「blackbird」さんのページ

なんかよく分からないけど、くせになる、遊知やよみワールドって感じの作品。
あしながおじさん的な謎めいた前半から、後半になると謎が明かされていくのですが、その人間関係の複雑さというか、面倒臭さが正直妙・・・というか、さすがに無理があるでしょう。ちなも、幾らなんでも素直に自分のおかれた環境に疑問を持た無すぎだし。

でも、主人公のちなを取り巻く人の想いや、ちょっとした一言、特に円筆や、円筆の母のたまへの厳しくも暖かい接し方には、ほろりとさせられます。また、たまの凝り固まっていた心が溶けて行ったくだりは泣かせます。

絵柄が前半のがちがちした絵から、急に後半柔らかに変化しますが、逆に、ちなの宇賀神への誤解が解けて次第に距離が縮まっていくところに合っていた気がします。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-08 21:15:02] [修正:2011-05-08 21:15:02]