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10点 狂四郎2030
新ターちゃんのころからこの作者さんは結構凄い人なんじゃないかと思っていたが、まさかこの人の本気がこれほどとは。
この迫力、この深味。そしてギャグもちゃんと活かす漫画性。
ああ、もう何から書きゃいいんだ?何から誉めりゃいいんだ?誉めるとこが多すぎてどこから書いたらいいんだかわからねえよ!とか言いたくなるくらい凄え漫画なんで、俺なんぞではうまくまとめることすらできません。ってかさ、真面目にこれのレビュー書こうと思ったら半端じゃない長文になっちまうよ!ああ困った困った。
とにかく名エピソード揃いで、どの話も素晴らしいです。
俺がその中でも特に良いと思うのは八木編、白鳥編、アルカディア編の3つ。「S」との熱いバトルが出てくる八角大尉編もかなり良いが、まぁ選べと言われればこの3つです。
八木編は八木というキャラ自体がいいし、ガンダム0080を思い出すラストが泣ける。アルカディア編はフェイント付きの激辛なオチとそこに至るまでの展開が秀逸。
そして白鳥編。これはもう、マジで最高のエピソード。
マイカを抱いた白鳥の「お前が初めての女だ!」に俺は泣いた。
ああ、なんて童貞くせーセリフなんだ!痛いほどにわかるぞ、白鳥!何かわかる!妙な何かが!非常に恥ずかしい何かがな!
んで白鳥と狂四郎のガキのころの話もいいし、何より〆の「二人で200人斬り」はもう男なら燃えろ!と言わんばかりの激燃えシーン。少数で圧倒的多勢に向かっていく、というのはやっぱいいね!燃えるね!最高だね!!
しかもちゃんと俯瞰視点で敵の多さを見せたりとかの映画的な演出も入っていて、なんかもう嬉しくなっちゃうよ。どこまで幅が広いんだ、この人の漫画は。あーもーなんかスゲェ。
時代劇+SF+ラブストーリー+ギャグという多くの要素が混ざっていながら、どれもおろそかにしておらず、むしろ全ての面で深くまで斬り込んでいるという隙の無い漫画。
ま、「結局八角博士のタイムマシンってなんだったの?」とかいう穴もあるにはあるが…そんなのは気にならなくなるほど迫力のある内容ですからね、やっぱ傑作ですよ。大傑作ですよ。これだけ完成した長編連載が他にどれだけあるってんだ?文句無し10点!
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2006-01-31 11:20:57] [修正:2006-01-31 11:20:57] [このレビューのURL]
7点 シグルイ
失うことから全ては始まる 正気にては大業ならず
武士道は死狂いなり
江戸時代初期に行われたある御前試合の内容を書き綴った残酷無残時代劇。この漫画で語られる「武士道」は、ラストサムライやバガボンドのような美しいものでも綺麗なものでもない。狂ってる。どう見ても狂ってる。
「封建社会の完成形は少数のサディストと
多数のマゾヒストによって構成されるのだ」
ひたすらにサディスティックで狂気染みた武士道。それを迷いなく実行していく狂人達。こういう、イっちゃった漫画大好き。
表紙で気持ち悪いと読まず嫌いしてる方は是非毛嫌いせずに読んでみてください!中身はもっと気持ち悪いです!
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2006-01-10 00:37:22] [修正:2006-01-10 00:37:22] [このレビューのURL]
0点 WILD LIFE
他のサイトのWILD LIFEのレビューを書き込むコーナーにも、ほぼ同じことを書き込んだのですが・・・。
この漫画、どう描けば鉄生が「人気№1」の座につけるのか、それが計算し尽くされていて、それのみが描かれていると思います。だから、この漫画、毎回まいかい、あのような内容、あのような展開になっているのだと思います。また、だから、よく言われているように、この漫画、「マンネリ」で「ワンパターン」で、「場当たり的」で「ご都合主義」になっているのだと思います。
話の大部分を過剰で異常な「鉄生賛美」が占め、必ず、登場人物全員が、鉄生に心酔し、鉄生を褒め称える。――この展開、もう、いい加減に、やめてもらえませんか。私は、あるキャラクターだけが大好きで、彼が登場しているからこの漫画を読み続けているのですが、いつも、「鉄生賛美」が始まった途端に、この漫画を読むのをやめてしまいます。他に話の作りようがないのでしょうか。
それに、この漫画、「怖い」です。鉄生の、見解や言動が、無条件に、何の疑いもなく、容認されてしまうからです。また、この漫画では、「知識」は、「一歩間違えれば単なる先入観」、「思い込み」などと言われていますが、それは、ちょっとどうかな? と思います。確か、鉄生は、「獣医なのに、なんの知識ももっていない」という設定でしたが、そのことは、スルーされています。だけど、「命」を預かる職業に従事している人間が、「知識がない」というのは、問題視、危険視しなければならないことなのではありませんか? それなのに、「知識」を「先入観」などと決め付け、その一方で、「鉄生の情熱が奇跡を・・・」などと描いているのは、「何の知識もない」という設定の鉄生の見解や言動を正当化するための「演出」に見えて、不愉快になります。
