・・
竜馬や新撰組と、分かりやすく強いキャラばかりにスポットが当たり、数々の優秀な人物が、幕末の時代に埋もれてきたのは確か。
最近になってようやく、幕臣側にも見直されるべき優秀な人材がいたと取り上げられるようになったが、それにしてもまだまだ埋もれてる感がある。
小栗が最初から最後まで、しっかりと時代を見つめ、世界の中で日本の進むべき姿を考え続け、お役御免を繰り返しても、出来る事を淡々とこなす姿は、この時代にあって、何て冷静なのだろう。
身分も関係なく、経済を重視して、先を見る目は、立場こそ違うが竜馬と重なる自由なもの。
自分がいなくなっても、幕府が無くなっても、やった事は受け継がれると信じて、最後まで自分の運命を粛々と受け止める。
・・・泣けます。男です。
正直、薩摩薩摩ととらわれ過ぎていた西郷がもともと好かなかった私。
かなり悪役に描かれているので、西郷好きには耐えられないと思うが、個人的にはすごく納得。
立ち位置が変わるだけで、こんなにも歴史観が変わるんだなと感じました。
架空の人物は一人のみ。史実に基づき見事に著した作者の力量も素晴らしい。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2011-04-18 17:13:26] [修正:2011-04-18 17:13:26] [このレビューのURL]
10点 めだかボックス
「アンチジャンプのクーデター」
私自身、めだかボックスは必ずジャンプで最初に読むぐらいファンで愛読しています。まず自分のめだかボックスに対する立ち位置を最初に示します。
ジャンプで連載している作品は、漫画である前に「ジャンプである」という特殊な雑誌だと思います。
実際に今ヒットしている進撃の巨人を作者がジャンプに持ち込んだところ、「これはジャンプでやる漫画ではない、"ジャンプの"漫画を持って来い。」と言われたそうです。バクマンを読んでいても分かるようにジャンプはジャンプ色のある漫画でなければならない前提が必要なのです。
しかしながら、賛否両論が叫ばれるめだかボックスにはジャンプのテーマの友情・努力・勝利がこれでもかといわんばかりに入っています。それでいてなぜ、ここまで叩かれるのか?
まず、設定や展開を一つ一つ見ていきます。
話の内容自体は学園もの。これはジャンプでよくある設定です。
そして、主人公の黒神めだかは超天才です。ここまでするのは少し露骨ですが、ギャグ漫画以外のほとんどのジャンプ漫画でよくある主人公が天才設定。
序盤は日常で、途中からバトルに突入。これもジャンプでよくある幽々白書やキン肉マンなどでよく見る展開です。
バトルシーンの進め方や能力、勝敗の決め方は完全にジョジョです。また、キャラのポーズもまるでジョジョ立ちです。
また、死闘を繰り広げた敵が仲間になるのも、ダイの大冒険でいうクロコダインやヒュンケル、ジョジョの花京院やブチャラティ、ドラゴンボールのべジータ、などよくあることです。
めだかボックスとは今までのジャンプらしい良い要素をふんだんに盛り込んだ、悪く言えばトレースしているジャンプらしい漫画なのです。
しかしどうしてそれでも純粋なジャンプファンには受け入れられないのでしょうか?
