「」さんのページ

総レビュー数: レビュー(全て表示) 最終投稿: まだ投稿されていません。

個人的な思い入れのある作品だ。「ハンターハンター」は、小さい頃に初めて購入した漫画である。最初に読んだ作品は後の作品の比較対象になりやすい、と思う。それゆえ「ハンターハンター」は自分のチョイスする漫画の質を確実に押し上げてしまった。最初に手に取った作品が面白すぎたので同じクオリティを次の作品にも当然のように求めてしまったからだ。よって、出会った作品達は質の高いものが多い。世の中に漫画数多くあれど、「ハンターハンター」が私の漫画ライフに最も多大な影響を与えたことは間違いない。

「ハンターハンター」の面白さは衰えるどころかヨークシン編、グリードアイランド編を経て深みを増していった。そして現在のキメラアント編は集大成だ。直属護衛軍の蟻とのやり取りは、すでに漫画の域を超えて芸術に近い。ネフェルピトーやユピー達の心境の変化が、少ない言葉しか扱えない漫画のジャンルで手に取るように理解できるのだ。やり取りをみていると映画に近い感覚を味わうことが出来る。これからどう転ぶかは分からないが、是非とも有終の美を飾ってもらいたいものだ。

漫画の世界に引き込んでくれた「ハンターハンター」は、フィルターを通してでしか語ることは出来ないが、最初に読んだ漫画が「ハンターハンター」で本当に良かったと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-27 20:35:42] [修正:2011-02-27 20:43:02] [このレビューのURL]

この漫画を読んで、改めて「漫画は売り上げじゃない!!」と再認識させられる。

それと同時に、こんなに素晴らしい作品が
マイナーのまま埋もれてしまうのか!と思うと悲しくなる。

かつて多くの芸術家が、その死後に評価されたように
この作者も亡くなってから評価されるのだろうか。

私が生まれる前から連載が始まり
それが今も続いていることに感動を覚えます。

作者様、お体に気をつけて、是非最後まで描ききってください。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-25 22:55:18] [修正:2011-02-25 22:55:18] [このレビューのURL]

10点 童夢

発売当時の衝撃に敬意を表して10点。
その頃はまさに「マンガというメディアを超え…」って感じだった。

現在の感覚で見ればちょっと古い超能力マンガとしか言えないかも。
新たに読まれる方は昭和50年代の作品だという点を
考慮して読んでくださいってことで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-01 17:00:26] [修正:2011-02-25 22:06:21] [このレビューのURL]

本作品は唐突に未完終了となり、
同じテーマの別作品「ヤマタイカ」で仕切り直しってことになっている。
作品としては中途半端な事この上ない。

高評価なのはあくまでも個人的な趣味。

邪馬台国をテーマにした作品で、内容的には濃密。
ある意味学術書に近いかも。作者の勉強量には素直に脱帽。

卑弥呼の生まれ変わりが五輪真弓似なのは御愛嬌。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-23 22:09:35] [修正:2011-02-25 22:01:25] [このレビューのURL]

物語の完成度は相当高いです。
悲しみではなく、暖かさや嬉しさで心に刻もうとする物語の方向性はとても評価出来ます。

とても優しい話です。たくさんの苦悩や辛いことを一生懸命乗り越えて、
幸せをつかもうとする。見ていて飽きないです。
また、主人公とヒロインの成長物語でもあります。

この話はほんとに泣けますが、笑いもかなり入っています。ある一人のキャラクターのおかげでギャグシーンが楽しいです。

1から3巻は高校時代。4から8巻がアフターになっています。

最後に、ただ面白いだけの作品なら沢山あると思います。心に残る作品だと思えるのはほんの一握りだけ。CLANNADを見て、『家族』という印象が強くなりました。

こんなに心を惹きつけられる作品に出会えて本当に良かった。
ゲーム、アニメもオススメです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-28 13:17:23] [修正:2011-02-25 18:15:31] [このレビューのURL]

今まで読んだ将棋漫画とは異質な感じ。
日常のコミカルでほのぼのした部分に作者の趣味とか
哲学みたいのが滲み出てる気がする。
絵もキレイや可愛いだけじゃなく色々な角度、視覚効果で
ハチクロよりもさらに進化した構図で楽しませてくれる。
とにかく引き出しが多くて個性的。
肝心の内容においては2巻ラストで零が吠える場面を読んで

キタ。コレ。こういう漫画待ってたよ!

