「blackbird」さんのページ

総レビュー数: 185レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年03月31日

同じ屋根の下にいても、お互い別の事をしたり、
話しかけないってことは当たり前にある。
それなのに、ほんの2,3時間見なかっただけの間に、
パートナーが亡くなってしまうなんて・・・やりきれない。

日常の中で、その人「だけ」がいない。
その違和感。
きっと、ずっと、慣れないだろう。

この物語は、まだ彼女が風景に溶け込んでいってしまう前の、
失った悲しみにもがく、作者の姿。
がむしゃらに仕事をしたり、普通に歩いたりしている時に
フラッシュバックのように襲ってくる、得も言われぬ感情。
闇に飲まれてしまいそうなコマ。
哀しいというよりも、何でいないのか感情がついていけなくて
気持ち悪くなりそうな思いが伝わってくる。

どうしてここまで、こんな苦しい時期に描かなければ
いけなかったのか。
自分の人生を切り売りするとか、商売上手とか、
言われることもあるだろうが、本人もこの状況下でも
「おいしいネタ」と自覚しながら書いたほどの確信犯。

他の作品を読んだことがないが、根が漫画家なんですね。
やっぱり表現者、そして、全てを細部に渡って記録する
ことによって、自分の記憶にとどめ、彼女を遺したんですね。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-06-27 22:31:47] [修正:2011-07-25 22:53:22] [このレビューのURL]

原作を忠実に再現したコミック。
多少絵は少女マンガ的だけど、それほどの違和感はありません。

先に原作を読んでいたので、原作の方がほろっとさせられたように
感じましたが、
「主人公がけなげにがんばってて、ええ話や?」という感じでしょうか。

関東と関西の味の違い、だしの取り方ひとつとっても違って、
そこに悩み、ひとつひとつ店の味を作っていく姿は、
謎の武士でなくとも応援したくなるし、ちょっと食べさせて、と
言いたくなります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 22:22:45] [修正:2011-07-24 22:22:45] [このレビューのURL]

面白いですね。

歴史、特に戦国もので文化、特に茶道、陶芸面から描くことは
ほとんどなかったのでは。
珍しい視点です。
ところどころ、いい勉強になります。

作者独自のキャラ設定、ギャグも、好みがあるけどいい塩梅。

利休がいなくなり、秀吉がいなくなり、
とうとう戦国時代も佳境にさしかかって、
最後はどうやって終えるのかなと、そこがポイントですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 22:09:26] [修正:2011-07-24 22:09:26] [このレビューのURL]

こういう雰囲気は嫌いじゃないだろうに、
いまひとつ浸りきれなかった感がありました。

せっかくのコーヒーも、
思ったよりもあまり効果的に話を盛り立てるわけではなく、
香りがしてきそうという感じでもなかった。

同じ人物が出てきたり、二回読むと人のつながりも
見えてくるけど、ふうん・・・という程度になってしまったのが
残念です。

はるみちゃんと叔母さんの話は好きでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-21 23:10:31] [修正:2011-07-21 23:10:31] [このレビューのURL]