それはアンチジャンプのスタンスを崩さないからです。めだかボックスによく使われるメタ発言で「もしジャンプだったら?」や「?はまるでジャンプじゃないか」と今までのジャンプを暗に批判しています。
例えば、死んで生き返ったらまるでジャンプの漫画、敵が絶対に勝てない理由はジャンプの主人公だから、など。
今までのジャンプを作り上げた巨大な漫画たちを尊重しながらもそれを踏み潰す様な発言に、純粋な"ジャンプ"読者は嫌悪さえも抱くのでしょう。
設定や展開などの外見はジャンプでありながら、その内に秘めているものはジャンプを否定するアンチに満たされている。
結論は、めだかボックスはジャンプでやるべきではない漫画です。が、外面はジャンプの装いをしたゲリラでジャンプのうちから破壊し、クーデターを起こそうとする危険分子なのです。
そう結論をつけた私ですが、そのクーデターを作者の楽しいユニークや遊び心としてめだかボックスを楽しめるか否かが読者の分かれ目ではないか、と思っています。
球磨川禊の括弧つけないあの演説には最大の感動を受けました。オススメです!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-18 12:47:16] [修正:2011-04-18 12:47:16] [このレビューのURL]
10点 佐武と市捕物控
45年前の作品というから驚く。
シナリオと絵の構成が確かであり、以後の漫画家らの水準を決めたとも言える。
市を案じる佐武、佐武を命に代えて守る市の気概を中心に、江戸の人情と情緒も
表現されている。美しい日本を今でなく45年前から意識していた。
余談ながら、40年くらい前にTVアニメ版が放映されていたのを子供の
頃、視聴した記憶がある。アニメといっても、動画ではなく台詞つき静止画の
スタイルだった。動画も可能な時代だったが、敢えて静止画にした演出だった。
これが返って、とても良い味を出していた。大人向けに製作した証拠に
放映時間は10時だったと思う。10時からの放映に耐えるアニメって想像できますか?
日本漫画界の至宝とも呼べる傑作の一つ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-17 22:44:04] [修正:2011-04-17 22:44:04] [このレビューのURL]
10点 銀と金
たぶん福本作品の最高傑作です。
カイジしか読んだことが無かったら読むべき
これを見ずして福本は語れない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-17 15:44:07] [修正:2011-04-17 15:46:41] [このレビューのURL]
10点 SLAM DUNK
絵は台詞を必要としなかったんだな。
だって、無いはずの台詞が見えてくるもんな
1巻から山王終盤までこのための布石にすぎない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-17 15:02:06] [修正:2011-04-17 15:23:45] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
始めて読んだときは面白かった
読み返したら今まで読んだ漫画の中でも最高に面白かった
古本で105円で集めたが作者に敬意を表して完全版を新品で集めた
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-17 14:28:29] [修正:2011-04-17 14:32:20] [このレビューのURL]
10点 太陽の黙示録
「日本人のアイデンティティー」
他の人のレビューでもあるように現代版三国志です。登場人物の名前を見れば、簡単に分かることですけどね。
大地震で日本が東と西に分かれ、中国とアメリカが日本を占領し、日本人が自分の祖国を失い、しかし日本人である誇りを持ち続けている人々の姿が主に描かれています。
先日の東日本大震災が起きた時、私が真っ先に思い浮かんだのがこの漫画です。同じ大震災で大打撃を受けた今の日本に海外から手厚い支援が多く送られてきています。これが太陽の黙示録の冒頭部分と私の中で被って、まるで現実で、これからの日本の未来を予言しているかのように思えます。
漫画では事実上日本がなくなります。しかし、多くの元日本人は日本の精神を忘れず、むしろより強く持ち続けている。国とは国土でありその上に人が立つものである。昨今の日本の国を想う力が弱まっているこの世の中に物申すように、もし日本がなくなってしまったら、その時日本人は日本人でいられるのだろうか、日本の心、日本人としてのアイデンティティーを忘れないでいるだろうか。
今の日本の状況と重なってみえるが、漫画はフィクションなので、現実にはあってほしくないと願うばかりです。
今、読むべき漫画はこの太陽の黙示録です。オススメです!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-15 15:43:33] [修正:2011-04-15 15:43:33] [このレビューのURL]
10点 ヨコハマ買い出し紀行
「斜陽世界と穏やかな人々」
雰囲気が超いい!
登場するキャラたちはみんな明るく楽しく穏やかに暮らしている。しかし、夕凪の時代と呼ばれる年々海面が上昇し、人類の滅亡がゆっくりと進んでいる。この明るさと反面する背景の斜陽が対照的にし、主人公のアルファを始め様々なキャラの些細な行動や小さな幸せがとても大事な宝物のように思えます。
ユートピア(理想郷)と反するディストピア(暗い未来)が大好きな人にはオススメです!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-15 12:34:00] [修正:2011-04-15 12:34:00] [このレビューのURL]