この漫画、作者の妄想である「鉄生萌え」話を、取材で知り得た「獣医話」にかこつけて描いていっているだけなのではありませんか。この漫画、もう、すでに、「獣医漫画」などではなく、「獣医漫画」に名を借りた、「鉄生賛美漫画」だと思います。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-05-20 17:18:31] [修正:2005-12-09 17:19:41] [このレビューのURL]
0点 MAR
戦闘は時間つぶしでつまらないし、
台詞のほとんどが陳腐で馬鹿馬鹿しいし、
コマ割りが無駄に大きいし、キャラクターも浅いし、
そもそもストーリーに魅力が感じられなし、
主人公が現実逃避やっているからいろいろな意味で最悪な作品です。
「烈火の炎」よりさらにつまらなくなっているんじゃないか?と思えます。
具体的にどこがつまらないかと言うと
1.形式がワンパターン化している事
主人公とか彼の仲間が、瀬戸際に追い込まれても
「新しいARMの変化で〜」
「○○にもらった新しいARMを使うんだ!」→主人公らの勝利
とワンパターンかつ駆け引きの緊張感の無いストーリが
連続的に行われるわけです。
結果としてもう読んでいるこっちも嫌になって来ます。
読んでいて死にそうです。
ジョジョのスタンドバトルの方が数千倍は面白いです。
2.緊張感が感じられないストーリー展開
主人公のやっている「戦争ごっこ」では、
作品の性質上主人公が負ける事はまず無いです。
だから、主人公が負けて挫折をするとか、
それで主人公たちが決死の特訓をするとか、
こっちが求められているそういうものが
端折られてしまっているわけで、結果的に
「なんだよ、どうせまた主人公が勝つんだろ?はいはい」
とその形式に飽きてしまうわけです。
3.設定の矛盾さ、面白みの無さ
ARMにはポケモンみたいに「能力」「相性」「属性」というのが
ありますが、作品中ではしょっちゅう無視して戦っています。
植物使いのくせに炎の技を出して勝っていたりとか・・・。
というか、ARMの設定自体も面白いとか斬新だとかは思わないし、魅力を全くと言って良いほど感じないのがやっぱ駄目ですね。
この作品は小学生や女性などに人気があるそうですが、
何故人気があるのか理解に苦しみます。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-05-17 23:55:31] [修正:2005-11-13 14:58:09] [このレビューのURL]
8点 風の谷のナウシカ
壮大な生命を描きだす叙事詩。
まずはスケールの大きさに圧巻。
そして、これだけ世界を広げても
破綻もさほど見つからずにまとめきるという作者の力量には、
すばらしいと誉め讃えるしかないです。
全7巻ですが、内容の濃さと重いテーマも手伝って、
10巻以上の読みごたえを感じました。
(マスの小ささも関係しますが。。)
登場するキャラも非常にたっており、
それぞれがそれぞれの役割をきちんとはたしているのも良。
連載に長い時間を費やした分、世界情勢の影響からか、
当初あった視点がズレていき、それが終わり方に影響してしまったこと、
ナウシカがだんだん神がかり的な存在になってしまったこと、
難しいテーマゆえ、内容が難解になってしまったことのきらいがありますが、
人類の終焉という世界観のなかで生きる
さまざまな種族、生物の観念論の相違は、
現代に生きる我々に大きく訴えかけるものを残してくれます。
とても残念なのは、漫画というよりは絵コンテに近い画風が見づらいのと、
それを悪化させている紙質と印刷インクの色でした。
宮崎作品は「シュナ」にしてもこの「ナウシカ」にしても、
作品の特長を活かす印刷や製本の仕方を、もっと配慮すべきと思いました。
◇この作品の個人的価値=全7巻で 3000円也
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-08-07 21:46:58] [修正:2005-09-26 22:49:25] [このレビューのURL]
10点 谷仮面
うおっ、おもしれー!超おもしれー、っていうか最高!!
思春期高校生の無駄に一直線なパワーを、そのまま「とんでもない馬鹿力」として漫画にしたこのアイデアは素晴らしい!読んでてこんなに爽快で気持ちいい漫画は久しぶりだよ!
とにかく仮面高校生・谷はムカついたら殴る。殴って壁を破壊!校舎を粉砕!不良をアッパーで屋上まで吹っ飛ばす!
こんなマンガもマンガな馬鹿らしい描写を恥ずかしげもなく、むしろ思い切ってやってくれるからすごく楽しいんだよなー。なんかガキのころに特撮ヒーローが活躍するのを見て心から楽しんでいた、あの感覚を思い出したぞ!
それに脇役もちゃんとキャラ立ってるし(変な奴ばっかりだが)、なんかセリフの節々に普通じゃない変な味があって、いいねえ。
全編通して面白いが、特に後半の告白シーンが最高だった。
せっかく島さんに告白してもらったのに、「ああ、そんなわけない。これは夢だ…」と逆に落ち込む谷!
そして「あんまり夢の中の俺をナメるなよ!いいか夢の中の俺は凶悪犯だ!」と逆ギレする谷!
うあー、なんかその気持ちわかるぞ!その無軌道っぷり、最高だッ!!