掘り出し物を見つけた気分でした。3巻も超面白かったです。

お気に入りキャラは二海堂くん。
ただのデブキャラなんて言ったら許しません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-06-02 14:45:02] [修正:2011-02-25 07:59:42] [このレビューのURL]

数多ある全ての短編マンガの中で
個人的には五指に入るくらい気に入っている
「感情のある風景」が所収されているので10点。

単に個人的なツボに入っているだけなんだろうけど、
何度読んでも何故か泣けてしまう。

他も諸星氏らしい佳作揃いですよ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-23 21:39:18] [修正:2011-02-23 21:39:18] [このレビューのURL]

何度かレビューをしようとして、書いては消してを繰り返し諦めてきた作品。

まず、漫画読者が現在、様々な表現の作品を読むことが出来るのは、永井豪という天才がエロにしろ、バイオレンスにしろ先人達の良識・良心から生まれた境界を壊し続けたからである。

そして、この『デビルマン』という作品もまた、境界を壊した作品です。

現在の少年漫画ではありえない表現があり、当時のマガジン編集部の英断には頭が下がります。

内容的にも、読者である少年達の人生を変えてしまうほどのインパクトを持っており、その内容は21世紀に入った今読んでも鳥肌が立つほどの威力を持っています。

僕がこの作品を読んだ時には既に高校を卒業した後でした。
もしも小中高生の頃に読んでいたら・・・・と思うと、怖いものがあります。

これは漫画界が生んだ『聖書』の一つです。
そして、ここから幾つもの宗派が生まれて翻訳されていったのです。

「不朽の名作」・・・この作品の為にある言葉です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-23 21:37:01] [修正:2011-02-23 21:37:01] [このレビューのURL]

 少年漫画という領域からは身体半歩分はみ出している作品。子供が読んで理解できるかどうかはともかくとして、作品としての価値は最高峰だろう。

 運命と呼ぶのが相応しいのか。
 まるで懸糸傀儡のように、翻弄されゆく登場人物達。
 登場人物は皆、残された者――そして読者に何かを残して退場してゆく。

 深い世界観や設定。交錯する人間模様。いくつか矛盾している点や不自然に感じるところがないわけではない。ないのだが――それらを笑い飛ばせるだけの力がある。
 キャラクター、と呼ぶのは不適切だ。そう思うほどに人物に背景がある。過去がある。願いがあり、相反する絶望を背負っている。
 それでも何らかの意味を手に入れ、彼らは笑うのだ。最後の瞬間に。

 前作「うしおととら」よりも画力は上達しているが、反面読みづらいと感じる方も少なくはないだろう。
 また、女性のスタイルが若干誇張され過ぎではないか、と感じることも事実である。
 しかし、それらに寄るところもあるのだろう。
 風圧を体感させるほどの圧倒的迫力、その喜怒哀楽が読者の元へ直に届くキャラクター達の表情――それらは、まとまっているだけの作品には存在し得ない、独自の魅力だ。

 心に直接届く言葉。
 刃物のように鋭いものもあり、水滴で岩を穿つようなじわじわと来るものもあり、握りしめた拳のような衝撃もあった。
 
 構成も素晴らしい。
 が、連載向き――特に週刊少年誌という分類――ではなかったろう。
 ジェットコースターの登りが緩やかかつ長過ぎる。コミックでイッキ読みする分には気にならないのだが、連載を追っていた人間には辛かったのではないだろうか?

 残念に思うのは中盤の盛り上がりが極大過ぎて、終盤にそれを超えることができなかったことか。盛り上がり方が逆ならばもっと一般的な高評価にも繋がったかも知れない。

 ハマる人はハマる。そんな言葉が何より相応しい一作。
 苦手な人が多くいるのも理解はできるが、私にとってはこの作品は最高のものだ。
 どうか食わず嫌いだけはやめてほしいと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-21 13:17:56] [修正:2011-02-21 14:18:34] [このレビューのURL]

10点 TISTA

 まるでフランス映画のような作品。

 少年は少女と出会い。
 少女は少年と出会う。

 積み重ねてきた過去への葛藤。手遅れになっていることへの恐怖。血で染まった手。
 その全てを読者の心に暴力的に塗り付けるコマ割り、タッチ。

 銃声が静寂を撃ち破るのが聴こえるような戦闘。移入ではなく同化する、キャラクターと自分の感情。
 ――脳髄に刻まれたようなナレーション。
 その全てが、新人とは思えない領域である。

 僅か二巻。それでも読む価値は十分過ぎるほど。これにハマったら遠藤先生が現在連載中の「月華美刃」もオススメです。

 ジャンプ本誌での読み切りで、遠藤先生に出会い、ジャンプスクエアを本作が連載するからこそ買い始めた私に取って、本作の終了は悲しい知らせだった。

 漫画が嫌いだと言う人にも読んでもらいたい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-21 12:32:49] [修正:2011-02-21 12:33:19] [このレビューのURL]

点数別のレビュー表示

月別のレビュー表示