いやー、ここまで読んでて楽しかった漫画は久しぶりだわ。
え、ちょっと絵が下手?知るか!気にすんな!気にしなけりゃ最高なんだよ、この漫画は!
で、点数。まぁ正直これに10点つけるのはどうかとも思うんですが…でもそれくらい楽しんだからなあ。典型的な名作しか10点つけちゃいかんってこともないだろうし。
つーわけで10点満点!最高!谷最高!
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-09-24 23:05:44] [修正:2005-09-24 23:05:44] [このレビューのURL]
10点 Bバージン
本物のカッコよさを知りたい方へ。。。
最初の方はもてない男の恋愛マニュアル的な匂いがして嫌な感じでした。
また、一昔前のマンガなので、流行もファッションも会話も古臭くて、
今の感覚とはだいぶかけ離れているため、読む年齢によっては良くわからないコトも多いと思います。
とりあえず薄っぺらなカッコよさだけを並べ立てて
恋愛レクチャーを武器にストーリーが展開するというスタイル。
絵もすごく下手というか雑というか。。慣れないと抵抗ありますし。。。
じゃあなんで10点なんでしょう?
6巻から変わるんです。(絵の下手さは変わらない)
なので最初の方をつまらなく感じても我慢して読んでください。
絵が下手だから読む気になれないなんて言わず読んでください。
6巻からは、いつわって生きていた自分のむなしさに気づき、
本来の自分(容姿ではなく信念)を取り戻し、
本当に好きなコトに、一生懸命打込んでいきます。
その主人公のひたむきな姿、生き生きとした姿は、
今までの(6巻までの)中味のない薄っぺらなカッコよさとは全く違う、
「本物のカッコよさ」への変貌としてうまく描かれています。
そして、たった一人の女の子の為だけに、
どんな困難からも逃げずに全身全霊をかけてぶつかるその姿勢。
そんな主人公の生き様に、ひとりの人間としてすごく惹かれていきます。
コンプレックスを持って生きている人、
自分が見つからずに悩んでいる人、
自立することに恐れを抱き嘆いている人
青春現在進行形の人などは
読めば必ず何かを残してくれる価値のある作品だと思っています。
これだけ身のある恋愛(?)マンガは他にないのでは?
大好きです。秋も、ユイも、ミルも、アリサも、ヒデさんも、ラモも、モトミも、
ケイジも、大吉も、和田さんも、ジェイコブも、裏戸も、みんなみんな!
◇この作品の個人的価値=全15巻で 12000円也。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-06-03 23:14:07] [修正:2005-09-21 23:18:39] [このレビューのURL]
10点 ドラえもん
子供の頃はドラえもんに笑い、泣きました。
今でも、思い出すと童心に帰れる凄い作品です。
机の引き出しを開けたらタイムマシーンが・・・なんて発想が良いですね。
未完で終わって欲しくなかったけれど、終わったら終わったで
とてつもなく寂しい気持ちになったのだろうなと思います。
特に、食事の時に活躍する道具が大好きでした。
食べたいものが出てくる「グルメテーブルかけ」とか。
映画版ですが、木の実を割ったらカレーが出てくる「植物改造エキス」
プランクトンを合成してバーベキューや松茸づくしをしてみたり。
思い出すだけで食欲をそそります。正にドラえもんマジック。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-08-12 11:18:15] [修正:2005-08-12 11:18:15] [このレビューのURL]
10点 ジョジョの奇妙な冒険
ホントに絵柄で敬遠するのは勿体無さすぎる作品のひとつだと思います。
言葉ではジョジョの面白さは表しきれません。
とりあえず読んでみてほしいです。
最初から読むのがもちろん一番ですが、やっぱり3部からスタンド能力が出てくるので読みやすくていいと思います。
毎回頭を使って逆転、再逆転。話がよく練られているなぁ〜と驚かされます。
「どのバトルが好き?」って聞かれるとほとんど全部って答えたくなります。
どの部もカッコイイ台詞や燃えてくる台詞、泣ける場面そしてジョジョ独特の変わった台詞などがあります。
ジョジョにはまっていくと初めは気持ち悪いと思っていた台詞なども面白く感じてきます。
部ごとに時代、主人公、舞台も違うので、どの部もそれぞれ独特の空気で楽しめます。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-08-10 02:30:13] [修正:2005-08-10 02:30:13] [このレビューのURL]
10点 シャカリキ!
最後のステージ「ツール・ド・おきなわ」にこのマンガのすべてが凝縮されています。
鳴り響く歓声、きしむ筋肉とフレーム、ほとばしる熱気と燃え尽きても構わないと言わんばかりのテンション。
そしてすべてを捧げた自転車馬鹿たちの魂!
殺気すら感じる彼らのレースは読んでるこっちも常にテンションMAX!一瞬たりとも気を抜けません!
そして決着の瞬間、坂バカ・テルとロケット・ユタの頂上決戦を目撃せずしてスポーツ漫画を語るべからずですよ!
まさに魂の作家 曽田正人を語るにふさわしい作品です。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-07-30 00:59:47] [修正:2005-07-30 00:59:47] [このレビューのURL]